戦場のヴァルキュリア3
中央値: 74 Amazon点数: 3.8
スコアーボード
ユーザーレビュー
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt |
75pt
GOOD!
・相変わらず斬新なBLiTZ（ブリッツ）システム
SRPGとアクションの融合とも言えるこのシステムは、１に続く２度目のプレイである今回も新鮮さは失われていませんでした。
どちらか一方に偏ることなく、２つのジャンルが見事に融合した素晴らしいシステムだと思います。
初見の方にとっては間違いなくオリジナリティー５点くらいの衝撃を受けるでしょう。
私は２作品目なので若干差し引いて４点を付けさせていただきます。
・１と同じ時代系列
１と時代系列が同じなので、１のキャラが出てきたり、若いころの２のキャラが出てきたりします。
やっぱり前作でのお気に入りキャラがストーリーに絡んでくると嬉しいですよね。
まあ後付けのストーリーなので、若干１や２と矛盾してしまう点も出てきているかもしれませんが、私にはあまり気になりませんでした。
あとこれは人によっては使い回しと感じるかもしれませんが、前作の音楽も要所要所に使用されていたことも個人的には嬉しかったです。
・キャラに魅力がある
メインキャラのクルト、リエラ、イムカはもちろんのこと、サブキャラも頻繁に喋るうえ個性豊か。
さらに各キャラに断章が用意されており、しっかりとキャラの掘り下げが行われているために非常にキャラに愛着がわきます。
部隊の総人数としては１よりも少ないですが、個々のキャラへの愛着の高さはダントツで３の方が素晴らしいです。
ただし、これは初期メンバーでの話であって、途中加入のキャラは全くと言っていいほどストーリーに絡んできません。（断章はあります）
・偵察兵の弱体化
１では攻撃力もあって機動力もあり、まさに偵察兵無双と言っても過言ではないくらい偵察兵様様だったんですが、３では攻撃力が抑えられてしっかりバランスが保たれています。
これで１ではただのお荷物だった突撃兵にも活躍の場が増えました。
・兵種変更が可能
戦闘中でなければいつでも兵種変更が可能となったため、「このキャラは見た目的に技甲兵っぽいから技甲兵に変えよう」とか「このキャラは射撃能力が高いから狙撃兵に変えよう」とか「偵察兵は余っているから対戦車兵に変えよう」とかいろいろ出来るようになりました。
ただし各キャラ得意兵種が存在し、得意兵種以外に変更するとステータスが低下してしまうため、能力を重視するとそこまで自由に変更できるわけではありませんが。
これに関しては没個性化を引き起こすという意見も出そうですが、もともとこのシリーズはキャラクターの能力的個性を実感しにくい作品で、ハズレキャラもおらずどのキャラを使おうがあんまり関係なかったので特に問題にはならないかと。
・戦車の役割が増えた
消費CPが１になったため、小回りは利かないものの歩兵と同じような感覚で使用できます。
また、移動力重視の小型戦車、能力重視の大型戦車、２つの中間の中型戦車、歩兵を運べる装甲車とバリエーションも豊富。
また、パーツも豊富なので、ステージや自分のプレイスタイルに合った戦車にカスタマイズするのが楽しいです。
・ボリュームが半端ない
ようやく折り返し地点過ぎたところで既にプレイ時間40時間超えています。
１がクリアするのに40時間かからなかったことを考慮すると、ボリュームに関しては据置機の１よりも上ですね。
ただしステージの使い回しという問題点もありますが。(BADに記述)
BAD/REQUEST
・マップが狭い＆使い回しが多い
１と違ってマップはエリア制で１つ１つのマップが小さく、また使い回しが目立ちます。
携帯機ということもあって１の様な広大なマップを作るのは難しいのかもしれませんが、偵察兵ならCPを２使えば余裕で端から端まで行けてしまうような狭いマップ(実際には敵の迎撃があるのでそうはいきませんが)や、エリアマップ使い回しによるマンネリ化はお世辞にも良いとは言えません。
ただ、敵、拠点、地雷などの配置が違ったりして、一応マンネリ化防止には勤めているみたいです。
あとエリアマップが狭いということもあり、偵察兵なら１CPで拠点から拠点への移動が可能だったりします。
なので少しでも油断していると増援にあっけなく拠点を取られてしまうこともしばしば。
拠点には常に守りを１人置いておかないとキツイです。
・敵拠点からの増援
１ターンに出てくる数には拠点ごとに制限がありますが、毎ターン出現するためある程度攻めに転じないとやたらと時間ばかりかかることがあります。
特に最大３体の増援が出る拠点は最悪です。
また、こういう拠点に限って突撃兵ばかり出てきて３人がかりでこちらの１兵士に集中攻撃してきたりします。
いくら土嚢に隠れていてもこれじゃ耐え切れませんよ。
あと、敵がなかなか攻めてこないので、いざ敵拠点を覗いてみると敵増援が拠点内に8人くらいで屯していて思わず吹き出した事もありましたｗ
増援は１拠点につきせめて毎ターン２体を限度にしてほしかったですね。
・敵AIがバカ
同志討ち。
土嚢、草地をほとんど利用しない。
無意味に戦車や突撃兵の前を通り過ぎようとして勝手に殉職。
(取るときはしっかり取ってきますが)拠点取れるのに取ろうとしない。
(敵は余ったCPを次のターンに持ち越さない？のに)CPを使い切ろうとしない。一般兵は１キャラ１回しか行動してこない。etc...
まあ賢過ぎても逆に腹立つだけなんで、この辺のバランスは難しいですけどね。
・中盤以降の敵回避率
中盤を境に敵の回避率が急激に上昇します。
同じ敵に３回連続で回避された時には壁を思いっきり殴りつけたくなる衝動に襲われました。
回避されないようにするにはバックアタックを狙う必要があるにですが、これがまた思うようにいかなくてイライラさせられます。
敵も味方も回避率はもっと抑え目で良かったと思います。
・防衛戦、撤退戦
この２つの戦いは敵のターンからのことが多いです。
初っ端から敵戦車が拠点内に榴弾ぶち込んできたり、狙撃兵が遠距離から狙い撃ちしてきたり、とにかく好き勝手やりたい放題です。
下手すると自分のターンが来る前に自キャラが１、２人死んでたりもします。
何もしてないのに死ぬとか理不尽というか防ぎようがないから止めてほしかったなぁ。
しかも中盤（ちょうど今やっているところ）では防衛戦、撤退戦が連続するし...。
まあ普段はこちらが先攻なので、いつもやっていることをやり返されてるだけなんですけどね（苦笑）
・一部の兵種が空気
機関銃兵と剣甲兵が極端にいらない子。
というより他の兵種との役割分担が上手く成されていないです。
拠点確保兼偵察要因→偵察兵
対人要因→突撃兵、狙撃兵
対甲要因→対戦車兵、戦車
壁要因→戦車、技甲兵
で十分なので、この他の兵種を使う意味がないです。
支援兵についても技甲兵と役割分担されて回復専門になっため、１と比べると出番が極端に減りました。
今作はエリアマップ制ということもあって拠点内での戦闘の割合も多く、また、検証していないので分かりませんが１よりもターン毎の自動回復量が多いような気がし、慣れてくれば自動回復だけで十分やっていけます。
よって支援兵も機関銃兵、剣甲兵とまではいかないまでも、結局はいらない子。
強いて挙げれば戦車のメンテナンス要員。
・地雷
これいるの？はっきり言ってストレス要因以外の何物でもない…。
まあ戦場なんだから地雷の１つや２つあってもおかしくないんですけど、せっかくＳランククリアを目指して念入りに計画を立てつつ、いざ攻め入るとうっかり地雷踏んづけてあぼーん、で計画台無しってことが結構ある。
注意していれば見破れなくもないですが、焦っていたり先を急いでいるときはついつい見落としてしまいがち。そういう時に限って踏むもんですから余計にストレスが溜まります。
まあ地雷撤廃しろとまでは言いませんから、せめてこちらも技甲兵あたりが地雷仕掛けれるようにしてくれれば面白くなったんじゃないかな？って思います。
敵が地雷に引っかかる姿も見てみたいですしねｗｗｗ
・地図が見辛い
通れるところと通れないところの区別が付きにくいので、初見のマップでは通れると思ったのに通れなくてCPの無駄遣いなんてことは当たり前。
また、ブリーフィング（進撃準備）画面では、敵や設置可能な橋（もしくは梯子）の配置など詳細な情報は一切分かりません。
つまり大まかな予想で兵を配置するのですが、Ｓランククリアを目指すならば初期配置も結構重要になってくるので、予想が外れた際の「リタイア→再び進撃準備」のひと手間がめんどくさいです。
しかもリタイアすると敵の配置が変わっていたりして少々厄介。
・音声が入るのに若干の時間を要する
メディアインストール済みでも音声が入るのに１秒近く時間を要することが多々ある。
普段は音声付きの会話の開始が若干遅れる程度でさほど気にならないですが、レベルアップ音のロードが間に合わず、鳴らなかったり中途半端に終わることが結構あります。
細かい点ですが気になりました。
・教官がウザイ
１から（２は未プレイのため分かりませんが）ずっと同じような暑苦しいおっさんキャラなのですが、たいして人気があると思えないのにわざわざ統一する意味が分からない。
・腐った上官共
懲罰部隊であるということを際立たせるために必要な工程なのかもしれませんが、ガリアの軍人にはあまりにも腐った奴らが多すぎる。
あんな奴らのために戦うとか不愉快極まりない。お前が逝け。
COMMENT
PSP-2000 UMD版 メディアインストール済み
難易度は全て「ノーマル」でクリア
【オリジナリティ】４点
BLiTZ（ブリッツ）システムがとにかく斬新で面白いです。
先ほども述べましたが、初見の人はいい意味で相当衝撃を受けるでしょう。
しかし前作経験済みの方には見慣れたシステムであるため１点減点して４点。
【グラフィック】３点
良くも悪くも携帯機ならこんなもんですかね。
普通だったので中間の３点。
【サウンド】４点
とびきり耳に残る名曲というのは無いんですが、前作の音楽もところどころに使用されており懐かしい気持ちになれます。
まあこれは使い回しととるかどうかによって評価も変わってくるでしょうけど、私的には全然アリ、むしろ嬉しかったので４点。
【熱中度】４点
これはゲーム自体の問題というよりジャンルの問題になってくるんでしょうけど、この手の頭を使うゲームはやっていると結構疲れてきます。
あんまり長時間ぶっ続けでやる気にはなれず、適度に休憩を入れたくなります。（健康を考慮するとその方が良いんでしょうけどｗ）
そういう点では熱中度は１点減点して４点かな？
まあ限りなく５点に近いですけどね。
【満足度】４点
気持ち的には５点挙あげたいんですけど、やっぱり据置機のクオリティで広大なマップでやってみたかったという点と、今作の出来で満足せずに次回作も頑張って作ってほしいという期待の意味を込めて１点減点の４点。
【快適さ】３点
致命的なものは無いんですけど、要所要所にBADにも書いたような荒が目立ちます。
これらを改善できれば次回作はかなりいい出来になると思います。
点数は及第点の３点。
【難易度】３点
普通にクリアするだけなら特に問題はないかな？
ただＳランククリアを目指し始めると若干難しくなります。
あとボスが全体的に強く、人によっては詰む可能性もあるので、少し難しいという意味で３点。
まだ本編をクリアしていませんが、先日ようやく折り返し地点に到達したので、購入を迷っている方の参考になるといいなと思いレビューさせていただきました。
何度も言いますが、まだ本編が半分済んだ程度なので、後半特有のGOOD、BADには触れていません。悪しからず。
BADでたくさん書きましたが、決してこの作品がつまらないというわけではないのでお間違えの無いように。
読んでる方も書いてる方もBADの項目の方が気になるし面白いですもんね？ｗ
１と比べると劣化している部分もありますが、進化している部分も多々あるので、これはこれでお勧めです。
２は未プレイなので詳しいことは言えませんが、他の方の意見を見ると２より確実に進化しているみたいなので、２を楽しめた方は問題なく楽しめるのではないでしょうか？
Amazonレビュー
レビュー者： SHIHO レビュー日： 2011-01-31続編を据え置きで望むファンが少なからずいることは割と広く認識されているかと思います。
ただそれはクオリティ差からそう望む声が出ているという単純な話ではないかと思います。
ファンにとって大切なのは「携帯機という制約の中でどこまでできたか」ではなく、
「現在の持てる技術を出し切って（要は本気で）制作されたか」なのではないでしょうか。
少なくとも１は（粗はあるものの）そういうパワーが感じられる作品でしたし
ヴァルキュリアにはそれだけのパワーが注がれる価値のある作品なのだと多くのファンが考えていると思います。
ＭＡＰと通信の声が２の使いまわし、これ自体が今作の評価の大部分を下げてしまう程の要素だとは思えません。
しかし、実際多くの方がそういったシビアな評価をなされているのは、上述したような感情が多分に絡んでるからだと推測できますし、
理解できます。
ただ、それはそれとして下記のような良い部分は大いに評価したいです。
・過去最大のボリューム。
・戦略家らしく知的で仲間をグイグイ引っ張る主人公（主人公専用スキルの演出、ＢＧＭもカッコ良過ぎる）。
・嫌味のないヒロイン。
・サブキャラクターが皆魅力的でその掘り下げも過去最高。
・旧作品の登場人物との絡ませ方の上手さ。
・ストーリーの面白さ。
・１にはほとんど無かった性能的個性は基本２を継承しつつシンプルに。
・能力アップ系アイテムがキャラ毎に装備できるようになり、
ハイポテンシャルもクラスチェンジによる選択性になったので好きなキャラをひいきしてる感を味わえる。
個人的にはシリーズの中でも非常に楽しめた作品でした。
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GOOD!
○ストーリーは3作の中では私は一番良かったと思います。
誰が真の敵なのか、なかなかわからない所がよい。
○戦車がCP1で使用できるようになり、使いやすくなりました。
オーダーも使用CPが減り、便利でした。
○どちらのヒロインを選ぶかによって多少ストーリーとエンディングが変わるのが良い。
これはぜひ、次回作でも取り入れて頂きたい要素です。
○全員がすべての兵種になることができ、育てがいがある。
前作は主人公以外兵種を変えられなかったので、一番上位のクラスまでいってしまうと成長の楽しみがなくなってしまったので。
○前二作をやっている人には嬉しい部分が結構ある。
前二作のキャラが出てきたり、動かせたりします。あの兄妹まで…。
キャラクターイラストも、3の絵柄で書き直されているのが良いです。
2ではイラストは別の絵師さんが描かれたものだったので、なんだか感情移入できなかったので。
BAD/REQUEST
×Sランクを取るのが異常に難しいミッションと、そうでないミッションの差が大きい。
わりと終盤ですが、Sランク取るために何回もリセットして心が折れそうになったミッションがありました。
「○ターン防衛」系のミッションはSランクがとりづらいです。
×「ノーマル」では難しすぎ、「イージー」だとやや歯ごたえが無い。
あまりアクションは得意ではないせいか、「ノーマル」では敵からの迎撃ダメージが大きすぎてまともに戦えず、「イージー」にしましたが、こちらはトーチカなどに蜂の巣にされてもわりと平気で、やや歯ごたえがないように感じました。
前作の「ノーマル」はこれの中間くらいだったのではないでしょうか？難易度に関しては前作が丁度良かったです。
×出撃前にマップの情報がわからない。
せめて、岩を削れる場所、工作装置が使える場所があるかどうかだけでも前もって知りたいです。
×マップの使いまわし…。
直前まで2をしていたせいか、余計気になりました。やはり新作は新鮮な気持ちでプレイしたいです。
×主人公とヒロイン以外の隊員が、わりとキャラが薄い。
懲罰部隊の隊員というからには、重い罪とか、過去を背負っている人がもっといても良かったと思います。
ほとんどが軽犯罪程度、もしくは自ら志願だったのにはちょっとがっかりしました。
COMMENT
クリア済みです。
このシリーズのファンで、1?3まですべてプレイ、クリアしています。
今回も期待を裏切らず、楽しませて頂きました。
クリア後のおまけ要素も前作同様、たっぷりとありますので、まだまだ楽しめそうです。
ストーリーにかんしては、1がベタすぎてがっかりしましたが、3は先がどうなるのかわからない部分もあり、楽しめたと思います。
ヒロインが二人で主人公がハーレム状態なので、あまり悲壮感を感じさせなかったのは、良し悪しですが…。
イラストに関しては若干ギャルゲー的なアングル、演出などに苦笑してしまったりもしましたが、全体的には綺麗な絵で、良かったと思います。
次回作、もちろん期待しています。
PSP-3000使用。