新・剣と魔法と学園モノ。 刻の学園 レビュー
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ソート(デフォルト:ALL)
441人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 1pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt |
49pt
GOOD!
・キャラクターが可愛い
今までの1枚絵から3Dグラフィック表示に変わりましたが、これが案外良い感じに元絵を再現出来ていると思います。
あまり期待していなかっただけにこの点は大きかったです。
・経験値と履修値
キャラのLVや学科は思った以上に早く上がって行きます。
やろうと思えば序盤から学科はマスターする事が出来る位なので、いざ学科選びに失敗したとしてもやり直しが容易になっています。
とりあえず学科をマスターしてから進めてみよう、という事も可能なのでそういった意味では遊び方の幅は広がっている気がします。
ただ経験値に関しては今までが少なすぎたと思う位序盤から入ったりするので人によっては素材集めしていたら思った以上に上がってしまった。
という事もあるので一慨に良いとは言い切れませんが、個人的には良いと思った所です。
BAD/REQUEST
・キャラメイク
全体的に見てキャラメイクの幅は狭まったとはっきり分かります。
まず髪型は性別で2種類ずつ、髪の色は今まであった色が消滅している種族もある、キャラボイスが色物系多目(男キャラは特に多い)
等々パッと上げるだけでも結構目に付きます。
例えば前作まで再現出来た堕天使に白髪が不可になっていたりするので、今までのキャラを再現しようと思っても出来ないパターンがかなりあるのは致命的です。
キャラボイスに関しては世紀末のモヒカン風だったり謎のおっさん声だったりとキャラの頭身や見た目とマッチしないものがチラホラ見えるのが残念。
あとはとにかく音質が酷い上に音量も小さいので、何を喋っているのかよく聞き取れない、という事もあります。
この音質に関しては正直ととモノ1以外でも悪かったのですが、今作は輪をかけて悪くなっているので気になる人は結構気になります。
・戦闘関連
全体的にもっさりしています。
適度に高速化を挟んでおかないといけないという点ではあまり褒められた物ではないかもしれません。
キャラの動作一つ一つが遅いのが原因になっているのでこれをもう少し早めに設定してやれば、ある程度は解消されると思います。
最終盤になると範囲攻撃だらけになるのも何時もと同じです。
この範囲攻撃も今回から導入された行動順への影響を考えると使える使えないの差が激しいスキルバランスになっているので、それによって学科も使える使えないとなったりするのが困りもの。
ウィークボーナスもあまり意味を感じられませんでした。
このボーナス自体の入手確率はあまり高くなく、更に武器防具に使う練成素材が設定されていたりすると、かなりの数を狩る羽目になります。
通常攻撃に該当する斬、突、打が弱点であればオートと高速戦闘の併用で何とかなるのですが、属性となるとこれがかなり面倒。
ボーナスに設定されているものが武器や防具であれば仕方無いと思えますが、素材となるとそれなりの数を要求されるので作業感が凄まじいです。
・宝箱
今作は敵が宝箱を落とすという事がなくなったので、装備は基本的に確立で発生するレアドロップやダンジョンの固定宝箱頼みになりました。
今までの様な敵からの宝箱漁りが好きな人からするとこの点は非常に残念。
参加人数3人(転入生含めると4人)という枠の制限から盗賊が必須枠に出来なくなったというのもあるのでしょうが、もう少し何とかならなかったのか、というのが正直な所。
ダンジョン侵入時にランダムで宝箱が設置される事もあるのですが、確率は低いのであれば良いな、程度の気休めにしかなっていません。
・その他諸々
まずダンジョン時のカメラワーク操作が方向キーに設定されているので、快適に動かそうとするとモンハン持ち推奨。
Lボタンはカメラリセットに設定されておりRボタンは設定なしになっているので、正直LRでカメラ動かす案は出なかったのか、といった所です。
キャラの勝利パターンが1種類しかないので設定したボイスによっては致命的な位合わない事がしばしば。
勝利パターンを増やす、それに合わせたボイスを最低限用意する等の対処は必要だと思われます。
相変わらずバグが多い。
特に今作は魔法使用不可バグという前代未聞なものが発生しているのでデバッグはしっかりしてもらいたい所です。
COMMENT
PSP-2000使用
新シリーズ1作目という事で実験作に近い感じです。
色々な面で痒い所に手が届いていないので、点数的にはこんな所に落ち着きました。
言う程悪い出来でもないが、良い出来とも言えないのがこのソフトの立ち位置ですね。
所謂何時ものととモノと何ら変わりないというのがある意味凄い、と思わされます。
今作の土台となっている素材自体は決して悪くはないので、それをきちんと練って作れば良い所まで行けたのに勿体無いというのが正直な意見です。
過度の期待は禁物なのですが、それでも作品を重ねる度に改善を重ねてきたタイトルだったので、次回作はそれなりに良い出来になっているだろうと信じたい所です。
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発売スケジュール
- 2014/06/26
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BLACK CODE ブラック・コード
- 2014/07/31
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Enkeltbillet
- 2014/09/25
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金色のコルダ3 AnotherSky feat.天音学園
サイト情報
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Switch mk2(Switchのゲームレビューサイト開設しました。皆さまの投稿お待ちしております!)
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
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コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー
- 2020/06/10更新 (2020/06/09投稿分まで掲載)
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タクティクスオウガ 運命の輪
Zill O'll ?infinite plus?(ジルオール)
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
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三極姫2?天下覇統・獅志の継承者?
- 2019/11/12更新 (2019/11/11投稿分まで掲載)
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大戦略VII エクシード
サモンナイト3
- 2019/10/15更新 (2019/10/14投稿分まで掲載)
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信長の野望・烈風伝 with パワーアップキット
- 2019/08/31更新 (2019/08/30投稿分まで掲載)
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スーパーロボット大戦α
- 2019/08/24更新 (2019/08/23投稿分まで掲載)
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英雄伝説 ガガーブトリロジー 白き魔女
- 2019/06/13更新 (2019/06/12投稿分まで掲載)
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うたわれるもの PORTABLE
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FIFA13 ワールドクラスサッカー
- 2019/04/22更新 (2019/04/21投稿分まで掲載)
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ガンダムバトルユニバース
KING'S FIELD
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ナムコミュージアムVOL.5
- 2019/02/27更新 (2019/02/26投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.4
- 2019/02/22更新 (2019/02/21投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.3
- 2019/02/07更新 (2019/02/06投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.2
MISSINGPARTS the TANTEI stories Complete
- 2019/01/28更新 (2019/01/27投稿分まで掲載)
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グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ
- 2019/01/18更新 (2019/01/17投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.1
- 2018/12/31更新 (2018/12/30投稿分まで掲載)
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幻想水滸伝 紡がれし百年の時
- 2018/12/27更新 (2018/12/26投稿分まで掲載)
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探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド
- 2018/12/03更新 (2018/12/02投稿分まで掲載)
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信長の野望・蒼天録 with パワーアップキット
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沙羅曼蛇 ポータブル
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リッジレーサーズ2
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刻命館
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熱血親子
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三國志IX with パワーアップキット
- 2018/07/05更新 (2018/07/04投稿分まで掲載)
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輸入版:Test Drive Unlimited
- 2018/06/12更新 (2018/06/11投稿分まで掲載)
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アーミー オブ ツー:The 40th Day ポータブル
- 2018/06/05更新 (2018/06/04投稿分まで掲載)
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流行り神3 警視庁怪異事件ファイル
- 2018/04/25更新 (2018/04/20投稿分まで掲載)
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スーパーロボット大戦F 完結編
- 2018/03/26更新 (2018/03/25投稿分まで掲載)
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戦国無双3 Z Special
- 2018/03/22更新 (2018/03/21投稿分まで掲載)
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真・恋姫†夢想 -乙女繚乱☆三国志演義- 蜀編
- 2018/02/13更新 (2018/02/12投稿分まで掲載)
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スーパーロボット大戦F
- 2018/02/01更新 (2018/01/31投稿分まで掲載)
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パワースマッシュ NEW GENERATION
- 2018/01/19更新 (2018/01/18投稿分まで掲載)
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サモンナイト5
- 2018/01/10更新 (2018/01/09投稿分まで掲載)
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みんなのGOLF ポータブル2
- 2017/12/26更新 (2017/12/25投稿分まで掲載)
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みちのく秘湯恋物語 kai
- 2017/12/20更新 (2017/12/19投稿分まで掲載)
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街 ~運命の交差点~ 特別篇
- 2017/12/17更新 (2017/12/16投稿分まで掲載)
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グランツーリスモ
- 2017/11/05更新 (2017/11/04投稿分まで掲載)
-
ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
- 2017/10/25更新 (2017/10/24投稿分まで掲載)
-
沙羅曼蛇
- 2017/10/21更新 (2017/10/20投稿分まで掲載)
-
輸入版:Alien Syndrome
- 2017/09/18更新 (2017/09/17投稿分まで掲載)
-
セプテントリオン
- 2017/08/22更新 (2017/08/21投稿分まで掲載)
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ECHO NIGHT
GOOD!
[ゲーム性の転換]
ウィザードリィタイプの主観RPGから一転、3Dの可愛いキャラを操作してマップを探索する普通のRPGへと変貌したととモノ。マップ埋めやトラップ回避の楽しさは減れども、前作までの[洞窟だろうと神殿だろうと廊下だけが続く]奇妙な構成は無くなり、平原や廃墟などマップのバリエーションが大幅に増加した。更に[ラブリング]というNPCの好感度システムを導入、拠点となる学園内にもようやく[教室]を配置するなど、このあたりはいい方向に進化を遂げていると言える。
また従来の6人PTでは無く自由に作成出来る3人+転校生のNPC1人のPTとなり、こんなに必要か?とも思われていた学科(普通のRPGでいう職業)も大幅減少、錬金システムも簡素化するなど、今作からプレイを始める初心者にも優しい作りに仕上がっている。
[クエストクリアにおける報酬]
初代ととモノはクエストをクリアすると、仲間たちと繰り出す合体技を出すためのポイントが貰えた。しかしFinalになるとクエストをクリアしてもNPCからの労いの言葉のみ、稀に報酬を貰えることもあったが、ロクでも無い代物ばかりであった。今作はクエストをクリアすれば、クエスト中の選択肢によってNPCの好感度が上下したり、毎度毎度ちゃんと報酬を貰えたりとサブクエストもしっかり攻略する意義が生まれている。
[キャラ作成とあらゆる編集機能]
妄想全開、やはりこの言葉が最も似合う。男装の麗人だろうが男の娘だろうが作り放題、顔グラフィックは少ないものの、ボイスのバリエーションが恐ろしく多く(大抵耳障りなのだが)、更に戦闘中にボイス以外に発せられるフキダシ台詞を編集可能、役職名も編集可能、学科名も編集可能、学園名すら編集可能と、ゲームを[プレイヤー色]に染めることが出来てしまうのだ。厨二全開行くもよし、普通に行くもよし、受け狙いもよしとこのあたりは素晴らしい限りである。
BAD/REQUEST
[錬金術師の一強]
錬金は購買部で行う。さすれば錬金術師の存在意義は?
鈍器で殴ってよし、魔法唱えてよし、味方の支援してよしのオールラウンダーそれが錬金術師である。困ったら錬金術師入れとけばいいやという安直なパーティ構成をさせてしまう強さを持ってしまっている。パーティ人数が3人に減った今作、明らかにぶっ飛んだ性能の学科があれば、縛りプレイ以外では絶対それを使ってしまうことは眼に見えている。この学科を前にしては、前衛も後衛も関係ないのである。所謂使えない[死に]学科よりはマシなのだが、使えすぎるのも戦略性に富まず、面白みがイマイチと感じる。
[季節の変わり目]
季節が変わる、それは初見殺しの別名である。このゲームはストーリーが季節を経て展開していくのだが、季節が変わった瞬間、雑魚モンスターが異常なほどに強くなる。特に後半は状態異常攻撃や全体攻撃魔法を乱発するモンスターがわんさか出てくるため、それに対処出来ないと延々戦闘から逃げつつアイテムを只管探しまわるハメになる。こんなの冒険じゃない。
[中途半端]
[ラブリング]はNPCの好感度システムであるが、好感度MAXにならなければ何の意味もない。更に好感度をMAXにしたところで、購買部で購入可能なアイテムが増えるだけ。どれだけ好感度が低かろうが、ストーリー本編が進めばNPCはプレイヤーキャラに馴れ馴れしく接してくるようになる。また拠点にある学園にようやく[教室]が配置されたものの、クエストを受諾しなければNPCは出現しない。NPCの好感度を導入するならば、平時においてもNPCとの会話イベントはあっても良かったはずである。
また前作までにあったダンジョン内での学生応援も無くなった。ダンジョン内で学生がモンスターと戦闘しており、助ければアイテムを貰えるだけだったのだが、ファンタジー学園モノらしく[あぁ他の学生もそりゃあ冒険してるよな]と思わせる努力はしていた。全部3Dにするならば、シリーズの伝統とは言えイベント地点に[?]マークだけというのはそろそろ勘弁していただきたい。他の学生と競争や共闘するクエストなど、イベントの展開は[一緒に戦ってるよ]感を出そうとしているのだが、マップ内に存在するのがプレイヤーキャラと固定配置のモンスターだけというのは正直孤独感しか覚えられないのである。
COMMENT
バッサリと方向性を変えてしまった新生ととモノ。
相変わらず痒いところに手を届けてくれない造りに安心しつつも、従来のウィザードリィタイプを若干期待していた身としては、少々残念さがある。ただイラストの可愛さとは裏腹に、相変わらずRPG自体は硬派とも言えるレベルに難易度は高いので、[絵がダメ]などという諸氏も1度プレイしていただきたいものである。続編にも期待したい。
[BAD]とも[GOOD]とも言い難いのでこちらに表記するが、今回イラスト担当の[うし]氏はNPC3人と種族イラストのみである。これは少々残念である・・・。