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GOOD!

２つのタイトルが同時収録されているところ。
両作品ともお互いに関係のあるソフトなので、バラ売りせずに１本のソフトにまとめてくれたのは大変嬉しい。

【ファンタジア クロスエディション】
王道な雰囲気・展開ながらも、勧善懲悪ではない少々哲学的なストーリー。
登場するキャラクターの背景やストーリーの展開で次々に明かされる世界設定は、最近のテイルズ作品に劣らず練り込まれています。

新キャラであるロンドリーネの登場。
これまでのファンタジアにはなかった彼女のイベントが追加されています。

ボイスの量が多い。
さすがにフルボイスではありませんが、多くのイベントでボイスが入ります。

グレードがけっこう手に入ります。
１回の戦闘でよほど苦戦しなければ、15?30前後のグレードがもらえます。


【なりきりダンションＸ】
ストーリーがとても良かったです。
主人公達が「なりきり士」として活躍しながら、冒険で繰り広げられる様々な出会いや出来事を通して、自分達が持つ真実にだんだん迫っていくストーリー。
ファンタジアの続編ということもあり、前作でおなじみのキャラ達も登場し、その後の展開を知ることができます。

グラフィックが大変素晴らしい。
ダンジョンや街にある草木などのオブジェの一つ一つの造りが細かくて、良くできています。

戦闘がとてもスピーディで、コンボが決めやすくなりました。
EBG(エモーショナルブレイブゲージ)のおかげで、秘奥義の発動も今までのシリーズ作品の中で一番簡単になりました。
敵をうかせた後の追撃も楽にできるようになりました。

ワールドマップに出るとHPや状態異常が回復。
今作のワールドマップはRPG作品によくある広大なフィールドではなく、平面なマップが表示されるだけですが、移動する際は大変楽です。

イベントのスキップができるようになりました。
周回プレイやゲームオーバーでのリトライ時には便利です。

BAD/REQUEST

【ファンタジア クロスエディション】
今作はSFCの頃の作品ということもあり、全体的にオリジナルティは低め。
ストーリー自体は悪くないのですが、本当に王道な雰囲気・展開なので最近のテイルズ作品に慣れた方からすると、ベタな感じもあって物足りないかもしれません。
戦闘システムも後のテイルズ作品と比べてシンプルな出来なので、特に目新しさはありません。

新キャラであるロンドリーネの存在感が薄い。
パーティに参加する期間は限られているし、ストーリー上でも彼女に関するイベントがない限り、彼女が活躍する場面があまりないです。

特定の条件を満たさないと習得できない奥義や呪文がけっこうあるところ。
攻略情報がないと、覚えたい奥義や呪文がいつどこで習得できるか分かりづらい。


【なりきりダンションＸ】
武器や防具の値段がけっこう高い。
モンスター倒して金稼ぎしても、なかなか買えない額なので、買い物はあまりしませんでした。

コスチュームのランクアップ時に必要なポイントの数値が高め。
レベル上げの方がコスチュームのランクアップよりも早く上がるため、余計面倒。

COMMENT

PSP-3000使用
テイルズシリーズはシンフォニア、リバース、アビスをプレイ済みです。

たまたま新品1777円で売られていた今作を興味本位で購入しましたが、満足できる作品でした。
正直テイルズシリーズはアビス辺りでマンネリ感を感じて、少々敬遠してました。
ですが、今作はシリーズ初期の作品ということもあり、かえって新鮮な気持ちでプレイすることができました。

ファンタジアクロスエディションは39時間、なりきりダンジョンＸは34時間でクリア。
個々のプレイ時間はとても短いですが、２つ入って一つのソフトなので、十分楽しめる量ではないでしょうか。
ストーリーも、テイルズシリーズ自体作品によって好みが分かれやすいが、今作はあまり好き嫌いがなく、万人受けしやすい内容だと思いました。

テイルズシリーズが好きな方、ファンタジア・なりきりダンジョンをまだプレイしていない方にオススメです