PSP mk2 :: つよきす3学期 Portable レビュー

つよきす3学期 Portable レビュー

発売元	ネットレヴォ（オフィシャルサイト）
発売日	2012/05/31
価格	6,825（税込）
レーティング	【Ｃ】15才以上対象(CERO について)
ショップ/リンク	Amazon
タギングトップ3
タイトル概要	■ ジャンル：強気っ娘恋愛アドベンチャー ■ プレイ人数：1人 ■ ダウンロード版：5,500円 ■ 特別限定版：9,975円

オリジナリティー	グラフィックス	サウンド	熱中度	満足感	快適さ	(難易度)
4pt	4pt	4pt	4pt	4pt	4pt	1pt

総合点
80pt

GOOD!

攻略に関しては超簡単、プロローグが終わるとどのヒロインを選ぶかの選択肢が出るのでそれを選べばOK

シナリオに関しては前作２学期のオリジナリティーの無さ、一作目の劣化コピーだった事などから警戒していましたが杞憂に終わりました
すべてにおいて新鮮なシナリオとなっており例え前二作をプレイしていてもなんら問題は無いかと

それどころか前二作より改善されている点も多く、あっさりし過ぎた感のあった素奈緒ルートでの主人公との和解やなごみんルートでの義父との和解が割としっかり作り込まれていたり、ヤンデレが前面に押し出され過ぎて恐怖を覚えるほどだったよっぴーがちゃんと魅力を感じる事ができたり、２学期のやっつけ仕事の弊害をモロに受けて新キャラでありながら盛り上がりに欠けた瀬麗武ルートがしっかり盛り上がりをみせた、など満足のいくものとなっています
さらにデレると非現実的なまでに性格の変わったカニ＆なごみんのデレ具合が常識的なものに押さえられ(所謂ンデ期の状態を維持、またはツン維持型となった)たのも個人的にはありがたい
さらに一作目のコンシューマにおいて新規ヒロインとなった素奈緒は新規ヒロインであるが故に自分のルート以外ではほとんど登場しなかった(大半が一作目のコピーであった２学期を含む)のが今回完全新規シナリオとなったためしっかり自分以外のルートでも見せ場があり、これも嬉しかった

一作目から定評のあった同性のサブキャラ、及び笑いの要素も相変わらずのクオリティを維持しておりそのような側面を愛すプレイヤーも満足できるかと

さらに各ヒロインごとにアフターストーリーも用意されておりボリューム感も充分

そしてすべてのシナリオをクリアするとグランドフィナーレが解放される
これは短いものだが「つよきす」という作品のラストとして満足のいくもの
主人公が誰とくっついたかはボカされており、どのヒロインの支持派も不満が出ないようになっている
グランドフィナーレ時のEDテーマ「素顔のまま」も相まってこれまでのつよきすの記憶が甦ります

BAD/REQUEST

祈先生、マナ、トンファーの３名が何故か攻略不可
マナ＆トンファーに関してはおまけシナリオという形でルートがあるが主人公とくっつくわけでもなく、シナリオも途中まで共通なのでボリューム不足感は否めない

祈先生にいたってはおまけシナリオすら無し、いったいどういう事なのか
PC版ではおまけシナリオがあったらしいがそれが何故かスバルに変わっている
スタッフに嫌われているのだろうか

後、個人的な不満点としてはとうとうくーが攻略出来なかったことぐらいか

COMMENT

ツンデレ、笑い、友情、といったこれまでのつよきすの強みを殺すことなく、さらに同じ世界観、同じキャラを使ったシリーズの三作目でありながらオリジナリティーにも溢れた良作

例え前二作をプレイしていなくともあまり問題の無い出来になっており、シナリオも重いシナリオなど無く、明るく楽しいシナリオと魅力的なキャラで誰でも楽しめる作品となっています
ひょっとしたらつよきすシリーズ最高傑作かも

新規プレイヤーはこの作品をつよきすの入り口とするも良し、また古参のプレイヤーには締めくくりとして満足のいくものとなっていると思います