アンチェインブレイズ レクス
中央値: 57 Amazon点数: 2.9
スコアーボード
標準偏差 18.98 (難易度) 2.44 mk2レビュー数 9ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 1pt | 1pt | 1pt | 2pt |
31pt
GOOD!
・様々なシステムを取り入れている点
・戦闘モーションが綺麗
・音楽はダンジョンの雰囲気に合っていて、戦闘中の音楽もテンポが良い
・ロードが短く、セーブもいつでもどこでも出来る、これは最高でした
・ダンジョンが長く、たっぷり遊べる
BAD/REQUEST
・様々なシステムを頑張って取り入れようとした姿勢は買うが、残念ながら多くが調整のミス、あるいはそもそも取り入れるべきでなかったものばかり。
最たるものはフォロワーシステム。
敵を弱らせると解放出来る状態となり、アンチェインと言うアクションを取れば自分の味方に出来、そして一人につき4匹まで下僕として同行させることができる。
一見凄い面白そうに感じたシステムだったのだが、いざ実際にやってみるとこれが最悪。
まず解放可能な状態にするのが恐ろしく面倒。
確率で発生するようになっているので、酷い時は20回ぐらい攻撃しないと解放可能状態になってくれない。
攻撃力のあるキャラが叩けば2,3発で相手を倒してしまうので、半分ぐらいHPを削ったら、後列のキャラでダメージ1の攻撃で何回も叩くか、状態異常の魔法で何度も状態異常にさせる必要がある。
このため全力で戦えば1,2ターンで終わるものが、何十ターンにも及んでしまい、一つ一つの戦闘が異常なまでに長引く。クリアまでにかなり長時間を要するが、かなりの部分がこのアンチェインのシステムのせい。
そしてそこまで苦労して仲間にしたのにメチャクチャ弱い。
自分が攻撃した時に追撃してくれるのだが、ほとんどの攻撃は相手に1しかダメージを与えない。こちらの攻撃が1000とかダメージを与えているのにだ。
このフォロワーがいちいち攻撃するために、結局戦闘時間も無駄に長引く。死ぬほどイライラさせられた。
・攻撃スキルが弱い
ダメージ固定なため、後半になればなるほど攻撃スキルが意味を失っていく。
終盤主人公の最強の攻撃スキルをようやく使えるようになったと思って、ワクワクして使ったら通常攻撃の半分ぐらいしかダメージを与えられなかった。これにはがっくりと同時に怒りがこみ上げてきた。
超必殺技もダメージ固定なため、3段階まで貯めた最強の技も通常攻撃の半分にも満たない威力。これもがっかり。
・スキルの大半が使用不能な点。
レベルが上がるとスキルポイントが入手出来、自由にスキルを取っていくことが出来る。
これにより人それぞれの成長のさせ方が出来るのは良かった。
しかし、このせっかく取ったスキルがほとんど使うことさえ出来無い。
リンクスキルと言うシステムなのだが、フォロワーに設定された各種属性を揃えないとスキルが使えないのだ。
フォロワーは一人につき4匹連れていけるが、1匹につきアニマと言う属性を最大3つ持っている。つまり最大で12個。
だが、リンクスキルを使うためには多いものだと5個も必要。
この属性もせいぜい4種類ぐらいだったら良いのに、十数種類もあって、結局たくさんのスキルを習得しても、アニマが足りないためにそのスキルが発動出来無いと言う状態に陥る。
さらに大抵の場合、スキルを取った章では必要なアニマが揃わず、次の章まで話を進めないと使えないと言う罠もある。
スキルポイントを割り振る時に既に取捨選択を強いられているのに、さらにアニマを揃えなければ取っても発動出来無いと言う二重の縛り。で、ダメージ固定式のために後半になればほとんどの攻撃スキルが意味を失うと言う三重苦。
制作者たちはやっててあまりの使いづらさに気がつかなかったのだろうか?
二十数種類もスキル取っておきながら、使えるのは2つ、3つだけ。
戦闘中に切り替える事もできない。
完全なお馬鹿システムでした。
・合成システムが不便過ぎる。
町に合成屋があるのだが、こちらもこれをプログラミングした奴はどうかしてると本気で思わされる酷いもの。
熟練度が上がることでより高度な物が作れるようになるのだが、どれだけやれば次のレベルに行けるかが全く分からない。
また合成の成功率があるのだがこれも要らない。
皆当然ながら合成前にセーブして、失敗したらロードするだけ。その時間の完全なる無駄。
倉庫から材料を直接使う事ができない。
作りたいものがあればいちいち必要な材料をチェックして、それから倉庫の画面に行き、100ぐらいはある素材をいちいち画面をスクロールさせて探し、かばんに移し替える。合成が終わったらまた余ったものを倉庫に戻す。この作業を毎回やらなければならない。ほんとに死ぬほどメンドクサイ。
結局余りにメンドクサイので、店売りの武器防具でもそこそこの性能なため、後半は合成はほとんどやらないままにクリアしてしまった。
・マップの移動が面倒。
ダンジョンは一階一階が結構長い。それが大体5階から7階ぐらいもある。
長いことそれ自体は別に問題はなかった。問題はショートカットの不備。
世界樹の迷宮なんかだとその階の入り口のすぐ近くに次の階のショートカットが用意されていたりするのだが、このゲームにはそんな優しさは存在しない。
たいていは入り口から最も遠い位置に次の階への階段が用意されている。
ダンジョンの半分ぐらいのところにワープポイントが用意されているが、ダンジョンから戻るだけの一方通行で、町からそこへは行けない。
MPが尽きたりして町に戻ってしまうと、再び1階からクソ長いダンジョンをひたすら歩いていかなければならない。
MPの回復手段が乏しいので、魔法も使わないようにしてひたすら物理攻撃で叩き登っていく。同じとろこを何度も無駄に往復させられるのは苦痛。
・特定のポイントにしか現れないモンスターが多数居る
広大なマップのたった一マスのところだけに出現すると言うパターンのモンスターが非常に多い。そしてそう言う奴に限ってレアなアニマを持っていて、リンクスキルを発動するためには必要だったりする。
これはもうネットで情報を見つけなければほとんど見つからないものばかり。
COMMENT
PSP-3000使用
非常に非常に惜しいゲーム。
ダンジョンRPGは大好きでいろいろなものをやって来たが、いくつかの馬鹿げたポイント、システムが無かったら70点は十分にあげられる良作だった。
ただ残念ながら問題点があまりにも深刻で、評価は大幅に引き下げざるを得なかったのが残念。
フォロワーシステムをもっと意味のあるものにする。
リンクシステムを廃止する。
ショートカットポイントをもっと作る。
合成をもっとやりやすいものにする。
攻撃スキルの威力はキャラのステータスを反映したものにする。
基本は凄くしっかり作られているだけに、上記のポイントを上手く改善すればかなり満足の行くものになると思う。
もし次回作が上記ポイントをきちんと改善したものであったら他人にもお勧めしたものになるだろう。(今回のはお勧め出来ませんw)
Amazonレビュー
レビュー者: めるもっち レビュー日: 2011-07-18・戦略やキャラクター成長の幅が広い。装備させた武器や仲間にしたMobで使えるスキルがガラっと変わる
・ロードはゲーム開始時、及びダンジョンへの進入or脱出の時を除けばほぼ気にならない
・様々なクリエイターの絵は秀逸。BGMも個人的には良い
【悪い点】
・戦闘におけるLv補正が非常に強いため、製作サイドが想定したと思われるLv以下だと雑魚すら苦戦する
・作業感が強い。適正Lvまでの経験値稼ぎや、特定Mobが仲間に出来るまでひたすら戦闘…等
・所持アイテムの限界数が50個と少ない。章の終盤では頻繁に鞄が溢れてアイテムを捨てるハメに
・仲間にしたMobが空気。肉壁としてマスターを守る事はあるが、攻防ともに敵として出てきた時と比べ物にならない弱さ
プレイする人を選ぶゲームだと思います。
序盤の厳しさには正直驚きました。雑魚戦でも常に全滅の危険がつきまといます。
NPCの店で販売している最良の防具を各キャラに一つずつ装備させた辺りから戦闘
には余裕が出てきますが、苦戦せず戦える相手を選びつつプレイして、ここまで
来るのに3〜4時間は掛かったと思います…滲み出る作業感。
反面、中盤以降になると経済的に余裕も出てきて仲間にするMobを吟味したり、キャラ
のスキル一覧を眺めて成長の方向性を考えたりと、楽しいと思える事が増えてきます。
その辺りからが本番でしょうか。
じっくり腰を据えてRPGをプレイするのが苦にならない人なら長く遊べる一作だと思います。
逆に、軽めのRPGでストーリーやキャラクターのやりとり等を楽しみたい人にはお勧め出来ません。
もう少しバランスを見直せば良作になる可能性があっただけに残念です。
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GOOD!
○ 絵が綺麗。豪華な面々が描いているだけあってキャラクターの絵も個性的です。
○ 音楽がいい。特にテーマ曲がかっこいいです。
○ フォロワー(戦闘で支援してくれるオプション的存在の手下)システムが独創的。
ほめられる所はこのくらいかな。
正直、悪い所があまりにも多すぎて評価に困る作品です。
BAD/REQUEST
× 不要なシステムがあまりにも多いです。色々と思いついたシステムを詰め込みまくって破綻してる感じ。具体的に例を挙げていくと…
・Lv差による経験値補正。このせいで弱い敵を倒してLvを上げての力押しが一切できません。
・存在意義が全く感じられない合成の成功率。合成する前にセーブが必須です。なんで確率判定なんてつけたのやら? 100%成功で何かまずい点があるとも思えないんですが…
・理不尽なばかりでちっとも楽しくないジャッジメントバトル。これを突破するためだけに何時間も同じフロアをうろついてフォロワー集めをする必要があります。また、弱いフォロワーだと育ててあっても全く役に立たないので、必然的に強いフォロワーとの交換が必須になります。また、プレイヤーが介入できる部分がろくにないので、基本的にリズムゲーの容量で十字キーを押してるだけです。本作のウリの一つなんですが、はっきり言って本作で一番いらないシステムです。
・リンクスキルの存在。リンクスキルを使うとフォロワーが追撃してくれるんですが、追撃自体がほとんどあてにならない火力な上に、どのリンクスキルも燃費が異常に悪く、そのわりに威力が微妙で通常攻撃で殴った方がよっぽど強かったりします。なのに使う為には特定のアニマ(属性のようなもの)が必須という不可解なシステム。前提条件がやたらあるんだから、MP消費なしで使えるんだったらまだわかるんですが…
・アンチェインの存在。敵を解放して仲間にするというシステムなんですが、HPを半分以下まで減らした時に低い確率でチャンスが訪れるという設定です。ですが、このゲームには手加減攻撃などの類が一切存在しないので、あえて弱い武器で殴るとか、麻痺などのダメージを与えないスキルを使うなどしないとダメージの加減ができず、勢い余って仕留めてしまう事が多々有ります。さらに、フォロワー数が30以上だとせっかく捕まえても無条件で全て解放する必要があります。なぜ現在のフォロワーとの入れ替えができないのやら(アイテムはできるのに…)。
・戦闘結果によるカリスマのマイナス査定。特に逃走するとしゃれにならないくらい激減してしまうので、逃走コマンド自体が実質使い物にならない有様です。多少無理してでも敵を全滅させていかないとどんどん辛くなっていく厄介なシステム。このせいで弱い敵だろうが、強い敵だろうが遭ったら全部倒すのが必須になっています。おかげでやたらとテンポが悪いです。
× 操作性に難有り。
・セーブ&ロードが前提のバランスなのにいちいちタイトルに戻らないとロードできません。
・十字キーの↓がバックに固定なので振り向くという動作自体がありません。オプションでの変更も不可。
・スキル取得画面が非常に使いづらい。表示範囲を広げるとスキルの詳細の確認ができないという意味のわからない仕様…
× キャラゲーなのにイベントがかなり少ないです。キャラ同士の掛け合いも数えるほどしかありません。既読テキストのスキップやバックログなどの機能もなし。また、容量の問題なのか音質が悪く、せっかくの豪華な声優陣の演技もかすれて聞こえます。
× ゲームバランスに問題あり。
・一部のキャラはスキルを使うより、普通に殴った方が格段に強いです。通常攻撃でもフォロワーによる支援攻撃が発生するので、リンクスキルの存在意義が薄いです。その上MP消費量と性能が全く割にあわないスキルが非常に多く、MP回復手段も非売品の消耗アイテムか宿屋しかないのであまり気軽に使えません。
・2章終盤の雑魚敵が仕掛けてくる石化のように、回避手段も回復手段もその時点では一切ないというめちゃくちゃな場面が見受けられます。特に一人旅の3章はシビアです。
COMMENT
PSP-3000使用。
ダンジョンRPGはわりと好きなので買ってみました。正直、大失敗です。
パッチでバランス調整などの措置がなければ『地雷』という評価は揺るぎないものかと。
某雑誌の開発者インタビュー曰く「初心者のため入り口というところを重視していますから、敷居を下げる事に比重を置きました。」とのことなんですが、実際の内容は完全に真逆です。
難易度も(主に理不尽な方向性で)相当高いので、ダンジョンRPG初心者だと1章のクリアすらままならないんじゃないでしょうか。
「色々とやりたいことを詰め込んでみた」という感じは伝わってくるんですが、いかんせんプレイ環境があまりに悪く、バランス調整もかなりいいかげんなので、ストレスの溜まる場面があまりにも多いです。
もっとシステム面を洗練してバランスをとれば十分楽しめる作品になっていたと思うんですが…
絵とか音楽とか、いい部分もあるのに勿体無いなぁ