ボヤケた絵と見難い白文字、あくまでRPG風、ある楽曲の疑惑。
これらは細かく書かれている方が何人かいらっしゃる様なので、こちらでは省略してのレビューを書かせて頂きます。

「そこは剣や魔法が息づく世界…」
神官見習いの主人公はじめ、妖精や騎士、大賢者、神などが登場する世界です。

しかし、主人公が魔法ステッキを持った魔法少女に見えて、魔法と言ってもパッと見が別ジャンルに見えてしまうとか、杖の名「i-セプター」もこの世界観と若干ズレてる気がするとか、細かいですが個人的には少し気になった箇所がありました。

でも、一番気になったのは…この世界の破滅への現象名「ラブロスト」
そのままと言えばそのままなんですが…上手く言えませんが、ネーミングに可笑しさを覚え、突っ込んでしまう時点で何か違う気がしてしまいました。
頻繁にこの用語が出てくるのですが、その度クスッとなってしまうのは極めて少数派なんでしょうか?

シナリオは…旅、仲間集め、世界を救う…と言う王道ストーリーです。

しかし「ラブロスト」と言うその現象…
話が進むにつれ展開がありますが、最初に聞かされた初期症状の例や遥か先の予測をはじめ、「愛」をやたらと言われても漠然とし過ぎて、正直微妙に感じてしまいました。

あと、割と早い段階で首謀者が分かってしまったのも残念でした。

キャラは…ヒロインはただ祈るだけですが(笑)、嫌みの無い可愛らしい良い子です。
攻略キャラ達は、最初は微妙にハマれないかなと思ったのですが、プレイしていくと段々とクセになるキャラもいたので、結果的には一応楽しめました。

RPGの雰囲気を乙女ゲームで味わえるのは、プレイ前は面白そぅに思っていたのですが、いざプレイしてみると…
RPGの雰囲気があるだけに「自力で街や外の世界を自由に回りたい」「戦ってレベルアップしたい」と思ってしまうのにそれが出来ない。
ならば、乙女ゲームなんだから恋愛面をしっかり楽しみたいのに、シナリオ上「誰と行動するか」などの選択である程度までが決まり、最後の方に何とか恋愛要素をねじ込んで来た感じで殆ど楽しめず。

結果、両方が中途半端で物足りなさを感じずにはいられませんでした。

最初は好きな声優さんや気になるキャラから始めるのに、画面に慣れるまでは目の疲れの事もありましたが、一周目から先が気になって仕方ないとか、早くプレイを再開したいと言う気持ちが殆ど起きず…一周終わるまでが長いと感じてしまいました。

ちなみに、基本一本道のルートですので、スキップすれば二週目以降のクリアは割と早かったです。
しかし、攻略対象が違う事により台詞が多少変わった位のシーンを、攻略対象が変わる度にスキップも出来ずに毎回見るのは正直飽きるし面倒くさかったです。

がっつり、RPGや乙女ゲームを求める方は物足りなさを感じると思いますが、「乙女ゲーム+RPG」と言うのに興味がある方は、まだこぅ言うタイトルは珍しいと思うので、プレイしてどんな物か自分で体感してみるのも良いかとは思います。

最後に追記として1つ…
これも★の数が少な目の原因の１つなんですが、プレイ中に何度も、私の場合は攻略キャラ1人につき最低1回はフリーズして強制終了になり、やり直しにかなりうんざりさせられました。

なので、クイックセーブではなく、ちゃんとしたセーブをこまめにしないといけないのに、セーブの最中にフリーズする事が多かったので、余計にイライラさせられました。

クリア後の回想再生特典が無い事もあり、セーブはこまめにして残す方が良いとは思いますが、フリーズの可能性も高いと言う事だけ頭に入れておいて下さい。