東京鬼祓師 鴉乃杜學園奇譚 レビュー
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474人の方が下記のレビューはオススメと投票しています。
オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt |
76pt
GOOD!
東京魔人学園伝奇シリーズに代表される感情入力システムを採用したアトラス二作目のADV+RPGだが九龍妖魔学園紀の続編ではない。しかし、いわばこれらの作品の心臓部であり、ゲームとプレイヤーの一体感を強固にするこのシステムの力は、今作品でも十分に発揮されていたと私は思う。私がJRPGの良心とも思っている物語性とそこへの没入感は、このごろお目にかかる他のゲームでは感じられなかった満足感を私にもたらしてくれた。
オリジナリティーという点では先発の作品を知っている方々には新しさを感じられないかもしれないけれど、それを差し置いても十分に遊べるゲームだと思った。
グラフィックはPSとPS2の中間といった感じだろうか。ダンジョンのギミックなどにポリゴンを駆使しているが荒さは気にならない。初めて見る人にはこのゲームのデザインに少し戸惑いを覚えるかもしれないが、やはりその良し悪しも作品への没入感が鍵となると思う。当たり前ではあるが、初めから苦手意識をもたれているとゲームが楽しく感じられなくなってしまうことだろう。私はそれほど強い先入観を持たずにゲームを始めることができたので、プレイヤー兼キャストとして物語を進めて行くうち、初めは癖のあったキャラクターにも強い愛着が湧いてくるようになった。
サウンドに関しては、アトラスの主要クリエーターである土屋氏らが担当となっている。優れているとまではいえなくとも物語に自然と寄り添う親しみやすい曲になっていると思う。発売前少々話題になった今作のオープニング兼テーマ曲も、何度か聞いているうちに耳に馴染んでくる。例えば母親の子守唄が仮に特徴的でさらに個性的なものであったとしても次第に愛着が湧いてくるといった感じだろう――といったら言い過ぎか。しかし物語の要所で少しアレンジの加わったBGMとして流れてきた時は虚言などでなく本心から感動した。
BAD/REQUEST
シナリオに関しては自分の嗜好からも少し厳しくなってしまうかもしれないが、客観的にプレイした状況で考察すれば、物語の設定や展開にやや強引なところが見受けられるところがなくもなかった。特にノンフィクション的な部分をもう少し自然に取り込めていれば、と思う部分もあったが、発売当時前後の他のゲームと比較するならシナリオを良い点としてあげてもよかったと思う。
そしてPSP自体の制約かPS2の九龍妖魔学園紀に比べてゲーム内の小品的なものが控えめでヴォリュームが小さく感じられる部分があった。まあ、自分の欲求に反比例して小さく見えているだけなのかもしれないが。
COMMENT
熱中度や満足感に関しては、どれだけこの作品に入り込めるかであって、人それぞれだとも思うので具体的に言及するつもりはなかったが、よくJRPGにある主人公の没個性化はこうした形に進化していくためのものであって、海外発のRPGに比べて局地的でありながらも、ビデオゲームのもつ一つの独自性としてアトラス等が目的としているだろう答えに近づいていくものだと私は思った。既存の作品や価値観にとらわれずに、今後こうしたジャンルの作品が発展していくことに期待したいと思う。
プレイ環境 PSP-1000使用
体感的にどう感じるかは別としてロード時間は短めだと思う。
手持ちのゲームと比較する場合、PSP版ジルオール(RPG)に比べればゲームテンポは快適といえた。あまりやったことがないのでわからないが、他のテキストADVに比べれるとどうかはわからない。
ただ、敵配置のときに少しタイムラグがあり、心に余裕がないときはやきもきさせられる。
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発売スケジュール
- 2014/06/26
-
BLACK CODE ブラック・コード
- 2014/07/31
-
Enkeltbillet
- 2014/09/25
-
金色のコルダ3 AnotherSky feat.天音学園
サイト情報
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Switch mk2(Switchのゲームレビューサイト開設しました。皆さまの投稿お待ちしております!)
- 2020/12/01更新 (2020/11/31投稿分まで掲載)
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コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー
- 2020/06/10更新 (2020/06/09投稿分まで掲載)
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タクティクスオウガ 運命の輪
Zill O'll ?infinite plus?(ジルオール)
- 2019/12/31更新 (2019/12/30投稿分まで掲載)
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三極姫2?天下覇統・獅志の継承者?
- 2019/11/12更新 (2019/11/11投稿分まで掲載)
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大戦略VII エクシード
サモンナイト3
- 2019/10/15更新 (2019/10/14投稿分まで掲載)
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信長の野望・烈風伝 with パワーアップキット
- 2019/08/31更新 (2019/08/30投稿分まで掲載)
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スーパーロボット大戦α
- 2019/08/24更新 (2019/08/23投稿分まで掲載)
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英雄伝説 ガガーブトリロジー 白き魔女
- 2019/06/13更新 (2019/06/12投稿分まで掲載)
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うたわれるもの PORTABLE
- 2019/05/14更新 (2019/05/13投稿分まで掲載)
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FIFA13 ワールドクラスサッカー
- 2019/04/22更新 (2019/04/21投稿分まで掲載)
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ガンダムバトルユニバース
KING'S FIELD
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ナムコミュージアムVOL.5
- 2019/02/27更新 (2019/02/26投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.4
- 2019/02/22更新 (2019/02/21投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.3
- 2019/02/07更新 (2019/02/06投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.2
MISSINGPARTS the TANTEI stories Complete
- 2019/01/28更新 (2019/01/27投稿分まで掲載)
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グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ
- 2019/01/18更新 (2019/01/17投稿分まで掲載)
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ナムコミュージアムVOL.1
- 2018/12/31更新 (2018/12/30投稿分まで掲載)
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幻想水滸伝 紡がれし百年の時
- 2018/12/27更新 (2018/12/26投稿分まで掲載)
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探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド
- 2018/12/03更新 (2018/12/02投稿分まで掲載)
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信長の野望・蒼天録 with パワーアップキット
- 2018/10/10更新 (2018/10/09投稿分まで掲載)
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沙羅曼蛇 ポータブル
- 2018/10/04更新 (2018/10/03投稿分まで掲載)
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リッジレーサーズ2
- 2018/09/28更新 (2018/09/27投稿分まで掲載)
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刻命館
- 2018/09/12更新 (2018/09/11投稿分まで掲載)
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熱血親子
- 2018/08/01更新 (2018/07/31投稿分まで掲載)
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三國志IX with パワーアップキット
- 2018/07/05更新 (2018/07/04投稿分まで掲載)
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輸入版:Test Drive Unlimited
- 2018/06/12更新 (2018/06/11投稿分まで掲載)
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アーミー オブ ツー:The 40th Day ポータブル
- 2018/06/05更新 (2018/06/04投稿分まで掲載)
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流行り神3 警視庁怪異事件ファイル
- 2018/04/25更新 (2018/04/20投稿分まで掲載)
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スーパーロボット大戦F 完結編
- 2018/03/26更新 (2018/03/25投稿分まで掲載)
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戦国無双3 Z Special
- 2018/03/22更新 (2018/03/21投稿分まで掲載)
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真・恋姫†夢想 -乙女繚乱☆三国志演義- 蜀編
- 2018/02/13更新 (2018/02/12投稿分まで掲載)
-
スーパーロボット大戦F
- 2018/02/01更新 (2018/01/31投稿分まで掲載)
-
パワースマッシュ NEW GENERATION
- 2018/01/19更新 (2018/01/18投稿分まで掲載)
-
サモンナイト5
- 2018/01/10更新 (2018/01/09投稿分まで掲載)
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みんなのGOLF ポータブル2
- 2017/12/26更新 (2017/12/25投稿分まで掲載)
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みちのく秘湯恋物語 kai
- 2017/12/20更新 (2017/12/19投稿分まで掲載)
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街 ~運命の交差点~ 特別篇
- 2017/12/17更新 (2017/12/16投稿分まで掲載)
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グランツーリスモ
- 2017/11/05更新 (2017/11/04投稿分まで掲載)
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ぼくのなつやすみポータブル2 ナゾナゾ姉妹と沈没船の秘密!
ぼくのなつやすみ4 瀬戸内少年探偵団「ボクと秘密の地図」
- 2017/10/25更新 (2017/10/24投稿分まで掲載)
-
沙羅曼蛇
- 2017/10/21更新 (2017/10/20投稿分まで掲載)
-
輸入版:Alien Syndrome
- 2017/09/18更新 (2017/09/17投稿分まで掲載)
-
セプテントリオン
- 2017/08/22更新 (2017/08/21投稿分まで掲載)
-
ECHO NIGHT
GOOD!
【オリジナリティ】4点
学園を舞台にしたADVゲームはそう珍しくもないと思いますが、
本作は花札が重要なアイテムになっており、戦闘やストーリー上でも大きな役割を
果たします。「花札がモチーフ」というのはちょっと珍しいと思うので、
オリジナリティは4点をつけさせていただきます。
【グラフィック】4点
PS3、XBOX360などに比べれば当然見劣りしますが、携帯機で
これだけのグラフィックが表示できれば十分だと思います。
また、四季折々の景色を見せるダンジョンは携帯機であることを加味しても
十分観賞に耐えられる美しさだと思います(特に春のダンジョン)。
なのでグラフィックには4点をつけさせていただきます。
【サウンド】4点
ダンジョンなどもそうですが、本作は「和」がテーマになっており、
BGMにも和のテイストが色濃く反映されています。
ずば抜けて素晴らしいというほどでもありませんが、耳に残る曲が
かなり多かったので4点をつけさせていただきます。
ただし一部残念な点があり、それはBADで説明させていただきます。
【熱中度】5点
久しぶりにゲームで徹夜しました。
本作の特徴としてとにかくストーリーとキャラクターの優良さが挙げられ、
そこにグイグイと引き込まれて先へ先へと進みたくなり、
ダンジョン探索パートになればなったで戦闘とクエストに熱中し……といった
具合で、止め時を見つけるのが大変でした。
昨今では破綻していたり、萎える展開の連続でプレイする気を削ぐような
シナリオが溢れていますが、本作は最後まで燃える展開の連続で
飽きる暇もありませんでした。
戦闘も、「爽快感を重視した」という言葉通りの出来になっています。
少々難度が低いのが気になりますが、それだけに俺tueeeeeが堪能できます。
上記理由により熱中度には5点をつけさせていただきます。
【満足感】5点
前作の九龍妖魔学園紀が大好きで、それで本作も購入しました。
私は本作に?燃えるストーリー?愛着の持てるキャラクターを求めて
購入したのですが、大正解でした。
メインキャラはもちろんサブキャラに至るまでが愛すべき個性を持ち、
王道を外さないシナリオも時には燃え、時には泣ける展開の連続で大満足です。
満足感には5点をつけさせていただきます。
BAD/REQUEST
【サウンド】4点
GOODで4点をつけさせていただきましたが、
本作では非常に残念なところが一つあり、それは
「テーマソングが作風に合っていない」という点です。
歌が上手い下手ではなく、「合っていない」です。
しんみりする場面でやたら明るい曲調のこの曲が流れるので、
正直に言って雰囲気ぶち壊しでした。これさえなければ……
【快適さ】3点
取り立てて悪いところはないのですが、
?メディアインストールに対応していない
ロードはそれほど長くないので全然許せる範囲なのですが、
どうせならもっと快適にプレイしたいと思いました。
?調合が九龍に比べてやりづらくなった
この二点が少々気になったので、3点とさせていただきます。
上記がなければ4点をつけていました。
本作の特徴として「感情入力システム」というものがあります。
主人公はボイス&台詞なしで、キャラクターの問いかけに対し
愛、喜、燃、友、嫌、怒、否、悲の8つのどれかを選んで返答します。
具体的にどう返答したかは表示されず、プレイヤーが勝手に脳内補完する
のですが、これがわかりづらいときがあります。
例えば、「○○のことが心配だろ?」と聞かれた場合、
「友」や「喜」で答えれば「はい、心配です」と答えたことになり、
「否」や「嫌」で答えれば「いいえ、心配ではありません」になります。
上記の例のようにわかりやすい場合はいいのですが、問題は
「○○のことが心配じゃないのか?」というような質問をされたときです。
この場合、例えば「心配です」と答えたいとき、「友」を選べばいいのか
「否」を選べばいいのかわかりづらいです。
プレイすれば誰でもぶつかる疑問だと思うので、
この点はもう少し気を遣ってほしかったと思います。
COMMENT
2010年で最も楽しみにしていたソフトの一本だったのですが、
見事にその期待に応えてくれました。
泣いたり燃えたりするだけでなく、随所に笑えるネタも仕込んであり、
プレイしながら「それはねーだろw」と突っ込んだりしてしまいました。
一番笑えたのがアイテム調合で、いくつかのアイテムを組み合わせて
新しいアイテムを作り出すのですが、例えば「鯛焼き」を作りたい場合、
普通は「小麦粉」と「あんこ」を組み合わせて……などと予想しますが、
本作の場合は「魚介類」と「まんじゅう」の組み合わせになっています。
魚のワタを取り出してそこにまんじゅうを詰め、それで鯛焼きと言い張る
主人公に大笑いしました。
また、主人公の武器がスポーツ用品や文房具、玩具であるというのも
考えてみればかなりシュールな構図です。
水鉄砲やシャープペンシルを手に怪物に立ち向かう主人公を想像すると
ちょっと笑えます。
こういったネタが許せるのはゲーム部分がしっかりしているからで、
もし内容が糞ゲーだったらむしろ叩く要素になっていたと思います。
GOODでも書きましたがとにかくシナリオとキャラクターに優れる
一本なので、多少キャラクターグラフィックに癖がありますが、
そういった点が気になる人でも食わず嫌いをしないで是非プレイして
ほしいと思います。