PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

【オリジナリティー】
・ＴＶアニメ版サイバーフォーミュラを携帯ゲームで遊べる
テレビ版を題材にしたサイバーフォーミュラはスーパーファミコン以来の新作。
その当時に夢に描いてた3Dポリゴンレースになったところ。

【サウンド】
・声優がアニメと一緒
原作ありきのゲームなので重要。
特にキャラ同士の掛け合いなどは”サイバーフォーミュラらしさ”を表現してると思う。

・ＢＧＭがアニメで使われてた曲
こちらも原作ありきのゲームなので重要。
曲数は少ないがアニメで盛り上がった場面で使われた曲が入ってるので燃える。
欲をいえばダイナマイト・シゲの歌もいれて欲しかったところだが…。

【熱中度】
・登場ドライバ、車両、カスタムパーツ類など育成やヤリコミ要素がある
ポイントを使ってドライバーのステータスや車両パーツなどをカスタマイズ。
ドライバー数も車両数も多いので携帯ゲームとしては充分なボリューム。
好きなドライバーを育てたり好きな車を育てたりは楽しい。

【満足度】
・サイバーフォーミュラらしいサーキット
サーキット数は少ないが、サイバーフォーミュラらしいコースを走行できる。
富士のトルネードバンクをブースト全開で駆け抜けると燃える。

・アドホック対応
地味に通信対戦やパーツ類などをやり取りできるのは嬉しい。

BAD/REQUEST

レースゲームとしてみると全体的に作り込みが粗い。

【グラフィック】
・お世辞にも良いとはいえない。
前作であるPS2版からも同様に、グラフィック処理の問題なのかわからないが、
ほとんど全てのコースでコーナーがブラインドコーナーになりがちになる。
美麗じゃないにしても、せめてピットレーンを認識できるくらいにはしてほしかった。
アニメ原作なんだしアウトモデリスタみたいなカートゥーン処理でもよかったのでわ。

・走行表現の方法が古すぎる
コースを狭くするだけじゃない他の表現方法でスピード感を演出してほしかった。
ニード・フォー・スピードのニトロ使用時のような表現方法で、
ブースト使用時の”ものすごいＧに耐えてる”という表現ができなかったのだろうか。

【操作性】
・挙動
接地感がほとんどないのにドリフト/グリップなどと大雑把なキャラ（ドライバー）特性で、
車両特性を決められてしまう。マニュアルシフトもないので残念すぎる。
パーツでカスタマイズできるのだが、パーツよりドライバーステータスの恩恵のほうが強い。
セッティングもブースト圧とタイヤの種類だけなので車両による特性のチガイが感じにくい。

・コースが狭い？
これは視点の位置が悪いのだと思うが、クォータービュー（車両を俯瞰で操作）と、
それよりほんの少し車両に寄った視点しかないので、コーナーに対しての曲げ角をつけにくい。
なのでストレートでもフラフラしてしまい、壁にぶつかりまくりビリヤードの玉状態になる。
スピード感がないのもこれに起因するかもしれない。*速度は600km/hとか出るのだが…。

・激突ペナルティが大きすぎる
レース中にアザーカーにぶつける（後ろからぶつかられることもある）と、
ほとんど0km/hまで強制的に減速させられる。
減速後もギアのマニュアル操作ができないので、自動操作のもっさりした操作で、
その時の最速ギアから順番に6・5・4・3・2と下げてからまた上がっていく。
壁ペナはアザーカー激突より若干マシだが相乗効果で非常にテンポが悪い。

COMMENT

アニメはテレビ放送とOVA全て視聴済。
ゲームはスーファミからPS・PS2のいくつかはプレイ経験あり。
PSP-1000でプレイしたが特に処理落ちなどもなく快適動作。

サイバーファン向けゲームとしては
”サイバーらしさ”がよく出てて他機種作品の中でも今作は良作だと思う。
だがレースシーンが相当残念。同じ原作アニメ題材の頭文字Dに遠く及ばない。

残念なことにサンライズインタラクティブは解散してしまい。
今後、次回作や新作が望めないので、実質的に今作がサイバーフォーミュラの最終作か。
もし次回作や新作が出るのであれば、他の作品の良いトコ取り、寄せ集めでもいいので、
もう少しレースシーンが盛り上がる作品にしてほしい。
今作が”サイバーらしさ”がよく出てただけに非常に惜しいと思う。