次の犠牲者をオシラセシマス ?君とこの果てることない暗闇を?
中央値: 43 Amazon点数: 2.8
スコアーボード
標準偏差 12.67 (難易度) 1.00 mk2レビュー数 5ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 2pt | 2pt | 2pt | 1pt | 1pt |
40pt
GOOD!
・世界観
廃ビルの1フロアに閉じ込められた男女が、生き残り脱出するために足掻く、という内容で、「汝は人狼なりや?」のルールを下敷きにしている(最も投票の結果失われるものは「命」)のだが、そこにある人間関係(好意・血縁などの関係を持つ参加者が多い)や極限状態で徐々に疑心暗鬼や狂気を生じ壊れていく人々たちの姿が言いようのない陰惨さや、誰が生き残っても救われも報われもしないやるせなさをプレイヤーに味あわせてくれる。
電撃文庫の「異色作家」・土橋真二郎氏が書く「闇のゲーム」が好きな人ならこうした世界観に嵌れるだろう(そういえば土橋作品にも「殺戮ゲームの館」(メディアワークス文庫)という「人狼」を下敷きにした作品があるので、そちらと読み比べてみるのも一興かもしれない)。
BAD/REQUEST
・快適さ
大して演出に力を入れているわけでもないのに、ディスクの読み込みが多かった事と、それにも関わらずデータインストール機能がなかった事は、快適さが足りないと思えた(「たんていぶ」でさえデータインストール機能があったのに)。
また、他の方も指摘されているが、会話でキーワードを尋ねる際に一度聞くたびに最初のページに戻るのは地味にイラつかされた。
・ストーリー
何処とも知れないビルの1フロアに監禁されたというのに、中盤くらいまでやたら緊張感や危機感のないキャラクターの言動にもイラついた(あまりにもナンセンスな現実を「冗談」「テレビの企画」程度にしか思わないことで逃避しようとしている、とも見て取れるが)が、この「死のゲーム」の思惑が何処にあるのか、という事がわからないのが最大の問題点である。
主催する側としても、脱出すら不可能なくらいの仕掛け(妨害電波で現在位置の把握も連絡も不可能という念の入れよう。高層ビルには設置を義務付けられている「避難階段」の存在に気づかないのは、「あからさまな罠」だと思っているのかは定かではないが)を仕掛けて「死のゲーム」を実行するのなら何かしらの自分達の楽しみになる要素を入れねば「娯楽」にもなるまい。
ゲームを主催する立場になったつもりで考えると、ただ単純に「殺し合い」をさせたければ男性ばかりでも別に構わないだろうが、それだと「面白みがない」と思うだろう。また、単純に女性を追い詰め、恐怖に怯える姿を見て楽しむだけというなら「抵抗の選択肢が無い」という事を自覚させればよい。
また、ゲームに参加させられた人間たちも、ただ生き残るために人を殺すだけでなく、彼らの理性をも酩酊させるほどの「欲望」の存在があればゲームの進行をより混沌とさせたのではなかろうか。
欲望としては「食欲」(ただし絶望的なほどの飢餓状態に追い込まねばならないが)、「金銭欲」(欲望の中では一番シンプルだがそれ故に恐ろしい。自分が上手く生き残れば莫大な賞金が手に入る、となれば人の理性は簡単に酩酊する。また、生存者への「口止め」の意味もある)、「性欲」(主催者側のほうがその欲望に取り憑かれているだろうが、抵抗を試みて足掻く女性ほど屈服させた時の愉しみがたまらないのだろう)などが挙げられるが。
いずれにしろ、1巻だけで語るにはあまりにも物語の背後に蠢く存在の思惑が掴めず、消化不良な気分を抱えたままなのは物足りなく感じた。話自体も約8?9時間ほどでエンディングに至るほどの短さ、という点がその物足りなさに拍車をかけているのだが(人によってはあまりにも長すぎる話だと陰惨さに毒されるため、この程度の長さでいい、という人もいるだろうが)。
COMMENT
PSP-3000型使用。
今作では一応の結末らしい物を迎えたが、あまりにも語られていない事が多いため別の視点から始まる続巻も気になるといえば気になるが、如何せん読み込みの多さと話自体が「人を選ぶ」内容のため、2巻以降をプレイするかどうかという点では(特に精神的に疲労している人、心に闇を抱えている人はプレイする事をオススメしない。素直に別のゲームをプレイしましょう)いささか微妙な所である。
あるいは、18禁に逆移植という可能性も無きにしも非ずなので(ゲームの裏側に存在するであろう主催者側の思惑からしてもそちらの要素が追加されてもおかしくはないだろう。また、「投票」のシステムも「どう「投票」を行うように誘導すれば希望の相手を「殺せるか」」といった、より陰険さと救われなさが増加した物に変わるだろう)それまで待っても遅くは無いかもしれないが…
Amazonレビュー
レビュー者: 達也 レビュー日: 2011-10-06そこにプラス2時間程度。それでおしまいです。
主人公を変えての続編(おそらく別ルート)の発売が来月・再来月に予定されていますが
この容量での3部作はさすがに反則ではないでしょうか。
シナリオ自体は最後ちょっとドタバタが過ぎるとは感じましたが全体的に良かったです。
同じジャンルのシークレットゲームなどと異なり、選択によってはBADENDになるのも
緊迫感を高めてプラスに働いてると思いました。
ただし上記の通りの容量なので謎はほったらかしで何の解決にもならずに終わります。
フルボイスを削ってでも3ルート分入れて欲しかったですね。
このソフトに関してはあまりやり込まずに手放す人も多いと思いますので
中古でもいいという方はその辺の動向も踏まえた上でのご購入をお勧めします。
*続編の発売は12月と来年2月だそうです。失礼しました。
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GOOD!
■シナリオ&キャラクター
クローズドサークルのデスゲーム。
ルールは「汝は人狼なりや?」を連想するものになっています。
実際、投票結果からの推理はweb人狼の雰囲気を彷彿とさせました。
人狼好きな方なら面白いかもしれません。議論部分は少ないですが。
ストーリー上、人の死は避けられませんが、描写自体はそこまでグロくありません。
「死に様を具体的に考えるとグロいけど、描写はあっさり目」な印象です。
キャラクター的には、少年少女から壮年の男性まで描き分けられています。
それだけに、描写の濃度差がもったいないところではありますね。
■システム
セーブ、クイックセーブ、ロードは早いです。
スキップは「既読のみ」と「全てスキップ」と分けられます。
AVGとして必要な機能は特に問題ないかと。
■音楽
OPは個人的には好きです。
プレイ中のBGMは、可もなく不可もなく。
■グラフィック
塗りは綺麗。ただ、個人的にバランスが気になるところがあるので、手放しで褒める気には。
BAD/REQUEST
■シナリオ&キャラクター
キャラクターは、物語の性質上、好きなキャラが早々に退場してしまうということもありえますのでご注意を。
主人公の動きはヒロインのサポートが多いので、好き嫌いが分かれそうな気がします。
空気的なキャラクターも割と居たので、もっと全員が介入できる要素があったほうがよかったのではないかなぁと。
もっとも、3部作なので、その辺に関しては今後期待するところかもしれません。
3部作であることからか、シナリオは短めです。
EDが流れるグッドエンドまで、キーワード会話を全て聞いておおよそ6時間。その後、選択肢を潰し全ルートを回収して、トータル8時間くらい。コストパフォーマンスは決していいとは言えません。
今後もこの調子なら、1本に纏めて出したほうがよかったのではと思ってしまいそうです。
■システム
ED分岐は選択肢によるので、各ターンのキーワード会話がほとんど意味のないものに感じられるのが残念でした。
キャラクターを掘り下げたり、会話の反応から本筋の推理に反映できるという面はあるのですが。
その他システムに関しては、キーワード会話でどのページにある単語を選択しても、会話終了後に毎回1ページ目に戻るのが地味にいらっとしました。
COMMENT
PSP-3000使用。
クローズドサークル系や人狼が好きで購入しました。
次回作を買うかどうかは、正直微妙です。