ペルソナ2 罪
中央値: 60 Amazon点数: 3.6
スコアーボード
標準偏差 11.62 (難易度) 1.60 mk2レビュー数 10ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 1pt | 1pt |
62pt
GOOD!
・ストーリー
「噂が現実化する」都市を舞台に、その真相を探るため、そして過去の自分達の記憶と向き合うため奔走すると言う物語だが、12年経った今でもそのストーリーの独自性は色褪せない(自分は「罪」「罰」両方共に何度もクリアして話の筋はわかっているとはいえ)。発売当時の1999年の雰囲気(街や人物の姿や、世紀末に対しての漠然とした不安など)も含めて味わってほしい。
P3・P4のように「1年間の学園生活と放課後(夜)のダンジョン探索」が主体ではなく、あくまでストーリーを追っていく形なので、P3・P4から入られたプレイヤーは新鮮な雰囲気でプレイできるかと。PS版をプレイしたくてもPS2以降の機種だと異様に処理が遅くなり、フリーズもしやすくなるという問題を抱えていたため、そうした部分でも今回のリメイクは歓迎できるだろう。
PS版が「とある歴史上の人物」を扱ったため、海外版が発売されなかったと言う曰く付きの作品ゆえ、「その人物」の顔グラフィックや名称および、後半に出てくる「帝国兵」カテゴリの敵の個性、また「ラスト・バタリオン襲来」のムービーで「彼が率いていた組織」を象徴するマークが描きかえられていたりしたのは止むを得ない所だが。
・音楽
前作のリメイクで散々酷評されたためか、リミックス版は原曲の雰囲気を壊さないアレンジがされており(特にボス戦や聖槍騎士団戦)、またコンフィグでオリジナル版とも切り替えできるようになったのは評価点。
・PS版より改善された部分
イベントで改ペルソナ・専用ペルソナを入手した際に降魔ペルソナ・ベルベットストックの数が増えたり、戦闘時の演出をザコ・ボスの区別なくカットできたり、「精霊召喚」系のスキルの効果のバグが修正されていたりした所や、タイムカウントイベントが制限時間こそ短縮されても戦闘・部屋探索・メニュー画面で時間が経過しなくなった所や、ギャラリーモードから一度見たムービーを視聴できる(クリア後には全BGMも聴ける)ところなど、地味ながらも改善された部分は多い。
BAD/REQUEST
・快適さ
ほとんどの方が指摘されているかもしれないが、マップ切り替え・戦闘シーン突入などの際の「NowRoading」の多さは、人をイラつかせるに充分すぎるほどだった。一応データインストール機能もあるのだが、それを行いコンフィグでデータインストール使用をオンにしても改善はされない所もさらにマイナス。
また、戦闘時の個別コマンド入力も2人目以降のコマンドを直接に変えることができず、いちいち1人目から入力せねばならないのはPS版より退化している部分と言える。
そしてエンカウント率も妙に高く、最初の方のダンジョンからそれを痛感したのは辛い物があった。エンカウント率にイラつきたくない人は「エストマ」(主人公より低レベルの敵の出現を抑える)のスキルを所持するペルソナを1体常備しておくことをオススメする(一応「エストマカード」も存在するが1枚しかなく、「罰」のように複製してくれるサービスもないので使い所に悩むため)。
・PS版から改善されていない部分や改悪された部分など
占いの効果が切れたタイミングがわかりにくかったり(「罰」のように「周囲の空気が変わった?」というメッセージがない)、魔法属性系の合体スキルの一部がボス戦で効果を発しなかったり、主人公たちのペルソナを降魔していない状態のパラメータを確認する事がレベルアップの時以外できなくなっていたりと、地味に改善されていない部分や改悪された部分が見られた。
・音楽の一部について
ベルベットルームのリミックス版が原曲重視ではなくP3・P4仕様になっていたこと(個人的にはP2のようにコーラスではなくピアノを主体とした感じが好きなので)や、挿入歌「JOKER」がリサ役の小西寛子さん(ちなみに2000年に声優を引退し現在消息不明)の真似をしているように感じて違和感を覚えたなど、一部音楽のリミックスに不満を感じた。
・オープニングムービー
今回のリメイクにあたり新しく作られたオープニングムービーだが、確かに力は入っているが「ペルソナ2罪」の世界観には合っていないように感じたのは確かだ。
収録されているオリジナル版のオープニングムービーの印象が強いため、尚更そう感じるのだが(オリジナル版のムービー自体「夕暮れ」を基調としており、子供と大人・日常と非日常・20世紀と21世紀と言った様々のものの「境目」や、それに伴う「不安」を意識させ作品全体の雰囲気にも合っており、「罰」のオープニングムービーが「夜」を基調とした事とも対比になっている)。
むしろそれだけの力の入ったアニメーションにするのなら、「ペルソナ2?もうひとりの自分」(PS版「罰」のおまけDISCに収録されていた、新作アニメのプロモーション風のアニメーション)を現代風にリメイクしても良かった気がする。
それ以外のムービーは(一部の修正を除き)全てPS版の再現となっているのは評価点になるが。
COMMENT
PSP-3000型使用。
クリアまでの所要時間は約25時間(少々シアターモード・廃工場などで寄り道をしたため)、クリア後の「罰」に向けてのデータの「仕込み」のための時間が約25時間。
PSP版の追加機能の「シアターモード」は、トレーニングダンジョンの廃工場と異なり、夢崎区に突入した時点から使え、その時点からそこそこの強さの敵と戦えるので本編を進めるより効率よくレベルを上げられる「良い所」と、突入までのやり取りがスキップできず、中断もセーブもできないので手軽にやるには難しく本編より早くレベルを上げられる所がバランス崩壊にもつながる「悪い所」のどちらにも取れるのであえてどちらにも列記していない。
12年ぶりのリメイクと言う事で、前作の反省が活きたリメイクになっている点は評価できるが、頻繁なロードによる快適さの低さなどは、今後出るであろう「罰」に向けての改善課題に思えてしまった。
いずれ「罰」は出すであろうが(そうしなければ「罪」のあのエンディングに、発売当時でも物議を醸したほどの後味の悪さを感じるだけ)、その時は快適さ周りの改善を十全に行った上で、「罰」の体験版を配布して(PS版「罪」の時も、PS版「ソウルハッカーズ」に体験版が同梱されていたが、それによりプレイヤー側も前作から変化したシステム周りを理解する事ができた)プレイヤーに改善した部分を理解してもらうなどの努力をしていただきたいものである。
最後に、いずれ出るであろう「罰」に備えて「罪」のセーブデータでこれらの事を行い、「仕込み」をしておく事をオススメする(PS版の時にコンバートされた物を列記したのでご参考に)。
1)主人公のLVをできるだけ上げておく(平均クリアLVは58?60(人により±2程度の差はある)だが、妥協しないのならば主人公だけでもLV99にしておく事(そのまま「罰」での「罪」主人公の初期LVに反映されるため)。なお「罪」冒頭で入力した「罪」主人公の名前もそのまま反映される)
2)フリータロット999枚所持(後半に出現する悪魔と契約しフリータロットを貰いまくれば簡単に達成できる。フリータロットが大量にあれば「罰」序盤でコンタクトする必要が少なくなるので戦闘に集中できる)
3)葛葉探偵事務所の招き猫に99000円投与(何故99000円なのか、その理由は「罰」で1000円投与すればすぐ分かる。「罰」はお金が稼ぎにくいので「罪」のうちに投与しておきたい)
4)合体スキルアナライズをできるだけ埋める(一部登録されない物もあるが、「罰」でその分のアナライズは最初から判明する。「罰」でもアナライズは埋められるが、組成式が異なるものや、効果が変化しておいそれと使えなくなったもの、2周目でないと埋められないものなどがあるので「罪」のうちに埋められるものは埋めておきたい)
5)カルマリング入手(廃工場の隠し部屋の宝箱にある。「罰」では効果は下がるとは言えど唯一引き継げる装備品であり、「罰」でも獲得はできるがその手順が面倒な事を考えると「罪」のうちに手に入れておいた方が良い。間違っても売ったりしないように)
Amazonレビュー
レビュー者: まtyiく レビュー日: 2011-05-181はリアルタイムで知っています。それぞれ良いところがありますね。ペルソナは1,2派と3,4派が…なんて聞きますが、自分は全作好きです。
以下、ご参考になれば。
オリジナル版をプレイした方へ(古参の方々)
・若干、改変部分があります。(あの総統、リサのシャドウ戦、杏奈の喫煙シーン、等)
・「君のとなり」は残ってます。
・シアターのクエストは最初から2つ、DLC含めて10前後になる様です。里見直氏が書いた物もあります。
3,4から入った方へ(新規の方々)
・3,4にも少し垣間見える不気味な世界観やストーリー、キャラクターが好きならおすすめします。
逆に戦闘やコミュ等のシステムが好きという方は、2が自分に合っているか良く確かめた方が良いです。
メインキャラデザは金子一馬氏(3,4で悪魔=ペルソナ書いてます。)
ゲーム内のキャラグラは全て、副島氏です。(シアター本編は除く。)
読み込みに関しては、インスト有り、型番3000で、戦闘前ロードが2秒と少しです。
意外と忘れるのが、コンフィグでインストONにすること。インスト直後はOFFです。
戦闘に関しては、課題も見られます。ただ工夫も生かせます。
戦闘はわざわざ全員分のコマンドを入力してると時間がかかりますが、△ボタンで実行を始められます。スタートボタン押せば、エフェクトスキップもできます。エンカウント率が高いと感じたら、「エストマ」(自レベル以下の敵を封殺)を使うと便利です。(女帝LV24ネメシス等。)
基本的に、この作品、面白さは序盤<それ以後です。最初は、ストーリーよくわからない、コンタクト上手くいかない、使うペルソナ限られてるで,イマイチつかめない感があると思いますが、進めていくと、そのあたりの評価も変わっていくと思います。早々に投げ出してしまっては分かりません。
また、少し話が進む度に各ショップでの仲間との会話が変化していき、(終盤を除く)それらが若干複雑なストーリーの隙間をうめてくれたりもします。何より話が豊かで面白い。ベルベットルームでのイゴールらの会話は哲学的な要素もあったりします。難点は少し、お店巡りが面倒かな…。ダンジョンで戦闘続いた後の気分転換にでもどうぞ。
良く練られたストーリー、作りこまれた世界観、無駄に(←褒め言葉)細かいキャラ設定、それら全てがこの作品の魅力です。
いまだに支持されるのには、それだけの理由があります。
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GOOD!
ペルソナシリーズ初プレイです。それでも前作からストーリーが引き継がれている
わけではありませんでしたので、前作をやっていないと分からないという点もなく
大変楽しめました。
【ストーリー】
街に広がる噂が真実となってゆく。そんな不思議な現象の原因を追い求めてゆく
主人公達ですが、ただただそのおかしな世界の法則に振り回されるだけではなく、
逆に噂の法則を利用してゆく面も見られ大変面白かったです。
タイトルにもある”罪”。これにたどり着いたときは身震いまでしました。
また、リメイク元であるPS版の発売が1999年と一昔前となっておりますが、
本作でもゲームの中で使われる女子高生言葉などがその当時のまま残されているためか、
世紀末的な雰囲気も現れ、作品の味となっているように感じました。
【戦闘】
悪魔(モンスター)との戦闘。大変楽しめました。
他のゲームをプレイする場合は、使い勝手のよいスキルを覚えたり、ひとつ必勝
パターンを掴んでしまえばそれ一辺倒になって新たな戦い方を試行錯誤すること
がなくなってしまうのですが、本作品では、使えるスキルが降魔させるペルソナに
よって変わるため、ひとつ使い勝手のよいスキルや合成スキルを見つけても
ペルソナが育ちきって変更することになるとそのスキルが使えなくなるため戦術
を変えなくてはいけなくなります。
このため先ほどまで楽々と勝てた悪魔にボロボロにされることもままあり、常に
考えながら戦うことができたことでマンネリ化することがありませんでした。
BAD/REQUEST
【ユーザビリティ】
・エンカウント時、画面が白黒にフラッシュするのですが、フラッシュがきつく
また、戦闘に入るたびにそれが起こるので目が痛くなってしまいます
・マップが広いこと、一つ一つのロード時間が長いこと、戦闘が長いこと。
これらの要因が重なっていることで、ダンジョン攻略に時間がかかる点。
一日のプレイ時間が一時間程度ですと、数日をかけてひとつのダンジョン
を攻略することになります。
ダンジョンを進んでいく中でストーリーが少しずつ進んでいく箇所もあるのですが
日にちをまたぐと途中で話の流れが分からなくなることもありました。
じっくり腰をすえて数時間プレイするような内容で携帯機で気軽に
プレイというには向かない内容となっていました。
COMMENT
難易度HARDでプレイ。大変プレイしがいのある作品でした。
作品の雰囲気も気に入りました。他作品もプレイしてみたいと思います。