シュタインズ・ゲート
中央値: 69 Amazon点数: 4.7
スコアーボード
標準偏差 16.37 (難易度) 3.00 mk2レビュー数 23ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
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4pt | 3pt | 4pt | 2pt | 2pt | 3pt | 2pt |
53pt
GOOD!
ストーリーに関しては中盤から終盤にかけての展開が良かったです。独特の緊迫感は本作ならではの魅力だと感じました。
音楽も、各場面に合っていて没入感を増してくれました。OP曲もゲームの世界観をよく表せていたと思います。
時間移動を基軸としたストーリーで、フィクションなりにきっちりと理論が構築されています。今まで知らなかったような考え方が出てきて興味をひかれ、映画や小説など他の時間移動モノにも手を出してみたいという気持ちになりました。
これがこの作品をプレイした事による一番の収穫だったと思います。
BAD/REQUEST
話が盛り上がるのが遅く、前半はどうしてもダレてしまいます。全体的に見ても間延びしているので3/4ぐらいの長さに圧縮してほしかったですし、それができない内容でもなかったと思います。
またこの作品はアドベンチャーとなっていますが実質的にはサウンドノベルで、プレイヤーが介入できる余地が極端に少ないです。ほとんど文章を読んでゆくだけ。ゲーム性を求めるのであればお勧めできません。
それから、ストーリーを進めてゆくと少し精神的にダメージを受ける画像が出てくるので、グロやホラーに全く耐性のない方は避けたほうが無難。
COMMENT
全ED・スチル回収済みです。プレイ時間は40時間ほど。
後半は割とのめり込みましたが、サウンドノベルとしてはストーリーは並の出来かなあと思います(これがRPGやADVであれば、よく出来たストーリーだと感じたと思います)。ラストもうまくまとまっていますが、私が期待していたようなあっと驚く展開ではありませんでした。
また他の方も指摘しておられますが主人公のキャラクターやオタク用語の連発など、とても人を選ぶ作品となっています。
私自身プレイして後悔はしていませんが、この40時間を読書や映画鑑賞にあてたほうが良かったかなあ…というのは少し感じています。ゲーム性の薄さがそう感じてしまう一番の原因かなと思います。
Amazonレビュー
レビュー者: Morris レビュー日: 2011-06-28いやはや睡眠時間がなくなりました。
絶妙のシナリオ構成と丁寧な伏線の張り方は素晴らしいの一言。
論理のピースがはまっていくさまは実に爽快ですし、
「まさかこう来るとは」と唸らされること請け合いの心憎い演出は物語を飽きさせません。
システム、世界観設定、そして主人公の持つとある特異体質は密接にリンクしています。
「主人公の主観」と「物語を読み解くプレイヤーの主観」の定常的な一致は、これらが揃って初めて成立します。
プレイヤーだけが、主人公と同じ視点に立って、その苦悩や孤独を最初から最後まで共有できるのです。
「序盤あれほど苛立しいの極みだった主人公が、終盤こんなに格好良くみえるなんて」
いつのまにか感情移入をしているのです。脚本家の目論見にまんまとはまっています。
設定とシステムの高度な融合は、シナリオの展開とあいまって非常に効果的で、深い没入感を生むのです。
4、5年前のネット界隈、マンガやアニメの名・迷台詞、役者ネタ、秋葉原の地理、陰謀論、ジョン・タイター、タイムトラベル、物理学、哲学、認識論、脳科学といった各種のネタが満載で非常に面白いです。その手のものに造詣が深い方ならばもうたまらないでしょう。
この「じっぱひとからげ」な、いい意味で節操のないネタの絨毯爆撃も特色のひとつです。
あまりにもマニアックなネタはなかったと思いますが、ひと通りの解説が付されていますので安心です。
最後に主人公役の宮野氏の怪演についても述べねばなりますまい。
序盤の厨二っぷり、中盤の苦悩、後半の絶望、ラストの感極まった心。
主人公の素の部分が前面に出ていく過程を演じわけています。
息遣いすら感じられる生々しいものです。
また、メイン2人の軽妙なやりとりはドラマTRICKの山田上田コンビを彷彿とさせるもので懐かしくも感じました。
芝居としてのテンポや間の取り方がより洗練されたアニメの方も見逃せないですね。
丁寧な脚本、刺激的な演出、深い没入感、ネタの絨毯爆撃、そして宮野氏の怪演。
名作の評に偽りなし。
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GOOD!
・オリジナリティ
過去にああしていれば今どうなっているのだろうかということや、過去の些細な変更が今の自分たちにどう影響してくるかといったことを題材にしていて珍しいと思いました。
プレイヤーが関与できるというのは珍しいと思います。
・フォーントリガー
選択肢がメールや電話だったりするのは、ケータイが重要な意味を持ってくる本作でいい演出だったと思います。
・シナリオ
TRUEに入るのが難しかった分、達成感がありました。主人公もプレイヤーも苦労しているので共感できてよかったです。
色々なところで伏線が張られていて、ちゃんと回収されてるところも好感が持てます。
BAD/REQUEST
・フォーントリガー
GOODで挙げましたが、どういう風に分岐するのか非常に分かりにくかったです。
その割りにメールの大多数は本筋に関係なかったりと、作り込みが甘かったと思います。
せっかくテキストに集中しているのに、割り込んできて邪魔だと思うことも多かったです。
・シナリオ
題材はいいのに、分岐が少なすぎてプレイヤーが行動を決定している感じがありませんでした。
前半は過去の変え方が独特だったので面白かったのに、途中から失敗したら過去に戻ってやり直すだけと、「ひぐらし」と大して代わりがなくなったのが残念です。
・設定
タイムマシン関係はしょうがないので除いても、リアリティを与えようとして小難しいことを言ったり専門用語を使っているのに、その実おかしなことをいっている場面ばかりで始終気になりました。
そのせいで非常に薄っぺらい感じがします。
中途半端に説明して間違えるぐらいなら、はったりで通してもよかったところだと思います。
・厨二病
厨二病の主人公は珍しいのですが、何度もやられて寒かったです。
実際演技されるとどうもあいません。
他に2ch用語とかオタク用語も多用されていますが、そのせいでテンポ悪かったりするのが残念でした。
COMMENT
評判がよかったので買ってみましたが、正直なところ期待はずれでした。
余計な掛け合いのせいでテンポが悪かったり半端な薀蓄披露が気になったりしたからだと思います。
全体としてみるといいシナリオなのでしょうが、テキスト自体の魅力が足りない感じです。
そこが気になるかどうかで買いかそうでないか分かれると思います。