PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

オリジナリティについてですが、すごく新しいことをしているわけではありませんが、小さな新しいことが積み重なって斬新な印象をもちました。テーマがサイコポップなところから始まり、２．５Ｄモーショングラフィック、推理アクションなどなど。それらがいい具合に世界観やキャラクターとマッチしていて、はまり込むことが出来ました。

グラフィック、とくにムービーについては、２．５Ｄがうまく機能していてかなりのこだわりを感じることが出来ました。音楽も耳に残るものが多く、特に学級裁判中の曲やメインテーマあたりはかなりいい曲だと思います。効果音もいちいちいい感じで、私的に自由行動を開始するときの「ヴィーン」という音がお気に入りです。

熱中度については、だるくなりやすい部分にもハリを与えることでかなり良かったです。このゲームは学園探索→自由行動→殺人→捜査→裁判という流れなのですが、殺人?裁判以外の部分もだるくならずに進めることが出来ました。学園探索で学園についての大きな謎が少しずつ明らかになるし、自由行動では個性的なキャラクターの話を聞けてよりそのキャラクターを好きに、または嫌いになれます。キャラクターにプレゼントをあげることもでき、どのプレゼントが喜びそうか考えるのも面白かったです。

メディアインストールをすればロードやＵＩでストレスを感じることはありませんでした。

BAD/REQUEST

面白いが故にですが、もっとボリュームが欲しいと感じました。最初から生徒は１５人とわかっているので、事件は多くても５・６回しか起こせないのはしかたありませんが、せっかく個性的で魅力的なキャラクターばかりなのだからともったいなく感じました。他の方がおっしゃっているように、事件やトリックは同じでもいいから、好感度によって被害者や加害者が変わるシステムが欲しかったです。

あと、難易度イジワルでもゲームオーバーにならないどころか、ほぼ高評価(優)でクリアできてしまう簡単さも気になりました。中学生以下とか、あまり推理ものに慣れていない人がやれば難しいかもしれませんが、17歳以上対象なのでその範囲だとほとんどの人が簡単に感じると思います。
また捜査パートでも、調べるべき部屋には！マークがつき、そこで調べるべきものを調べるまでその部屋からでられないという簡単設定なので、詰まることもありませんがやりごたえも半減です。

最も嫌だったのは、喧嘩番長のPVを流されたことです。黒板の落書きや他作品のパロディはサイコポップの範囲内ですが、さすがに喧嘩番長はないです。どうしても見せたかったのなら、大和田に無理やり見せられるなど自然な流れにしてほしかったです。

COMMENT

世界観やキャラクター、ストーリーなどすべてが高水準で、長くは遊びにくいですがクリアまでの短期的な熱中度についてはかなり高いです。
新作タイトルでかなり頑張っていますし、この内容ならCMの多さも納得できます。
続編を示唆するような表現があったので、そちらも楽しみにしています。