エルミナージュゴシック ~ウルム・ザキールと闇の儀式~ レビュー
発売元 | スターフィッシュ・エスディ(オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2012/05/24 |
価格 | 6,090円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象(CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 (?) | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:ダンジョン探索型RPG ■ プレイ人数:1人 |
スコアボード
ユーザーレビュー
ソート(デフォルト:ALL)
406人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
1pt | 2pt | 2pt | 2pt | 2pt | 1pt | 3pt |
34pt
GOOD!
60時間と少しプレイしてみましたのでレビューします。
ダークでシリアスな雰囲気の3DダンジョンRPGを好む方にはおすすめできます。
・打って変わったシリアスな雰囲気
前作の明るい雰囲気は消え去り、ゴシックの名にふさわしい旧来Wizのダークな雰囲気で物語は始まり、シナリオ最後まで緊張感は続きます。BGMも雰囲気に合っており、シナリオクリアまでならば敵の強さも十分バランスの良い作りになっています。強引なレベル上げをしなければプレイ時間40h前後Lv20代前半でボスは倒せるでしょう。
・好きなキャラクターを使えるフェイス+スタイルロード。あとサウンドロード
前作までに導入されたフェイスとスタイルロード、ゴシックでもこの機能は採用されており、好みのキャラクターを作成することができます。絵が描ける人ならば自分のオリジナルキャラクターを使うことができますし、描けない人でも様々な作品からエルミナージュ用に加工された画像データが多く出回っているので、必ず気に入るキャラクターが見つかることでしょう。
ついでにBGMも好きな曲に変更できます。
BAD/REQUEST
過去のエルミナージュシリーズからの派生として、今作のゴシックとなっていますが
エルミナージュシリーズである意味がなく、過去作にあったクリア後のエルミナージュ機構がありません。
またクリア後追加ダンジョンではWizエンパイアに関する話題が出てくることからも、エンパイアシリーズを意識した作りになっています。
○問題点は大きく3つあり、画面の暗さと前作まであった図鑑の説明文とアイテム画像の削除、そしてゲームシステムのユーザーへの配慮の無さが挙げられます。
・画面の暗さ
私はPSP3000でプレイしたのでさほど気になりませんでしたが(旧来のモノより多少明るい)
PSP1000などをお持ちの方には、あまりの暗さに快適にプレイできない可能性があります。ゲーム内には明るくなる魔法がありますが、これは隠しポイント発見の可能性が上がるものであって画面は明るくなりません。ダンジョンによってはPSP3000でもちょっと…と思えるようなモノもあります。
・アイテム画像、図鑑説明文削除
Wizardry、エルミナージュ、これらのゲームはシナリオクリアから更に面白くなるゲームなのですが、それはアイテム探しの楽しみがかなり大きなウェイトを占めています。拾ったアイテムがどのようなものなのか分からないために、この楽しみの部分が大きく削がれてしまっています。
・ユーザーへの配慮の無さ
画面の暗さもそうですが、エキストラスキルの変更不可、歳の取りやすさと選択の幅が狭いこと、キャラ育成に投資が使えなくなった(作成時のみ)、何よりダンジョンの奥へ行ったら帰ってくるのが苦痛なほど面倒で短調なダンジョン
○更に細かい点を挙げるならば
・クリア後ダンジョンのバランスの悪さ
結局最後は高ダメージツバメ返しと首切りの応酬になるので、歳を取るのが嫌ならばほぼリセットゲーと化します。(死ぬと+1歳、灰化で+2歳)
前作でも同じようなものでしたのでそう悪いとは言い切れない部分もありますが、戦闘に関しては難易度が高いというより単に面倒なだけです。
・序盤に魔術師、錬金術師がほぼ必須
ユーザーへの配慮の無さでも挙げましたが、ダンジョンにショートカットはほぼ存在せず(一部のみ)、奥までいったら帰り道も同じ道を通らねばなりません。ここで問題になるのが地図の消費制と遠回りになるように作られたダンジョンです。
地図の消費制には救済アイテムがありますがこのアイテムは壊れる上に、他の仕様出来るアイテムも非常に壊れやすく、錬金術師の修理魔法が重要です。
更に遠回りになるよう作られたダンジョンは地図を見ながらでないと混乱すること必至なため魔術師の転移魔法がないとストレスが溜まることでしょう。
・スカスカなダンジョンではないが似たようなモノばかり
エルミナージュ3ではダンジョンのスカスカ具合が問題点になっていましたが、今作ではそれは解消されています。しかしスカスカでないにしても、有るのは調合材料と鉱石が取れるポイントばかりで単調さは拭えません。ダンジョンの仕掛けにしてもスイッチかワープかしかないのでここも残念な所でした。
・BGMも単調
これは好みの問題なのですが、盛り上がりに欠けるためBGMは変更せざるおえないでしょう。
特に戦闘BGMは序盤いい雰囲気を演出してくれますが、中盤まで来るとはっきり言って飽きます。
COMMENT
前作までのエルミナージュは非常に楽しめたので今作も非常に期待していました。
序盤の辛さはキツイものがありましたが、転移魔法を使えるようになってからはシナリオクリアまで楽しめました。
しかしクリア後ダンジョンはあまりいい出来とは言えるものではなく、残念です。
良い点と思えるものに作品の雰囲気とフェイス・スタイル・サウンドロードを挙げていますが、ロード機能は前作まででもありましたから、本当に良いのは雰囲気ぐらいしかありません。
今作は難易度の高い3DダンジョンRPGとしてマーケティングされていますが、私にはただ単に面倒なシステムを増やしただけの作品としか感じられませんでした。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 4pt |
73pt
GOOD!
ゴシックと名づけられたように、随所に悪く言えば「古臭い」、良く言えば「懐古的な」部分が多数あります。
全体的に重々しい雰囲気で「やり応えのあるRPG」と言えます。
Wizの正統亜種に立ち返った、といえば分かりやすいでしょうか。
ここ数年のよくあるRPGのような、苦戦をイベントシーンなどで”演出”はするけど、実際にはプレイヤーはほとんど死なないしゲームオーバーなんかも見ることは皆無、ストーリーからサブストーリー・クエストに至るまで、やることは1から10まで全て細かく説明がある、もしくはカイドビーコンが出っぱなしで迷うことなどあり得ない、といった過剰な親切心溢れるRPGとは一線を画したものになっています。
敵は本気で殺しにかかってくるので、気を抜いているとあっという間に全滅という緊張感があります。
レベル差があるから、ということではなく、敵が持っている技能(個性)との相性(職業/装備)が悪いと一気にHP持っていかれる、という意味です。
なので、パーティメンバーはよく吟味しないと、なかなか探索がはかどりません。
ですが、それをあえて承知の上で、趣味で固めたパーティで冒険するのも、また楽しいものです。
MAP構造の良し悪しは置いておいて、トラップもただの嫌がらせレベルではなく、割と手痛いものが多く、宝箱も盗賊技能があっても失敗することがしばしば起きるので、戦闘後のご褒美タイム!というより開けるか捨てるかの悩ましい選択(特にメンバーが瀕死状態だと)をさせられる嫌な緊張もあったりします。
こういう昔ながらの緊張感あるRPGにストレスを感じてしまう人には、面白くないモノとしか見えないかもしれませんね。
武器や防具に関しては、良くもあり悪くもあるんですが、いい物がなかなかドロップしてくれません。最初はかなりヤキモキするかもしれません。
しかし初期装備でも(しばらくは)それなりに戦えちゃうんで、それほどシビアではありません。
そしてそれに慣れた頃に、ポロリポロリといいアイテムがドロップし始めます。ここら辺のバランスはよく考えてるなぁと。
劇的にいいアイテムがいきなり手に入ったりはせず、徐々に徐々にいい物へとシフトしていく感じで、これは攻撃が当たりやすい(体感)・これは攻撃力がすげぇ(体感)など、今まで他のRPG系だとスルーしてきたような武器や防具でも、使う機会があります。
※性能表には載っていない使い勝手のよさなどもある
BAD/REQUEST
・武器のグラフィックがない
説明文はなくても別にかまわないんですが、グラまで無くしたのは少し味気ない気がしました。
・敵のグラフィックがエルミ2・3からあまり変わっていない
新しく追加されているものもあるけど、そろそろ一新して欲しいところ…
・得られる経験値が少ない
敵の強さと比べて、得られる経験値が少ないです。
これは純粋にバランスが悪いと思いました。
・序盤から理不尽とも思える敵が出現する
具体的にはレッドキャップなる赤頭巾ちゃんが、首はね率20%以上のスキルを持っていておまけに2回攻撃、それが大量に出現したりするんですが、その姿を見た瞬間の絶望感といったら・・・
装備もロクにそろっていない段階で出現しはじめるので、かなりスリリング。
もう少し後で出現でもよかったのではと。慣れてしまえば、どうってことありませんが。
・MAP確認が消費アイテムに
賛否両論が分かれる所。
昔ながらに方眼紙にちまちまと自分で書き込む楽しさを思い出す人、楽しむ人にとっては問題なし。
今風の便利なRPG仕様から抜け出す気がない人にとっては苦痛。
ただ携帯ゲーム機のゲームとしては、少し勝手が悪いかな?と思います。
しかしながら、確率で壊れる地図(運がよければそれ1枚で探索しきれる)もあるので、そこまで神経質になる話でもありません。
・ストーリーに関連した人物との絡みが薄い
Wiz系にはありがちですが、世界や住人たちとのつながりはかなり薄く、味気なく感じるかもしれません。
ただのイチ冒険者集団が、ふらりと立ち寄った国で仕事や冒険しようが、いきなり王族と仲良くなれる訳がないし、住民ともよほどのことがなければ親しくなりはしないでしょうけどね。
壮大な物語に巻き込まれちゃってるぅ!ボク英雄扱いされちゃってるぅ!的なものを求めている人には、かなり肩透かしを食らうことでしょう。
COMMENT
良くも悪くもなし、といったことをいくつか
・画面の暗さについて
室内の明かりの下だと、ダンジョンはまったく暗くありません。……(中傷により削除しました)……
ただし自然光の下だと、かなりダンジョンが見えにくくなります。
・EXスキルのつけかえが作成時と転職時だけ
実際に使ってみないと分からないって部分があるので、気軽に付け替えができるようにして欲しかった気もします。
そんな気がしましたが、よく考えてみたらそれを言い出すと職業だって簡単に変えさせろよ、ということにもつながるので、やっぱり転職時にだけは変えていいよって仕様で間違ってないのか、と自己完結。
・年齢増加の仕様について
面白い仕様だと思います。唯一ロスト(キャラデリート)の可能性のある仕様ですが、若返りの手段もありますし、それほど神経質に反応するようなことではないかと。
総じて、「とことん便利でストレスなく俺最強!でも面白いゲームな!」というプレイをしたい人には不向きなゲームです。
ゆっくり時間をかけて、自分のキャラたちが地味に強くなっていく様を楽しめる人には凄くオススメです。(デーモン養殖で成長度合いは加速させられますが)
昔のWizライクな探索型RPG、ゴシックとはよく名付けたものだと関心しました。
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発売スケジュール
- 2014/06/26
-
BLACK CODE ブラック・コード
- 2014/07/31
-
Enkeltbillet
- 2014/09/25
-
金色のコルダ3 AnotherSky feat.天音学園
サイト情報
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-
Switch mk2(Switchのゲームレビューサイト開設しました。皆さまの投稿お待ちしております!)
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
-
コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー
- 2020/06/10更新 (2020/06/09投稿分まで掲載)
-
タクティクスオウガ 運命の輪
Zill O'll ?infinite plus?(ジルオール)
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
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三極姫2?天下覇統・獅志の継承者?
- 2019/11/12更新 (2019/11/11投稿分まで掲載)
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大戦略VII エクシード
サモンナイト3
- 2019/10/15更新 (2019/10/14投稿分まで掲載)
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信長の野望・烈風伝 with パワーアップキット
- 2019/08/31更新 (2019/08/30投稿分まで掲載)
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スーパーロボット大戦α
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英雄伝説 ガガーブトリロジー 白き魔女
- 2019/06/13更新 (2019/06/12投稿分まで掲載)
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うたわれるもの PORTABLE
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FIFA13 ワールドクラスサッカー
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ガンダムバトルユニバース
KING'S FIELD
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ナムコミュージアムVOL.5
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ナムコミュージアムVOL.4
- 2019/02/22更新 (2019/02/21投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.3
- 2019/02/07更新 (2019/02/06投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.2
MISSINGPARTS the TANTEI stories Complete
- 2019/01/28更新 (2019/01/27投稿分まで掲載)
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グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ
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ナムコミュージアムVOL.1
- 2018/12/31更新 (2018/12/30投稿分まで掲載)
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幻想水滸伝 紡がれし百年の時
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探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド
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信長の野望・蒼天録 with パワーアップキット
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沙羅曼蛇 ポータブル
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リッジレーサーズ2
- 2018/09/28更新 (2018/09/27投稿分まで掲載)
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刻命館
- 2018/09/12更新 (2018/09/11投稿分まで掲載)
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熱血親子
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三國志IX with パワーアップキット
- 2018/07/05更新 (2018/07/04投稿分まで掲載)
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輸入版:Test Drive Unlimited
- 2018/06/12更新 (2018/06/11投稿分まで掲載)
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アーミー オブ ツー:The 40th Day ポータブル
- 2018/06/05更新 (2018/06/04投稿分まで掲載)
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流行り神3 警視庁怪異事件ファイル
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スーパーロボット大戦F 完結編
- 2018/03/26更新 (2018/03/25投稿分まで掲載)
-
戦国無双3 Z Special
- 2018/03/22更新 (2018/03/21投稿分まで掲載)
-
真・恋姫†夢想 -乙女繚乱☆三国志演義- 蜀編
- 2018/02/13更新 (2018/02/12投稿分まで掲載)
-
スーパーロボット大戦F
- 2018/02/01更新 (2018/01/31投稿分まで掲載)
-
パワースマッシュ NEW GENERATION
- 2018/01/19更新 (2018/01/18投稿分まで掲載)
-
サモンナイト5
- 2018/01/10更新 (2018/01/09投稿分まで掲載)
-
みんなのGOLF ポータブル2
- 2017/12/26更新 (2017/12/25投稿分まで掲載)
-
みちのく秘湯恋物語 kai
- 2017/12/20更新 (2017/12/19投稿分まで掲載)
-
街 ~運命の交差点~ 特別篇
- 2017/12/17更新 (2017/12/16投稿分まで掲載)
-
グランツーリスモ
- 2017/11/05更新 (2017/11/04投稿分まで掲載)
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ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
- 2017/10/25更新 (2017/10/24投稿分まで掲載)
-
沙羅曼蛇
- 2017/10/21更新 (2017/10/20投稿分まで掲載)
-
輸入版:Alien Syndrome
- 2017/09/18更新 (2017/09/17投稿分まで掲載)
-
セプテントリオン
- 2017/08/22更新 (2017/08/21投稿分まで掲載)
-
ECHO NIGHT
GOOD!
前シリーズまでとの比較が大きく入りますが。
・素材アイテムを拾える
薬草を拾えるようになり、消費薬効アイテムを薬草の調合で作れるようになりました。
またおなじみの錬金加工の際に使用する素材をダンジョンを歩いている間に拾えるようになりました。
これはダンジョンに入るたびにランダムで配置された物の上を歩くことで拾えるというシステムです。
一度「拾いますか?はい/いいえ」でいいえを選んでもそのダンジョンにいる間はまた拾えます。
拾ったあとはなくなりますが入り直せばまた再配置されるようです、また採取ポイント的な場所もダンジョンによってはあります。
薬草類は序盤にしては結構な高値で売れたりもします。
・装備性能の変化
両手持ち武器は手数や防御などが下がるのに、それに見合うだけのメリットがない分、二刀流や片手武器+盾持ちに比べ大きく差を付けられていました。
今作では両手持ち武器にヒット数補正や攻撃数追加などの片手装備に対するメリットが付けられて差別化がされたことで、攻撃に関しては装備に悩む楽しみが増えたと言えます。
BAD/REQUEST
・素材アイテムを拾えるが…
WIZクローン系列の限られたアイテム枠にはイマイチ合わないシステムです。
何しろ頻繁に出ますし、移動のテンポも落ちます。
どうしても無限にお安く買える素材は出ない方がいいという結論に行ってしまいますし。
採掘は毎回掘るBGMとメッセージ送りを伴います。
無限アイテム枠でメッセージ無しにオートで拾えるシステムなら手放しで歓迎されたでしょうが。
採取ポイント制か、特定のスキルを持っていれば、マップにアイコンが出現するようにして
上を通る際も拾う拾わないの選択肢を出すこともプレイヤーに任せるというシステムの方がよかったでしょう。
・ステータス及び種族について
大きくステータスに意味を持たせた以上は各種族毎のステータス値を根本的に見直すべきだったでしょう。
例えばGB版1.2.3では知恵の上限値が高いエルフ種族での攻撃魔法は殲滅力がまるで違いましたが、
他でやってるからと言って安易に導入すればいいという物ではないし、
そもそも他でバランスが取れていたわけでもありません。
エルミナージュでは種族間であまり差異が無くても、
職業毎に大きな専門性がありましたしそれで十分でした。
公式に自由なキャラメイクを謳ったフェイスロード・スタイルロードを「ウリ」としているのだし、
今までのエルミ・シリーズに期待して来た自由度とは相反するものです。
以前から素早さに格差があったにせよ、少なくとも、
全員同じ種族でやるといささか不自由なプレイになってしまう、というような
ゲーム性に関わるほどに差異を出す必要は無かったかと思います。
一定の年齢を過ぎるか、または若くなりすぎることでステータス値がより低下しやすくなると言う今作の仕様ですが、
蘇生によって加齢される+良く死ぬというこのバランスでは
30歳で老齢扱いのフェアリーなどはそれだけで弱種族というべきです。
「よりリアル」と言う意味でそうしたのかも知れませんが、「良く死ぬ」「良く灰になる」=「良く歳を取る」ゲーム性に合っていません。
第一、エルフやノームと言った種族が○○に向いている、○○には向かない、長命だ短命だという「イメージ」は
原典のWIZシリーズにおいてもレベルアップで容易に覆せる物であり、
それが全てのゲームに共通した正しいイメージというものでもありません。
安易なイメージに応じた安易なステータス値による「キャラ付け」ではなく、
そういったキャラ付けをしたいのならちゃんと1からゲームとしてのバランスを取って作るべきですし、
エルミナージュシリーズならエルミナージュシリーズの培ってきた種族の扱いをすべきでした。
・アイテム及びモンスター図鑑テキストの撤廃
少なくとも私は楽しんで読んでおりましたので無くなって非常に残念です。
また、「硬派」な雰囲気を楽しむためにフレーバーテキストはない方がいいという意見も自由ではありますが、
素っ気なくとも効果を示すテキストは入れるべきです。
この点に関しては「それがいいんだよ」などとは言えません。
冒険者はアイテムの効果について調べられるなら調べるはずですし、金をかけても自分の命をかけるマジックアイテムの効果は知っておきたいはずです。
そういう意味でシリアスな雰囲気にあった図鑑テキストはぜひ欲しいものでした。
もちろん、不自由を楽しむことが悪いわけではありません。
脳内保管…不自由で不親切なポイントはあるがそれを楽しむという楽しみ方は大いに認められるべきですが、
作り手が手抜きを硬派と勘違いしているのであれば正されるべきです。
・お金に関して
お金を工面しづらい序・中盤の死では灰化しやすい上に蘇生に関して死以上に大量のお金が必要です。
この辺は死に大きなデメリットが無いのはおかしいというのも正しい…ですが。
年齢のデメリットが上がったわけですし、また高首切り率のモンスターを序盤に配置しておいてそれもどうかと思います。
教会での寄付による既存キャラへの経験値+に関しても撤廃されてしまいました。
なのでお金の価値は大きく下がってしまっています。
私としては面倒が増えたように感じました。
・NPC関連
今作ではNPCとの関わりが大変少ないです。
マップだけでもボリュームが数倍あるのにテキストは90年代のままというのは違うでしょう。
過剰なドラマを見せろとは言いませんがストーリーがシンプルすぎて世界がこじんまりしています。
これがウィザードリィのタイトルならそういうものだと受け入れたでしょうが、
エルミナージュを謳っているのであれば手抜きと受け取らざるをえないの人間心理です。
別に町のみんながフレンドリーであれという話ではなく
シリアスな世界観としてもそれを表現するだけのテキストが単純に少ないのですから。
・マップ関係
前作までもそれほど優れたマップではないにせよ、今作はただの迷路ばかりです。
なんといいますか、例えば敵の身になってみれば、
ダンジョンは冒険者たちに越えてきてもらっては困るバリケードなわけですが、
そういった作為もないのにただ一方通行の迷路な樹の中や洞窟という世界観はどう捉えればいいのかと言いますか…。
人が作ったはずの場所なのに本当にそこに住んでいるの?と言いますか…。
迷路にすることに意識は行っていてもそこがどういう場所なのかについては意識が行っていないように思いました。
ほとんどの場合奥の奥まで行ってもショートカットはありません。
無いのが自然というのもそれはそうですが、
そもそもこれはWIZタイプの典型的な、レベル15ほどで行き・帰り自由に転移魔法が使えるようになる成長曲線なので、
途中で「脱出アイテムがない意味がない」「ショートカットがない意味がない」状態になってしまいます。
地図システムが整った以降のWIZ系にはずっとついて回るこの、
「転移魔法によってダンジョンの脱出に関する緊張感が薄れる」という問題ですが、
何も解決しないまま取りあえず序盤だけは苦労するようにしてあとのバランスは放棄しています。
じゃあショートカットぐらいあっても良かったんじゃないですか、と言いたくもなります。
それでなくても数十時間数百時間を吸い取るやり込み性を持つゲーム、
「どこでもセーブできる、キャラを失うかも知れないダンジョン」に挑ませるには育てる時間を取りすぎるのですから。
地図アイテムを消費することでフロア全体マップを見ることが出来ます。
1回につき一枚を消費しますが、最初から店で10GPで無限に買えます。
地図は9個ずつスタックします。後衛に数十枚程度なら持たせることができます。
これは初期の話であり、後に複数回使えるし壊れるけど修理も出来る地図が手に入ります。
なんといいますかこれでは地図を無限に見られるようにしなかった理由がわかりません。
単に地図を見るための手間を増やし、アイテム欄を圧迫するようにしただけです。
天使の小窓システムがユーザーフレンドリーすぎるにせよ、
大量の地図があってなお何度も行ったり来たりしなければクリアできないようなワープ迷路フロアは、
手書き派にとっても地図を完成させるのに無数のティオシード魔法が必要なフロアでしょう。
色々不便を強いておきながら1枠に付き99個でなく9個スタックのままというのも手抜きを感じます。
・戦闘バランス
どう言っていいのか判断に迷います…。
何しろこういったゲームはプレイヤースキルやアイテムドロップ運によっても非常に差が出る物ですし。
まあとりあえずクリア自体が出来ないというレベルではありませんが。
RPGと言う物が大抵そうであるように、レベルさえ上げればまあ自然にアイテムも付いてきてクリアできる物だと思います。
ただ「隠しダンジョンや隠しボスが手強いのは当たり前だろう」と言われても少々納得しかねる物があります。
なにしろシナリオにまったくと言っていいほど力が入っていない今作。
楽しみはダンジョンを攻略しバトルすることにしかないのですから。
しかし理不尽なほど強い敵に対してやり込んで勝つというのも楽しみだろうと言えばそうですし…。
しかし理不尽なほど強い普通の雑魚というのもなんだかなあという感じです…。
とりあえずバランスはどんどんインフレしていくよと言う程度にしておきます。
・職業バランス
盗賊…アタッカー能力減少。モンスター装備撤廃による盗みの価値低下。
装備解除出来ない敵装備が増えたことにより解除の威力低下。
魔術師…魔印の効果低減。精霊契約の効果半減。最上位攻撃魔法エンテルクミスタの威力低減。
この二つの職が目立って弱体化していますが他の職も特性が変化し、職業毎の専門性が弱くなっています。
一応これは仕様の変更によるゲーム性の変化と受け取ることも出来ますが…。
・装備品の能力値に関して
前作までの名称のアイテムとは名前だけ同じで性能が全然違うと言うアイテムが多く
一瞬「!?」と興奮しても肩すかしを食らう。…ということがよくあります。
まあ…あんまり文句を言うことも無い程度のことですが、なんだかなあと思います。
・グラフィック関係
モンスターのビジュアルに文句を付ける点はありません。十分迫力のある良いビジュアルかと思います。
ポリゴンじゃないとかアニメーションしないなどはゴシックに限った話ではありませんし。
使い回しもシリーズ物としてはしょうがないものと思います。
ただ、前作までのエルミナージュシリーズで一モンスターでありつつも、NPCとしてのセリフを与えられていたり、
設定上ボス級に強いはずだったモンスターがただの一雑魚として出てきたりしますが。
BGMは今までのシリーズの物とは雰囲気がガラッと違っております。
これは大きく好みが分かれる部分かと思いますが。
とにかく暗いです。ホラーゲームのようなBGMと言いますか…。
あえて言わせてもらえば、シリアスで殺し合いの殺伐な空気が支配する恐ろしくて暗い地下であっても、
冒険者は野心でギラギラと滾っているものだと思いますが。
そういう意味では最初のダンジョンからこの暗いBGMというのはちょっと合わないかなあと思います。
ダンジョンの壁は、これはもうまったくいただけません。
PSP3000でやっていますが蛍光灯の下でも普通に見づらいです。
2、3を起動して見比べるだけであまりに違いすぎるとわかります。
そもそも灯り魔法(エローマ・エロード)を使っても画面上ほとんど差異が見られないというのは、
普通の感覚では仕様と言うよりバグを疑ってしまうレベルです。
私が知っている限りエルミナージュに限らずあえて他のWIZシリーズと比べても見づらいと感じました。
スイッチ云々を言うならGBの外伝1より見づらいです。
MPやアイテムを使用して灯りを灯したのなら明るくすべきですし、
少なくとも前シリーズまでの画面より圧倒的に暗く見づらいというのは、
出来ていたことが出来ていないということです。
褒められたことではありません。
COMMENT
正直に言ってがっかりしました。
続編を出すには期間が早すぎるのではないかという心配していたのですが。
エルミナージュ3のエンジンをそのまま使い回した単なる手抜きならまだしも、
ところどころゴシックならではとでも言うようなポイントを入れたかったのはわかりますが、
多くは改悪というものにとどまっています。
ストーリーのネタバレは避けますが、(ネタバレしてもあんまり意味がないようなストーリーなのですが)パッケージの絵はいわゆるパッケージ詐欺です。
そして今作のシナリオはエルミナージュシリーズの今までのストーリーとは事実上関係がありません。
本筋に対する外伝という意味ではなく、そもそも世界観が違うのです。
私はあくまでもエルミナージュ世界観での続編、あるいは外伝を想像しこちらのソフトを購入しました。
結果としてエルミナージュ・ブランドへの制作会社の考え方という意味で非常に失望しました。
制作側の内部でごたごたがあろうとも、ブランド名を継続して使うのであればファン心理というものをもう少し考えていただきたいものです。