戦場のヴァルキュリア3 EXTRA EDITION
中央値: 74 Amazon点数: 3.7
スコアーボード
標準偏差 1 (難易度) 2.50 mk2レビュー数 2ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 3pt |
73pt
GOOD!
ゲーム性がほぼ同じの2との比較を重点的に書いていきます。
○ゲームシステム
3作目とはいえ、戦ヴァル独特の戦闘システム「BLiTZ」はやはり面白い。
基本はSRPGで、一気に動くアクション要素も必要なのは初代からの魅力ですね。
今回は直接指揮や武装解放、そしてヴァルキュリア化があるので
この切り札的な新しい要素をどの局面で使うか?という楽しみも生まれています。
◎ゲームバランス
2ではボスユニットを除くと難易度ノーマルでも比較的敵が弱かったのですが、
今回はちゃんと「迂闊な行動を取ったら死ぬ」程度に敵が強化されました。
稼ぎマップや難易度調節もあるので、ストーリーで詰まった時も安心。
細分化されすぎていた兵科も個性を殺さない程度に数を減らしており、
強さも調整されているので、全体的に良好なバランスになっていると思います。
ただ、対戦車兵はもうちょっとAPあっても良かった気が…
◎人数制限の緩和
2との比較ですが、1ミッションのリザーブ枠が最高20人→制限無しに。
1マップの出撃制限が6人→9人に増加。
これによって多面的な作戦が採りやすくなりました。
◎「極み」系ポテンシャルの削除
旧作との比較がメインですが、正直これはいらないと思っていました。
これのせいで他のポテンシャルの存在感が一気に薄れてしまっていたので、
常時発動の極み系を削除に踏み切ったのは英断だと思います。
○2にあった「単位」「素材」削除
今回の自軍はちゃんと軍属?なので単位が無いのは当たり前ですが、
それに類するシステムが引き継がれなくて本当に良かったと思ってます。
何に感化されたかは大体想像が付きますが、SRPGでほぼ同じ構成のミッションを
場合によっては何度も何度もやるハメになるのは苦痛だったので…
○各キャラの個性
過去作とは違い、各キャラが個別の服装を着るように。
また、主要キャラ同士で会話を回すことがほとんどだったストーリーや、
2では主人公と対応するキャラとのやりとりが主だった断章に関しても、
他キャラが積極的に会話に参加するようになりました。
○鹵獲武器の個数制限
これはBADの方にも絡む事柄ですが、基本的に鹵獲武器は強力なので
複数所持できるような状態だと強い鹵獲武器を手に入れる為に、
上記の「同じミッションを何度も何度も」という状態になってしまうので
これ自体は個人的には歓迎すべきことなのですが…(後述)
BAD/REQUEST
△各兵科ごとの鹵獲武器の性能差
鹵獲武器が非常に強力な兵科と、そうでない兵科の差が激しいです。
例えば偵察兵科の鹵獲武器は、同時期の開発武器より数段性能が高いので、
開発武器を使うのはヴァルキュリア化と武装解放の攻撃力の都合で
開発武器を使わざるを得ないリエラとイムカのみ、なんてことになりかねません。
逆に対戦車兵科の鹵獲武器は序盤のものはそれなりに有用なものの、
中盤以降の対戦車槍は攻撃力が微妙で手に入れる価値があまり高くありません。
ゲームバランス自体は良いのですが、この辺りだけは疑問符が付くところです。
×重装甲兵の回避の高さ
通常の敵兵の倍近いHPと防御力。
機関銃は精度は低いが射程長めで戦車にさえダメージを与えてくる特別仕様。
そんな重装備ならさぞ反応は劣悪かと思いきや、一般兵以上の回避能力持ち…
他のステータスの高さはともかく、これだけはどうしても納得いかないです。
一応、回避されないような状況を作ってから攻撃すれば確実ではありますし、
大抵の重装甲兵はちょっとした手間で確実に当てられる状況を作れますが、
戦車が入れないマップの回り道できない細い道に陣取られているような状況では、
そんな対処をしていたらSランククリアなんておぼつかないのが現状です。
射撃精度の低さも、裏を返せば「運が悪ければ大量に被弾する」ということなので、
正直この敵に対しては「運ゲーを強要される嫌な敵」という印象しかありません。
△半分程度のマップが2の流用
個人的にはあまり気にしていませんが、大抵の人から見るとBADなのかなぁと…
3からの人でも状況は違えど同じマップを何度も使用しているので、
次々と目新しいマップで戦いたい!という人にはBAD要素に成り得るかも。
△ダブルヒロインについて
主にシステムに惹かれてこのゲームをプレイしている身としては
こういう選択肢みたいなのはいらないんですけどね…
というか、クルトが両方に対して本当に親身に接するのに、
最終的に選ばなかった方に対するフォローが無いので酷い奴だなぁとw
×本編最終ミッションの某キャラ
ネタバレになるので詳しくは言えないのですが、
○○してもあんな酷い理屈で○○ないってのは…
最後なのだから勝利条件は「○○の破壊→○○の撃破」で良かったのでは?
COMMENT
本編クリア済みでクリア後ミッションは途中。
1、2はプレイ済み。3無印は未プレイ。
自分は戦ヴァルのゲームシステムが非常に好きなのですが、
3は訳あって購入するのが非常に遅れてしまいました。
やたら時期外れのレビュー投稿、そして3E2での投稿なのはその為です。
簡単に言えば「2での粗をそぎ落として、味付けを増やしたのが3」ですね。
PSPのゲームとしてはかなりの面白さだと個人的には思いますが、
同時に独特のゲームシステムと難易度の関係上、人を選ぶゲームだとも感じます。
とりあえず「敵の目の前まで行って攻撃だー!」な人にはオススメできません。
SRPGが好き。銃を使うゲームが好きだけどファンタジーも好き。
棒立ちの奴を見てると狙撃したくなってくる。
草むらに隠れてる奴にグレネードを投げ込みたい。
これらに該当する方ならば、きっと本作を楽しめるのではないでしょうか?
Amazonレビュー
レビュー者: ギャンダム レビュー日: 2011-11-27逆に言えば未プレイ者の人にはボリュームが多いため満足度も高くなるでしょう。
1で出てくるキャラとのかかわりも少し出てくるので出来れば1をやってからやるとなお面白いと思う。(自分は3から始めて1→2とクリアしました、システム的には3が一番好み)
ゲームとしては面白いですが商法的には少しひどいですね。
追加コンテンツは1つ600円という値段設定で全部買うと6000円を超える。
今回でも追加要素もあんまりないんだし1000円払って追加できるようにしてほしかった。
正直既プレイ者にとっては1000円分の価値しかないと思う。
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GOOD!
◆バージョンの違いについて
「EXTRA EDITION(略してE2)」なんて横文字がついてるので
「何?続編なの?」って疑問に思う人がいるかもしれませんが、
要はベスト版として値段を安くして出すついでに
ネット追加配信エピソード(DLC)も4つ収録したバージョンです。
もちろん「戦場のヴァルキュリア3」の本編も収録されているので
これから購入を考えている人は金銭的にも内容的にもこちらの方が断然お得です。
通常版の3のセーブデータもそのまま引き継げるので
通常版プレイしたことがあって「わざわざDLCをダウンロードするのが面倒」
という方も最初からやり直す必要はありません。
◆シリーズファンもニヤリとさせつつ未プレイ者も楽しめるストーリー
今回は1と同じ時系列のガリア戦役期が舞台となっており、
1の主人公達が歴史の表で活躍するその裏で密かに国を救った部隊のお話。
戦後の士官学校が舞台でいわゆる「学園もの」に近かった2に比べると
「戦争してるんだな」って感じがします。
「クールでドライな天才」の主人公が徐々に人間味をおびて成長していくのは
1の「天然系完璧超人」、2の「熱血気合野郎」より主人公としては好きです。
1のキャラと共闘したり、2のキャラの2年前の姿が登場するなど
前作をプレイした人をニヤリとさせる場面が多くあります。
もちろんそれらのキャラはストーリーに違和感なくうまく登場させているので
前作未プレイの人でも楽しめるようになっています。
登場キャラは多いですが断章(サブストーリー)などで各キャラのエピソードや
関係性が語られたりするので感情移入はしやすいです。
◆ついにヴァルキュリアが操作可能に!
戦闘システムは相変わらず完成度が高いですが、今回の注目は何と言っても
作品名にもあり、シリーズ中でその圧倒的な戦闘能力が描かれながらも
ゲームバランスを崩す存在として何かと理由をつけて操作キャラとしては
登場しなかったヴァルキュリアがついに操作可能になることです。
ただし「無意識に不完全な覚醒を繰り返したため長時間その力を使えない」
という設定が今作のヴァルキュリアには与えられているため、
一回の出撃で数回、限定的に力を解放できるのみです。
それでもゲームバランスを崩さないギリギリの線でヴァルキュリアを
操作可能にしてくれたのはシリーズファンとしては非常に嬉しいです。
BAD/REQUEST
基本的によくできたゲームなのですが、だからこそ目に付く不満点は以下の4つです。
◆マップの使い回しが多い
今作品中だけの使い回しだけでなく2からの流用マップが多すぎる気がします。
同じガリア領内が舞台といっても3オリジナルのマップが3分の1あるかないか
と言うのはもう少し何とかならなかったのでしょうか。
障害物の設置、敵の配置やスタート地点の変更などでバリエーションを
持たせてますがやはり途中であきてしまいます。
◆敵が先手のマップでは運の要素が強い
今作はストーリーの展開上、逃亡戦が多く敵が先手のマップが結構あります。
ただ敵は1ターン目から容赦なく本気でこちらを潰しにきますので、
味方の初期配置や運が悪いと何もしないうちにミッション失敗なんてこともあります。
◆鹵獲武器が強すぎる
敵のエースなどを倒して手に入れる鹵獲武器、これが非常に強力。
「強いならいいじゃないか」という人もいるかもしれませんが、
ストーリー序盤で手に入る鹵獲武器がお金をかけて開発した終盤の武器より
強かったりして正直「武器開発の必要性はなかったのでは?」と思ってしまいます。
気付けば後半の主力キャラはも鹵獲武器しか持っていないという状態でした。
◆最終章の展開が蛇足
今作は章立てになっているのですが、その最終章が取って付けたような展開です。
ネタバレになるのであまり詳しく書けませんが、とある敵キャラを無理やりラスボスに
仕立てあげるような感じで「どうしてこうなった?」感があります。
1つ前の章で綺麗に終わらせてもよかったような気がします。
COMMENT
【PSP-2000使用、UMD版プレイ、シリーズ全てプレイ済み】
シリーズ通して安定して面白い作品です。
シリーズ作品特有の「一元さんお断り」のストーリー展開ではなく、
今作からプレイする人でも楽しめるようにしている所に好感が持てます。
クリア後また1がやりたくなりました。
次回作あたりはそろそろ携帯ゲーム機ではなく高スペックの据え置き機で
出して欲しいかなと言うのが個人的な意見です。