PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

・校内を探索して、妖と戦う付喪神、付喪神をカスタマイズする言霊、妖の弱点等の情報を収集するというシステム。強力な付喪神は収集出来る期間が限られているが、普段は入れない場所にいるので分かりやすい。言霊は同じものでも複数回入手することによってパワーアップ。戦闘では、弱い付喪神でも妖の弱点属性や部位を突けば有利に戦える、使用回数に制限有り等、基礎となる部分は新しさは感じないが良く出来ていると思う。とは言え、三味長老（最強の付喪神）の一撃でラスボスをオーバーキル出来るのはちょっと･･･。

・癖の無いキャラクターデザイン。

・声優が豪華。若手の有名どころを多数起用している（自分は読み終わった時点でページを捲るので、声は無くても気にしませんが）。パートボイスだと思っていたのでフルボイスとはいかないものの、結構な量が入っていたのは驚いた。

・クイックセーブ＆ロードが便利。これ前提のゲーム性と言えなくもないですが。

BAD/REQUEST

・好きになれないキャラクターが多い。まず主人公は優柔不断でお人好しの巻き込まれ型、とここまでならありがちなのですが、やたらと愚痴や文句を言う、毒を吐く、その場しのぎの嘘をつく、八つ当たりや逆恨みをする、余計な事を喋り捲る等、無理矢理面倒事に巻き込まれたのだから…と納得出来る部分もあるが、不愉快になる事の方が多い。余計なキャラ付けはせず、台詞のないタイプにしておけば良かったのに（とは言え、主人公が喋らないタイプのシナリオが書ける人は極少数な気もするが）。担任教師も主人公に丸投げして禄にフォローしない、特定の生徒を贔屓する、古森に私的な恨みを晴らすために放火犯に仕立て上げようとする等無茶苦茶。丸投げに関しては理由があるのですが、教師以前に人間として問題がある。古森にしても悪事の片棒を担がせるか罪を被せてくるかの二択だし。にも拘らず毎回いいように使われる主人公。少しは学習して欲しい。他にも人の話を全く聞かない奴など、お近づきになりたくないキャラの方が多いです。個性というものを履き違えている。

・主人公は何故か（特に後半）モテモテなのだが、理由などは一切語られない。

・一緒に戦ってくれるどころか協力者すら無し（最終話除く）。友情を感じられる場面も、伊東と皆見が遠野を説得するところくらい。

・主題歌がＯＰとラストバトルで流れるが、歌詞もメロディもゲームに合っているとは言い難い。

・選択肢に意味が無い。言霊が入手出来るか否かである。

・既読スキップが使えるのが二周目から。因みに二周目で初めて読んだテキストは、三周目以降でないとスキップ出来ない。またスキップした場合、言霊が入手出来ない。一度入手しているのだから、自動で入手できても良いと思うのだが。

・ベストエンドでないと言霊等を引き継がない。

・誤字がある。それも諺なので、本作のコンセプトを考えると問題がある。

・探索時、制限時間が有るのに何処に誰がいるか分からない。クイックセーブ＆ロードを使ってのトライ＆エラー。しかも最大４回会わないと情報や言霊が入手出来ない事も有ったりする。

・個別エンドが無いので、クリア後のおまけの出現条件が分からない。おそらく一定回数会うとか特定の会話を見るとかだとは思うが。

・特典がＣＤではなくＤＶＤ。設定資料集が入ってるからだが、たいした内容ではないので説明書に載せるか小冊子にした方が良かった。と言うのも他に収録されているのが音声ドラマ、サウンドトラック、ラジオなのにＣＤプレイヤーで聴けないから。

COMMENT

・ＰＳＰ?３０００使用、二周クリア。

・学園ジュブナイル伝奇と聞いて魔人や九龍の様なのを期待していたのですが、遠く及ばない代物でした。このジャンルに関しては電撃ＰＳは当てにならないし（かなり甘く点数を付ける為）、ＷＥＢラジオはゲームそっちのけで唐揚げと餃子の話ばかりしているしで、かなり嫌な予感はしていたのですが、見事に当たってしまいました。とにかく受け入れ難いキャラクターが多いのが問題です。外見は良いので、性格やテキストを多少ありがちでも万人受けするものに変えるだけで、評価はもっと良くなっただろうと思うと残念です。

・事前情報でＲＰＧとありましたが、ジャンルはアドベンチャー（バトルパートはシミュレーションという程のものではない）です。

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