PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

・シナリオと神姫
初めて神姫を手にしたプレイヤーが神姫オーナー達の頂点を目指す王道系のメインシナリオと、入手した神姫たちと交流を深めていく神姫それぞれの個別シナリオから成り立っており、進め方にもよるが、メインシナリオは神姫一体を最高レベルまで上げる頃には丁度終盤に差し掛かるくらいのペースで進行するので、全体的なシナリオ進行のバランスが良い様に感じられる。更に神姫それぞれのシナリオは、その神姫の個性が存分に出ている上、対戦相手に対する反応も神姫毎に異なるので、周回プレイをする時に使用する神姫を変えると新鮮味がある。

・個性的な対戦相手
ゲームに登場するプレイヤーの対戦相手はそれぞれとても個性的で、色々な意味でプレイヤーの印象に残るキャラが多い。
更に、ゲストキャラとして他メディア（コミック作品）のキャラが対戦相手として登場する。

・自由度の高い装備
神姫の特徴であるパーツの自由な組み替えも、流石に玩具並みとは言わないまでも、頭部や脚部などの部位毎に自由に組み替えることが出来る。
更に、武器や防具は玩具として発売された神姫に付属する物だけでなく、ゲームオリジナルデザインのモノも多数ある。
また、武器や防具はキチンと外観に反映される点も良い。

BAD/REQUEST

・ロードの頻度と長さ
UMD版の最も致命的な欠点。
画面が切り替わる度にロードが発生する上に、（特に戦闘開始直前の）ロード時間が長いため、プレイ環境が快適とは言い難く、ストレスが溜まる。
しかもメディアインストールを搭載していないため、ロード時間の短縮も出来ない。

・一部の部位の装備品
防具の内、腰と盾に装備するパーツは種類が少ないため、変わり映えがしない。
元々ゲーム中に登場する神姫には腰に装備するパーツや盾を持っている機種が少ない事もあるので、ある意味仕方ないと言えばそうなのだが、それをフォローするゲームオリジナルの装備もデザインやステータス的にあんまりいい物がなく、種類も割と少ないので、ほぼ焼け石に水状態である。

・負けてもリトライできない
大会やヴァルハラはまだ良いとして、ゲームセンターや神姫個別シナリオの（負け確定のモノを除く）イベント戦闘でも、一度戦闘に負けてしまうとリトライすることはできないので、やり直すには一旦ゲームを終了して最後にセーブした所からやり直すしかない。
その為、一度くらいしか対戦する機会がないイベント戦闘の中でも、特に勝てば称号が取得できるが難易度が極悪な高さの戦闘（一応プレイヤーが勝つことも可能）で敗北した際にやり直そうとすると、非常に手間が掛かるのでストレスが溜まる。

・非常に厳しいハンディキャップ戦
ゲーム中にはプレイヤー１人に対して相手が２，３人と言う形式のハンディキャップ戦が存在するのだが、相手の武装ランクがバトル出現時のプレイヤーの武装ランクと同じな為、（特に装備があまり集まってない上にプレイヤーがゲームに慣れていない一週目だと）すぐに挑んだ場合、一方的な袋叩きに遭う事になりがちなので、非常にストレスが溜まる。

・トラウマになりかねないイベント
ゲーム中のイベント（対戦相手とのやり取り含む）の中には、かなり悲愴なモノや惨いモノがあり、人を選びそうな所がある。

・有料DLC
個人的にゲームデータのDLCが有料だと言う時点で非常に不満。しかもDLCを全て購入した場合の出費の総額はソフトの値段の数倍にも及ぶのだから尚更である。
それに輪をかけて問題なのはDLCで配信される神姫にはシナリオなどが無い事。
その為、内容と値段と釣り合わないように感じられる。
正直言って酷い。

COMMENT

・PSP‐３０００を使用。
・UMD版をプレイ。
・クリア済み。

・個人的には良作ではあるのだが、「ロードの頻度と長さ」、「DLCが有料」の二点が特に評価を下げる。
ゲーム自体はファン向けと言う面は少なくないが神姫の新しいファンを獲得出来得るだけの内容であるだけにこの二点が非常に惜しいと思う。