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GOOD!

※クリア済み、ＤＬ版、対人戦は少しだけ、元のＰＣ版は一切知らずに購入。

■ボリューム
「対戦アクション＋育成」の系統のゲームなのですが、キャラ数・装備数・装備箇所数・技集めなど、ボリューム面の要素は十分に用意されており、なおかつ称号（トロフィ・実績の類です）システムもありますので、「CPU戦だけの一人用ゲーム」としてみても数百時間単位で費やせる内容になっています。

又、ＤＬＣも最初から予定されており（有料です）、装備品だけでなく神姫も足されるようですので、ボリュームの面では満足のいく内容だと思います。

■戦闘システム
「アタックチェイン」「レールアクション」のシステムは、ゲージ消費型であることも含めてかなり良く出来ており、種別・途中分岐・キャンセルのおかげで、そこいらの「本格対戦アクションゲーム」にヒケを取らない奥深さになっています。

又、多数ある武器種別はそれぞれちゃんと特徴が個性化されており、戦闘は1vs1のタイマンだけでなく2vs2のチーム戦や3vs1も可能です。

不満点もあるにはありますが、メインのアクション戦闘のシステム練りこみはかなりのものだと思います。

■装備品の見た目反映
武器３つ、防具８つ、アクセサリ３つの計１４箇所もある装備品は、ちゃんとグラフィック的に見た目が反映されます。グラフィック自体はそこまで綺麗なわけではないのですが、装備箇所数の多さを考えるとこれは素晴らしいの一言。

■キャラ・世界観・シナリオ
元となるＰＣ版のゲームは全く知りませんでしたが、特に問題なく入り込め、神姫もなかなかに魅力的に感じられました。敵マスター（人間）は声なしですが、神姫（操作ロボ）はフルボイスで、声の方も上手です。

又、敵も自分も「マスター＋神姫」のペアで行動するのですが、ＮＰＣの神姫は同タイプでもひとつひとつで性格が違い、なおかつＮＰＣマスターは本当に冗談抜きで変態ばかりなので、セリフパートはかなり楽しめました。

シナリオは、神姫ごとの「キャラシナリオ」とクリアまでの「メインシナリオ」に分かれていますが、メインシナリオは単なる「対戦ゲーのオマケ」のわりには結構盛り上がる箇所があり、「改造・チート」というヘビーゲーマーが喜びそうなネタを使っているのも中々によかったと思います。

BAD/REQUEST

■ロード
相当長く、なおかつ頻度も多いです。ＵＭＤ版よりもＤＬ版の方が圧倒的にロードが短い為、ネット上のコミュニティなどでは「ＤＬ版を買え」と強めに推奨されているほどです。

ＵＭＤ版にはメディアインストールを用意すべきだったと思いますし、ロード「頻度」はプログラム的な工夫でもう少し減らせるような気がします。

■ＣＰＵ戦のパターン化と武器種の強弱
対人戦は殆どやっていない為、本当の意味でのバランスというのは把握できていませんが、ことＣＰＵ戦に関しては、最後まで「大剣（両手武器）＋αの起き攻め」でパターン化できてしまいました。

両手武器のスーパーアーマーが強すぎるのか、ＣＰＵのターン使用パターンが単純すぎるのかどちらかだと思いますが、ＣＰＵの行動・思考ルーチンはけっこう荒いかなと思います。

■操作性
なんといいますが、単純に「悪い」というよりも「○○行動中は○○のボタン操作を受け付けない」というような縛りがかなりあり、慣れるまでは相当扱いにくいかと思います。

特に悩ましいのが視点移動。移動と視点操作は十字キーとスティックをオプションで入れ替えられますが、そもそも「ダッシュ中は視点移動できない」等々の縛りがありますので、結局はＬボタンのロックオンに頼って戦闘することになります。

レールアクションの仕様を考えてもそれがこのゲームの正しいプレイスタイルだとは思うのですが、チーム戦などでは、敵レールアクションのロックはずしとＬボタンのターゲット変更でかなり困ったことになります。

■セリフパターン
そう多くないので、同じセリフを何回も聞くことになります。容量的・コスト的にもまあ仕方のないことだとは思いますが。

■装備品の色
「悪い所」というよりも「要望」なのですが、装備品は系統ごとで色が完全にバラバラな為、系統を揃えず性能で選んでいくと見た目がひどいことになります。色変更が出来たら見栄えをもっと楽しめるかと思います。

■1vs3のイジメバトル
かなり序盤の段階から、定期的に「1vs3」の超不利バトルの挑戦状が来ます。その時点で勝つのは非常に厳しく、別に負けてもいいので無視して後からクリアすればいいだけなのですが、敗北後の会話パートでは1vs3のタコ殴りのクセにけっこうひどいセリフを吐かれるため、気の短い人はイラっとしてしまうかもしれません。

COMMENT

■点数補足
満足度・熱中度の５点については、「良いところ」て挙げた点の総合力だと思ってもらえればいいです。購入してからずっとやり続けていますが、まだコンプまではほど遠く、その後もＤＬＣ、対人戦も興味があるので、モチベーションが非常に高いです。

グラフィックは、基本的には３点な出来だと思いますが、「装備の見た目反映」を高く評価して４点にしました。

快適さは、ＵＭＤ版かつロード時間を重視する人なら２点でも甘いかもしれません。


■総括
マイナス面もいろいろ挙げましたし、ところどころで作りの荒さも目立つ内容ですが、それらをさっぴいても良ゲー、自身のハマリ具合で考えるとそれ以上の評価を与えたい内容です。いわゆる「キャラ魅力だけのキャラゲー」と切り捨てるにはもったいない出来。

ゲームの作り的には「アクション対戦ゲーム」なのですが、一人用として楽しむ為の育成・収集要素もしっかりしていますので、だらだらと一人で楽しみたいヘビーゲーマーの方にもオススメできます。

大きな注意点は３つ。

１つ目はロード時間。出来ることならＵＭＤ版ではなくＤＬ版を購入することをオススメします。そして、それでもなおロード時間は長めです。

２つ目は、やはりなんだかんだで「女性型の人形（ロボット）をかわいがる」というアブノーマルかつオタク要素の強い内容ですので、万人に堂々とオススメできる内容ではありません。

３つ目は、予定されているＤＬＣの値段が高めに設定されていること。メーカーさんは、ハマったユーザーから搾取する気マンマンです。

これらの注意点を乗り越えられる人であれば、「マニアックながらも隠れた良ゲー」という評価を得られる内容だと思います。