ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt | 2pt |
46pt
GOOD!
■世界観&キャラクター
思わずその世界に行ってみたくなるような、ワクワクするような街並みや施設に可愛いキャラと、今までのサモンナイトシリーズのイメージを崩すこともなく素晴らしいです。これぞサモンナイト、といった感じ。キャラゲーとして申し分ないです。もちろん良い意味で。
サモンナイト1?4の数百年後の世界を舞台にすることでシリーズの常連キャラや召喚術の設定などを一新させていることもあったので、設定を一新したシリーズものにありがちな、理解の無いスタッフによる旧作設定を曲解または無視した誰得オリジナル設定がねじ込まれやしないかと不安な点もありましたが杞憂でした。
■グラフィック
今作から戦闘時のキャラは3Dになりましたが、イラスト通りのキャラデザの為、違和感も特になく良い感じでした。また、会話時のキャラのグラも良かったです。
■BGM
正直、単体で良いと言えるような曲は(個人的には)無かったのですが、従来のサモンナイトのイメージ通りの曲作り(街中の明るい曲や夜会話のオルゴールなど)という面では成功だと思います。
BAD/REQUEST
■ストーリーの短さ&演出の稚拙さ、各キャラにまつわるイベントの無さ
他レビュワーが指摘している通り、ストーリーは短いです。シリーズの3/5?3/4くらいでは無いでしょうか。それでもシナリオや見せ方が素晴らしければ問題無かったのですが、敵に出し抜かれ後手に回りながらひたすら眼前の問題を刹那的な考えで対処していくだけのシナリオ展開の為、フラストレーションが溜まりますし、何より飽きてきます。敵に出し抜かれ後手に回りながら云々というストーリー展開は過去作も同じなのですが、過去作ではその点を専用のイベントなり演出なりで盛り上がりを作っていたのですが、今作は特にそうしたものが感じられません。結果、場当たり的に対処していくだけの特に盛り上がりのないシナリオになってしまっています。これが非常に残念でした。
また、キャラの立った登場人物が多数いるのにも関わらず、その性格や趣味・嗜好などを掘り下げるようなイベントやセリフが殆ど無い為、宝の持ち腐れ状態になっています。
■一新された設定と、説明不足な用語
今作は過去作の数百年後の世界の為、キャラ設定等も一新されているのでシリーズ未プレイユーザーも安心、との触れ込みもあるようですが全然そんなことはありません。むしろシリーズプレイ推奨です。サモンナイト3の場合にはそうした未プレイユーザーにもわかるようにイラスト集の中に世界観や過去の戦争などの用語の説明がされていましたが、今作にはそれが全く無いからです。その為、イベント会話の中に知っていて当然かの如く専門用語が出てきます。別に知らなくてもゲームはクリアできますが、独特な世界観や召喚術の設定などがオリジナリティであり魅力でもある作品の為、それの説明がなおざりになっているのは非常にもったいないと感じました。
特に、シリーズの主人公達が参戦し、召喚術のあり方が変わる契機になった「狂界戦争」のことくらいはゲーム内で十分に説明するべきではないでしょうか。
■大味なゲームバランスとブレイブレベル
3連続クリティカル被弾や攻撃を5連続ミスするなど、入念や下準備や戦術など簡単に吹き飛ばすような事故が非常に起こりやすいゲームバランスになっています。事故を防ぐ為にはレベルを上げるしか方法が無いのですが、適正レベルを超えて上げると結果的にブレイブレベルが下がるという何とも悩ましいバランス設定になっていてストレスが溜まります。ゲームバランスはともかく、ブレイブレベルの設定は何とかして欲しかったです。
■戦闘時のグラフィック
各キャラの戦闘時のモーションパターンが極端に少ないです。通常用と一部必殺技用の2パターンしかないようにしか感じられませんでした。何の召喚獣を使おうが、どの攻撃をしようがモーションが殆ど同じなのは流石に理解も同意もできません。加えて、攻撃エフェクトや爆発エフェクトも数パターンしかなく非常に地味です。その為、戦闘アニメは2?3度見ればもう十分で、ゲーム序盤以降は常に飛ばしていました。
PSP版サモンナイト3か4のシステムで戦闘等をしてくれれば十分だったのですが。
■召喚獣の大幅な減少
サモンナイトシリーズの目玉でもある召喚獣が大幅に減少し、過去作の50?60体から10数体にまで減っています。そして、その召喚獣の戦闘時モーションも単調かつパターンが少ないと踏んだり蹴ったりの扱い。
■その他
経験値がパーティ全体での共有化から各キャラ毎の管理になった為、高レベルキャラで経験値を稼ぎ低レベルキャラに使う、といったことが出来なくなり、結果、手間とストレスだけ掛かるようになりました。
フィールド移動時の視点がキャラに近くMAP全体を見れない為、非常に見づらいです。もっと遠方からの見下ろし視点にしてくれれば良かったのにと何度も思いました。
BGMの音量設定は出来ますが、キャラのSE音量設定が出来なかったのは不満でした。キャラのSE音量はBGMと比べて非常に大きく、よく通る声の為、ボリューム設定によっては非常にうるさく感じました。
COMMENT
※サモンナイトシリーズはクラフトソードも含め全作プレイ済み
※小説は未読
個人的な感想ですが、いろいろとゲームとしての不満点や許せない点はありますが、サモンナイトらしい魅力的な世界観や明るく可愛い感じの登場人物などは顕在でした為、十分に楽しめたと思います。これほど魅力的な世界観&各種設定&キャラのゲームはそうおいそれとあるものでは無いと思いますし、今作でシリーズが終わって欲しくはありません。
欠点であるサブシナリオが無いことによるストーリーの短さやキャラの掘り下げの足りなさ、戦闘モーションの少なさなどの改善は次回作に期待します。
PSP?3000使用
Amazonレビュー
レビュー者: みそ レビュー日: 2013-09-04筋金入りのファンとまではいきませんが、2はゲームで初めて周回プレイをした思い出がある作品でした。
続編が絶望的だったために、今作は発表当時から期待していたため、プレイ時の落胆は大きかったです。
いい所は、ロードの早さ、ライブ2Dなど新しい物に挑戦しようという気概を感じられるところ。
悪いところは、
・戦闘
参加人数5人の上、マップがあまりにも狭いので戦略もクソもありません。
回り込む隙もなく敵と正面からぶつかりあってボコりあう羽目になります。
技の3D演出も基本1種類で盛り上がりもなく、棒立ちのままダメージを受けたりして
どの過去作よりも躍動感がありませんでした。
・シナリオ
ひどすぎる。
途中から初見の仲間同士の雑談をスキップするほどでした。
世界観の土台はよかったと思いますが、料理するには難しかったのでは…。
・グラフィック
最初のペラッペラの全体マップにびっくりしました。すごろくじゃないんだから。
3Dもあまり長時間眺めていたくない出来。
最近のゲームによく見られる、低予算、短期間で作ったのが感じらる手抜き具合でした。
そのくせ宣伝にはやたら力を入れているので、同情は湧きません。
これは超個人的な批判ですが、設定資料でのスタッフの上品とはいえないコメントも好きではないです。
好きなブランドタイトルが酷い扱いを受けるのがこんなにも悲しいとは…。
会社もなりふり構ってられないんだろうとは思いますが、
こういうやり方は後々自分の首を絞めるんじゃないかなーと思ったり。
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GOOD!
・サモンナイト本編の正式な続編である事
まずは正式なナンバリング作が発売された事、でしょう。
シリーズを製作していた会社が倒産した事により続編の発売が絶望視されていただけに今回の奇跡的とも言える復活劇は似たような事情を抱える他の作品のファン(自分も含めて)からは希望の星にも見えたのではないでしょうか。
また、PS2版サモンナイト4の製作から長期の休眠期間があったのにも拘らず世界観やビジュアル、シナリオ構成、キャラ設定や台詞回しといった部分がサモンナイトの魂と言うか雰囲気をきちんと継承していたのはファンとしてはたまらなく嬉しいものでした。この部分は従来のファンには元より新規のファンにも雰囲気ゲーとしてお薦めできる所でもあります(オリジナリティ4点)
・ビジュアル
飯塚氏描くキャラクターにufotable製作のOP。これはもうあれこれ語るより一目見ればその魅力が分かるでしょう。本作から投入されたLive2D技術は大きな動きをさせればかなり不気味になってしまう弱点があるのですが立ち絵にあまり大きなアクションをさせないサモンナイトシリーズとの相性は良かったのか大きな破綻もなく表情の自然な変化といった長所の方が表に出ていたと思います。
戦闘での3Dモデルもビジュアルそのものは綺麗で可愛らしいものでした。
・キャラクター
ややテンプレ的なキャラ設定なのは否めませんがそれだけにどのキャラクターも結構良い味出していたと思います。あと味方キャラクターとの恋愛要素が強く、キャラによっては百合やホモォ…にしか見えない関係になれるのも面白かったです。まあこの部分は人によって評価が分かれるところでしょうが。
過去作からの設定を引っ張ってきているキャラクターは多いのですがその殆どが過去の柵に囚われる事なく新しい世界を生きている様は正にシリーズ新生といった感じで見ていて気持ちの良いものでした。その一方でそんなキャラクター達と対極を成すキャラクターが用意されているのもシリーズファン的にニヤリと出来るものでした。まあ若干の、いや結構な描写不足も感じましたが。
あと個人的にお気に入りなのが主人公たちとは関係なく生きる市井のMobの方々で彼等の暢気で出鱈目な行動は作品の雰囲気作りに貢献している様に見えました。
・3主人公再登場
シリーズの中で一番人気ながら公式から半ば無視されるも同然だったキャラの再登場は個人的にとても嬉しいものでした。描かれ方も妥当なものだったと思います。あと3以来になるカルマエンドの復活も歓迎したいところ。
・システムが軽め
読み込みが早い為にADVパートも戦闘パートもロードを待つといった時間がないも同然でした。地味なところながらここは評価したいです。
BAD/REQUEST
新技術の投入や絵師である飯塚氏の技術の上昇といった点を省けばリメイク3、4から劣化した部分の方が多いというのが現状では偽らざる本音です。というかリメイク作で好評だったイベントシーンでの一枚絵要素なしや戦闘シーンでの会話大幅減少とか正直意味が分からない。
・薄い
本作を一言で言い表すと結局これになってしまう様な。
シナリオ面で言うなら信頼がテーマになっていて話の流れや質自体はそう悪くはないのですが、ゲーム開始時から主人公と周囲の人々との間で昔に色々ありました的に絶大な信頼関係が築かれており作中で信頼が問われるイベントが起きても「何でお前らそこまで信頼しあっているの?」といった疑問が脳裏から離れず説得力が薄いと言わざるを得ません。加えて言うなら選択肢は序盤の響友選択時だけというのも物語への没入感を減らしている一因でしょう。個人的には歪でも訴えてくるものがあった前作までのメインライターを務めた都月氏のシナリオの方が好みでした。
戦闘面で言うなら戦闘参加人数が従来の8人から5人へと減少、距離と高さによるダメージ増減概念の廃止、どのマップも狭く平坦、敵の種類が少ない、召喚術の種類が少ない。ざっと挙げるだけでもこれだけの簡略化がされています。2Dから3Dへの移行第一作でこれまでと同様の素材を用意しろというのは無理な話だというのも分かるのですがそれはそれ、これはこれ。とにかく戦術性に乏しいと言うか薄いと言うか、ぶっちゃけ強い方が必ず勝つ、創意工夫<強さといったバランス取りです。
あとチャレンジ的な上級ミッションがあるから無限回廊なしはいいとして番外編なしはひたすらに残念。あとデートイベント的なものは4クラスのものすらなくなりました。
・雑魚敵の無限POP
中盤以降の殆どのマップで追加される要素なのですがこの点が本作を低評価たらしめているいる要因でしょう。戦闘参加人数が最大5人であるにも拘らず毎ターン1?4体出現し、そのターンの内に移動と攻撃を開始、しかも壁役ユニットを無視できる遠距離攻撃持ちが半数は紛れ込んでいるというおまけ、もしくはとどめ付き。この要素と狭いマップとの相性は最悪でこちらのユニット配置に関係なく毎ターン防ぎ様のない損害を被る事になります。必然的にこちらも無限POP対策の為のパーティー構成やスキル選択をせねばならず戦術が更に限られてくる事に。
一方でユニット育成に関してはそれほど難を感じませんでした。極論すれば戦闘に参加させれば他には何もさせなくても育てられる訳で弱いユニットを無理矢理最前線に出さなくてもいい分、安全に育てられました。稼ぎの良いマップも序盤から用意されていましたし。どのキャラもそれぞれの特性を活かした強ユニットになれるのは高評価です。
COMMENT
PSP3000使用。メディアインストールをしてプレイ。過去作はサモンナイト1?4、エクステーゼ、クラフトソード1?2、リメイク3?4をプレイしている者による評価になります。
現段階で二周目クリア。ちなみに引き継げる要素が多いからか二周目からは超楽です。
厳格に点数をつけ難点を文章にして論うと兎角酷い事になってしまうのですがこのゲームに対して憤りを感じているかと言うと実のところそういう訳でもないのです。むしろ発売されて良かった、発売日に新品を買って良かったというレベルの満足感はあります。と言うのも冒頭で記述したように本作の持つ雰囲気は間違いなくサモンナイトのものそのものでありそういったゲームを再びプレイできた事はファンとして無上の喜びでした。難の多い作品が出たのにも拘らずネット等のサモンナイトファンの交流の場の空気がそう悪くなっていないのは自分と似た様な考えの人間が多いからではないかと思っています。また1ゲーマーとして本作を評価した場合、素材の量はともかく質は良いだけに中レベルのキャラゲーとして遊べる範疇には納まっているかと。
結論としては、物足りないところはあるがシリーズ新生第一作としては許容できると言ったところでしょうか。戦闘パートの出来の悪さが全体的に足を引っ張っているのが残念です。思えば過去作も1から4へと続く内に完成度を高めていきました。本作も続編を匂わす設定も幾つか出ている事ですしこれから続きが出て今までとはまた違った進化を遂げてほしいものです。