Dies irae ?Amantes amentes? レビュー
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512人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
2pt | 2pt | 4pt | 1pt | 2pt | 1pt | 1pt |
35pt
GOOD!
「ほとばしる中二力」
個人的には中二病とか、安易な記号付けはどうかと思うのだけど、この作品に対してはこの評価がいい意味でぴったり。
登場人物が全般的にカッコつけたセリフを言ってくれ、しかも演者がはまり役。(←ここ重要)
必殺技の詠唱とか胸熱──という人なら楽しめるかと。
「声」
この物語は、声優さんの熱演が非常に光る作品。文字だけだとかなりクドくて読みづらいけれども、声優さんの演技がそれを補ってあまりあります。声の力の偉大さをすごくよく実感できます。
逆に、音声オフだと作品評価はガタ落ちになります。声を聞きながら腰を据えたプレイが出来る環境をおすすめです。
BAD/REQUEST
「演出」
PSPベースのソフトウェアとしてはロード時間などの関係上、演出が極めてしょぼい。(例・話の途中でBGMがぶちっと途切れる、セリフが流れているのに画像が表示されきっていない等)
「シナリオ」
熱い、と評判だったけれども、個人的にはワンパターンすぎて冷めた。素人の主人公がなぜか「軍隊以上に強力な戦力」と互角以上に戦い、二次関数的に強くなりながら勝ち続ける、というのが基本であり結論。「勝てるわけない相手に勝つ(あるいは凌ぐ)」というのは確かに燃える展開だけれども、ほぼ全エピソード通してそれだとさすがに飽きる。
特に主人公の悪友がおかしすぎる。体質がおかしいだけの一般人が、機関銃じみた攻撃をステップだけで完全回避とか、さすがに大法螺すぎてどうも……
あと、ある程度エピソードを読み進めていくと、「勝てるわけない相手に勝てていた理由」が明らかになる。
その理由が……詳細はネタバレ回避で避けるけれども、「ある人物にとって、主人公サイドが勝ってくれたほうが都合がいいと予め決まっていたから」。そんな感じの、なんというか、「かみさまのいうとーり!」というか。百年の恋も冷めるドン引きな理由だったので、その後のどんな展開も冷めた目で見てしまった。「あー、どうせ神様のせいなんでしょ」みたいな。
努力、友情、勝利が一番とは言わないものの、その王道だって「神様」を理由にするよりは健全じゃないかなぁ……
「画像」
特定のシーンで構図や表現が変。なんというか……PSPでは表現不可な元々の絵を、問題ない部分のみピックアップしてお茶を濁してしまっている。(PC版画像との比較済み)
変に手抜きされてしまうとプレイヤーとしては素直に冷めてしまうなあ、というのが率直な感想。そういう事するくらいならシーン削ったほうが潔い。
あと、文字上ではすごい流血シーンなのにイベント絵で血が描かれていないとか。(PC版画像と比較済み。PSP版では女の子を中心に流血表現がかなりなくなっている模様)
前提条件として、PSP用、一般向けリメイクなんだから……横着せずに絵も文も描き直して欲しかった。
そこまでする気がない、っていうなら、すっぱり表現をなくして欲しかった。
人種差別や小児虐待、子供を殺戮など、エグい表現も書いてるのにそういうところだけ雑多に蓋をされても……
「システム」
既読スキップが非常に鈍重。しかも四角ボタンを押しっぱなしじゃないと作用しない。これ、結構不親切かなあ、と。重複する共通パートが結構ある作品なので。
ギャラリーの画面表示やページ移動などが重く、時間がかかる。まあ、PSPだし……とはいえ、今までプレイしてきたPC原作のPSPアドベンチャーはもうちょっと早かったので、ここもマイナス。
あと、一度だけフリーズしてくれました。電池を外さないと治らないというハイエンドなやつ。選択肢でセーブ画面を呼びだそうとした時。怖くて二回は試してないので、「不運」なのか、「バグ」なのかは不明。データ破損とかはなかったので、まだマシだったかも?
「文章力」
このシナリオライターの人はかなり誤字・誤用が多いです。
同じ間違い方を何度もしていることもあって、多分、間違っているという意識がないっぽい。
気合の入ったルビを考える労力の何分の一かを文章校正に当てて欲しかった。
ただでさえリメイクなのに、多分これ、原作からずっと間違いっぱなし……。難しい言葉遣いをしたがるのに、元々の言葉の意味を知らないことに「???」となる。
知らない言葉をどうして使おうと思えたんだろう……
あと、ルビがないと地の文が読めません。同じ文字でも状況によって読ませ方が変わるので。
「シーンが飛び飛び」
このゲームは「バトルオペラ」と名付けられているだけあって、文章の大半が戦闘関連。
で、2箇所3箇所で同時に戦闘するときなど、A地点の戦闘→B地点の戦闘→C地点の戦闘→A地点の戦闘……みたいに、「シーンが途中でぶつ切りになって別のシーンがいきなり入ってくる」ことばっかり。
たまにならいいかと思うけど、この頻度だとぶっちゃけ読みづらい……
「きのこ臭」
これについては気にしない人はしない方向で。一応感じたことを端的に書いておきます。
このライターの人は結構、奈須きのこさんの文章の影響を受けてる模様です。文体そのものがきのこさんに似てます。
結界についての設定や「失った物の価値を貶めないために諦める」、という登場キャラの信条は、Fate/StaynightやDDDに書かれた設定や登場人物の考え方に酷似していたりします。他にも「ん?」と思う点が多々。
気になる人はかなり気になるかな? と思うので、そういうのがダメな人はご注意。
COMMENT
PCの原作は未プレイ。声優さんの名演技が光る作品かと思います。が、その他の評価は個人的にはいまいち。
演出のしょぼさについてはPCで出されるリメイクなら気にならないのかもですが、その他の条件はPC版でも同じかと思いますので……8月? に出るPCリメイク版購入検討中の方もご参考にどうぞ。
あ、お話は結構、エグめの表現や反社会的なものを扱ってますので、そういうのダメな方はご注意を。
8月13日修正加筆。
PC原作未プレイなのにPC版との比較表現があるのが気になるとのご意見を頂いたため、可能な限り裏を取らせていただきました。
また、お詫びの意味も兼ねてPSP版をプレイしなおし、もうちょっと詳しく書かせていただきました。長文過ぎて読みづらかったらすみません。
確証なしに書いてしまって申し訳なかったです。
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ECHO NIGHT
GOOD!
1.「突き抜けた厨二病」
今作品はこの一言に尽きる。逆に言えばそういうのが合わない人はめっぽう合わないだろうから注意が必要。俺自身はこういうジャンルが心の底から大好きなので、この作品は最高だった。魔法や技といった詠唱が好きな人は楽しめるかも。
2.「声優の演技力」
たとえどんなに面白い作品でも、キャラの声が合ってなかったり、演技力が低かったりするとそれだけで気分が萎えるというもの。今作品はそれがほぼ無いといっていいレベルで完成されており、それぞれのキャラの生い立ちと相まって、戦闘中に行われるトラッシュトークといったシーンでさえも中々心に来る物があったり。
3.「熱いシーンにマッチする熱いBGM」
これはもう文句無しと言ってもいい。普段サントラなんて買わない自分でも今回は思わず買ってしまうほどの出来だった。ADVにしてはかなりの数のBGMがあるというのにも関わらず、どれもこれも印象深い。戦闘シーンの盛り上がりは3~4割ぐらいBGMのおかげだと思う。
4.「登場人物が全員魅力的」
どいつもこいつもかっこいい。特に男性キャラ。男の俺でも女性キャラより男性キャラの方が好きなくらい。あとみんな良い意味で狂ってます。
このゲームのシナリオ自体はありきたりなんだけど、登場人物、つまり役者がそれを補って余りある。本当にみんなかっこよかった。
BAD/REQUEST
1.「システム周りが最悪」
どんなにゲーム自体の出来が良くてもこれが全てを台無しにしている。メニューを開くのにも少々タイムラグがあるし、セーブやロードにいたっては何秒か待たないといけない時もある。
スキップもボタンを押しっぱなしにしないとスキップできない。それが文章量の多さと相まってイライラすること間違いなし。
ここらへんがもし改善されていたら間違いなく名作になっていたであろう。
COMMENT
こういう厨二バトルゲーの中ではトップクラスといっていいほど面白かった。
設定がかなり練りこまれているので特に違和感を覚えることも無いと思われる。
ただ、文章量が非常に多いので途中でダレたりすることも。
文章も癖が強い。途中で眠くなったりも。
それでもやはり一度プレイする価値あり。
ただ、後日PC版として内容が全く同じものが発売されていて、ひどかったシステム面や、少々重かったりする演出もちゃんと改善されているので、個人的にはそっちを推奨。
ただしPSPでも勿論プレイできるのでご安心を。