PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

PSPで西村京太郎のミステリーが読める、時刻表トリックの解明が味わえる、って所ぐらいしか思いつきません。
2時間サスペンスドラマが好きな人にはお勧めできますが…。

BAD/REQUEST

・もともと10数年前に3DOで発売したソフトの焼き直しらしく、時代背景は1990年代のまま。せめて時代を現在に直すくらいはできただろうに（時刻表はフィクションとして）。あと、作中で西村（著者）やパナソニック（3DOメーカー）に媚びている部分があるが、このゲームのハードはソニーじゃねえの？まずくない？

・尾行、張り込みなどのミニゲームがつまんなすぎる。特に尾行。後ろに下がれないし（来た道を引き返せず）、一度隠れるとしばらく拘束される。後半はほとんど勘で、覚えゲーです。行き止まりに差しかたった時点で失敗って、はぁ？
失敗しても次に進めるが、クリア後の査定に響くだけ。時刻表トリックもいちいち各線の時刻表めくるのめんどい。

・キャラの個性が無いに等しい。聞き込みにおいても会話が淡々すぎてメリハリがなく、どいつもこいつもつまんない会話しかしない。

・キャラ絵もサウンドノベル風の影絵にしたが、これで余計キャラの特徴がわからなくなった。ただ単に犯人を判りにくくする演出としか思えないですね。

・主人公が誰かわかりづらい。捜査一課のみんなが主役なんだろうけど、いまいちキャラになじめないまま話が終了した。

・ストーリーも盛り上がりに欠ける。内容も「DS西村」の3分の1と言ってもいい。

・データセーブが捜査一課の事務所でしかできない。ケータイ機でそりゃないんじゃないの？

・容疑者名や証拠品などを入力する場面があるが、そんなのいちいち文字入力させる必要あるの？証拠物件を選択させればいいだけの話じゃん。てか、人物名もろくに覚えてないから苦労しました。一応L/Rボタンでヒントが出るみたいですけど。

COMMENT

「DS西村」よりも値段が高くてプレイ時間も短いなんて…。
ただの焼き直し版でなく、PSPなりに話追加などいろいろ取り組んでくれれば、DS作品と並行して楽しんでもらえただろうに、本当に残念な作りです。

メーカーとしては赤川次郎シリーズはサウンドノベルとして逸品だけど、このゲームは作りが甘すぎます。

捜査の経過日数やミニゲームなどの評価査定があり、それによってエンディングが変わるらしいが、もはや繰り返しやる気は起きません。
早速売ってきます。