ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
中央値: 76 Amazon点数: 4.0
スコアーボード
標準偏差 16.78 (難易度) 1.51 mk2レビュー数 74ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 2pt | 4pt | 4pt | 2pt |
69pt
GOOD!
○オリジナリティー
事件を推理して真犯人を見つけ出すという推理ゲームの王道を行きつつも、「ノンストップ議論」や「閃きアナグラム」といった独自のシステムの導入によって、他作品をはるかに凌ぐスピード感と緊張感を実現している。
○キャラクター・グラフィック
合計16人のキャラクターがそれぞれしっかりと描かれている。またCVも豪華声優ありきではなく、コンセプトにあった声優を選んだという感じで、キャラクターとしっかり溶け合っている点は大きく評価できる。
○快適感
ロードが長いなどの問題もなく、サクサクとプレイできた。
BAD/REQUEST
○熱中度
ボリュームもそこそこあるので、1回目のプレイは熱中できる。ただ2回・3回とプレイしたいかと言われると微妙である。
○ストーリー
キャラクターがどんどん死んでいくのだが、IFルートなどがないため、思い入れのあるキャラクターが死ぬと後味の悪い思いをするかもしれない。またクリアしても謎が完全に解かれるわけではないため、エンディングもどこか歯切れが悪い印象を受けた。良くも悪くも一本道のストーリーである。
○推理の難しさ
基本的には相手の推理を自身の持つ根拠で論破する形なのだが、時々相手の発言を根拠にして論破しなければいけない時があり、見極めが難しい。しかも「一通りやりとりを聞き、最後のキーワードを、再び聞き直したやりとりの冒頭で使う」という場面もあり、一筋縄ではいかない。このあたりをストレスと感じるか、面白いと感じるかで評価が分かれるかもしれない。
COMMENT
どの要素もゲームとしてかなり高い水準でまとまっており、良ゲーと言える。製作者側がだいぶ熱意を込めて制作したゲームであることがうかがえた。(また、ゲーム途中で自社の新作のPVを入れるというおちゃめっぷりには脱帽である)
やろうかどうか迷っているならば、ぜひ手に取ってプレイしてほしい1作。
プレイして損はしない。
Amazonレビュー
レビュー者: FGM レビュー日: 2010-11-30逆転裁判の矛盾を指摘するシステムを、ペルソナっぽいライトでクールなデザインのデコレーションで飾ったゲームだと・・・。
しかし、本編をプレイすると一目で分かります。
このゲームが持つ、世界観とシステムは上の二つとはまったく違うことが・・・。
まず、世界観。
これが、良い意味でぶっ飛んでるw。
超高校生級の才能を持つ、見た目的にも言動的にもインパクト大の15人。
キャラ付けが素晴らしく、個性的なキャラクター達に感情移入もし易く、すぐに物語に没頭できます。
そして、このゲームの魅力の一つ。
マスコットキャラとしては申し分ない、裏の主役 モノクマである。
ドラえもんの声といったら、やっぱりこの人!と言われる大山のぶ代さんが声優を務め、
愛くるしい外見からは想像つかないドSな言動とおっさんくさい下ネタの連発は、記憶に強烈に刻まれること間違いなし!
(よもや、大山のぶ代さんの声で、○○○や○○○なんて言葉聞けるとは思いませんでしたww)
それとグラフィックには特に力が入っています。
3Dの空間に2Dのキャラという2.5Dグラフィックは、全編あらゆるシーンインパクトを与え、
シュールとグロが入り混じる”おしおき”シーンは、強烈な見た目に圧巻されます。
あと、部屋に入った時に飛び出す絵本のように出てくる背景や、キャラを調べると飛び跳ねたりするなど、
所々の演出に、製作者の光るセンスを感じました。
そして、このゲームのタイトルにもなっている”ダンガンロンパ”。
学級裁判という舞台で巻き起こる、殺人を犯した犯人「クロ」と残りのメンバー達との息詰まる心理戦。
矛盾を突いて犯人を指摘するというのは逆転裁判ですが、このゲームはそれに時間制限とシューティング要素をプラスしています。
簡単に言えば、限られた時間の中で矛盾したセリフに証拠という弾丸を標準を合わせて撃ち抜くという感じです。
セリフには様々なパターンがあり、それに合わせて対処を変えなくてはならないので、終始緊張感が途切れません。
また、重要なキーワードを浮遊する文字の中から撃ち抜いて完成させる閃きアナグラムや、
話を聞かない相手に数多くの弾丸をリズム感覚で撃ちまくって屈服させるマシンガントークバトル、
事件の全容を分かりやすく解説し、尚且つ漫画の穴を埋める過程でプレイヤーも事件の整理が出来るクライマックス推理。
どのシステムも物語にピッタリマッチして、ミニゲーム感覚でも遊べるので、マンネリはほぼ感じませんでした。
ひさしぶりに、夢中になりすぎてあっという間にクリアしてしまったゲームでした。
逆転裁判ファンやペルソナ3・4の尖ったセンスが好きな人には、是非おすすめしたい一本です。
BGMも非常に出来が良く、物語をうまく盛り上げてくれます。
おしおきシーンのちょっとしたグロやネット用語などが所々あるので、苦手の人は要注意!
製作者のセンスが、最高の形で発揮された素晴らしい完成度の作品なので、
すこしでも興味を持ったらプレイしてみて下さい!
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GOOD!
・なんといっても大山のぶ代
このゲームの半分以上の価値は、これにあるでしょう。
みんな大好きな未来から来たネコ型ロボットに全く似合わないゲスなセリフを吐いてくる。
その声と内容のミスマッチ感、これがある意味この作品の最大の魅力。
・他の声優も…
上記だけでなく、主人公と御曹司は某汎用人型兵器アニメのシンジくん×カヲルくんの組み合わせだったりと声優陣にはお金をかけているのがわかります。
主人公の悲鳴はシンジくんマンマでしたね。
・キャラクターはいい
ただしでもこれは悪い点にも若干かぶるので後述。
・探索パートは調べられる箇所が少ない親切設計
こちらも悪い点にかぶるので後述。
BAD/REQUEST
・後味がよろしくない
一言で言えば、シナリオライターの趣味が悪いです。
爽快感とは無縁。
個人的な嗜好ではありますが、ADVはやり終わった後の爽快感が好きなので自分には合わなかったですね。
・キャラクターは立ってるが…
いい点でも一応はあげましたが、凹凸がないんですよね…みんな凸凸凸…
要はド派手すぎて制作側の「狙ってる感」を感じてしまうのです。
・ネタ盛りすぎ
はっきりいって完璧にマンガ・ゲーム・アニメオタク向けに出来上がってます。
自分自身もまーそれなんでわかりますが、途切れることがないぐらいパロディネタ盛り込んです。
キャラのとこ以上に「狙いまくり感」がぷんぷんします。
最初は楽しめたけど…やっぱやりすぎると興ざめするってのが実際です。
・ADVとしての作りこみはレベルが低い
いいところでは、親切設計と書きましたが…裏を返せばADV好きには物足りないデキです。
ADVはなんといっても自分で色々探しまわって、あ、こんなところにもネタ仕込んであるよ!みたいな発見も楽しみのひとつです。
が、本作はADVのそういういいところは一切カット!
具体例あげます。
その1.フラグが立てば次に強制移動が多い
事件が起きてある部屋にいきました。そこで順に調べていこうと思ったら、
途中で「この部屋はだいたい調べ終わったな」と次の場面へ強制移動。
ちょっと全部調べてないんだけど…
その2.何故この部屋作った?
あたらしい部屋に入ると…調べられるものが何もありません…テキスト一切なし。
いや、トイレだから仕方ないかもしれないけど…せめて1個ぐらいテキストいれといてくれよ。
その3.ゴチャゴチャした背景でも調べられるところは数か所
背景が非常にゴチャゴチャして色々あるんですが、いざ調べようとすると、わずか数か所しか調べられず…(ちなみに本作は調べられないところは一切テキストなしです。)
・アクション要素は不要
ざっくり言えば逆転裁判+音ゲーになってるわけですが…
うん、いらない。テンポ悪いだけです。
あと、各アクション毎に採点画面が出るのも非常にテンポ悪いです。
・トリックとかが見たことあるものばかり…
思い出しました、金田一くんで見たことあるような設定とかトリックとかばかりです!
そこまで推理物に強いわけではないので、詳しくは知りませんが、制作側も金田一君は読んでいたと思います!
COMMENT
アニメ始まって、モノクマを見て大山のぶ代目当てでBest版を購入しました。
クリアするにはしましたが、個人的に致命的だったのは悪い点で書いた爽快感がないことと、ADVとしてはデキが悪いってことです。
まとめれば、この作品は外面はポップで万人向けのような雰囲気を醸し出しつつも、
中身は外面とはいい意味でアンバランスな設定・シナリオに、随所仕込んだオタク向けネタが売りというところでしょうか。
2は金出してまで買う気は起きません。