GOOD!

・キャラクター
「三国志」の武将をモチーフとしているためか登場キャラがとにかく多く、しかも個性が被るキャラが少ないので（劉備・関羽のような正統派のヒロインタイプから、袁紹主従のような道化役まで多彩）、必ず1人以上はお気に入りのキャラは見つかるかと。
無印「恋姫†夢想」同様に蜀軍主体となっているが、劉備（桃香）・馬岱（蒲公英）・魏延（焔耶）・厳顔（桔梗）など新顔も増えたため、また違った感覚で楽しめる。
また、ファンディスク「萌将伝」で冷遇された関羽（愛紗）・鳳統（雛里）・呂布（恋）が全員登場するのも「蜀編」なので、PSPで彼女たちの活躍を振り返ってみるのも良いかと。
・難易度
選択するような状況は「拠点フェイズ」位しかなく（選択したキャラクターの話が進行する）、基本的にはオートモードで読み進めていくだけで充分なので、「複雑な選択肢を選びたくない」というプレイヤーには有難い。
一応合戦シーンはミニゲーム方式になっているが難易度は低く、例え負けても兵力が増加した状態で再戦可能なので（なお、一度勝利した戦いはスキップ可能）安心してプレイできる。

BAD/REQUEST

・快適さ
携帯機ゆえの限られた容量を有効活用する「苦肉の策」なのかは定かではないが、章ごとに挿入される「拠点フェイズ」にて、DISCを入れ替えねばならないというところは不便に感じた（俺自身が一気に読み進めるタイプなので、DISCの入れ替えでモチベーションを下げたくない）。
データインストールをすれば拠点フェイズにおけるDISC入れ替えの必要性はなくなるので、面倒でもプレイ開始時にデータインストールをしておく事をオススメしたい。とは言えどインストールデータは1000KB近く容量を使うため、セーブデータ（こちらも2200KB容量を使う）の分も含めてメモリースティックの容量はプレイ前に確保しておきたい。
・熱中度
一応エンディングの分岐は存在するが基本的に一本道のため、2周目のモチベーションが上がりにくいのもそうだが、元々が「ハーレムゲー」（主人公がたくさんの女の子と関係を持つタイプのゲーム）故に、沢山の女の子に手を出すことが好きではない人にとっては熱中しづらいだろう。
また、キャラの人数が相当増加されたために「拠点イベント」で一括りで扱われるキャラが増え（元々ヒロインの「質より量」が重視されるゲームとはいえ、特に新規キャラと無印「恋姫」からの続投組でセットになっていることが多い）、一人当たりの描写が薄くなりがちなのも人によっては受け入れづらいかと。

COMMENT

PSP-3000型使用。
PS2でPSP版3本の内容をまとめた「完全版」が出るそうだが、発売日未定になってしまい（会社の体力を鑑みても最悪の事態も想定できうる）、PS2版を予約されている方は発売されるのを待つよりPSP版をプレイしたほうが手っ取り早く感じる状況になってしまったため、PSP版の利点であるシナリオが分割販売されているので興味のあるシナリオだけ購入でき結果的に資金の節約になるのと（PS2版の誰得気味の定価を見たならば尚更そう感じるだろう。PS3で出すのならばまだしも）、携帯機でプレイ出来るためプレイのモチベーションが維持しやすい事が活きてくる。
無印「恋姫†夢想」のファンの人にとっては入り込みやすいシナリオだが、「魏編」と「呉編」の中間くらいのシナリオの長さを持ち、1周クリアするのに約17時間半ほど掛かるため（特に五章・七章は相当長いので覚悟しておく事）、プレイするのなら時間を確保して一気に読み進めたほうが良いだろう。