PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

非常に良く洗練された、格闘ゲームよりのアクションゲームです。
何人かのパトロン(後援者)と親密になる事で物語が分岐し、最終的に自由を手に入れるのが目標ですが、前作のPS2版より物語性は大幅にアップしています。
アクションの見た目自体はリアル思考のためやや地味です。
ロード時間は短く快適です。

■ひたすらシンプルなゲーム性
基本的にこのゲームは
ひたすら戦う→お気に入りの装備を強化する→ひたすら戦う…を繰り返すシンプルな内容ですが、その点こそが最も評価したい点のひとつになっています。
複雑なゲームが悪いという訳ではなく、とにかく余計なストレスが溜まる部分が少なく、無駄を排除した内容でした。しかしながら手抜き感もなく、楽しんでもらいたい部分以外を極限まで排除されているように感じます。

■豊富な装備グラフィック
PS2版よりも多い装備の中から好きな装備で身を固めて戦う事が出来るので、前作よりも着せ替えが楽しくなりました。また、装備を精錬して強化する事に熱中します。その精錬は前作より断然やりやすくなったので、色んな装備を強化してみようという気になります。
武器は前作よりも上手い具合に一長一短があり、プレイスタイルやスキルとの相性を研究するのがさらに楽しくなりました。
選べるモデルも増えたので、着せ替えに関しては前作より全てにおいてパワーアップしています。

■シンプルで奥深いアクション
誰にでも操作できるゲームでありながら、奥深い攻防を楽しめるというのが、何百時間も飽きずにやり続けている理由のひとつです。
通常攻撃、スキル、ドッジ、パリィの四つのアクションを主軸として、どの装備から剥がしてゆくか、どうやって壁際に追い詰めるか、攻撃を避けるかの攻防が熱いです。
ドッジという回避動作は、怯み中、食らい中、自分の攻撃動作中などのあらゆる状況で行う事が可能で、これで避けられない状況や技はありません。前作では素早さの具合によってはワイルドダンスという技などの２段目が回避不能に出来ましたが、今作ではすべて回避可能です。
しかしドッジをすると、壁際に追い詰められやすくなったり、スタミナの回復が止まってしまうため、時にはドッジではなく攻撃で攻撃を押し返す事が重要になってきます。
この攻防がとてもバランス良く出来ています。

■対戦が楽しい
アドホックモードでの対人戦は、CPU相手の戦いとは別格の面白さです。ぜひ対人戦をしてください。このゲームの寿命が飛躍的にアップします。自分がそうでした。

BAD/REQUEST

PS2版と比べると、模擬戦争が少しこじんまりしてしまいました。
武器を投げる事による「キリングスロー」でのトドメがなくなりました。
フレイル系の、鎖の付いた武器がなくなりました。
蹴って武具を空中に上げたのちすかさず装備する事が出来なくなりました。
これらはPSPの容量とボタン数の都合なのでしょう。

DLCアイテム配信を、もっと長くやって欲しかったです。すぐに終わってしまいました。
また、イベント限定配布アイテムを、あとからダウンロード出来るようにして欲しかったです。特にこれに関しては、「今から始めると手に入れる事が出来ないアイテムがある」からと購入自体を諦める人が少なからずいるからです。自分もTGS配布アイテム以外は持っていますが、「今からやって完全に追いつく事が出来るかどうか」も購入を決める際の決め手のひとつになっています。初回限定特典のアイテムは持っていますが、あとから買った方のためなら、初回限定特典を通常配布されても残念には思いません。むしろ嬉しく思います。

対人戦をやり込んでゆくと、頭部への集中攻撃スタイルがちょっとダメージ効率高すぎて自重しぎみです。兜は盾を除く他の防具と違って装備し直せるため、頭部へのダメージが高いのだと思いますが、いささか高過ぎな感は否めません。
兜の耐久値を戦闘中に回復しやすいやり方さえあれば、このダメージでも良かったのかも知れません。

COMMENT

複雑で様々な角度からのやり込みをアプローチしたゲームよりも、結果として長く遊んでいる事の出来るゲームでした。
開発者の方のブログも、情熱に溢れていて面白いです。

アクション性の高いゲームがやりたい方で、ローマに生きた剣闘士の生き様を体験する──という世界観さえ嫌いでなければ、間違いなく楽しめるゲームだと思います。

自分が今までやったPSPのゲームの中では一番面白いです。