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レビュー者: そらん レビュー日: 2012-12-23
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モンスターハンターポータブル 2nd G
■ ジャンル:ハンティングアクション ■ プレイ人数:1?4人 【廉価版】 ■ 発売日:2008/10/30 ■ 価格:3,140円 大人気「モンハン」シリーズの「2nd」に続く「2ndG」が登場だ。「2nd」をベースに作られた拡張版となっており、最上級クエスト「Gクエ」の実装や、シリーズ初登場となるモンスター、新ステージの導入、データ引き継ぎ機能の強化とファンには嬉しいボリュームアップだ。(転用元:GDEXより)
■価格:4800
■発売日:2008-03-27
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モンスターハンターポータブル 3rd
■ ジャンル:ハンティングアクション ■ プレイ人数:1人(アドホック時は最大4人)
■価格:5800
■発売日:2010-12-01
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ファンタシースターポータブル
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1?4人
■価格:5040
■発売日:2008-07-31
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ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
■ ジャンル:ハイスピード推理アクション(ADV) ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:4,200円
■価格:5229
■発売日:2010-11-25
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タクティクスオウガ 運命の輪
■ ジャンル:シミュレーションRPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:4,980円
■価格:5980
■発売日:2010-11-11
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GOD EATER(ゴッドイーター)
■ ジャンル:チーム連係型ハイスピードハンティングアクション ■ プレイ人数:1人(アドホック対応:2?4人)
■価格:5229
■発売日:2010-02-04
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ガンダムバトルユニバース
■ ジャンル:3Dアクション ■ プレイ人数:1?4人
■価格:5040
■発売日:2008-07-17
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英雄伝説 零の軌跡
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:5,200円 ■ 限定ドラマCD同梱版:7,980円
■価格:6090
■発売日:2010-09-30
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ファンタシースターポータブル2
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1?4人(アドホックモード、インフラストラクチャーモード対応) ■ ダウンロード版:4,500円
■価格:5040
■発売日:2009-12-03
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ペルソナ3ポータブル
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:5,040円 ■ データインストール対応
■価格:6279
■発売日:2009-11-01
PSP版ということで、「前作の過激さは減ってしまうんだろうな」と少し残念に思いつつも、過剰に期待をしてしまっていました。ですが、その期待を見事に超えてくれました。
美しくしっかりつくりこまれている世界観(個人的に乙女ゲームでは「あれ?」と思うような矛盾や齟齬がよくある気がするのですが、それがほとんどないと思います)、その世界を引き立てるどころか引っ張っていってくれるくらいの壮麗な音楽。そしてたしかな人間性をもったキャラクターたち、もちろん主人公も含めてです。前作から変わっていません。
特に主人公は、前作よりもいい意味で色が強くなったように感じました。前作とは違い、比較的穏やかに物語が進むからでしょうか?優しい部分が強く見れたような気がします。
私は乙女ゲームのある種テンプレとなっている、よく言えばアガペーでもって周りに接し誰の心にも踏み込めるような(がんばりやさんで素直で、といった主人公に多いでしょうか)、悪く言えば人間性の感じられない主人公というのが苦手です。あくまで個人的に、ではありますが、気分を悪くされた方がいらっしゃれば申し訳ないです。そのため、この作品の主人公は前作の時点でとても魅力的を感じました。「周りの状況をなんとかしたい、助けたい」とは思いつつも「自分ができるのはどこまでなのか」また「家族や他の人から自分がどれだけ愛されているのか」その重さをわかっています。また、塔の中で育てられてきたという環境からかなり世間知らずではありますが、その分、世間に流されず、かといって身近な人の思いにだけ心を傾かせることなく、それぞれ事情、思いを理解した上で思い悩み自分で考えることができるかしこさも持ち合わせています。攻略キャラクターたちも主人公中心に動くただの「乙女ゲームの攻略対象」ではなく、きちんと「自分」をもって「仲間」や「家族」を決してないがしろにはしません。主人公を中心に世界が回ってはいません、世界の中でキャラクターたちが生きています。
また、最初にGOODENDをみたのですが、初めて「幸せになる結末」で泣いてしましました。
再び個人的な話になってしまいますが、私はBADENDや鬱展開、シリアスな展開が好きで、正直「幸せになる結末」というのにあまり魅力を感じないのですが、主人公たちが考えたくさん悩んで選び抜いた先、いろいろな出来事が起こりたくさんたくさん苦しんだ先に見えた光に、思わず涙がこぼれていました。すべてが丸くおさまるご都合主義なハッピーエンドではありませんが、たしかにそれは「幸せ」なのだと、心の底から思うことができました。
もちろんBADもしっかりBADでした。相変わらずの「やめて!」と叫びたくなるような、展開。とてもよかったです。
ただ、他の方も書かれている通り、ショッキングな展開が少なからずあります(それがなくてはこの物語は成り立たないのですが)。甘いだけのストーリーを望む方にはおすすめできません。
その分、「乙女ゲーム」というジャンルと今まで接点がなかった方でも、物語を読むのが好き、という方は手に取っていただいて損はないかな、とも思います。
気が逸ってしまってぐちゃぐちゃとした長い文章になってしまってすみません。誤字脱字あるかもしれません、ご容赦ください。少しでも参考になれば、欲を言えばこのレビューが少しでも多くの人にとって手に取っていただけるきっかけになれば幸いです。
※フルコンプしたので追記させていただきます。
猫種ルートでは前作より狂った部分というのが抑えられている分、それぞれの内面に迫っていたように思います。前作でわからなったりわかりづらかった部分というのが明確に言語化されていました。ふたりが何を思っているのか、答えと言うとおかしいかもしれませんが、はっきりと見えました。また、メヨーヨルートでのオージェ、オージェルートでのメヨーヨという点でもなかなか心にくるものがありました。双子好きな方は必見です。
家族ルートでは、主人公の甘えたでわがままな部分がいくらか増したように感じました。家族だからこそ見せる顔、というものでしょう。年相応で、女の子らしくてかわいかったです。そんな主人公に対する周りのキャラクターたちもとても良かったと思います。過保護で甘やかしてくれるネッソとザラ、無邪気に慕ってくれるパールとリッチー、当然家族ほどの甘さはないエルザ。同じ家族ルート内での話とはいえ、どのキャラクターも毛色が違っていて楽しめました。ただ、パールとリッチーはEDこそ別れはするものの、ストーリーの進行上ゆえかほとんど同じ展開なのでちょっと物足りなく感じるかもしれません。共通ルートの時点で、ふたりがじゃれあっている姿というのがとてもそれはもうかわいいので、余計に「もっと見たい」と思ってしまうというのもあると思います。
ここまでプレイして感じたのは、この「BLACK WOLVES SAGA」という作品はやはりラスと主人公の物語が主軸なんだな、ということです。もちろん他のキャラクターたちも十分すぎるほど魅力的ですし、その人間性も声優さんの演技も話も評価をするなら☆5のクオリティです。が、ラスとの話はそれよりもつきぬけて心に刺さるものがありました。
「乙女ゲーム」に触れたことのなかった人にも触れてほしい、と途中に書きましたが、それはなにも「乙女ゲーム」であることを良くないと思っているわけでも残念に思っているわけでもありません。恋愛、という甘くてふわふわしたイメージの枠にとらわれないで、人としての「個」と「個」の繋がり、その結果として二人の関係は「恋愛」だと、そういった絆をうまく形にしてくれた作品だと思います。PC版のときから思っていましたが、スタッフさんには本当にこの作品を「乙女ゲーム」として世に出してくれたことに感謝したいです。この作品に出会えて本当に良かったです。私にとって間違いなく、一生心に残る作品です。