PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

・戦闘
前作と比較すると非常に快適になっています。
雑魚敵とのエンカウント戦闘の廃止に始まり、ロックオンタイプ切り替え(長押しとクリック)、素材は近づくだけで入手、採取はボタン長押しで高速採取可能、常にダッシュ移動に変更、コア取得デモが廃止、活性化が起きやすくなりコアが取りやすい、ロードも短い(ＤＬ版)など、
かなり遊びやすく改善されています。

・仲間
今作ではＮＰＣをクエストに連れて行くことができます。これによりシングルでのプレイが格段に楽しくなりました。
動きもかなり良く、敵の大技を回避したり、ジャストガードしたり、回復や強化をしたり。
某マルチゲーのように、棒立ちだったり、壁に向かって走り続けたり、誤射で吹っ飛ばされるということも現状ありません。


・傭兵
ストーリー進行上仲間になるキャラのほかに、傭兵を雇いクエストに連れていくことができます。
傭兵は名前や装備の変更が可能で、メインキャラと同じく友好度があるので愛着がわきます。
また、コンクエストというモンニャ〇隊のようなシステムがあり、素材や資金の調達に便利です。

・その他
個人差はあると思いますが
タイトル画面の曲は相変わらず綺麗、ストーリーがあっさりしていて逆に良い(クエスト式のゲームはどうしてもストーリーがぶつ切りで薄っぺらくなるので、このぐらいあっさりしていたほうがテンポを阻害しない)、キャラクターのデザインは世界観にあっていて良い＆ストーリーにあまりでしゃばってこない(主人公がちゃんと主人公してる)。

BAD/REQUEST

・ボリューム面
テンポが格段に良くなった割にクエスト数が前作とあまり変わらないため、ややボリューム不足を感じます。
新武器は二種類だけで、既存の武器も新技は一つだけ、敵や装備も前作の使い回しが大半です。この辺りはダウンロードコンテンツに期待したいところ。

・バランス面
序盤から中盤にかけてはとにかくヌルイです。敵の攻撃は亜種を除けば積極的とはいえず、ＧＯＯＤで述べた仲間の優秀さやアルティメットスペル(後述)の強力さもあってつまづくこともなく進みます。資金や素材で苦労することもないです(テンポは非常に良いですが)。

中盤を過ぎると亜種系の敵が充実し手強くなりますが、今度は各武器毎にその時点で作れる最強クラスの武器でなければ歯が立たない(文字どうりダメージが通らない)ようになります。特に手数で攻めるタイプの武器は影響が大きく、アルティメットスペル頼みになることも・・・。
装備品の値段も跳ね上がるため金欠が続きます(自分はお金が余るより不足感があったほうがゲームとしては楽しいと思うので気にしていませんが)。

戦闘不能になった仲間を蘇生させることができるのですが、特にデメリットがないので万能すぎる気がします。別に復活アイテムまであるため、プレイヤーの蘇生には回数制限を付けるか、前作のようにＨＰを分け与える方式にしたほうが緊張感があったと思います。

前作から不満でしたが、バトルアーツ(各武器の専用技)や魔法が一つしかセットできない。そのため、結局使いにくい技は使わなくなります。
一度に出せる技を増やすか、せめて戦闘中に切り替えくらいはさせてほしい。
また、バトルアーツが便利すぎて通常攻撃の必要性が薄い気がします。

一部のアルティメットスペル(ゲージを消費して使用する必殺技のようなもの)が強力すぎます。
武器でこうげきするのが馬鹿らしく感じるほどの大ダメージを与えるものや、すぐにゲージがたまる割に相手を長時間気絶させるものなど、こちらも一つしかセットできないため回復系や強化系は使い道が少ないです。

・その他
細かい点ですが
戦闘中のアイテム選択がやりにくい。十字キーでなく□と〇で切り替えさせてほしかったです。
傭兵の名前や装備が変えられると書きましたが、どうせならキャラメイクからやらせてほしかったところ。
村人や仲間が着ている服も作れるとよかったです。

COMMENT

前作は体験版で嫌な予感を感じつつも、「毒を食らわば皿まで」の精神で購入しプレイ。
「光るものはあるけどとにかく不親切でストレスがたまる」という残念な作品でした。
今作の体験版をプレイして前作からのあまりのテンポの改善ぶりに感動し、購入を決めました。

ＢＡＤにも多く書きましたが、基本的にはかなり楽しめる作品だと思います。特に傭兵や仲間を育て、自分の傭兵団を作っていく楽しさは他のマルチゲーには無い魅力だと思います。
システムはかなり完成されてきているので、次作にはボリューム増加とバランスの見直しを優先してほしいところです。
どうでもいいですが、マスコットキャラクターのヴェッテルも今作でようやくかわいくみえてきました。

長文になってしまいましたが最後までお付き合いいただきありがとうございましたじ。