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ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
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ECHO NIGHT
GOOD!
体験版でも3ステージをプレイ可能ですので、購入後失敗した、ということはありえません。
■オリジナリティ■
ディフェンス系のゲームはPSPでもありますが、残念ながら他ソフトをプレイしたことはないので、比較は他の方にお任せします。
逆にいえばこのようなジャンルはあまりメジャーではない、ということで、そこに目をつけて素晴らしいゲームを制作したことがオリジナリティ、かも?
PS3版のPixelJunk Monsters(未プレイです)からステージ数、敵の種類、タワーの種類が増えていて、オンラインモードも新たなものらしいので、単なる移植ではない点も評価できると思います。
■グラフィック■
リアルな3Dか、演出が派手か、という観点で見るなら、あまり評価されないかもしれません。
しかし、ゲーム性から考慮すれば、相当評価されるはずです。
このゲームでは、画面内に
・大量に出てくるさまざまな敵(しかも各々に体力ゲージがついている)
・攻撃をしかける数々のタワー(種類によってエフェクトが異なる)
がせわしなく動いている様が表示されます。
どこで、なにが起きているのか、パッと見ただけでわからなければ、純粋にゲームを楽しむどころではなくなってしまいます。
PJ Monsters Dでは、背景・敵・敵の体力・タワーなどが一発で判別でき、かつ画面がゴチャゴチャにならないようなグラフィックになっています。
2Dだけれど、非常に細かく描写されています。
キャラの動きもとてもなめらかなので、キレイです。
グラフィックの系統としては、PSで発売されたラブデリックのRPG「moon」に近いです(……と言って、わかっていただけたらいいのですが)
■サウンド■
このゲーム最大の特徴、ともいえるくらいに、サウンドが素晴らしいです。
ゲームミュージックとしてみても、曲単体としてみても、文句のない出来です。
すべてのBGMとSEが「Otograph」というアーティストによって創作されています。
それだけでもこだわりぶりが伺えますが、ぜひ、ヘッドフォンで、「低音を大きくして」聞いてみてください。
「タワーを建てて、迫りくるエネミーたちからチビを守る」という説明を聞けば、だいたいの方は緊迫感のある曲が流れると考えるのではないでしょうか。
しかし、実際は、電子音(フリーのMIDI音源のような音色ではなく、非常に洗練された音選択です)によるファンタジックな、癒し系の曲ばかりが流れます。
一見、ゲームと音楽が合っていないように感じるかもしれませんが、しかしこのようなサウンドだからこそ、このゲームはより熱中できるのです。
このゲームでは、頭を使いますし、集中力も問われます。
また、プレイヤーは画面内を結構走りまわることになります。
慌ててタワーを建てることもあります。
守り切れず、チビがつれていかれることもあります。
そんな時、もしそれを煽るような音楽が流れていたら?
イライラがつのりますよね。
しかし、癒し系のBGMのおかげで、ゲームオーバーになってもあまりイライラしません。
「次、がんばろう!」と思えます。
特に、繰り返しプレイすることが要求されるこのゲームにおいて、このことは大きいのではないいでしょうか。
BGMによって、ゲームのバランスをとっている、という面もあるかと思います。
もちろん、ボスの時にはしっかり曲も盛り上がりを見せますよ。
良いゲームミュージックとは何か?
「1回聞いただけでメロディがすぐ覚えられるもの」という方も多いかもしれません。
確かに、そのような曲は耳に残りますし、聞けばすぐに「あのゲームだ!」と連想させる力があります。
しかし、何回も、ずっと、繰り返し聞くと、短時間で飽きてしまうかもしれません。
その点、このPJ Monsters Dでは、「聞けば聞くほどのめりこむ音楽」が使用されています。
先ほど、ゲームの緊迫感を打ち消すBGMだと書きましたが、やわらかなタッチの画面とよく合っている曲ばかりです。
そして今度はBGMに集中してみると、絶妙な音選択やリズム、進行に、思わず聞き入ってしまうほど、細やかに作曲されていることに気づいてしまうのです。
かなり癒されます。
音楽に詳しい方ほど、このゲームのサウンドにドップリはまってしまうでしょう。
CD一枚買うのと大差ない値段ですから、サウンド目当てに買うのもあり、ですよ!
■熱中度■
かなりはまります!
就寝前に1回だけ、と思いプレイし始めると、気がつけば明け方……なんてことも。
20人(?)のチビたちの内、1人でも残っていればクリアなのですが、ついついパーフェクトを目指して何度もやりたくなります。
さらに、ハイスコアを狙いはじめると、タワーの選択、置くタイミング、位置取り、強化の有無など、戦略性は果てしなく広く、のめりこんでしまいます。
同じステージを何度遊んでも、その都度新しい戦略を発見したり、またステージ数も多いので、すぐ飽きる、ということはありません。
■快適さ■
ダウンロードのゲームなので、読み込みの間などは一切ありません。
1ステージあたりの時間は恐らく20分弱だと思うので、戦略を練る楽しみ方だけでなく、通勤・通学の合間にちょこっとやるのにも適しています。
難易度の観点からみた快適さ、では、難易度選択ができるので、それなりに自分に合わせることができます。
それでも、Hardの面をクリアするのはなかなか難しいですが。
BAD/REQUEST
■ダウンロード専用ゲーム■
ネット環境にない人(もしくは、ダウンロードに抵抗のある人)にはなかなかプレイしてもらえない、という点は非常に惜しいです。
私自身、「ネットで買い物をする」ことに抵抗があるので、今回の購入にはかなり悩みました。
PixelJunkシリーズはダウンロード展開、という特徴を持っていますが、それでも、多くの方にプレイしてもらえるようにしてもらいたいです。
また、他のPixelJunkシリーズと比較して、2000円と価格が高いのも、このゲームがあまり注目されない理由だと考えられます。
中身はボリュームたっぷりで、いい買い物をしたな、と思えるのですが。
ティキアイランドだけなら800円で買える、追加でトキアイランドは600円など、分割販売にも対応すれば、敷居はより低くなるのではないでしょうか。
■デザイン■
私は特に気にならなかったですが、キャラクターデザインは万人向けではありません。
プレイヤー代わりとなるティキマンやクリのように「キモカワイイ」キャラもいれば、クモのように、ちょびっとリアルなキャラもいます。
変に媚びるよりはいいだろう、とも思いますが。
COMMENT
PSP-2000使用。
2Pプレイやオンラインプレイはやったことがありません。
1Pプレイの段階でのレビューであることをご了承ください。
注意点ですが、
「敵をバンバンやっつけてやる!」
だとか、
「ド派手に暴れ回りたい!」
という嗜好の方には合わないかもしれません。
トランプで3段タワー作るのが楽しいと思える人にこそオススメです(笑)
ご参考までに、私のゲーム嗜好は、
・アクションゲームはあまり好きではない
・RPGは育成それなりに頑張る(でも例えばFF7でマスターマテリア揃えるくらい)
・音ゲーが結構好き(特にテクニクティクス)
・パズルゲームもそれなりに好き(特にOtostaz)
ゲームは好きだけれど、コアなゲーマーではありません。