アンチェインブレイズ レクス
中央値: 57 Amazon点数: 2.9
スコアーボード
標準偏差 18.98 (難易度) 2.44 mk2レビュー数 9ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 3pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt |
54pt
GOOD!
有名イラストレーター&漫画家によるキャラデザ、植松伸夫によるテーマ曲と、一種のドリームチームによる作品。
◆ゲームシステム
敵を戦闘中に正気に戻す(アンチェイン)ことで1キャラ最大4体まで自分のフォロワーに設定でき、攻撃時の援護や被ダメの肩代わりをしてくれるようになるフォロワーシステムは、敵をただの経験地稼ぎの為のモンスターではなく愛着の湧く仲間の一種と捉えられるようになる為、面白く良いものだと思います。女神転生シリーズの仲魔システムの亜種と言ってしまえばそれまでですが。
◆グラフィック
売りでもある有名イラストレーター陣によるキャラデザは(当たり前ですが)良く再現されており、ゲーム中でも魅力ある存在として描かれておりファンとしては満足のいく内容になっています。
BAD/REQUEST
◆オリジナリティ
フォロワーシステムにしろ素材集めにしろ、基本的に既存のゲームにあったシステムを殆どそのまま流用している為、オリジナリティ面はほぼ無いと言えます。特に「世界樹の迷宮」の影響が大分強いのではと感じました。
◆ゲームバランス&システム
色々と魅力的なシステムを取り込んではいるのですが、そのどれもがバランスがおかしく実用的ではない為に利用する価値がなくなっています。そのわりにシナリオ進行上、そのシステムを使わざるを得ない展開になっていたりする為、非常に面倒に感じてしまいました。
例えば、主人公を援護してくれるフォロワーですが、フォロワーにはそれぞれ個別に機嫌が設定されており、これが良くないと援護攻撃や主人公達を庇う動作はおこしません。その癖、その機嫌をとる方法が非常に限られていたりします。加えてフォロワーには成長限界が設定されている為、(成長限界を上げる希少アイテムを使わない限り)一定のレベル以上には決して育ちません。そして決定的なのが、フォロワーの援護攻撃の威力が非常に低いことです。主人公勢が数百ダメージを出している中、フォロワーの攻撃は1桁ダメージなんてことはざらで、戦力外でしかありません。
また、フォロワーがいると発動できるリンクスキルや超必に該当するバーストスキルというのがあるのですが、これの威力も低すぎます。少なくないMPを消費するわりに、その威力は通常攻撃ダメージを大幅に下回るのには理解できません。(通常攻撃2000ダメに対してバースト最強技で700ダメ等)
敵をフォロワーにする為のアンチェインシステムも敵のHPを一定値以下にしなければアンチェイン可能状態にできないなど、シナリオ進行には絶対必要な要素にも関わらず面倒な要素が多くストレスを感じます。敵を特定のスキルで撃破することを条件にした方が良いのでは、と何度も思いました。
◆グラフィック&ボイス
戦闘時のエフェクトは単調で、バーストスキル時の演出は(個人的には)くどいだけに見えてそれほどかっこいいものだとは感じませんでした。これだけ有名イラストレーターの絵を売りにしているゲームなのだから、もう少しセンスのある見せ方にこだわって欲しいところでした。
ボイスに関しては、キャラを前面に押し出したゲームにも関わらず声ありイベントは殆どなく肩透かしです。また、一部妙に甲高い媚びた声のサブキャラがおり(好きな方には申し訳ないのですが)耳障りでした。
◆ユーザビリティ
スキル使用時の戦闘エフェクトやダンジョン内での移動演出に関しては、同じローグライクゲームの「エルミナージュ」シリーズのように設定でカットできるようにして欲しいところでした。序盤は物珍しさであまり気に掛けませんでしたが、中盤以降からは時間が掛かるのが嫌でスキル使用にとまどうようになります。
COMMENT
「世界樹の迷宮」や「エルミナージュ」のようなローグライクゲームが好きな為、本作を購入しました。
感想としては、劣化「世界樹の迷宮」といったふうに感じた、というのが正直なところです。
色々と面白そうなシステムや世界観・キャラデザ等を作れてはいるのですが、バランス調整不足により如何せんそれがゲームとしての面白さに繋がっていないのが惜しいところでした。
PSP-3000使用
Amazonレビュー
レビュー者: めるもっち レビュー日: 2011-07-18・戦略やキャラクター成長の幅が広い。装備させた武器や仲間にしたMobで使えるスキルがガラっと変わる
・ロードはゲーム開始時、及びダンジョンへの進入or脱出の時を除けばほぼ気にならない
・様々なクリエイターの絵は秀逸。BGMも個人的には良い
【悪い点】
・戦闘におけるLv補正が非常に強いため、製作サイドが想定したと思われるLv以下だと雑魚すら苦戦する
・作業感が強い。適正Lvまでの経験値稼ぎや、特定Mobが仲間に出来るまでひたすら戦闘…等
・所持アイテムの限界数が50個と少ない。章の終盤では頻繁に鞄が溢れてアイテムを捨てるハメに
・仲間にしたMobが空気。肉壁としてマスターを守る事はあるが、攻防ともに敵として出てきた時と比べ物にならない弱さ
プレイする人を選ぶゲームだと思います。
序盤の厳しさには正直驚きました。雑魚戦でも常に全滅の危険がつきまといます。
NPCの店で販売している最良の防具を各キャラに一つずつ装備させた辺りから戦闘
には余裕が出てきますが、苦戦せず戦える相手を選びつつプレイして、ここまで
来るのに3〜4時間は掛かったと思います…滲み出る作業感。
反面、中盤以降になると経済的に余裕も出てきて仲間にするMobを吟味したり、キャラ
のスキル一覧を眺めて成長の方向性を考えたりと、楽しいと思える事が増えてきます。
その辺りからが本番でしょうか。
じっくり腰を据えてRPGをプレイするのが苦にならない人なら長く遊べる一作だと思います。
逆に、軽めのRPGでストーリーやキャラクターのやりとり等を楽しみたい人にはお勧め出来ません。
もう少しバランスを見直せば良作になる可能性があっただけに残念です。
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GOOD!
・多様なオリジナルシステム
アンチェイン、カリスマポイント、フォロワー、ジャッジメントバトル、スキルマップなどの多くのシステムを備え、かつそれらをきちんと活かさなければならないような、割と適切なバランス配分。
・ストーリー
設定こそひどい邪気眼っぷりだが、全体の流れとしては非常にシンプル。
最近のRPGにありがちな三文芝居を延々と見せられるようなこともなく、しかし必要な分の情報はしっかり見せるというゲームプレイには理想的な作り。ゲームの展開を邪魔しない。
・キャラクター間のバランス
8人のプレイヤーキャラクター間のバランスが非常に良好。
どのキャラクターにも性能に個性があり、誰を採用しても難度にそこまで変化がないため、好みのパーティを組むことができる。
無論、特性を理解した上での運用ができれば、の話ではあるが。
・処理
軽い。目立ったストレスを感じない。
BAD/REQUEST
・グラフィック(というかイラスト)
公式サイトのキャラクターページのイラストは、あくまでデザイン。実際のゲームでは使われない。
それらを見て興味を持った人はがっかりするかもしれない。
・多様すぎるオリジナル(?)システム
多様なオリジナルシステムがあるということは、それだけ覚えなくてはならないことがあるということと同義。
ライトなユーザーにはその時点でキツいはず。
・・・ライトじゃないユーザーにとってはどこかで見たことのあるような気がするものばかりなのは仕方のないことか。
・仕掛けの薄いダンジョン
DRPGの割にダンジョンに仕掛けそのものが殆どない。
頭を捻るようなこともなければ、理不尽な奇襲に悶絶することもないので、若干味気ない。
・スキルのバランス
攻撃・回復型スキルの威力計算にステータスを織り込んでいない、ないしは依存値が極端に低い模様。
つまり、キャラクターが育てば育つほど、攻撃スキルがゴミになっていく。
上位のスキルは大半が特定のフォロワー(=装備モンスター)の組み合わせを要求するため、使えるころには使用意義がなくなっていることもしばしば。
結果、レベルを上げて物理で殴ればいい。
逆にステータス強化や状態異常などの補助系スキルの性能は・・・
・ジャッジメントバトル
フォロワー(捕獲したモンスター)同士を戦わせる、という本作の目玉っぽいシステムの一つ。
・・・なのだが、基本的にフォロワーのステータスのみで勝敗が決まるといっても過言ではない割とざっくりなシステム。プレイヤーに入力を求められる内容はあるものの、これで逆転できる戦力差は極わずか。
問題は、「ストーリー進行上通らなくてはならない場所」にもこれが設置されていること。
突破するためには強いフォロワーが必要→強いモンスターをアンチェイン(≒捕獲)するにはある程度以上のステータスが必要→嫌でもレベル上げをしなければならない。
全体的にサクサク進める快適さがある分、余計に邪魔さが目立ってしまう嫌な形でもあった。
サブイベントや回り道のみのシステムなら面白かったのかもしれないが・・・
・ゲームバランス
最序盤がきつめで後半はぬるい。手数や手札が増えるとラクになるのは「育成方針をプレイヤーが決める」タイプのゲームの常ではあるが、やはりこれもそのタイプ。育成を失敗したプレイヤーへの救済措置的な意味合いもあるはずなので、仕方ないことではあるが・・・
そのきつめの「最序盤」を3回もやる羽目になるため、また序盤でのレベル上げを強要されるため、中盤以降のぬるさがより際立ってしまっている感じはある。
COMMENT
PSP-2000使用。
BADの項目が多くなってしまう程度には気になる点はあるが、全体としては悪くはない印象。
DRPGの華とも言える理不尽さはほぼなく、気を張らずに淡々とプレイできる。
DRPGというよりはDRPGの皮をかぶったRPGとして認識するほうが正しいだろう。
RPGが好きな人の、DRPG入門用作品としては非常に優れているかもしれない。
システムさえ理解できれば、息抜きには適当な作品。ボリュームもまあまあ。
「普通に歩いていたら何もないところなのに突然全滅した」を筆頭とした敵味方共に理不尽の塊である某学園モノや、極限まで練られたゲームバランスを持つ某迷宮など、最近のDRPGのシリーズは個性的すぎるものが多い中、システムが多いのに何か味気ないこの作品は、ある意味いい味していると言えるかもしれない。