ペルソナ レビュー
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ソート(デフォルト:ALL)
407人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 1pt | 4pt | 2pt | 2pt | 1pt | 2pt |
40pt
GOOD!
ペルソナシリーズ初プレイなので過去のシリーズ作は知りませんが。。。
■音楽が気に入りました。
特にバトル時の音楽種やヴィブラートの効いたボーカリストが自分の好みに合っていたおかげで
ゲーム特性上、何度も繰り返されるエンカウントのウンザリ感が和らぎました。
ゲーム全体として他に気に入った部分はあまり見いだせませんでした。
BAD/REQUEST
■操作感覚が気持ち悪い。
例えばマリオなんかは、走ってジャンプする、ただキャラクターを動かしているだけで
車やバイクの運転にも似た、意のままに動かすという楽しさがありますが
このゲーム(このメーカーのゲーム全般)にそれがありません。
多分、動きに対する加速度や慣性の設定が雑だったり
サウンドエフェクトが適当に作られているためだと思います。
結果、動かして遊んでいる、のではなく、ただ移動操作をしているだけ。
キャラクターに限らず、カーソル等の操作感を含めた全てです。
これはアクションゲームではありませんが、感情に訴える楽しさを追求する上で
この要素を軽視しすぎていると思いました。
■グラフィック担当者の技量不足。
原画の独特のテイストは、文句はありません。好みの問題です。
しかしCG化したときの立体感の付け方や影の落とし方といったビジュアルテクニックが稚拙。
たとえば布のズボンが不自然なほど円柱に近い描写で、まるで2mm厚のビニール筒みたいです。
人間、というか生物らしくない歩き方に見える手足の曲げ角度の付け方をしています。
モンスターにしても、テクスチャの光の反射率の違い等を一切無視したような陰影の付け方。
同じドット絵でもSFC時代のロマサガシリーズの方が余程テクニカルで美しいです。
■全体として怠い。
エンカウントの多さはRPGだから当然。と開発スタッフが妥協しすぎだと思う。
戦闘そのものをヴァルキリープロファイルのようにエフェクト等を工夫して
プレイ感そのものの快感を追求すれば、同じ戦闘回数・戦闘時間でも評価は変わるハズ。
ストーリー展開も先が読める上に、展開速度がトロく、しかも感情に訴える演出が乏しい。
非戦闘時の怠さの原因は上に書いた理由によると思う。
COMMENT
かなり後半までシナリオを進めつつも、途中で止めてしまいました。
「いつまで続くんだろう。もうそろそろエンディングにならないかな。」
と思ってしまったんです。
途中まで続けた原因は、戦闘BGMの耳馴染みが良かったから。
最後まで続けようと思わなかった原因は、それに慣れてきたのに
他の要素で「楽しい!」や「心地良い!」と思える部分を見いだせなかったからです。
ペルソナシリーズ初体験 PSP-3000使用 ヘッドフォン常時使用
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 1pt | 3pt | 3pt | 3pt | 2pt |
57pt
GOOD!
○オリジナリティー 3
PS版をやっていますので、オリジナリティについては触れません。
やっぱりペルソナがパーティメンバー全員付け替えできるのは楽しいですね。
ストーリーは学生達が自らのあり方に悩み答えを出していく王道ものですが、ペルソナシリーズでは最もまとまっていて良い話だと思っています。
個性的なキャラたちの掛け合いも楽しいし、メッセージ性の強い台詞も良いですね。
○グラフィックス 3
ゲーム画面はステータス周りのデザインが多少変わったくらいで、PS版とあまり変化はありません。
新たに挿入されたアニメはトゥーンレンダリングのおかげで
人物にあまり歪みが出ていないので安心して見ていられますね。
P3&4の挿入アニメはOPはともかく本編中のものが作画が不安定であまり好きではなかったので。
ボイスがないのも特に気になりませんでした。
○熱中度 3
・悪魔との交渉
最初のころこそパターンをつかむのに苦労しましたが、あとになってくると大体狙ったとおりに興味+喜びがMAXにできます。
怒らせたり怖がらせてみたりしても意外な反応が来ることもあり、思わず笑ってしまうことも。
恐ろしくも愛嬌のある悪魔たちに親しみがわきます。
・皆でペルソナ付け替え
能力や属性に偏りができないように気をつけ、潜在復活を狙えるように相性の良いキャラを選び、このキャラならこのペルソナ!とイメージを考えながら割り振っていく過程は初代・罪罰の醍醐味というやつでしょう。
○快適さ 3
・エストマ、トラエストの実装
おかげで無駄なエンカウントが抑えられ、冗長なダンジョンから一瞬で入り口に戻れるようになった。
・自分の歩いてきた足跡がある程度の距離でしばらく残るのでダンジョンで迷いにくくなった。
・セーブポイントが大幅増加
皆さん増えすぎだとおっしゃいますが、そう感じたのは病院くらいです。
終盤に向かうにつれダンジョンも長く複雑化しますし、木から木の距離が長くなっています。
中断セーブは一度読みこめば消えてしまいますしいったんセーブしてもう少し進めたいときには不向きです。
携帯機向けのゲームとしてセーブしやすいことは良いことだと思います。
・ダンジョン内の移動が速い!
×ボタンを押すと全力疾走しているみたい。あまりの速度に笑ってしまったほど。
ただし、ダンジョンは曲がり角が多いので下手に走ると壁にぶつかることが多く、あまり意味がない感じもしたが。
・バックアタックを食らっても次のバトルではちゃんとフォーメーションが元に戻っている。
・ペルソナのランクアップが戦闘中に表示されるのでわかりやすい。MAXになった!と表示されると地味に嬉しい。
○難易度 2
・ダンジョン攻略が楽々
エストマやトラエストのおかげですね。レベルUPすれば全回復するのを合わせると、ものすごくハードルが下がったと思います。
ただそれでも迷路のようなダンジョンをひたすら突き進む作業は、新規の方には飽きが来やすいかも?
・難易度選択が最初にできる
私はノーマルでやりましたが、全滅したのは2回ほどでした。
BAD/REQUEST
○満足感 3
全体的に今一歩というか「ここまで出来るんだったらもう少し突き詰められなかったのか?」という感じです。
高速道路をあちこち作ってみたはいいが、それぞれがきちんと繋がっていないために突き当たりにぶち当たるような妙なもどかしさがありました。
<システム全体>
・頻繁すぎるロード
何をするにも右下でカードがくるくる回るローディング画面を見せられるのはかなりのストレスでした。しかも結構長い。
・フィールドからダンジョンや建物の中に入りづらい
道に対して垂直にキーを入れないと角でつるっと滑って向こうの道に行ってしまう。
そこでエンカウントしたりするとイライラしますね。
・フィールドでのエンカウントが普通の読み込み画面と同じ
マップが切り替わったのかエンカウントしたのかが長いローディング画面の後でないと区別がつかない。
・セーブあるいはロードする際、最新のデータにカーソルがあっていない
セーブするときは前のデータを上書きしないよう神経を使うし、ロードするときはいちいち最新のデータをずっと下までスクロールして探さないといけない。
コレ、P3のころからアンケートで改善求めてるんですが一向に直らないですねえ。
・スリープモードでもプレイ時間がカウントされてしまう
正確なプレイ時間を記録したければいちいちHOMEでゲームを終了させて最初から起動させる必要があります。
こんな変な仕様のPSPソフト初めてですよ……。
・店で防具や武器を買う際、どれくらい数値が上がるのかが一つの画面で確認できない。
・人物のまん前に行かないと話しかけることができない。
<ベルベットルーム関連>
・セルフ合体が使いづらい
合体結果のペルソナの詳細なステータスがわからないうちからいきなりアイテムを合成するかどうかを聞いてくる。ガイド合体の方がまだ使いやすい。
・ペルソナの消し方がわかりづらい
画面上の案内を見ると□ボタンを押せばすぐ消せるように見えるのですが……。今でもやり方に戸惑います。
・降魔する際、キャラ名が表示されない
LRボタン押してキャラを切り替えているうちに今見ているのは誰なのか一瞬混乱する。
・ペルソナや悪魔のデータが能力のみ
とにかくスペルカードを手に入れて作って消しての繰り返しのため、達成感が薄い。
そのペルソナや悪魔にまつわるエピソード、ペルソナ作成履歴、スペルカード取得履歴などが一覧で確認できるくらい出来てもよかったと思う。
・ボタンに割り振られた機能の不統一
例えばカードを見る画面では削除が△ボタンなのに、降魔画面では□が削除で戸惑う。
○サウンド 1
最も悪いところは音関連につきます。
1にしたのは、原曲のテイストを残しているものもあるからです。
・画面と音楽のすさまじい違和感
画面はPS版とほぼ同じなのに、音楽がP3&4風のボーカル入りで非常にちぐはぐです。
最も耐え難かったのは通常戦闘とフィールドの行き来でした。
通常戦闘は全て英語ならまだしも中途半端に入った日本語の歌詞が耳について鬱陶しく、戦闘や交渉に集中しづらい。
フィールドに出るとまたもやボーカルががなりたてている。
BGMが大幅に削除されていることもあって同じ曲があちこちで使い回されているためどこに逃げようもなく、もはや苦痛でしかありませんでした。
一度そう感じてしまっては慣れるはずもなく、ついには音を消してプレイする羽目に。
これまで色々なRPGをやってきましたがこんな経験は初めてのことです。
旧作との音楽の切り替え、そうでなければ音量の調節ができれば良かったのに。
・場面にそぐわない音楽
上記と共通ですが、例えばマキちゃんの病院でのあるシーンなど「なんでここでコレ?」と首を傾げたくなるような曲の選択そのものがおかしいところがあります。ちゃんとチェックしたんでしょうか?
あと、初めてのペルソナ覚醒シーンが通常戦闘曲、物語中最も重要な「彼」との戦いが中ボスと同じだったときには呆れましたね。
全く盛り上がらなくて興ざめでした。
・効果音の削除
ペルソナ世界に彩りを添えていた数々の音が削除されていて寂しく味気ないものになっています。
悪魔たちの声の種類の減少、主人公やエリーの「歌う」のBGMカット、冷や汗が流れるときの音のカット、ピットに落ちるときの主人公の叫び声のカット、カジノの「ハイアンドロウ」の声のカット……などなど数え上げたらキリがないです。
COMMENT
PSPは2000を使用。PSP版ではセベク編をクリア済みです。
初代はセベク編、雪の女王編ともにクリア済み。
ペルソナシリーズはP4まで全てプレイしており、どれも好きな作品です。
特に異聞録は特別な思い入れがあります。
そのため今回のリメイクを楽しみにしていましたが、到底納得できる出来ではありませんでした。
一体誰をターゲットにしているのか全くわからない中途半端なリメイクです。
もしP3&4から入った新規の方が主な対象であるなら、キャラも副島さんに描いてもらうとか表情のパターンを増やすとかグラフィックを一新した方が良かったでしょう。あるいはシステムを根本からがらっと変えてしまうとか。
それができるお金と時間と人材が足りなかったから、とりあえずBGMを変えてみたというやっつけ仕事的手抜き感が漂っています。
ディレクターが音楽担当者だということで主にそこに変更点が集中したのでしょうが、
ゲームのBGMとはその世界の雰囲気を作る大切なものである以上、安易にいじれる箇所ではないはずです。
それを敢えてしてしまったことに、初代への愛着の薄さと無理解、また初代のファンとかつての制作者たちへの敬意のなさを思い知らされてしまいました。
目黒さんの曲はDDS3のころからとても好きで、そのゲームにあわせた素晴らしい曲を作ってくれていたと思います。
それだけに、今作がただの新曲発表会の場となってしまったことが本当に残念でなりません。
そういうわけ今作、初代がとても好きだった方には当然勧めたくありませんし、新規の方にはこの程度が「女神異聞録ペルソナ」だと思って頂きたくないので積極的に勧めたくありません。
今後罪罰のリメイクもあるのかもしれませんが、このようなことが繰り返されるのであれば次は買いません。
ゲームとは制作者だけのものではなく、ユーザがプレイして初めて完成するものだと思います。
その視点を欠き、独りよがりや一方的な価値観の押し付けが見えるゲームには反発を覚えるだけです。
恐ろしいのは、そんな作品が世に出てしまうのを止める人がアトラスに誰もいなかったということです。
過去の素晴らしい作品とこれまで支えてくれたファンという財産を自ら切り捨ててしまうようなことがアトラスの本意でしょうか?
アトラス、この先大丈夫なんだろうか……?大げさでなく本当に心配です。
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ECHO NIGHT
GOOD!
PSPペルソナ セベク編クリア、雪の女王編クリア。現在5周目。
初期ペルソナ(PS、PC)所持 クリア回数10回以上
他のメガテンシリーズ 真・女神転生?、真・女神転生if、魔神転生、魔神転生?、携帯版ペルソナ異空の塔編など
□快適性
初期のペルソナの世界観などをはじめ、好きなキャラクターなど、初めてペルソナをPSで体験したときの感動が忘れられず、その後のPC版、携帯版などにも手を出したがいずれもロード時間に不便さを感じていた。
フィールド移動が大きく変更され、移動時間が短縮された。ダンジョンの移動速度もダッシュができるようになるなど、快適性が増した。良い変更点だと思う。また、戦闘時のエフェクトなどを抑えた高速モードが、リメイク版でもっとも評価すべき項目だと思う。合体などやりこみ要素を楽しむためには何度も戦闘をこなす必要があるが、正直ロード時間によっては苦痛と感じられる場面もある。今回の変更により快適になったことは大きい。
ただし、戦闘の「オート」の設定についてはあまりいただけない、個別設定などでペルソナによるスキル発動が設定できないため、多用するのは前回入力のオートを選ぶことになるのだが、属性によって反射する敵パーティなどと出会う場面などで使えるよう、複数の戦闘パターンを記録しておけるオートの設定を作ってもらいたい。そうすることでより快適性が増すと思う。
□音楽について
ボーカル入りのBGMが収録されたゲームを遊ぶのは今回が初めてだった。正直最初はなんだか違和感があった。特に初期からのユーザーのため、これまでの音楽に好感を持っていたからだ。なんだかテイストが違って感じられた。
しかしながら、遊ぶ時間が経つにつれ、慣れというか、だんだん新鮮なものとして受け入れられるようになった。(ついてきたサウンドトラックCDを聞き始めるほど。)正直嫌いじゃない、というかだんだん好きになったが、ボーカル入りはやはり飽きるのが早い気がした。新鮮だったしGoodだけど、諸刃な印象。
他の方のレビューでこき下ろされるほど、悪いものじゃないと私は思った。
□システム
合体におけるさまざまなやりこみ要素、隠し要素が秀逸。作業になりにくく、いろいろ考えるのが楽しい。この部分で共感できれば、いくらでも遊べる。攻略本片手に次を考えながら、ゲームする至福な時を過ごせる。今作で搭載された難易度変更システムにより、2度目以降に手が伸びやすいように感じた。
BAD/REQUEST
□戦闘時のオートの設定。
Goodの部分に書いてしまったが、ペルソナスキルが組み込めるオートのパターンを複数持てるようにして欲しかった。いちいちコマンドを入力するのが面倒に感じるようになった。
□全体的に。
いろいろと思うところはあるが、懐かしさに気を取られ意識して細かく観ていなかった。
そんなに悪いところがあったようには思わないが、そこまで目新しいものもなく、可もなく、不可もなくといったところ。リメイク作品のため、限界があるとは思うが大きな期待を持っていたためか少し不満に感じた。
COMMENT
私はゲーム業界ではないが、ソフトメーカーで働いていた。
メーカーにいるときにユーザーの声を拾うため、よくレビューサイトやブログを覗いていた経験から、きっとここに書いてあることはメーカーの人間の目にとまるであろうことを期待して書いている。
アトラスから発売されるソフトをある時期(罪・罰)から買わなくなってしまった。明確な理由はないが、ゲームが面倒に感じ始めたからかも知れない。本当に楽しくないと何時間もせっかくの時間を費やして、お金を払ってまでゲームをしたいと思えない年齢になったからかもしれないが。
今回のペルソナは懐かしさのあまり購入に至ったわけだが、久しぶりに過去の名作にさわることができ、純粋に楽しい時間を過ごすことができた。音楽の変更点については、別に改悪になったとは感じなかった。
初期ペルソナの頃、過去になかった新しいものにさわる感覚があり、非常にのめり込んだ。
その頃の感動をもう一度作ってもらいたい。アトラスの作品に思い入れがあるだけに、今後も頑張ってもらいたい。
最大公約数を拾わなくても、目指さなくても、本当にコアな人たちをターゲットにした深い世界を表現したソフトを販売してくれれば、仮にそれが1本2、3万円しようが買うと思う。アトラスらしくしていて欲しい。