セブンスドラゴン2020
中央値: 70 Amazon点数: 3.7
スコアーボード
標準偏差 10.67 (難易度) 2.17 mk2レビュー数 36ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 5pt | 4pt | 4pt | 5pt | 2pt |
85pt
GOOD!
■キャラクターメイキング
5×2の容姿、5つの職業、15×2の声から自由に選べます。
容姿や職業だけでなく、声まで選べるのは新鮮味があって良いです。
音声の種類も非常に豊富です。
職業は5つと少な目ですが、職業バランスは非常に練られており、
必要十分ではないかと思います。
無駄に職業が多いだけのRPGと比べればよっぽど良いです。
■快適さ
とても快適にサクサク進みます。
オートマッピングにより複雑なダンジョンでも迷いません。
戦闘は3人パーティのためコマンド入力の煩わしさが軽減されています。
どの職業も万能的で、
攻略する敵によっていちいちメンバーを交代させる必要もないため、
サブメンバーの面倒な育成なども必要ありません。
また、難易度の低いモードが用意されており、RPG初心者だけでなく、
あまりゲームに時間を割けない社会人にもお勧めです。
■演出
3Dで描かれた2頭身キャラクターが、
戦闘でもイベントでも非常に良く動きます。
かといって戦闘のテンポを損なっていないところが素晴らしいです。
ありがちではありますが、人類の大半が死滅した近未来の世界で、
生き残った僅かな人々が世界を取り戻すために戦うという熱い設定も良いです。
古代氏の手がける音楽も世界にマッチしたもので良いと思います。
■戦闘システム・戦闘バランス
強力なドラゴン勢に、強力なスキルで挑みます。
戦闘にはメリハリがあり、よく調整されていると思います。
BAD/REQUEST
■キャラクターメイキング
声の選択の幅は広いですが、容姿の選択の幅は狭いです。
声と同様に15×2パターンくらいあるべきなんじゃないでしょうか。
せめて髪や肌の色などが選べればよかったのですが。
■自由度
ストーリー進行は、ほぼ一本道です。
選択肢はあっても分岐はなさそうです。
脇道としてお使いクエストが幾らか用意されている程度です。
ダンジョンRPGでありながら、ストーリーが重視されており、
行動範囲がストーリーに完全に縛られています。
世界を壊滅させた7匹の竜を、
手段を問わず好きな順番からぶっ倒すくらいの自由度が欲しかったです。
■拠点の拡張
拠点となる都庁を改修することで、
拡張していく要素そのものは良いと思います。
しかし、拡張できる内容や、拡張に必要なポイントは、
ストーリーの進行に完全に縛られています。
自由度はほとんどありません。
自分の基地を自分で作るというイメージからは、
ほど遠いものとなっています。
誰がやっても同じような形になるでしょう。
また、装備品の大半は、拠点の拡張により調達します。
ダンジョンの中で未知の武器を手に入れる喜びは、
このゲームではあまり感じられません。
■ゲーム的な演出に萎える
シリアスな設定の割に、
あちこちのダンジョンの中にいる生存者のような、
リアリティの欠片も無いゲーム的な演出が随所で見られます。
ストーリーを重視するのであれば、
もう少し雰囲気を大事にして欲しいです。
■随所に詰めの甘さが感じられる
箱に持ちきれない数のアイテムが入っている場合、
手に入れるには使うか捨てるかする必要がありますが、
箱にいくつ入っているのか表示されないので煩わしいです。
拠点の中は自由に飛び回ることができますが、
常にフロア隅のエレベーターの位置というのも不親切です。
部屋の入り口から離れているため移動が面倒です。
また、新たにアイテムを手に入れた際には名前しか表示されません。
どのようなものを手に入れたのか名前から想像して、
いちいち所持アイテムリストの中から探す必要があります。
せめてアイテムの種類を示すアイコンくらい一緒に表示して欲しいです。
操作系はカスタマイズすらできません。
Lボタンを決定ボタンに設定できれば、
片手で手軽に遊べるようになったはずです。
COMMENT
世界樹シリーズなどで著名な、
新納氏が手がけるダンジョンRPGです。
今回はストーリーを重視した、
オーソドックスな一本道RPGとなっており、
面倒な要素が排除され、万人が楽しめる作りとなっています。
前作は完成度が非常に低く、
とても他人に薦められる内容ではありませんでしたが、
今回は万人に薦められる内容だと思います。
とはいえ、自由度や難易度が低めなので、
マゾいバランスを好むマニアには物足りないでしょう。
ストーリーを重視しすぎた影響からか、
脇役が活躍しすぎるのもどうかと思います。
あくまでも主人公はプレイヤーなのですから、
主人公の視点に立って物語を組み立てて欲しかったです。
Amazonレビュー
レビュー者: くろすぐり レビュー日: 2011-11-27詳細は他の方も述べているので割愛しますが、前作とは打って変わってプレイヤーに対してとても親切な仕様になっていて、それでいて決して「ヌルゲー」ではなく
誰しもが一度は全滅を体験するであろうという高難易度をキープしつつも難易度が高すぎることによってストレスを感じることも無い絶妙なバランスに仕上がっています。
シナリオもややブラックで単調ですが悪くはなく、総合的には普通のRPGとしてみれば並以上の出来になっていると思います。
しかし、セブンスドラゴン2020には普通のRPGとは異なる重要な要素の一つとしてキャラクターメイクがあります。
公式曰く
「深化(進化の誤字?)したキャラクターメイキング。好みの外見、好みの職業、好みのボイス、好みのスキル育成で自分だけのムラクモと、パーティーをカスタマイズ可能。」
だそうですが、結論から言ってしまえば自分だけの好みのキャラクターなんてほとんどカスタマイズできません。
スキル構成を除けばキャラクターを構成する要素は主に
名前 外見 職業 ボイス の4つです。
名前はひらがなとカタカナしか使えないのが少し気になる程度です。
次に外見と職業ですが、前作と比べると外見は28から10に、職業は7から5に、大幅に減少しています。
特に外見に関しては半分以下で、一般的RPGの主要キャラクター数と同じか少ないくらいしかなく選択の余地がほとんどありません。
キャラクターは最大で12人まで作成可能ですが、外見が10しかないため必ず見た目が被ります。
また、これは各人の好みにもよると思いますが、非常に特徴的で濃い絵柄をしているために「自分だけのキャラクター」を想像しにくいというのもあると思います。
そしてこのゲームの一番の売りであろう「豪華声優陣30人によるボイス」ですが、確かにこの手のゲームで30人という人数はかなり多いです。
しかし、台詞自体は戦闘時の掛け声くらいでそれほど多くないにも関わらず、1人の声優につき1パターンのボイスしか収録されていないために結局各性別15パターンずつのボイスしかありません。
これでは他のボイス付きキャラメイキングのあるゲームと比較しても多いと言えないどころか少ない部類に入るでしょう。
さらに致命的なのが、ほとんどの声優にその声優の代表作とも言える有名なアニメキャラを非常に意識した、というよりほぼ同じ演技をさせていることです。
元ネタ作品のファンで、その作品のキャラをゲーム内で再現したい!という方にとっては良いことなのかもしれませんが
元は「目立ってなんぼのアニメのメインキャラクター」用の演技ですので、当然それぞれ特徴が強く汎用性を失っており自分好みのキャラクターを作るには向いていません。
今作の絵柄に合うかどうかを完全に無視した演技をさせているために自分の好みかどうか以前にそもそも「不自然すぎる、どう見ても似合わない」組み合わせが多数あり
どのプレイヤーが選んでも外見とボイスの組み合わせはほとんど限られてしまってオリジナリティも糞もありません。しかも前作では自由に想像できたキャラクターの性格まで固定されるというオマケ付きです。
「この声優さんならもっとこのゲームや絵柄にあった演技も出来るのに・・・」という場合も多く、非常に勿体無いことだと思います。
また、これも有名キャラクターを意識した演技が多いことによる弊害ですが、ボイスの性格の種類がとても偏っています。
大雑把に言ってしまえば男女ともにわりと陽気な、大声を張り上げるタイプのボイスがほとんどで、控え目なキャラクターや温和なキャラクターを作りたいと思っている人はボイス選びに悪い意味で悩むことになるでしょう。
このように、外見や職業が少ないのは言うまでもないですが、ボイスもとりあえず声優の人数を揃えたというだけで実際の選択肢はかなり少なく感じます。
前作や、ディレクターである新納氏の代表作であり同様にキャラメイクに重点を置いた作品である「世界樹の迷宮」シリーズでは自分の想像に合わせてキャラクターを作るという感じでしたが
今作では外見やボイスに縛られてしまいそれに無理やり自分の想像を合わせるといった風で、「自由に好みのキャラをカスタマイズ」している感は全くありませんでした。
せめて外見は倍以上、ボイスは1人の声優につき様々な性格3パターンくらい収録されていれば胸を張って「このゲームはボイスが豊富!好きなキャラを作れる!」と言えたのではないでしょうか。
話題性や有名作品ファンへのファンサービスを重視しすぎた結果なんでしょうが、「キャラクターメイキングのしやすさ」を完全に放棄してしまっています。
キャラメイクが醍醐味の一つであり主要な楽しみ方でもあるセブンスドラゴンの続編で、公式でもキャラメイクを前面に押し出してPRしている以上、こんな手を抜くような真似はしてほしくなかったというのが本音です。
システムは前作よりも大幅に良くなっているのに、肝心な部分を軽視して大事なコンセプトの一つを自分で崩してしまっているのはとても残念です。
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GOOD!
・戦闘システム
昔ながらのRPGを踏襲しつつ、転職によるステータスアップなどのやりこみ要素もありグッド。
・ストーリー
想像していたよりもシリアスでドライでトゲトゲな展開に驚いた。
まあ人類が滅亡寸前なんだから当然と言えば当然かも。
・拠点
拠点の改修と拡張、さらに救出者がその拠点に現れるシステムは中々好感触。
この拠点が日本人の砦・・・的な演出が感じられる。
・クエスト
クエストにもミニストーリーが付いているものがあり、よかった。
特にカルト宗教のクエスト。
BAD/REQUEST
・一部キャラの口調
設定が現代だからなのか…一部の登場人物が若者口調で極めて極めて耳障り。
「まーどーでもいいんじゃねー?とりあえずこいつらボコっぺ」
「チョリーッス!もう仕事終わったんスカ?ありしゃーす!」
「マジでー俺これでもテンショーだからーチョー心配ってかー」
「つーかヤベーっしょ!ヤバくねっすか?マジヤベーわー!」
一例を挙げればこんな感じです。
極めて残念な事に、上記口調の輩達が物語の序盤から多数出演し、
しかも結構な頻度で出てくるのでその度にイライラさせられます。
COMMENT
ゲーム全体を通して非の打ち所のない・・・・とまでは行かずとも、高いレベルでまとまっている。
総じて満足できるゲームです。
今年プレイRPGの中で一番の当たりゲームでした。
是非とも続編を作っていただきたいです。
目玉として発売前から散々宣伝に使われていたボーカロイドは完全にオマケです。
それを目当てに買うのはよした方がいいでしょう。