ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 3pt | 2pt | 3pt | 4pt | 4pt |
63pt
GOOD!
オリジナル版は未プレイですが、大変楽しくプレイできました。
【ストーリー】
民族紛争に焦点を当てた奥深いストーリーで大変やりがいがありました。
相手が○○○○人だからというだけでよく知ろうともせず蔑み、敵対する。これほど悲しいことはないと改めて考えさせられました。
また、ターニングポイントごとに選択が迫られ、その結果によってまったく異なるストーリーが楽しめるのも大変魅力的でした。
しかし、物語に深みがある分、初めてゲームをする方には少々分かりにくい部分があるように感じました。(私自身ロスローリアンがどういう人たちなのか理解できたのは、3章半ばに入ってからでした。)
【システム】
シミュレーションRPGがとっつきにくいジャンルとされる要因として、1ステージをクリアーするのに時間がかかる点、周回プレイを求められる点があると感じているのですが、本作のCHARIOTシステム、WORLDシステムはそのとっつきにくさを取り除くにはぴったりのシステムだと感じました。これからのシミュレーションRPGジャンル発展のためにも新機能として定着すればいいなと感じました。
【ユーザビリティ】
ロードやAI思考待ちする時間はほとんど感じられずさくさくとプレイすることができました。特に、上記であげたCHARIOTシステムで手を戻す際、一切ロード時間がかからなかったのには驚きました。
BAD/REQUEST
【AI】
リーダー撃破が条件の場面で、リーダーが真っ先に飛び込んできたり、後衛に延々と無意味な補助魔法をかけ続けたりとAIの行動には疑問が残るものが多かったです。AIやマップを調整することで改善できる部分ですので大変残念でした。
【オート】
戦闘時オートに切り替えたターンは何も行動せずにターン終了してしまうのはいかがなものかと感じました。
また、オートの設定が次の戦闘にも引き継がれるため、次のマップでいきなり自キャラが動き出して焦ったというような経験も何度かあります。もう少し使いやすいよう設計してくれればと感じました。
【経験値】
一戦で取得できる経験値が少ないように感じました。
ストーリー上の敵がこちらより少しだけレベルが高かったり、あと少しで次の武器が装備できるようになったりとプレイしていて少しだけレベルを上げたいという欲求が生まれることが多かったのですが、ランダムバトルでは10戦以上こなさないとパーティの平均レベルを1レベル上げることはできず骨の折れました。
レベルアップの機会が少ないことから何マップ進んでも戦術が変わらないことが多く、ゲームの作業化を進める要因のひとつではないかと感じました。
COMMENT
オウガシリーズは一切プレイしたことがなかったのですが、大変楽しくプレイできました。面白かったです。
ゲームとして調整不足な点が見られますので高評価はつけられませんが、世界設定、ストーリーは大変魅力的で物語としても楽しめました。登場人物もそれぞれ魅力的に描かれています。私は1章、3章で登場したとある屍術師がお気に入りになりました。
Amazonレビュー
レビュー者: わかだんな レビュー日: 2010-11-13リメイクだと思います。ただ、全体的に面倒くさいというか、作業的な部分が増えてしまっ
たのが残念な感じです。
難易度などは、原作と殆ど変わらないように思います。むしろ、久しぶりなせいか、敵が
容赦なく殺しにくるので、難しくなっているようにも感じます。
SFC版では弓が反撃を受けず、強かったですが、今作では、敵がカウンタースキルを持っ
ていない限り、敵は反撃してきません。このおかげで、直接攻撃キャラの活躍の場が増え、
バランスが良くなったように思います。
ただ、やはり弓は強いです。全体的に移動力が低下したのと、弓の攻撃範囲が原作以上に
広くなったためだと思います。
キャラの育成については、スキルシステムのおかげで、幅のある育成ができるようになっ
たと思います。まずはどのスキルから覚えるか優先順位を考えながら育成するのがかなり
悩ましく楽しいです。
チャリオットシステムは、ターンを戻せるという、反則気味の新しいシステムで、最初は
使わないつもりでいましたが、早くも1章でリセットする場面があり、試しに使ってみた
ら、こんなに便利なことはないという感じです。でも、ウォーレンレポートという戦歴の
ようなものには使用した
回数が残ってしまいます。
上級者の方はチャリオットを使わずにクリアするという目標を立てれば、かなりやりがい
があると思います。
それから、このチャリオットシステムは、初心者の方にもかなりお勧めです。ターンを戻
すと、自分のとった行動が再生され確認できるので、どこがだめだったのか、どう改善す
ればよいのかがとてもわかりやすいです。リセットするより間違いなく上達が早くなりま
す。オウガ初心者というより、シュミレーションゲーム初心者の方にとっても優れたシス
テムなのでお勧めします。
音楽、グラフィックについては、SFC版の良さを残したまま、より豪華になった感じです。
ゲームのテンポはローディングも殆どなく、戦闘場面はSFC版よりテンポが良くなっています。
追加されたシナリオも良くできていると思うし、新キャラも魅力的なキャラが多いと思います。
ここからは不満点です。
今作はクラスごとに装備できる武器、防具が細かく設定され、レベルの制限もあります。
そのため、買い物の時にどのクラスがどのレベルから装備できるのか確認する必要がある
のですが、確認画面のクラスや、文字の表示が非常に小さく、確認が非常に面倒で、わ
かりにくいです。また、現在装備しているものとの比較もできません。これはスキルに
ついても同じで、どのクラスがどのスキルを共有できるのか確認したりするのが面倒で
わかりにくいです。
また、戦闘前の編成についてですが、武器、防具の装備や、スキルの設定なども手順が
多く、時間がかかります。魔法の習得などスキルを覚えて、セットして、魔法書を使っ
て覚えてと、段階が多すぎるように思いました。
戦闘場面でのテンポは良くなったのに、編成は原作よりややこしく、めんどくさくなり、
テンポが悪くなったように思います。
今作からのクラスごとのレベルアップについても、序盤から使用できるクラスについて
は、新しく入ったキャラクターもすぐに戦力にすることができ、メリットを感じられま
すが、中盤くらいから使用できるようになるクラスについては、他のクラスのレベルに
追いつくのが大変です。
新クラスはレベル1からという仕様もあり、装備を整えるにもレベル制限で弱い装備し
かできず、ショップに初期装備を買いに行ったりと、本当にめんどくさいです。
新しいクラスが使えるようになり、どんなスキルが使えるのかというのはとても楽しみ
な部分であると思うんですが、そこに行き着くまでが大変で、原作のトレーニング以上
の作業感を感じてしまいました。これはデメリットかなと思います。
個人的には説得で仲間にしたモンスターユニットに好きな名前をつけられなくなってし
まったのが非常にがっかりでした。
とても楽しくプレイしていますが、長く遊びたいと思う分、遊びやすさの面で煩わしく
感じてしまう部分があるのが残念です。
予約特典のタロットカードについては、思ったよりちゃんとしたものです。大きさは
トランプ縦長にたような感じで、ファンの方ならコレクションしておきたい出来だと
思います。
アクセスランキング
-
モンスターハンターポータブル 2nd G
■ ジャンル:ハンティングアクション ■ プレイ人数:1?4人 【廉価版】 ■ 発売日:2008/10/30 ■ 価格:3,140円 大人気「モンハン」シリーズの「2nd」に続く「2ndG」が登場だ。「2nd」をベースに作られた拡張版となっており、最上級クエスト「Gクエ」の実装や、シリーズ初登場となるモンスター、新ステージの導入、データ引き継ぎ機能の強化とファンには嬉しいボリュームアップだ。(転用元:GDEXより)
■価格:4800
■発売日:2008-03-27
-
モンスターハンターポータブル 3rd
■ ジャンル:ハンティングアクション ■ プレイ人数:1人(アドホック時は最大4人)
■価格:5800
■発売日:2010-12-01
-
DISSIDIA 012[duodecim] FINAL FANTASY(ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー)
■ ジャンル:ドラマチック プログレッシブ アクション ■ プレイ人数:1人(1?2人) ■ ダウンロード版:4,980円
■価格:6090
■発売日:2011-03-03
-
ファンタシースターポータブル2 インフィニティ
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人(通信時:1?4人) ■ ダウンロード版:4,500円 ■ プレミアムBOX:8,379円
■価格:5040
■発売日:2011-02-24
-
GOD EATER(ゴッドイーター)
■ ジャンル:チーム連係型ハイスピードハンティングアクション ■ プレイ人数:1人(アドホック対応:2?4人)
■価格:5229
■発売日:2010-02-04
-
テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー3
■ ジャンル:君のためのRPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:5,700円
■価格:6279
■発売日:2011-02-10
-
DISSIDIA FINAL FANTASY(ディシディア ファイナルファンタジー)
■ ジャンル:ドラマチック プログレッシブ アクション
■価格:6090
■発売日:2008-12-18
-
英雄伝説 碧の軌跡
■ ジャンル:ストーリーRPG ■ プレイ人数:1人 ■ 完全予約限定版:9,240円 ■ ドラマCD同梱版:7,980円
■価格:6090
■発売日:2011-09-29
-
METAL GEAR SOLID PEACE WALKER(メタルギア ソリッド ピースウォーカー)
■ ジャンル:タクティカル・エスピオナージ・オペーレーション ■ プレイ人数:1?6人(アドホックモード:2?6人) ■ ダウンロード版:4,700円
■価格:5229
■発売日:2010-04-29
-
ファンタシースターポータブル
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1?4人
■価格:5040
■発売日:2008-07-31
GOOD!
原作をやり込んだ者の意見としてはまず、原作の雰囲気を大きく破壊することなくゲームデザインをうまく現代風にアレンジできていると感じた。
シミュレーションRPGを面白くする要素として最も重要な部分を挙げるとしたら、おそらく自軍のキャラクターを育成する部分がそれを大きく占めていると思う。
原作に存在しなかった職業スキルを大量に追加することによって、このリメイク版タクティクスオウガは育成の楽しみが大幅に広がったという印象を感じた。
防御重視の鉄壁チームで行こうかとか、攻撃重視の短期決戦パーティを作成しようとか、そういうことを考えて育成方針を練る時間はとても楽しいものであるし、選択の幅が増えたことは単純に嬉しい要素だと思う。
BAD/REQUEST
新しく追加された要素はそれなりに楽しい。いろいろ試したくなる。しかし、そのことごとくに調整不足を感じ次第にストレスを感じるようになってくる。
ユニットごとのLVを廃止し、クラス単位でLVアップする今回変更されたシステム。これが致命的に失敗している。クラスLVが上がるタイミングに「たまたま」出撃していなければ、ユニット個人には一切ボーナスが得られないのだ。やり直しが効かない。
出撃メンバー制限の課せられたこのゲームで、「たまたま」というどうでもいい要素が、そのとき出撃していなかったキャラだけを相対的にどんどん弱くしてゆくのだ。
トレーニングモードでの作業を排除したかったのはわかるが、結局自軍の強さを平均化しようと考えたら余計に手間のかかる悪循環システムになってしまった。
またことあるごとに意味もなくファイナルファンタジー11の匂いが漂ってくる。個人的にはFF11を好んでプレーしていたのでそれぞれが何を意味しているのか気付いて楽しめる部分もあったが、未プレーの人には何ら魅力が無い部分ではないだろうか。
アイテム名称の+1、各技のI、IIという素気ないランク付けは手抜きとしか感じられないはずだ。術を使う時に必要とする触媒も面倒なだけで、タクティクスオウガならではと言えるほどには昇華できていない。
同じくFF11に倣った合成も失敗している。セーブ&ロードが可能なオフラインゲームで、過度に中間素材を要求し無駄に低い合成確率には何の意味も無い。やり直しの効かないオンラインゲームだからこそ意味があるのだ。合成はストレスにしかならなかった。
このゲームをプロデュースした人間がよほどFF11にはまっていたのだろうなと容易に想像できるが、オフラインゲームにこのようなシステムを導入してしまったのは正直センスを疑う。
COMMENT
失敗した手を簡単に一手戻せるチャリオットシステム。これを使うとゲームが極端に簡単になってしまうので、嫌なら使わなければいいです。とメーカーが発言していたそうだ。
ああ、なるほど。チャリオットシステムだけでなく、しちめんどくさい合成にしろ、まじめにやるほどストレスがたまるユニットの育成にしろ、このゲームでは「嫌ならやらなければいいんですよ?」という態度が節々に垣間見えてしまう。
新要素は、期待感と楽しさを大いに持っているはずだ。それに付帯する負の代価が気にならなければ、このリメイク版タクティクスオウガは十分すぎるほどには楽しめると思う。
民族紛争やイデオロギーの対立を軸とした重厚なシナリオ。ターン制を廃し身軽なユニットから順次行動する独自性の高い戦略的なゲームデザイン。これらの部分は十数年経過した今でも色褪せることのない傑出した部分だと断言できる。