ToHeart PORTABLE レビュー
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582人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 5pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
93pt
GOOD!
この作品が最初に発売されたのはなんと15年も前(PSP版はリメイクされたPS版の移植なので正確には13年前)の事なのですがここ最近のギャルゲーと比べても全く見劣りするような事は無く、逆に雑な作りのゲームが目立つPSPのADVゲームの中においてはかなり面白い部類に入るでしょう。
ストーリーは王道中の王道かもしれませんがそれは非常に良く出来たこの作品がその後の作品群に多大な影響を与えた結果なのです。つまりこのゲームがその「王道」を作ったのです。その為あまりこういった作品をプレイした事のない初心者には勿論、数多くのゲームをこなしてきた玄人にも自信を持ってオススメできます。ぶっちゃけこのゲームをプレイせずに「ギャルゲーオタ」は名乗れないです。
この作品は「ヒロインと付き合うまで」を描いた作品なので一人一人のストーリーは短いですがヒロインの数が多いのでボリュームの無さは全く感じません。また人数が多いのにどのヒロインにも特徴があり「似たような話だな」とは感じません、どのキャラも魅力に溢れていてとても可愛いです。
最近のゲームはだらだらと無駄に話を伸ばす傾向があり途中でウンザリする事も珍しくありませんがこの作品の主人公である藤田浩之は自分がいままでプレイしてきたギャルゲーの主人公の中でも一番好感の持てる主人公と言っても過言では無いほどの人物なので、ヒロインも瞬く間に主人公にメロメロになり主人公もまたその気持ちにちゃんと応えるのでグダグダする事なく物語に集中したままエンディングまで辿り着けます。
ちなみに余談ですが続編の2の主人公はその正反対の性格でありクヨクヨ迷い続けたりヒロインの気持ちに気付きながらも見ない振りをしたりとまさに私が嫌いな人物になってしまっています。
BGM、主題歌に関しても続編でも採用された曲が多い事からもわかるように非常にいい出来です。プレイを阻害する事は全く無く、むしろストーリーへの没入度を高めてくれています。
BAD/REQUEST
BGM、ストーリー、ヒロイン。全てが完璧なこのゲームの唯一にして最大の弱点はなんと言ってもそのキャラクターデザインの古さでしょうか。それがグラフィックスに3点を付けた理由です。しかし自分は全く気になりませんし、むしろ気に入っている部類なのですが描いた本人がキャラデザの古さに悩んだという程なので初心者の方や最近のゲームしかプレイした事の無い方は違和感や戸惑いを感じるかもしれません。ですがプレイしている内に気にならなくなり、むしろ最終的にベタ惚れするはずです。多分。なので絵を見て買うのをやめるという事だけは避けて欲しいです
また快適さに最高点ではなく4点を付けたのは別にロードが遅いとかではなく、本当にほんの一部ですがPS版にあった要素が削られている事、一人だけですが自力攻略が難しいキャラが居るからです。
COMMENT
各項目に5点を付けた場合その理由を具体的に書かなくてはいけないらしいのでまず最初にそちらを書きます。
オリジナリティ→15年前の作品を今の作品と比べてどうこうというのは非常にナンセンスな行為なので当時からみればという基準で付けさせてもらいました。当時この作品は漫画、アニメ、ギャルゲと各方面に多大な影響を与えこのジャンルを確立した作品であると言えると思います。よって5点です
サウンド→goodに書きました。主題歌は何度聞いてもいい曲ですし、BGMも出しゃばる事なく場面とマッチしていてとても良かったです。
熱中度→goodを読めばわかります
満足度→このレベルの作品をこんなお手ごろ価格で楽しめるのは驚きです
プレイしたのはしばらく前ですし、なぜ今頃になってこの作品のレビュー?と思う方も居るかもしれませんが何と無く書きたくなったのです。それにこの作品が埋もれたままというのは非常に勿体無いです。このレビューがキッカケでプレイした、という方が増えれば本望です。
あまり店頭では見かけないですが値段が非常にお手ごろなのでネット通販でも何の問題も無いでしょう。この作品は玄人の方は勿論ですが、特に初心者の方に強くオススメします。ハードがPSPなので好きなタイミングで出来るし、他人の目も気になりません。また入手も容易です。
「神のみぞ知る世界」や「俺の妹がこんなに可愛いわけが無い」などギャルゲーを扱った作品に影響を受けてこのジャンルのゲームに手を出し始めた人は多いと思いますが、そういった方に非常にオススメです。特に「神のみぞ知る世界」はまさに王道モノのストーリーを扱っているので、「神のみ」から入った人は「お、このヒロイン(展開)…神のみで見たぞ」といった体験が出来るかもしれません
それとgoodで続編を多少批判していますが、とても良い出来の作品なのでこちらの作品を気に入られた方はチェックしてみてください。PS3とPSPで発売されていますので2も入手は容易です。特にPS3版をオススメします。
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発売スケジュール
- 2014/06/26
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BLACK CODE ブラック・コード
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Enkeltbillet
- 2014/09/25
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金色のコルダ3 AnotherSky feat.天音学園
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コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー
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タクティクスオウガ 運命の輪
Zill O'll ?infinite plus?(ジルオール)
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サモンナイト3
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スーパーロボット大戦α
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英雄伝説 ガガーブトリロジー 白き魔女
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うたわれるもの PORTABLE
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FIFA13 ワールドクラスサッカー
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ガンダムバトルユニバース
KING'S FIELD
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ナムコミュージアムVOL.5
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ナムコミュージアムVOL.3
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ナムコミュージアムVOL.2
MISSINGPARTS the TANTEI stories Complete
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グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ
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幻想水滸伝 紡がれし百年の時
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探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド
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信長の野望・蒼天録 with パワーアップキット
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輸入版:Test Drive Unlimited
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アーミー オブ ツー:The 40th Day ポータブル
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流行り神3 警視庁怪異事件ファイル
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戦国無双3 Z Special
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真・恋姫†夢想 -乙女繚乱☆三国志演義- 蜀編
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スーパーロボット大戦F
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パワースマッシュ NEW GENERATION
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サモンナイト5
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みんなのGOLF ポータブル2
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みちのく秘湯恋物語 kai
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街 ~運命の交差点~ 特別篇
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グランツーリスモ
- 2017/11/05更新 (2017/11/04投稿分まで掲載)
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ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
- 2017/10/25更新 (2017/10/24投稿分まで掲載)
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沙羅曼蛇
- 2017/10/21更新 (2017/10/20投稿分まで掲載)
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輸入版:Alien Syndrome
- 2017/09/18更新 (2017/09/17投稿分まで掲載)
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セプテントリオン
- 2017/08/22更新 (2017/08/21投稿分まで掲載)
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ECHO NIGHT
GOOD!
・オリジナリティ
移植版のオリジナルがPS1で発売された1999年当時、PCからの移植というと「HシーンやパンチラなどのCGを修正しただけで、結局はレベルが低い」という偏見で見られていた(今でも一部のユーザーは移植を行うメーカーを低く見ている節があるのだが)中で、単なる移植で終わらせず全くの「別物」と言える作品に作り上げた衝撃は、あれから12年経った今も色褪せない。むしろこちらの方が「ToHeart」と言う作品を語る対象になっているのも無理はないだろう(たまにPC版のほうはアンソロジーなどでの「ネタ」にはされたが)。
移植に伴い志保・レミィ・琴音・理緒のシナリオは大幅に改定されたり、本編そっちのけでハマるほど高い完成度を誇るミニゲーム「お嬢様は魔女」「HeartByHeart」「○△□×」(「HeartByHeart」はファンディスク「初音のないしょ!!」に収録されていた物のリメイク版)が追加されたりと、「移植でもここまでできる」ことを証明した作品と言える。
・ストーリー&キャラクター
元々のPC版自体がノベルタイプの恋愛AVGの基礎を作り出し、「雫」「痕」と並びLeafの名声を確立しただけあり(その功績はドラゴンクエストシリーズにおけるロト三部作にも匹敵する)、そのストーリーは秀逸。
物語の中で女の子達の弱い部分もいろいろと垣間見えるが、それを克服したり積極的な勇気を出したりする姿や、主人公がそうした弱さ(努力しても変えることが困難な部分)も含めてありのままの彼女たちを受け入れることにもつながっていくのである。
また、物語を彩るキャラクターも、ヒロイン達だけでなくセバスチャンなど味があり印象に残るキャラが多い(そして物語の数少ない「憎まれ役」である岡田達3人も、それほどプレイヤー側に憎まれていないのは、ある意味この作品における「人間の弱さ」の象徴に思えてならないが)。
人間型メイドロボが普及し始めている世の中なのに、携帯電話が普及していないなど矛盾に感じる部分はあるが、それはPC版のシナリオが書かれた1997年当時の状況が元となっており、また携帯が一般に普及していなかったからこそすれ違い・待ちぼうけ・彼女探しなどのイベントが成立するのも、今となっては興味深い物に感じる(今の時代ではそうしたイベントを書く場合、携帯の電池切れ・家に置き忘れなど意図的に「携帯を使えない」状況にしないと成立しないため)。
BAD/REQUEST
・難易度
多くの方が指摘していることだが、メインヒロインである神岸あかりの攻略は単純に彼女を追っているだけではダメで、智子・レミィ・葵・琴音との「VSイベント」(特定のヒロイン同士の好感度を上げておくと、「どちらを選ぶか」と言うイベントが発生し、選んだ方の好感度が上がる。挙げた4名の場合は「あかりのことをどう思っているか」というものであり、あかりのことを異性として好きだと言う意志を示すことであかりの好感度が大幅に上がる)を2つ以上起こさないと好感度が足りず、エンディングを見る事ができないことは知らない人にとっては「初見殺し」に感じるだろう。
そのことと相成って、あかりは「ときめきメモリアル」の藤崎詩織と違うベクトルで難易度の高い幼馴染キャラ、という認識をもたれるのだが(余談だが「ToHeart2」が最初にPS2で発売された時も、「あかりトラップ」のトラウマを覚えているため柚原このみの攻略に必要以上に慎重になっていたプレイヤーもいた位だ)。
また、来栖川綾香も綾香だけを追っていてはイベントが進行せず、3月終了までに姉である芹香ともできるだけ親密になっておかないとダメという事も、あかりトラップの陰に隠れて目立たないが「初見殺し」ではある。
そうした事を避けるために、できるだけ攻略情報(PS版の攻略本でOK。チャートや好感度の増減が書かれているエンターブレイン版「The Esssnce of ToHeart」がオススメ)を確保してプレイした方がよいだろう。
・その他、細々とした事
PC版「PSEdition」を基にしているためか、「肩もみマルチ」「肩もみセリオ」(前者はマルチクリアで解放、後者は「肩もみマルチ」を通算5回以上プレイしていると解放。「肩もみセリオ」でセリオのCGを見ていると、ミニゲーム「HeartByHeart」「○△□×」でセリオが使用可能になる)が振動機能を活かせずただテキストのみの味も素っ気も無いものになってしまったり(そもそもPS1のデュアルショックを使ったものだから、振動機能のないPCでは再現は無理なのだが)、
アルバムの形式がPS1版と異なるため、背景や立ち絵をアルバムに収録する機能がなく、その為「芹香のイベントで訪れることになるオカルト研究会部室の背景があるシーンをアルバムに収録すると、アルバムで見た時に一定確率で心霊写真になる(しかもスタッフによるボイス付きという凝り様)」」などといった、「遊び」の要素がなくなってしまったのは少し不満に感じてしまった。
こうしたフルコンプを目指してしゃかりきにプレイするだけでは余程のことが無い限り気づかないような、「遊び」の部分にまでこだわっている所がPS1で新生した「ToHeart」の最大の魅力だと思うので、ここの部分は再現して欲しかったと思う。
また、PSEdition発売時からずっと言われ続けてた、志保とツアーオブソーラーシステムに遊びに行くときに、アナウンスのセリフと音声がずれている(2ページ先のセリフで、最初のページで出てくるはずの音声が出るというもの)というミスが改善されていなかったのも気になってしまった。
COMMENT
PSP-3000型使用。フルコンプまでのプレイ時間は約21時間(本編そっちのけでミニゲームにはまっていた4時間程度は除く)。
流石に今プレイすると古臭く感じるかもしれないが、この作品があったからこそ多くの「優秀な後輩」達が産まれた(ある作品は「ToHeart」が語らなかった、「主人公と恋人同士になってからのヒロインのその後」を物語内で書いたり、ある作品は「ToHeart」が行えなかった視覚的演出に力を注いだりした)ことは事実であり、そういう意味では「記念碑的作品」とも言える。
これまで「ToHeart2」のWパックのおまけという扱いで、この作品単品で語れる機会はなかったようなものだが、こうして単品で廉価版という形で発売されたことを機に、今だからこそ約12年前にレビューと言う形で語れなかったことを語るために、プレイしてもよいだろう。無論ギャルゲーの経験の少ない初心者の方にも勧められる。
PSP版から入った方には高尾右京版「ToHeart」全3巻(電撃コミックス)、PCソフト「初音のないしょ!!」(というよりその中の「リーフファイト97」。最低でも「ToHeart」をプレイしておくと楽しめる内容なので)にも触れておくと、「ToHeart」という作品をより楽しめるかと。
最後に、初心者(及び経験者)のための効率良いプレイスタイルの一例を(攻略制限の解除を優先した形なので、自分なりのアレンジもOK)。
1)一周目は芹香攻略(4月10日の昼休みの選択肢で「でもやっぱり、あの子の話が?」を選び、その時のセーブデータを取っておくことを忘れずに。これから3回使うため)
2)取っておいたセーブデータで葵・琴音・マルチを攻略(3人とも4月から出会えるので、最初から進めるよりはこうして途中のセーブデータから始めた方が効率が良い)
3)芹香・葵クリアにより綾香が攻略可能になるため、次は綾香を攻略(前述したように芹香に会うだけでなく、あかりとも会って好感度を稼いでおく(シナリオがらみのイベントを見るために。別に見なくても綾香に挑戦する時の選択肢を間違えない自信があればその部分は省略しても良いが)。その事によりあかりの未読を少しでも読め効率化に繋げられる)
4)次はあかりを攻略(VSイベントは個人的には智子・レミィがオススメ(3月から出てくるので好感度が上げ易く、また智子・レミィの未読を少しでも読めるので)。4月10日の昼休みの選択肢は「そうだ、カツサンドが?」にするとレミィの好感度が上がりレミィのVSイベントは早く起こせる)
5)あかりクリアで理緒が攻略可能になるため、残り4人(志保・智子・レミィ・理緒)の攻略順はご自由に