魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE ?THE GEARS OF DESTINY?
中央値: 78 Amazon点数: 3.7
スコアーボード
標準偏差 3.73 (難易度) 3.14 mk2レビュー数 7ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 5pt | 3pt |
82pt
GOOD!
●快適さ
メディアインストール無しの作品ですが、戦闘前のVS表示くらいしかロードらしいロードが無く、
そのVS表示もBGM終了と同時にロードが終わるので、快適さは完璧だと思います。
メモリースティックの容量が軽くて済むので助かります。他の作品も見習って欲しいレベル。
●シナリオ
原作者さんが書き下ろしているので、ちゃんと魔法少女リリカルなのはシリーズと言える展開です。
とりあえずTV版1st、A\'s、劇場版1st、ViVid、この4作が楽しめる方なら大丈夫です。
上記は楽しめず、StrikerSやForceみたいな暗く重めの話を希望する人は……多分合わないかも?
●グラフィック
PS3などとは比べては駄目だと思いますが、それでも綺麗で違和感のない出来だと思います。
あとバンナムというかテイルズシリーズなどは何故かスカートの中をキチンと作ってないですが、
この作品はそこもちゃんと作られており、ちゃんと原作通り再現されてます。
ロングスカートのなのはでもアクセルすると見えるので、そういうの嫌いな人は注意です。
そういう事を気にする人が買うのか?という気はしますが一応。
●BGM・サウンド
キャラ専用BGMや原作アレンジBGMは非常に良いです。
ただシングルモードで使われるステージ系BGMは正直不要だと思いました。
ストーリーモードだと敵キャラのBGMが使用されるんですが、シングルモードも同様で良いと思います。
折角マテリアルズやフローリアン姉妹のBGMが格好良く、なのは&フェイトは原曲アレンジなのに勿体ないです。
ステージ系BGMも格好良いとは思います。ただキャラ専用BGMが好きだし気分が盛り上がるので
シングルモードでも同様なら良かったな、と。
戦闘中に使用される魔法や打撃などのSEは原作と比較しても違和感無く良い出来です。
●キャラクターボイス
シナリオはフルボイス、バーストは特殊台詞多数、シングルモードでの選択・決定でも喋る、
などなどPSPとしては素晴らしいボリュームだと思います。
人数が多いので、これだけ喋ってくれれば満足です。ただ没ボイスあるらしいので、それは聞きたいです。
●戦闘
原作でも弱いキャラ(クロノやリーゼなどの頭脳・不意討ち系、シャマルなどの支援系)は当然弱いですが、
基本的に攻撃力不足なだけで問題無く勝てるので全体で見ればバランスは良いと思います。
ただクロノ(自)VSなのは(敵)だけはラスボスが雑魚に思えるくらい強いです。
クロノが勝ってるのにクロノの方が息切れして、なのはが平然としているのが凄く納得できますw
●難易度
ストーリーモードの後半、シングルモード・サバイバルの後半などは接近戦が非常に強くなります。
ただCPUは受け身を取らず、バーストトリガーもフルドライブ発動から繋がるキャラは簡単に入るので
そんなに難しい印象は無いです。
BAD/REQUEST
●シナリオ
原作であるA’sだけでなく未来作であるViVidやForceからの参戦による、
沢山のキャラが居るのは非常に嬉しいし、好きなキャラ多数で満足しています。
ただ話そのものは、※なのは・フェイト・はやて、マテリアルズ、フローリアン姉妹、ラスボス、
つまり公式HPのタイトル画面やパッケージ絵に描かれているキャラさえ居れば問題無く、
言い換えれば未来組やクロノ・リーゼ、守護騎士やユーノ・アルフは分岐差分による
ファンサービス以上の意味はありません。※のキャラと対で使用できるキャラはIFルート感が強いです。
またシーケンス3のアルフルートはフェイトルートと比べるとフェイトの態度が違い過ぎて蛇足な感じです。
あとシーケンス7のリニス・プレシアは2人が闇の欠片である点を考えると不要な話でしかなく、
そもそも結構危機的状況なのに何やってんだ?状態です。こちらは話そのものは良い話だと思いますが。
これだけの面々が集まっているなら後日談を長くして、お祭りゲームっぽいシナリオもある方が良かったかと。
●ストーリーモードの難易度
ラスボスとは何度か戦う機会がありますが、基本スーパーアーマー状態(MPゲージを一度0にしないとノーダメージ+仰け反り無し)
なんですが、これのせいで中距離以上での攻撃手段が乏しい一部キャラの難易度が高くなっています。
フルドライブバーストとキャッチ(投げ技)はスーパーアーマー無視なので、これでダメージを与えて
タイムアップまで逃げれば苦手な人でも勝てるでしょうが、諦める人も多そうです。
全バトル、タイムアップせず勝てましたが、ザフィーラで投げ続けて勝ったのは別ゲー感すらありましたw
●各キャラのバランス
前作ではシグナムとヴィータが2強、星光が次いで強いという感じで言われていたみたいですが、
本作では高町なのは最強ゲーという感じがします。
近接は威力こそ低いものの速度は速い部類かつ締め技で中距離に吹き飛ばすのが容易なので、
自身の得意な射撃・砲撃戦に持ち込めますが、遠距離で対抗できるキャラが存在せず
CPUは一方的に叩き潰され、対人では近接の読み合いさえ勝てば有利になります。
接近戦さえ攻撃速度と平均で見れば堅めの防御、バーストが撃てるので不利と言えず、
一部の砲撃カウンター持ちも一撃の威力で勝る上にバインドがあるのでローリスク・ハイリターンです。
個性付けでオリジナルより近・中距離向けになった星光も万能キャラと言える強さを持っています。
あとはシリーズで主人公になっているキャラ、マテリアルズ、フローリアン姉妹も問題無く強いです。
けど残りは癖が強く、使用者の技量頼みの傾向が強いです。
連続HITによるダメージ補正も大きく、一撃の威力も殆どのキャラが砲撃>近接なので
接近戦の読み合いの手間も含めて守護騎士やアインハルトはシステム面で損してる感があります。
それとラスボスの防御力が凄いです。スターライドブレイカーを3回受けてもHP10%くらい残ります。
作中での強さの例えにも納得です。故に初心者キラーなのは…仕方ないか、ラスボスですし。
●シーケンス毎に使用できるキャラが固定
上記のキャラバランスの差から主人公クラスのキャラ以外を使わなければならない場合、苦戦します。
シナリオのところで触れてますが、※のキャラさえ使えれば話を理解できます。
ストーリーモードでは※のキャラだけ使えるようにしておくか、一度クリアしたらオマケ要素として
IFルートもしくは別視点ルートとして開放とかで良かったと思います。
●難易度調整が無い
個人的には別に無くても良いくらいの難易度でしたが、アクションゲームが苦手な人には辛い難易度かと。
上記の理由から弱めのキャラも強制的に使わなければならないので、難易度選択はあった方が良かったのでは?と思いました。
ストーリーモードが終始なのはで戦えるなら、遠距離からシューターとバスター撃ってれば
かなり適当にやってても基本勝てますが、クロノ(自)VSなのは(敵)とか詰む人居るんじゃ……。
●リリカルポイントによるアーカイブや衣装の開放
アクションが苦手な人、お気に入りキャラ以外使わない人への救済措置なのかもしれませんが、
全開放に必要な100万ポイントって勝てないと溜まらない気がします。
サバイバル全勝でも7万前後、他モードが最高5000程度なのでポイントで全開放目指すくらいなら
アーケード無敗クリア、タイムアタック300秒以下クリア、サバイバル10勝、目指した方が早いです。
アクションが苦手な人には矛盾した一言ですが、それはご了承ください……。
COMMENT
PSP-3000使用。タイムアタック最速は高町なのは:147秒、まだかなり適当にやってます。
魔法少女リリカルなのはシリーズが好きな方には間違いなくオススメできるゲームですが、
キャラゲーだから簡単という事は無いのでアクションゲームが苦手な方は要注意です。
前作はプレイしてなくても大体理解できると思います。簡単にではありますが説明がありますし、
フェイトと雷刃なんて前作で会わなかったのに会ってる事になってるので問題無い筈……。
次回作が出るなら多少無理があっても、
なのは・フェイト・はやて、マテリアルズ、フローリアン姉妹、ラスボス、は絶対集合させて
戦闘をテイルズシリーズ(出来ればグレイセスF仕様)と同様にしたRPGにして
シナリオボリューム増大、衣装多数、闘技場みたいなオマケ色々、なゲームにしてほしいです。
折角バンナム発売ゲーなんだし、フローリアン姉妹の故郷は魔物やダンジョンあるし。
まぁアクションゲームだったとしても上記キャラ全員参戦、シナリオが原作者書き下ろし、なら絶対買いますが。
あと出来ればPS3で出して欲しいです。本作はPSPを限界まで使ってると思いますし、
ボイスを増やそうとすると容量的に無理が出るでしょうし、何より大画面でプレイしたいです。
満足度は4にしてますが、本作単品で見るなら5です。
次回作への期待と希望があるので敢えて4にしてます。
ここ10年くらいで買って損は無かったと思えた数少ないゲームの1つです。
Amazonレビュー
レビュー者: カケル レビュー日: 2011-12-22前作と比べると、戦闘バランスが見直され、システムもより洗練された印象を感じました。前作では大味気味だったクロスレンジでの駆け引きも奥深くなり、ようやく格闘ゲームとして一歩踏み出た感じです。
ストーリーモードは前作とは違い一本道になりましたが、格段にボリュームアップ。途中の分岐とかもあり、前作ではちょい役程度の出番しかなかったユーノやアルフにもスポットライトが当たっています。ただし、今回はその都度操作キャラが変わるため、慣れないうちは苦戦します。難易度設定がないのは前作同様ですが、今作のCPUは前作より格段にパワーアップしており、格闘ゲームが苦手な人は途中で詰まりそうなところもちらほらと。この辺は難易度調整などの救済処置を導入すべきだと思いました。
細かな不満点はありますが、キャラゲーとしても格闘ゲームとしても十分に面白いゲームです。
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GOOD!
・豊富なキャラクター
前作ではプレイヤーキャラとして登場しなかったアルフとユーノに加え、本作から新たに参戦したキャラも多く、アーケードや対戦の際のキャラクター選択の幅は広い。
・ストーリー
前作がキャラ毎に異なるストーリーが展開するオムニバス形式だったのに対して、今作では一本道の長編ストーリーとなっており、ストーリーの展開毎にシークエンス(判りやすく言えば章別)で纏められ、更に対戦するキャラをある程度選べるので、ボリュームが増した。
また、ストーリーの出来は非常に良い。
・マテリアルシリーズの差別化
前作のオリジナルキャラクターであるマテリアルシリーズは、それぞれ元になったキャラとは見た目とスキルに差異がある以外、ゲーム上は全くの同性能であったが、今作では技の内容や必殺技が変わっており、ゲーム上の性能も、元になったキャラクターとの差別化が成されている。
・スキルカスタマイズの仕様変更
前作にもあったスキルカスタマイズだが、前作のような「スキルを追加した分HPの最大値が減る」事がなくった為、気軽にスキルのカスタマイズが出来るようになった。
・シングルモードとアーカイブが充実
シングルモードにはタイムアタックとサバイバルが追加されたことでやり込み要素が充実した。
また、アーカイブはランキングとバトルレコーダーの追加と、CGギャラリーが前作のスライド形式から一覧になったので、見たいCGを直ぐに見られるようになった。
BAD/REQUEST
・ストーリー
シナリオ自体に不満は無いが、一本道のストーリーの中で対戦するキャラは、
各ステージ毎に相手もプレイヤーも共に固定されているので、ストーリー中に登場するキャラを満遍なく使える反面、性能や特性が判らないキャラをいきなり使う羽目になったり、シークエンスによってはごり押しに向かない技巧型のキャラで固定されていたりする上、ラスボスも人によっては初見殺しレベルの凶悪な性能なので、難易度は前作よりもかなり高い。
また、ヴィヴィオ達未来組やプレシアとリニスはほぼゲスト扱いなため、(一人のキャラとして)ストーリーの本筋とはあんまり絡みが無いのは少々残念。
(彼女達にスポットを当てたシークエンスのストーリー自体は十分面白い。)
・一度クリアしたシークエンスを再度プレイする時の効率が悪い
シークエンスを一旦クリアした後に再度プレイする場合、そのシークエンスの最初からしかプレイできないため、いくら会話パートをスキップできると言っても一々クリア済みの対戦もやり直さなければならない為、シークエンスの後半に対戦の選択肢が集中してる場合や負けてもコンティニュー無しでストーリーが進行する場合、そのシークエンスの中にある未対戦になっている分を埋める時の効率が悪い。
特に厄介なのがシークエンス6で、プレイヤーの使用キャラが技巧型の中でも扱い難い方であるクロノとリーゼロッテ・リーゼアリアの上に、このシークエンスの後半戦の選択肢はラスボス戦に影響するため、最終戦仕様にしたいキャラを変える際には、このシークエンスを再度プレイしなければならない。
・ゲーム中の主題歌のBGMがオフボーカルのアレンジ版のみ
オフボーカル仕様も若干アレンジが入ったりしていて悪くは無いのだが、欲を言えばOPムービーや前作、原作アニメの主題歌や挿入歌はボーカルが入っている方も収録して欲しかった。
・コスチューム解放の条件が厳しい
コスチュームの解放にはシングルモードのアーケードの無敗クリアやタイムアタックを一定時間以内にクリアするなど、アクションが苦手なプレイヤーには厳しい条件がある上、救済措置として用意されているリリカルポイントにしても解放には膨大なポイントが必要になるので、やっぱり厳しい。
・キャラ間のバランス
各キャラの特性などが再現されている点はいいとしても、それ故に各キャラは大なり小なりクセがあり、シークエンス6の様にキャラの性能差によって不利な戦いを強いられる状況が発生することも少なくない。
COMMENT
・PSP-3000使用
・総評
前作から大幅にボリュームアップした反面、難易度が高くなってる印象を受ける。
ゲームとしてはキャラの追加と差別化、やり込み要素の追加で充実しているのだが、BADで書いたように、ストーリーはキャラが相手もプレイヤーもほぼ固定されているので、プレイヤーにとって扱い辛いキャラクターを使わなければならない局面で詰まる事は大いにありえる。
その為、前作ほど初心者やアクション系が苦手なプレイヤーに優しくは無いが、その分、歯応えのある内容になったと言える。
また、単独でも楽しめるが、ストーリーは前作の後日談であり、基本的なシステムや続投するキャラの性能や特性もほぼ変わらないので、より楽しむなら前作をプレイしてみるのもいい。