シュタインズ・ゲート
中央値: 69 Amazon点数: 4.7
スコアーボード
標準偏差 16.37 (難易度) 3.00 mk2レビュー数 23ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 1pt | 3pt |
44pt
GOOD!
・オリジナリティ
過去にああしていれば今どうなっているのだろうかということや、過去の些細な変更が今の自分たちにどう影響してくるかといったことを題材にしていて珍しいと思いました。
プレイヤーが関与できるというのは珍しいと思います。
・フォーントリガー
選択肢がメールや電話だったりするのは、ケータイが重要な意味を持ってくる本作でいい演出だったと思います。
・シナリオ
TRUEに入るのが難しかった分、達成感がありました。主人公もプレイヤーも苦労しているので共感できてよかったです。
色々なところで伏線が張られていて、ちゃんと回収されてるところも好感が持てます。
BAD/REQUEST
・フォーントリガー
GOODで挙げましたが、どういう風に分岐するのか非常に分かりにくかったです。
その割りにメールの大多数は本筋に関係なかったりと、作り込みが甘かったと思います。
せっかくテキストに集中しているのに、割り込んできて邪魔だと思うことも多かったです。
・シナリオ
題材はいいのに、分岐が少なすぎてプレイヤーが行動を決定している感じがありませんでした。
前半は過去の変え方が独特だったので面白かったのに、途中から失敗したら過去に戻ってやり直すだけと、「ひぐらし」と大して代わりがなくなったのが残念です。
・設定
タイムマシン関係はしょうがないので除いても、リアリティを与えようとして小難しいことを言ったり専門用語を使っているのに、その実おかしなことをいっている場面ばかりで始終気になりました。
そのせいで非常に薄っぺらい感じがします。
中途半端に説明して間違えるぐらいなら、はったりで通してもよかったところだと思います。
・厨二病
厨二病の主人公は珍しいのですが、何度もやられて寒かったです。
実際演技されるとどうもあいません。
他に2ch用語とかオタク用語も多用されていますが、そのせいでテンポ悪かったりするのが残念でした。
COMMENT
評判がよかったので買ってみましたが、正直なところ期待はずれでした。
余計な掛け合いのせいでテンポが悪かったり半端な薀蓄披露が気になったりしたからだと思います。
全体としてみるといいシナリオなのでしょうが、テキスト自体の魅力が足りない感じです。
そこが気になるかどうかで買いかそうでないか分かれると思います。
Amazonレビュー
レビュー者: Morris レビュー日: 2011-06-28いやはや睡眠時間がなくなりました。
絶妙のシナリオ構成と丁寧な伏線の張り方は素晴らしいの一言。
論理のピースがはまっていくさまは実に爽快ですし、
「まさかこう来るとは」と唸らされること請け合いの心憎い演出は物語を飽きさせません。
システム、世界観設定、そして主人公の持つとある特異体質は密接にリンクしています。
「主人公の主観」と「物語を読み解くプレイヤーの主観」の定常的な一致は、これらが揃って初めて成立します。
プレイヤーだけが、主人公と同じ視点に立って、その苦悩や孤独を最初から最後まで共有できるのです。
「序盤あれほど苛立しいの極みだった主人公が、終盤こんなに格好良くみえるなんて」
いつのまにか感情移入をしているのです。脚本家の目論見にまんまとはまっています。
設定とシステムの高度な融合は、シナリオの展開とあいまって非常に効果的で、深い没入感を生むのです。
4、5年前のネット界隈、マンガやアニメの名・迷台詞、役者ネタ、秋葉原の地理、陰謀論、ジョン・タイター、タイムトラベル、物理学、哲学、認識論、脳科学といった各種のネタが満載で非常に面白いです。その手のものに造詣が深い方ならばもうたまらないでしょう。
この「じっぱひとからげ」な、いい意味で節操のないネタの絨毯爆撃も特色のひとつです。
あまりにもマニアックなネタはなかったと思いますが、ひと通りの解説が付されていますので安心です。
最後に主人公役の宮野氏の怪演についても述べねばなりますまい。
序盤の厨二っぷり、中盤の苦悩、後半の絶望、ラストの感極まった心。
主人公の素の部分が前面に出ていく過程を演じわけています。
息遣いすら感じられる生々しいものです。
また、メイン2人の軽妙なやりとりはドラマTRICKの山田上田コンビを彷彿とさせるもので懐かしくも感じました。
芝居としてのテンポや間の取り方がより洗練されたアニメの方も見逃せないですね。
丁寧な脚本、刺激的な演出、深い没入感、ネタの絨毯爆撃、そして宮野氏の怪演。
名作の評に偽りなし。
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GOOD!
■シナリオ(熱中度・満足度)
前半の平和で愉快な,だけど少しずつ異変が起こる日常。
この時点で「この先どうなる(どうする)んだろう?」と,グイグイ引き込まれていきます。
平和な風景だからと言って,手抜きという感じは全く受けませんでした。
そして中盤以降の急展開。
読み進める際の感情が「どうなるんだろう?」から「なんとかしなきゃ!」に
変わっていくのを,ひしひしと身に感じました。
次の日が平日であることを悔やむ日が続きました。
また,「本当にこれらの疑問は解決するのか?」と思うシーンも多いのですが,
見事なまでにまとまっていき,納得させてくれます。
まさにオールクリアに価値がある,と言える流れだと思います。
大げさに感じるかもしれませんが,100点中150点と言いたくなるような
シナリオだったと思います。
ある意味欠点でもあるのが・・・全て終わった後,「もっとこの世界に浸っていたい」
という気になってしまいました。
ファンディスクやファンブックに早速手が伸びそうです
これが運命石の扉の選択か・・・
■キャラクタ
どのキャラもかなり個性的で,特に主人公には最初面食らうかもしれません。
正直最初「この主人公はどうなんだ・・・?」「これは無いんじゃないか?」と
思ったのですが,物語を読み進めるうち,「こいつなら仕方ないな」と
思えるようになっていました。謎の格好良さすら感じるほどです。
ただ中二病やネットスラングを持ち出し受けを狙ったわけではなく,むしろ
序盤の痛々しさがあってこそだった、と今では思います。
周りのキャラも,媚び媚びというわけでもなく,愉快なラボラトリーをうまく
構成していると思います。
■サウンド
さりげなく,でも意識に残るBGMが多かったと思います。
特徴ありきで耳に残させるのではなく,あくまで自然に耳に残りました。
特にタイトル画面で流れているものは,シナリオの展開をよく表しているような
気がしました。
初めはややミステリアスなBGMだなーぐらいに思っていたのですが,物語を読み進める
うちに,タイトル画面のBGMを聴くたび,
「あんなことがあったけど、どうにかしなきゃ・・・!」
と思わせてくれました。
特に凝った演出があるわけでもなく,急激に盛り上がるような曲でもないのですが,
沸々とたぎるものを感じさせてくれる曲だと思いました。
■オリジナリティ
携帯電話を使った会話やシナリオの分岐は,ありそうでなかった,
感情移入に一役買ったシステムだなあと思いました。
ただ選択肢を選ぶより,「自分から会話をしている」気にさせてくれます。
メールの場合は,そのやりとりが後から見れるのも何気にうれしいですね。
■グラフィックス
凄く独特な塗りだと思います。初めは少し驚きましたが,すぐ慣れました。
作品全体の謎めいた雰囲気をうまく引き立てていると思います。
ごくごく個人的な点では,各キャラクタが喋る際,割と口がヌルヌル動きます。
特に助手やるか子は・・・いいですねえ。
BAD/REQUEST
■ネットスラングや,中二病な言動
一部のキャラによる中二病なセリフやネットスラングがちらほら見受けられます。
序盤は特に。
ネットスラングやオタク文化に関わりが無い,または抵抗がある人は
最初はキツいかもしれません。
■真エンド以外の個別ルート
ヒロインごとにエンディングがあるのですが,個別ルートというよりは
真エンドを盛り上げるための布石,という気がします。
真エンドを目指す気にさせてくれるので良点ともいえますが,
「個別ヒロインのルート」としては少し弱いかもしれません。
■一部ルートへの過程
かなりわかりづらいです。真エンドは特に,ヒントが無いと厳しいかもしれません。
他のルートは分岐がわかりやすく,また分岐条件となるシーンが近いのですが,
この一部ルートには序盤の選択肢がかかわってくるので,たどり着くまでが
少し面倒だと思いました。
もちろん,わかりづらいだけの価値はあり,真エンドは最後の最後に
見て欲しい,ということなのかもしれませんが,
他のルートをクリア後に開放,で良かったとも思います。
■ロードが頻繁に起こる
曲の切り替わりの時等,短いロードが入ります。
プレイ終盤はスキップを多く使っていたのですが,少し気になりました。
COMMENT
PSP-2000使用
自信を持って「買ってよかった」と思える作品でした。
正直,プレイする前は高すぎる前評判に疑心暗鬼だったのですが,今ではうなずけます。
これほどの傑作があったのか、この作品に出会えてよかった、と思うばかりです。
ここまで「食わず嫌い」がもったいないゲームもそうそう無いかと思いました。
そして,ぜひオールクリアしてほしいゲームでもあります。
最近まで私自身も「SFとかよくわからないしタイトルからして何か難しそう・・・」
などと敬遠していたのですが,今では自信を持って薦められます。
少しでも興味を持った方は,ぜひプレイしてみることをおすすめします。