シュタインズ・ゲート
中央値: 69 Amazon点数: 4.7
スコアーボード
標準偏差 16.37 (難易度) 3.00 mk2レビュー数 23ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 5pt | 4pt | 2pt | 4pt |
74pt
GOOD!
オリジナリティー・・・3
サウンドノベル系としては普通か・・・
ストーリーを考慮しない純粋なゲーム性のオリジナリティを考えると、
そこまで新しい印象は受けない。
しかし、分岐に携帯を使っていること、
それが話とうまくかみ合っていることから、
オリジナリティーは3としました。
グラフィックス・・・4
不思議な絵柄。
人によってなれない人もいるが、
はまる人はとてもきれいと感じるような絵柄だと思います。
ジョジョの奇妙な冒険の絵柄を評する感じです。
サウンド・・・3
テーマ曲はかっこいい。
ゲーム内の音楽はそこまで印象に残るものはないと思われます。
満足感・・・4
コメントにて熱中度5の詳細を書かせてもらいますが、
ストーリーが良い。
どんどん次が気になる。
しかし、エンディングをコンプリートしようとすると、
BADにあげるようなポイントがネックとなってくる。
そのため、満足感は4にしておきました。
BAD/REQUEST
快適さ・・・2
トゥルーエンドのための分岐チェック。
そのために必要な時間が膨大すぎる。
メッセージスキップをしても、話が長いせいか、
なかなか分岐点まで到達しない。
分岐を見逃さないためにフォーントリガーで停止にしているために、
ちらちらと見なければいけない。
これは少しきつかったです。
難易度・・・4
これもトゥルーエンドに関連しますが、
攻略サイトにたよらずトゥルーエンドを目指すと、
難易度5でもきかないかもしれないです。
これは、前述したメッセージスキップによる時間消費もありますが、
本当に些細な点で左右されるようなので、
難易度は4としてあります。
ただし、それ以外のエンディングは流れで出せると思います。
COMMENT
熱中度・・・5
タイムトラベルもの。
はじめは、何てことない中2病全開の大学生のお話なんですが、
中盤から怒涛の展開。
前半のほのぼのとした展開から一転して、
鬱と愛の波状攻撃。
タイムトラベルという神にも等しい力を手に入れながら、
世界に刻まれる運命に抗えない人間の最後のあがき。
そんなところでしょうか。
2ch用語が出てくるせいか、
序盤は非常に世俗的というか反社会的な印象を受けるんですが、
それがフリなんですよ。
読者を油断させるフリ。
その反動で、本気のストーリー展開になると、
予想外のストーリーに面食らってしまう。
ゲームを終えて冷静に考えると、
「このようになるとしか予想できない」
んですが、プレイ中は展開が急すぎて、
ジェットコースタームービー的な感じなのです。
トゥルー以外の各種エンドも、
なかなかの読み応えなので、ぜひコンプしてもらいたいです。
Amazonレビュー
レビュー者: Morris レビュー日: 2011-06-28いやはや睡眠時間がなくなりました。
絶妙のシナリオ構成と丁寧な伏線の張り方は素晴らしいの一言。
論理のピースがはまっていくさまは実に爽快ですし、
「まさかこう来るとは」と唸らされること請け合いの心憎い演出は物語を飽きさせません。
システム、世界観設定、そして主人公の持つとある特異体質は密接にリンクしています。
「主人公の主観」と「物語を読み解くプレイヤーの主観」の定常的な一致は、これらが揃って初めて成立します。
プレイヤーだけが、主人公と同じ視点に立って、その苦悩や孤独を最初から最後まで共有できるのです。
「序盤あれほど苛立しいの極みだった主人公が、終盤こんなに格好良くみえるなんて」
いつのまにか感情移入をしているのです。脚本家の目論見にまんまとはまっています。
設定とシステムの高度な融合は、シナリオの展開とあいまって非常に効果的で、深い没入感を生むのです。
4、5年前のネット界隈、マンガやアニメの名・迷台詞、役者ネタ、秋葉原の地理、陰謀論、ジョン・タイター、タイムトラベル、物理学、哲学、認識論、脳科学といった各種のネタが満載で非常に面白いです。その手のものに造詣が深い方ならばもうたまらないでしょう。
この「じっぱひとからげ」な、いい意味で節操のないネタの絨毯爆撃も特色のひとつです。
あまりにもマニアックなネタはなかったと思いますが、ひと通りの解説が付されていますので安心です。
最後に主人公役の宮野氏の怪演についても述べねばなりますまい。
序盤の厨二っぷり、中盤の苦悩、後半の絶望、ラストの感極まった心。
主人公の素の部分が前面に出ていく過程を演じわけています。
息遣いすら感じられる生々しいものです。
また、メイン2人の軽妙なやりとりはドラマTRICKの山田上田コンビを彷彿とさせるもので懐かしくも感じました。
芝居としてのテンポや間の取り方がより洗練されたアニメの方も見逃せないですね。
丁寧な脚本、刺激的な演出、深い没入感、ネタの絨毯爆撃、そして宮野氏の怪演。
名作の評に偽りなし。
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GOOD!
xbox360版プレイ済
本作の素晴らしさは2009年のxbox360版の発売から散々語られていますので、出来るだけ簡潔に、PSP版の事にできるだけ絞ってレビューします。
本作を最大級に楽しみたい場合、公式サイトですら閲覧は推奨出来ません。
ネタバレにはご注意を。
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オリジナリティー:3
タイムマシン、タイムリープマシンといったガジェットに運命を翻弄される主人公達の物語。
名作映画のオマージュ、実在する人物や理論、そして、リアルな秋葉原。
タイムマシンという、ネタとしては使い回されきったネタですが、ライターの腕や声優陣の熱演、huke氏原案のキャラクターなど、様々な要素により古臭さは感じません。
また、今作の特徴として、主人公は重度の厨二病を患っています。
厨二病が分からない?例えば…
携帯電話を取り出し、「ああ、俺だ。ついに機関が動き出した…」などと、何処にも繋がっていない独り言を携帯電話に向かって周りに聴こえるように言うのです。
どうです?ちょっと近寄りたくないですね。
しかし、彼がこの物語の主人公です。
また、ネットスラングも当たり前のように使われており、免疫の無い人には厳しいかもしれません。
例えば、「うはwwwwktkrwwww」みたいな会話が普通に出てきます。一応はTIPSで補完されますが…
グラフィック:4
独特な塗りといいますか、キャラデザがB★RSのhukeさんです。
最初は違和感を感じる方もいるとは思いますが、すぐに慣れます。
問題はイベントCGで、いわゆる一枚絵はhuke氏の監修ではないので造形に違和感があったり、そもそも絵が崩れていたりします。これは、PC版から追加された一枚絵に多いです。
立ち絵が素晴らしい分、違和感を感じますね。
サウンド:4
阿保剛作曲の素晴らしい曲達。いとうかなこ嬢のインパクトのあるOPED。FESぺろぺろ。
タイトルで流れるGATE OF STEINERと、最初のOP曲であるスカイクラッドの観測者は忘れられない曲として心に残る事でしょう。
PC版のOP曲AR等、様々なボーナスも。
もちろんOPやEDムービー鑑賞モードも存在。
PSP版のOPである宇宙エンジニアはあんまりシュタインズゲートらしくありませんが、聴けば聴くほどカッコいい不思議な曲ですね。
サウンドモードでは、プレイリストを組んだり、カラオケモード(昔のスパロボみたいな感じ)があったりと、弄ってて楽しかったです。
熱中度:4
xbox360版を4周くらいやってたんですが、やっぱり良いモノは良いですね。
攻略アリでトゥルー含んでだいたい30時間弱ってのは、丁度いいんですよね。
得に今作はPSPなんで、携帯機で50時間も60時間も読み続けるってのは、かなり厳しいモノがあると思うんですが、シュタゲは密度が濃く短めなので熱中できます。
満足度:4
満喫しました。
私はFDにあたるだーりんをクリアし、本編をまた遊たくなり購入したのですが、始めるとCGコンプまで一気にやっちゃいましたね。
正直まともに移植できんのか?と、若干舐めてたんですが、いやー参りました。
BAD/REQUEST
快適さ:1
全体的にもっさり。
セーブやロード、文章のスキップ速度自体は高速なのですが、キャラクターやイベントCG、曲の切り替わり等で毎回一秒弱のロードが入ります。
オートモードでは全く問題はありませんが、分岐方法が特殊な今作ではスキップを多用するのですが、その動作が非常に緩慢です。
メール着信ごとにセーブするくらいの気持ちでもいいのですが、セーブ数が64なので足りません。(クイックセーブ64で一応合計128箇所セーブ可能)
また、オートセーブの仕様が何故か上書き保存(PC/xbox360版はシーン毎個別)です。
あの章からやり直したいなぁ…と思っても、セーブを怠っていれば、また緩慢なスキップを延々と見守ることになります。
難易度:5
いわゆる総当たりでCG・分岐回収が非常に難しいシステムです。
トゥルーエンドとあるヒロインルート突入条件は、ネットや攻略本で解法を見なければ辿り着けないでしょう。
何故ならノーヒント、かつゲーム序盤から正しい選択をし続けなければならないからです。
たしかにこの突入難易度はゲームシナリオから考えれば正しいのですが、モノには限度があります。
今作の場合、メールが選択肢のようなものなのですが(これにより、空中に選択肢が浮いてくるといったいかにもゲーム的な要素が無くなり、没入感が増しています)、メールなので「送らない」という選択も発生します。
ギャルゲーで言えば毎回3から4択の選択肢が数十回出ていると思えば分かると思います。
COMMENT
何言ってもネタバレになるから紹介できない名作ADVの一つ、シュタインズ・ゲートですね。
FDも発売して、アニメの方も佳境に突入して、まぁなんというか、上手いタイミングで発売したなぁw
アニメで興味を持ったのなら購入をお勧めします、損はしません。断言できます。
トゥルーエンドクリアされた方、おめでとうございます。ドラマCDαとβをオススメします。
購入を検討される方に注意なんですが、PSP版のスキップというかモッサリ感はかなり厳しいモノがあるので、PC版を遊べる環境の方はPC版をオススメします。
夏にはiphone/iPad版も出るようなので、そちらでも良いかもしれません。
個人的にはバグが全く無く、5.1サラウンド対応だったり、何故かPCより解像度の高いxbox360版を一番オススメします。FDもやりたくなったらどうぞw