PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

オリジナリティー(2点)：システムソフトの大戦略シリーズの流れを汲むシステムのため目新しさは皆無。だかそれだけに完成度は高く「指揮官になった気分」に浸れる。しかしSLGゲームに萌えを組み合わせた作品は同社から既に出ているのでジャンル的な目新しさもない。

グラフィックス(3点)：もともとSLGなのでグラフィックスはさして重要ではない。プレイしていて気になることはなかったので及第点といえる。キャラクターのCGも気になる点はなかった。

サウンド(2点):悪くはない。詳しくは後述する。

熱中度(4点):敵兵器の鹵獲がとてもおもしろい。簡単ではなく苦労するが、だからこそいい。特に敵プレイヤーキャラが搭乗している兵器は軒並み性能が高く、鹵獲が成功した時は素直に嬉しかった。またマップ自体も数は多くないが敵や基地の配置が練られており一筋縄ではいかないおもしろさがある。

満足度(4点):ギャルゲーのようにメインヒロインそれぞれにルートがあり周回プレーは苦にはならなかった。また強い兵器が手に入り実力がつくと防戦一方だった初回プレー時とは打って変って果敢に攻めることもできるようになる。気づくとプレー時間がとんでもないことになっていた。(笑)

快適さ(1点):残念ながら快適とは言えない。詳しくは後述する。

BAD/REQUEST

ストーリー:あまりグっと来なかった。このジャンルに期待してはいけないのだろうけど萌えに傾き過ぎていた感がある。死と隣り合わせの戦場なんだからもっとシリアスな感じにすべきだと思った。明るいアットホーム的な内容が9割がたを占め違和感を感じざるおえなかった。一部主要キャラクターが死ぬシナリオがあるがあっけなさ過ぎてポカンとしてしまった。だが逆に言ってしまえばつまらなくはない。かわいい美少女が戦場の辛さを感じながら主人公と成長していく……的な展開を期待している方は期待外れとなるだろう。

サウンド:悪くはないが耳に残らないし曲も少ない。だけど数曲だけSLGパートで多用され長丁場の時は飽き飽きしてうんざりした。

快適さ:これは最悪と言わざる負えない。とくに陣営が複数あるマップだと一回自分のターンが終わると次のターンまで五分近く待たされる場合がある。せめて飛ばせるようにして戦闘報告が次ターンの始めに見れるようにするとかの工夫が必要だろう。またある箇所を占拠するとフリーズするという致命的なバグがある。上記の飛ばせない敵陣営の思考を合わせて最悪の快適さといえるだろう。他がある程度いいだけに残念だ。

COMMENT

PSP-2000使用

もともと暇つぶし用としてPSPゲームを探して手に取ったゲーム。快適さのみに不満を感じるが他は不快になるほどの欠点はなかった。良ゲーと言えるだろう。だが気を付けなければならないのはかわいらしいパッケージとは裏腹にSLGパートは超硬派。一回はシステムソフト製SLGをプレーしていないとその本格さに戸惑ってしまうだろう。万人向けとは言い難い。SLGにギャルゲー要素が入っていると思えば非常に楽しめるだろう。その逆だと思って購入すると目も当てられない…。