花咲くまにまに
タイトル概要
中央値: - Amazon点数: 3.8
スコアーボード
標準偏差 0 (難易度) - mk2レビュー数 0Amazonレビュー
レビュー者: kinono レビュー日: 2013-12-26
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モンスターハンターポータブル 2nd G
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モンスターハンターポータブル 3rd
■ ジャンル:ハンティングアクション ■ プレイ人数:1人(アドホック時は最大4人)
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ガンダムバトルユニバース
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GOD EATER(ゴッドイーター)
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ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
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ペルソナ3ポータブル
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■価格:5544
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■ ジャンル:チーム連係型ハイスピードハンティングアクション ■ プレイ人数:1人(アドホックモード時:2?4人) ■ アペンド版:2,100円
■価格:5229
■発売日:2010-10-28
絵がどうしても受け付けないし、設定がスマホゲームっぽい。ですが、あまりの高評価を「おかしい」と思い購入。
それでも、「シナリオがいい」「今年最高峰」などと絶賛されまくったら、嫌でも気になります。
完全にマイナスフィルターを貼り付けて、「粗を探してやる」くらいの気持ちで始めました。
結果、買ってよかった……食わず嫌いしなくて、本当によかった!!!残念なところもたくさんあるゲームですが、それをカバーするくらいの良作。手放しではとても褒められたものではないけど、心にぐっとくるものがありました。全員攻略後にED曲を聴けば、涙腺崩壊は避けられません。
≪最初に≫
この作品のテーマは複数存在します。「粋」、「志」、「愛」。そして、「生きる」と言うことについて。
激動の時代に、一瞬一瞬に魂を込めて命を燃やす儚くも強い男たち。そして、それを陰ながら支えるしなやかでいて幹のような女たち。
その生き方は、美しい。我々現代人が忘れてしまっていた、「日の本に生きる、不動の精神」を体現したような登場人物達。
心奪われずにはいられない。心惹かれずには終われない。平和な国を作るため、息もつかずに奔走した先人達の姿に敬礼。
≪プレイ順≫
白玖→宝良→辰義→和助→倉間、の順を推奨。宝良と辰義はお好みで変えてもいいですね。盛り上がり方が「起承転結」、といった具合に纏まります。
白玖で作品の全体像をつかみ、宝良・辰義兄弟でさらに深く世界観に入り込む。そして和助ルートで怒涛の展開を経て、この物語の要とも言える倉間でしめる。
白玖ルートは割とさらっとしてます。一般的……と言ってはなんですが、このような時代物における王道ですね。エンディング間近だったかな?和助のその後がさらっと語られただけだったので、事が事だけに少し残念です。
宝良ルートでの辰義はとても重要なポジジョンにいますので、「彼の事情を深く掘り下げてすっきり終わりたい」と言う方は兄→弟の方がより辰義に愛着を持てるのではないでしょうか。私のおすすめはこちらですね。
和助は後にまわした方が賢明かと思われます。詳しく説明するとネタバレは避けられませんので、このへんで。頼りになる兄貴分の、燃えて萌えて切なく展開する恋愛。完全スルーだったのに、もっていかれました(笑)
そしてそして!倉間楓ですね。彼については言えることが少ないのですが(ネタバレ的な意味で)、まぁラスボス的なポジションですね。語って語って語りつくしたいですが、彼に至っては「とにかくやってくれ」としか。
≪良かった点・気になった点≫
乙女ゲをやるにあたって必要なものは揃ってますし、とても快適にプレイできました。特に簡易保存は選択肢やシーン毎に保存してくれるので(簡易保存の仕方は数種類選べます)、パラ上げやミニゲーム失敗時に役に立ちます。選択肢や未読までジャンプ、はないのですが既読スキップが速いのでよし。
ただ残念なのは、システム面になるのかわからないんですが……なぜか音声が次の文が出てきても切れず続いている。そして、何より面倒だったのは音声入りの台詞は一括表示が出来ない。
背景も時代を感じられていいですし、音楽も作品に合っていて素敵です。絵がどうしても受け付けなかったのですが、最終的にはまぁ慣れるものです。ただし、やはり「別人……」と思うスチルが多く、攻略対象も幼く見えてしまうのはどうしようもなかった。
絵って大事なんだなぁ、と実感しました。ただ、絵で捨てるには勿体ない作品です。絵だけがネックの方は、気にせず手に取ってみて下さい。
≪残念だった点・萎えた所≫
まず主人公、乙女ゲにとっては要ですね。なんというか、行動や言動にばらつきがある。大人っぽくしっかりしているかと思えば、考えなしに突っ走ったり言うことをきかず行動したりで幼い面もあり。キャラがブレている。「???」と思わずにはいられませんでした。
そして、苦手な方は注意した方がいい、所謂「なんでもできちゃう才色兼備な女の子」だと言うこと。登場の仕方からして不審なのにすぐにみんなに受け入れられ気に入られ、何をやっても「お前は筋がいいな」と褒められ、誰かを危険にさらしても許され。
江戸時代と現代文化との相違に戸惑うことはあれど困った様子もなく、現代女子高生なのにド素人から日本最高の花魁まで一年ちょっとでなれちゃうスーパーガール。唖然。
次にシナリオについて。江戸時代や史実についてしっかり勉強しているのかと思いきや、「あれ?おかしくね?」というボロが出てくる箇所がとても多いこと。多分、調べに至ってはやっつけ仕事だったのでしょう。おおお、燃え展開!!とか思っても、火をつけるだけつけて放置したから消えちゃった!ってのが多々あり、もやもや。
後ですね、これはどうせすぐわかってしまうので書いちゃいますが、攻略キャラに実在の人物がいること。公式でちゃんと明言してほしかった。見えない地雷を仕込むのはやめてくれ……。
いいのです、とても。シナリオの流れは。ですが、詰めが甘い。所々ではなく、全体的に甘い。謎が謎を呼ぶわけでもなく、伏線をはって想像、という暇もなくわかってしまう真実達。問題を出しても考える暇を与えず答えを言っちゃう、と。もっと隠してほしかった、もっと悩ませてほしかった。
絵については先ほど触れましたので、このくらいかな?
≪最後に≫
これは、激動の時代を駆け抜けた登場人物達の、その生き方に惚れるゲームである。たかがゲーム、なんちゃって幕末。それでも、この作品には魂がありました。もう一度言います。
「生きる」と言うこと。
それは、永遠の謎であり人生のテーマでもある。なんの為に生きるか、どのように生きるか。それに悩み、それを語り、それを貫く登場人物たちは、ただただかっこよかった。
客観的な意見も述べたいのですが、おすすめもしたい。文章を書くのも人に何かを伝えるのも苦手なので、ちゃんと参考になったのかは危ういのですが……少しでも、「花咲くまにまに」に興味を惹かれた方がいらっしゃれば幸いです。
私にとって、なぜこのゲームが特別になったのか。江戸時代と言う背景、魅力的な登場人物、お話の大まかな流れや恋愛部分が好みであること。それらも重要な要素です。ですが、なにより。心に訴えかけるものがあったからです。
素敵な作品を、ありがとうございました。胸がいっぱいです。