ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt | 2pt | 3pt |
73pt
GOOD!
<ストーリー・設定>4つの大国が争っている、魔法学校の生徒が戦争に参加する、個性の違う14人のキャラクターといったどこかで見たような設定ではありますが、こういう設定が好きな方には非常にオススメできます。敵国相手にバンバン領地を取り返していく序盤はとても楽しかったです。学校内の生徒に話しかけると世界観の説明や世間話までいろいろ話してくれて、そういう会話を見てるだけでも楽しめる人はいると思います。
<グラフィック>ムービーシーンはPSPでもこれだけできるのかとビックリしました。しかし操作中はそこまで綺麗とは感じなかったので4点。
<システム>最初は操作キャラも多く、敵も容赦なくやってくるので混乱するかもしれません。しかし慣れてくると自分なりの戦い方、お気に入りのキャラが見つかり、戦闘が楽しくなってきます。14人という多い操作キャラそれぞれに個性をつけて、どのキャラでも楽しめる作りにしているのはよいと思います。
<音楽>熱いシーンで流れるメインテーマが非常に好きです。話題となってるバンプオブチキンのテーマ曲はそれほど魅力に感じませんでしたが。
BAD/REQUEST
<快適さ>既に多くの指摘がありますが、データインストールが長い。早くゲームがやりたいのに1時間近く待たされる。データインストールをしてもロードが頻繁に入ります。
<グラフィック>イベントシーンは顔アップと無駄な暗転が多く見てて疲れます。映画的に言うならカメラワークが悪いといった感じでしょうか。
<システム>いろいろあるので箇条書きで。
・被ダメが大きく戦闘不能になりやすく、ミッション中はそれを治す手段も少ないシステム。戦闘不能と引き換えに強力な力を引き出すシステムもある。それゆえに操作キャラが頻繁に変更していくのですが、よいところに書いた「お気に入りのキャラが見つかり、戦闘が楽しくなってくる」というところと矛盾する。つまり1人を極めるのではなく、数多くのキャラを平均的に使えるようにならなきゃいけない。アクション苦手な自分にとっては結構しんどかった。
・14人分の経験値稼ぎがダルい。なるだけ平均的にしようと思うとかなりの時間がかかる。
・2週目前提のシステムはあまり好きではない。
・依頼が1つずつしか受けられないのはストレス。
・アイテムを選んでいる時は時間を止めて欲しかった。従来のFFのようにウェイトとアクティブの選択ができればよかったのでは。
<ストーリー>終盤にかけて展開についていけず面白みがなくなってきます。造語が多く、また王道のストーリーではないので、受け付けない人もいると思います。
COMMENT
PSP2000使用。通信プレイ未プレイ。
開発陣の気合いが感じられる良作だと思います。ここ最近のスクエニ及びFFシリーズの不評を跳ね返すには十分な出来だと思います。「最近のスクエニは?」とか言う人には是非一度プレイしてもらいたいですね。
一番の魅力はやはり世界観。どこぞのホグワーツみたいな設定が好きな方でしたら、少々の不満点があっても楽しんでプレイできると思います。
Amazonレビュー
レビュー者: Mizu レビュー日: 2011-11-02アクション自体は難易度高めです。ゴリ押しで通じるのは途中まで。少なからずアクションの基礎を理解していないとラスダンで詰まります。戦闘に関しては最近のゲームの中では楽しめるほうなのではないかと思います。
賛否両論あるストーリーに関してですが、まず途中までしかプレイしていない方の意見を安易に参考にしないでもらいたいです。レビュアーの方々がおっしゃるように確かに途中までは単調に進んでいき、難解な(というかそもそも初めの周で理解させる気がないと思われる)単語が数多く出てきます。唐突なストーリー展開もあります。几帳面に話を一から十まで理解したいというタイプの方にははっきり言って不向きなストーリーです。しかし、なぜだかわからないけどラストは胸に来るものがあります(あえて感動するとは言いません)。テーマのわかりやすい、考えさせられる物語だったと思います。
クリアしてそのあと二週目となるわけですが、ストーリ上でも「二週目」という言葉には大きな意味があります。そういう意味でも「前提」だったのかなと。
二週目は引き継げるものは、ほぼすべて引き継ぎます。そこからまた初めからやり直すわけです。が、やることは一週目とまるっきり違うといっても構わないのではないでしょうか。言ってみればアナザーストーリー、スピンオフです。もしかしたらこっちがメインストーリーかもしれません。またミッションも一週目では明らかに達成不可能なイベントをこなしながらやるのでダレません。そのうえで一週目ではわからなかった謎を埋めていきながら再びラストへと歩んでいきます。こんな感じのゲームです。
以下は気になった点をいいとこ悪いこと含めて箇条書きで
・システム面ではもうちょっと改善するべき点がありました。(ほかの方のレビューで詳しくおっしゃっているので割愛)
・二週目前提であることをもう少し暗示しておかないとついていけない人が続出するのは当たり前。途中で投げた人に何も文句は言えない
・キャラの関係性の描写がそれでも希薄すぎる。(あくまで描写が)
・仲間AIがバカすぎる。
・ラストの候補生たちの会話の演出は100点だった
・やりこみ要素が豊富。
・どのキャラも戦闘面で優劣がなく長所も短所も均等にあって結局誰か一人を使い続ける、といったことがなかった
総評としてまだまだ改善の余地のある少し詰めの甘いもったいない作品でした。決して100点をあげられるゲームではなかったと思います。ただ自分は、買って良かった、と思いました。得した、割に合ったという意味ではなく、プレイしてみてよかった、そんな風に思えるゲームでした。
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GOOD!
<ストーリー>
全8章のうち、1章から7章までは難しい展開もなく、ワクワクしながら進めることが出来ました。難解な用語が多いと言われることがありますが、公式サイトで地名をさらっと見ておけば全く問題ないレベルです。また、ストーリー本編でも2週目以降にしか受けられないミッションがあるため、2週目も飽きずにプレイすることが出来ます。しかし8章は……。
<バトル>
アビリティと魔法を合わせて2つしか装備できない点を除けばなかなかいいものになっています。特にキルサイトやブレイクサイトが決まるとかなり爽快でした。このシステムのおかげで格上の相手でも時間をかければ倒せるというのもグッド。
また、ボタン押しっぱなしで行動できるというのは、一度慣れるとすごく快適です。
「操作キャラが14人もいるんじゃ難易度低いんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、敵の攻撃はかなり激しいのでバサバサ倒れます。難易度は結構高めですが、レベル補正が大きいため少しレベルを上げると簡単クリアできるようになるので心配はいらないかと。
<キャラクター>
クラスゼロのメンバー12人が主人公なのですが、どのキャラもすごくいい味出してて大好きになりました。まあ一番好きなのはモーグリなんですが(笑)。ストーリー本編はシリアスなものになってますが、サブイベントでは面白いものが多くて良かったです。レムとマキナは歴史的にみると主人公になると言われていた通り、少し立ち位置が違いますがレムは好きです。マキナは……
また、公式サイトで紹介されているサブキャラクターに加えて、サブキャラクターと言えるほど活躍はしないモブキャラも良かったです。ついさっきリフレッシュルームで話したモブキャラが次の戦場で死んだりしたときは衝撃を受けましたね。
<グラフィック>
ムービーシーンはPSP最高レベルと思って間違いないでしょう。顔のちょっとした動きや涙の表現、戦争時のムービーなどは必見です。自分で動かす時や普通の会話イベント時などはそこそこといった感じ。
<音楽>
もう最高です。全体的にかっこいい音楽が多く、「我ら来たれり」や「朱雀の炎」、「レム・トキミヤ」などはお気に入りです。ここまで耳に残る曲が多いゲームはニーア・レプリカントとこれぐらいです。この一カ月、外に出かけるときはずっとサントラを聞いてました。ゲーム公式サイトやサントラのサイトなどで試聴できるので、ゲームは買わないという人もぜひ聞いてみてください。気持ち的には5ptにしたいところですが、絶対個人差があるので4pt。
<快適性>
DL版を購入したおかげか、ロードは全然気になりませんでした。
が、それ以外はひどいです。詳しくはBADにて
<やりこみ要素>
かなりたくさんあります。世界にはストーリーをただ進めるだけでは寄らないダンジョンがいくつもあり、街には必ずちょっとしたミニゲームのようなものがあります。また、サブイベントや依頼は1周するだけでは絶対に全部こなすことが出来ないほど。
一度クリアしたミッションも、敵のレベルが上がる難易度「困難」や「不可能」といったものが出てくるので何回も遊べます。さらに、ストーリー本編のミッションより断然難しい「実戦演習」などもあり、2周目も飽きずに楽しめます。
他にも魔法強化や隠しボス、通信プレイなどがありますが、これらはBADにて。
BAD/REQUEST
<ストーリー>
8章になるとものすごい急展開になり、よくわからないままエンディングになってしまうといった感じでした。やりこんで人物事典などを埋めて読めば「ああ、こういうことだったの」となんとなくわかるんですが、1週目では完全に置いてけぼりをくらいました。エンディングもすごく綺麗なムービーで感動的なんですが、それ以上に?が浮かんできて素直に感動できませんでしたね。
<バトル>
魔法がかなり強いので、隠しダンジョンに挑戦するころになると通常攻撃は全く使わなくなります。物理大好きっ子としては残念でした。
また、魔法はやたら威力が高いため消費MPがめちゃくちゃ高く、序盤だとレム以外は2・3回使うとすっからかんになります。ファントマ回収で回復するMPもわずかなものなので連発できません。もう少し威力を抑えて消費MPを少なくしてほしかったです。
また、パーティキャラが使えなさすぎです。基本的にうろつきまわってたまに思い出したように攻撃するだけ。ボス戦や高難易度のミッションは自分一人だけでやる方が楽なくらいです。なにより、プレイヤーが操作しているキャラのHPが減れば回復してくれますが、自分のHPがいくら減っても回復しないのでいちいち操作キャラチェンジしなければいけません。チェンジして自分で回復しようとするとパーティキャラが回復してくるのは、慣れないうちはストレスでした。
あとは、特殊装備(三位一体・朱雀百式・軍神)は全然使いませんでした。前二つはすごく地味でイマイチ性能が良くないため、軍神はかっこいいし強いけど操作キャラが死ななきゃならず経験値が入らなくなるため使いませんでした。リミット技やオーバードライブのようなデメリットなしの特殊技があればよかった。
<キャラクター>
マキナが最低な男になってます。序盤は普通の好青年でいい奴だったのですが、中盤から自分とレムと兄貴のことしか頭にないわがままな奴になってしまい、見ていてとにかく不快でした。主人公たちと衝突するというのは構わないのですが、それに関して一切解決しないままなので最後の最後までウザかったです。
また、魅力を全然引き出せていないキャラが多すぎます。登場したと思ったらそれで出番おしまいといったキャラや、いつの間にかいなくなってるキャラ、さらには本編ではセリフがないキャラまでもいます(特典映像でのみしゃべる)。開発側としては「様々なキャラが織りなす群像劇」にしたかったんでしょうけど、「様々なキャラが無駄使いされてる群像劇」になってしまってます。人物事典を読めばその後どうなったのかわかるんですが、その数があまりにも多いのでガッカリです。
他にも、「謎めいたキャラクター」ではなく「最後の最後までやりこんでもイマイチよくわからない謎なキャラクター」がいるのも残念です。色々な憶測が立てられて、それはそれで楽しいのですが、不完全燃焼感が否めません。
<グラフィック>
前述の通り顔はすごくきれいなんですが、手が汚い。ゴツゴツというかザラザラというか。手がアップになるシーンは「えー……」って感じになっちゃいます。初めて見るときにビックリする人も多いんじゃないでしょうか。
<快適性>
今作最大の問題点です。
まず、魔導院での行動に時間制限があります。自由時間を消費しながらイベントをこなしていくのですが、これがとにかく不便。会話イベントを見たりワールドマップに出るだけで時間を消費していくので、絶対に1週目ではすべてを遊びきることができません。実際は、他にも2周目以降にしかできない(もしくはそういう風に想定されている)要素がかなりあるのでほとんどの人が2周はするため、そんなに問題ないのですが、1周目を遊んでいるときは「もっと自由に遊ばせてくれよ」とかなりイライラしました。ディレクターいわく「歴史の強制力を感じてもらいたかった」とのことですが、プレイヤーのことを考えて作ってほしい。
次に、装備やキャラの変更がセーブポイント以外ではできないため、かなり不自由です。戦闘中や作戦遂行中にできないのはいいとしても、ワールドマップや魔導院の中でくらい自由に変更させてくれよと思います。
3つ目は、移動が面倒。アビリティ「スピードアップ」を修得すればかなりマシになりますが、それまでは魔導院を移動するのがすごい面倒でした。スピードアップ修得時の速度がデフォルトでよかったです。というか、街や魔導院での移動速度は全員共通でいいんじゃないでしょうか。
他にも、飛空艇で降りるポイントが決まっているため好きなところに降りられないとか、チョコボがランダムな時間制限制とか、アイテム画面を開くのが面倒とかいろいろありますが、挙げだしたらきりがないのでこの辺にしておきます。とにかくやればわかる面倒くささでした。テストプレイしてないのかと疑ってしまいたくなるほどひどかったです。
<やりこみ要素>
ファントマという物を使って魔法を強化するのですが、強い魔法の強化には貴重なファントマを大量に要求されるので、やろうと思う人の方が少ないのではないでしょうか。もう少し気軽に強化できるシステムが良かった。
今作では隠しボスと言えるような存在が3体ほどいるのですが、どれもすごく弱いです。3周目以降しか戦えないくせしてブレイクサイト狙えば低レベルでも倒せる敵、レベルを上げればただ一方的に攻撃するだけで倒せる敵、数時間かけて攻略してきた最難関の隠しダンジョンの最後にいるのに10秒くらいで倒せる敵の3つです。ナンバリングのFFやキングダムハーツのように、レベル99にして最強の装備をそろえて何回も挑戦してやっと倒せる敵というのがいないので、やりきった感が味わえません。
通信プレイに関しては、「開発スタッフはこれでいいと本当に考えたのか?」と思います。アルテマを手に入れるためには通信プレイで50万ポイント稼がなくてはならないのですが、友達と普通にプレイすると500前後、稼ぎに専念しても3000?5000ほどしか手に入らない。これはまだマシな方で、もっとひどいのはこっちです。普通にマルチプレイすると3?5分かかるのですが、これを500回やらないとコスチューム(*マルチプレイでしか使えませんが)が手に入らず、1000回やらないと各キャラの専用アクセサリーが手に入りません。全員分手に入れるとすると1万4千回です。大した物ではないのでどうでもいいんですが、普通に考えてケタ間違えてるだろと突っ込みたくなります。
通信プレイをしないとこなせない依頼なんかもありますし、前述の通りアルテマも通信プレイが必須なので、マルチプレイの環境が整ってない人はやりこむこと自体できなくなります。
<その他>
・個人的に、制圧戦が全然面白くない上に面倒で時間がかかるという三重苦でした
・ラストバトルがイベント戦というのもテンション下がりました。必敗戦闘が1回、必勝戦闘が1回なので、全然緊張感がありません。ストーリー的には盛り上がってるんですが、バトル的には面白くもなんともなかったです。前述の隠しボスが弱いというのも併せて、今作では達成感を感じさせてくれるボスがいません
・普通の会話シーンが地味すぎる。2,3人が突っ立ったまま少し体を動かすだけなので、すごく味気ないです。PVで紹介されているような激しい動きをするシーンは少なめなのでご注意を
COMMENT
ファイナルファンタジー零式は発売前からすごく期待していた作品で、体験版を配信当日に遊び、ワールドプレビューや主題歌の限定版CD、サントラなども発売日に買うほど楽しみにしていました。が、実際プレイしてみると、間違いなく面白いのにそれ以上に残念なことになってる部分が多すぎてガッカリしました。期待しすぎだったなぁというのが一番の感想。
開発スタッフもすごい自信作であると言っていたので、こちらとしては「5年かけた自信作がこの出来なんですか……?」と言いたくなります。
とはいいつつ、オートレベル上げなどの放置プレイの時間も含めて200時間以上遊ぶほどハマってるので、買って後悔はしていません。いろんな意味でいい刺激になった作品でした。
壱式なども商標登録されているとのことですので、今作の反省点を生かしてぜひ立派なシリーズに育ててほしいものです。