PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

前作と比べて良くなったところを具体的に箇条書きでまとめます。

・あえて前作とは大幅にシステムを変更し、新しいものを作ろうという意気込みが感じられる。
・パタポン独特の個性豊かな世界観とグラフィックは本作でも踏襲されており、
この雰囲気が好きな人はパタポンの世界にどっぷりとハマれること請け合い。
・BGMは個性的かつ非常に種類が多く、ステージごとに専用のBGMが用意されている。
・ジャスト入力が易しくなっており、ヒーローモードを維持しやすい。
・クエスト中に一時停止をすることができるようになった。
・魔法装備を強化すると10文字までで好きな名前を付けることができる。

特に音楽に関してはパタポン独特の個性があり、高く評価できます。

BAD/REQUEST

自分がプレイ中に感じたBad Pointを具体的に箇条書きでまとめます。
事実誤認と思われる内容が含まれないように気を付けました。

・ストーリーが最後まで意味不明で、消化不良のまま終わってしまう。
・キャラクターのセリフにネットスラングが過剰に使われていて不快。
・初回特典アイテムは代替不可能＆最後まで使える高性能ヘルムだが、もう手に入らない。
・ロードが長い上に多く、対戦やクエスト終了後にいちいちセーブするのでテンポが悪い。
・最初に盾系ヒーローを選ぶかどうかでエンディングまでの難易度に差がありすぎる。
・カジヤンで武具を強化するときの費用が法外に高く、やり込んでいる人以外はほとんど満足に強化できない。
・クエストの推奨レベルと同じレベルで挑むとクリアさえ難しいという理不尽な難易度設定。
・推奨レベルより高いレベルでクエストに挑むと経験値がほとんど、あるいは全くもらえない。
・装備を付け替えたときのステータス変化の前後が同時に表示されないためにどう変化したのか分かりづらく、セット効果のある装備の組み合わせを自力で見付けるのがとても面倒臭くなってしまっている。
・ステータスやダメージの数値が表示上簡単にカンストするため、カンスト以上の数値が正確にわからない。
・ステージ道中では中ボス的なモンスターが複数同時に登場し、不可避の波状攻撃を仕掛けてくることがある。
・ボスは体力が少なくなると予備動作なしで即死級の攻撃を連発してくるため、高火力で瞬殺するしか攻略法がない。
・クエストクリア後に宝箱を全て開けなければ先に進めない上に、宝箱を開けたその場で中身を売ることができない。
・ソロだと失敗しやすく、失敗するとそのクエストの最初からやり直しになる即死の仕掛けが存在する。かなりの心折設計。
・クラススキルが異常に上がりにくく、例えば10時間以上も延々と壁を殴る作業を続けないと修得できないスキルもある。
・素材を一度にたくさん買いたいときでも数量を指定して買うことができず、ひたすらボタンを連打するしかない。
・すこポンがたまに発見するレアボスを倒してもなんら見返りがない。
・レベルが1クエストで1までしか上がらないため、低レベルのクラスを一気にレベル上げすることができない。
・全クラスをレベル32にすると嫉妬の下層以外の協力クエストに行く意味がなくなってしまう。他のマル専ダンジョンは完全に空気。
・メデンの石化を解くとメデンにカーソルを合わせづらくなるだけという謎の嫌がらせ。
・インフラの「レベル○以上・以下」ではなく「レベル○前後」という残念なレベル範囲指定機能。
・おしゃべりモードとチーム全員集合以外では部屋一覧が表示されず、入る部屋を選べない。
・名前の色が青から赤になる理由が不明で、ユーザーが赤色の名前に対して疑心暗鬼に陥っている。
・星のかけらを集め終わるとチームポイントに価値がなくなり、チームに所属するメリットが薄くなる。
・同時に1つのチームにしか所属できず、別のチームに入りたい場合は前のチームを脱退する必要がある。
・「チームカードを累計10000枚配ろう」など、どう考えても現実的に達成不可能なチーム目標がある。
・マルチプレイではアジトでエラーが頻発する。部屋に4人揃うのすら難しいことも良くある。
・マルチプレイではクエストや対戦でエラーが頻発する。エラーにより本来手に入るはずだった経験値も没収される。
・ホストの画面が基準となるため、クライアントの画面では敵が即死級威力の溜め攻撃を溜めずに行うことが頻繁にある。
・同期ズレによって当たっているように見えた攻撃が実は当たっていなかったり、一部のセットスキルの効果が無効になったりする。
・マルチプレイは2人だとソロプレイのときよりクエストが激しく難化する。友達同士2人で遊ぶプレイヤーを排除。
・開発者がマルチプレイを推しているにもかかわらず、協力プレイでは「特定のクラスの組み合わせのPT」あるいは「自分より高レベルの人に寄生」でない限りソロの方が効率的にクエストをクリアできる。
・ホスト時にクエスト中にエラーになるとバグでクラススキルボーナスが消失する(◆修正パッチ必須レベルの重大なバグ)。
・チートを使用していないにもかかわらずチーター向けの宝箱トラップが誤爆する(◆修正パッチ必須レベルの重大なバグ)。
・DLクエストは「やたら難しい」「残念報酬」「レベル32以上だと部位破壊以外の経験値なし」の三重苦で、誰が得をするのかわからない。
・パッケージやDLクエストのDLページに何度も掲載されている三叉槍ポセイポンは実はゲーム中では存在しない。
・極限、神、巨(、破、解)の装備は出現率が低すぎて1000時間遊んでもほぼ入手不可能。
・パッケージの裏には「武器防具700種類以上！」と売り文句が書かれているが、魔法装備をまとめて1種類と見なしてまず入手不可能な極限装備を除いた武具の種類は1/3未満の武器154種類、防具73種類の227種類しかない。
・対戦は他の対戦ゲームと違ってフレンドと野良のモードが分かれておらず、フレンドPTが圧倒的に有利。
・対戦ではクラス間の強弱の差が極めて激しく、特定クラスの組み合わせのPTが一強レベルの強さになってしまっている。
・対戦で処理落ちは致命的であるにもかかわらず簡単に発生させることができる。最強の攻撃方法が処理落ち。
・超やま神は広範囲、超高火力、エラー誘発、処理落ち誘発に加えて連発可能。対戦の最大のバランス崩壊要素の1つ。
・バランス崩壊レベルのセットスキルやクラススキルの存在によりミサイルバトルとデッドヒートが過疎化。
・ダークヒーローは対戦でしか使えず、対戦でしかレベルを上げることができない。
・ダークヒーローモードでは宝箱からSU武具が出現しないため、スーパーヒーロー側で集めておかなければならない。
・一部のダークヒーローのクラススキルがバグによって正規の手段では取得不可能。
・スーパーヒーローはダークヒーローとの対戦だとなぜか修得済み派生クラススキルの効果が無効になる。
・ダークヒーローは相手チームにピョコライダが1人いるだけで打開策がなく、負けが確定しまう
・レベル40の宝石箱はレベル40のクラスで対戦して勝つことでしか手に入らない
・レベル40のクラスでスーパーヒーローとの対戦に勝ったとしてもレベル40の宝石箱はめったに出ない
・八百長対戦を防ぐためか、対戦相手が「降参」を選ぶと勝った側は宝箱が貰えない(勝った側が一方的に損)。
・レベル32以上のクラスが経験値を手に入れる方法が非常に限られているため、経験値稼ぎの効率が極めて悪い。
・したがってインフラ人口の中でレベル40近くのクラスを持つ人は非常に少ないのだが、対戦はお互いのチームの最高レベルの差が2以内でないとほぼマッチしない仕様となっているため、レベル40のクラスで対戦に臨むといくら待っても対戦相手が見付からないという本末転倒な事態が起こってしまう。

COMMENT

PSP-3000使用。

他のレビュアーの意見を読むとソロのレベルデザインに不満を持っている方が多いようですが、やり込み派の自分の意見としてはマルチの方がソロよりもずっと問題山積だと感じました。特にUIはもはやユーザーに嫌がらせをするために作ったのかと思われるほどの不便さでした。

パタポン3はゲームバランスも褒めたものではありませんが、なによりも開発者のユーザーに対する態度(これはゲーム内容とは関係ないのでBADには書きませんでした)が問題です。あるユーザーがtwitterでバグを報告したそうですが、その際にパタポン3のディレクターがそのユーザーをチート使用者呼ばわりして罵倒しました。そのバグはBADにも書いた通り一定以上のレベルの武具が宝箱から出現しなくなるというもので、ハクスラ要素の強いパタポン3においては極めて致命的なバグです。開発者はその後依然としてバグを認めていないどころか、罵倒したことについて謝罪すらしていません。

更に、これもBADに書きましたが、マルチプレイ中の通信エラーが引き金となってクラススキル修得ボーナスが消失するというバグが発生します(再現性が高い)。ボーナスは「攻撃力1.5倍」など非常に強力なため、莫大な時間を掛けて育てたクラスのボーナスがなくなると、そのクラスはもう使い物にならなくなります。開発者はこのような修正パッチ必須のバグに関しても依然として「そのようなバグは確認できない」という態度を固持しています。

他にも、発売前に「レベルは最大で50まで上がる」と言っていたのに実際はレベル40が最大だったり、DLクエストの第16弾を配信すると公式で宣言したのに全く配信される気配がなかったり、それなのに発売から8ヶ月ほど経った12月になって体験版第3弾を配信して新規ユーザーを増やそうとしたり、ゲーム内容どうこう以前にユーザーを騙してまでパタポン3を延命しようとする開発者の態度には閉口しました。

パタポンは好きですが、パタポン3はいろんな意味で残念でした。