逢魔時?怪談ロマンス?
タイトル概要
中央値: - Amazon点数: 3.2
スコアーボード
標準偏差 0 (難易度) - mk2レビュー数 0Amazonレビュー
レビュー者: ナル レビュー日: 2012-04-22
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妖怪の和モノで核には闇部分がありますが、基本的には明るくて軽い、糖度高めの学園恋愛モノでした。
式部密と日比谷京極以外のルートは、真相に繋がる箇所が見え隠れする文面はありましたが、内容的には核心に触れ無い分、恋愛面だけがやけに目に付きました。
乙女ゲームなのですし、甘さを求める方には特に問題無いのかも知れませんが、恋愛中心のルートは「そのエピソード、正直どぅでもいいわ」と思う事も多く(笑)、甘さや胸キュンと言うよりも「高校生の際どいイチャイチャ恋愛」と言う印象だけが残って、シナリオの薄さは否めませんでした。
一方、密と京極ルートはちゃんとした軸がある分、興味深く見入ってプレイ出来、そこに恋愛面がプラスされてでしっかり楽しめました。
ちなみに、真相ルートはその延長上にあり、密での真相ENDと、京極での真相ENDと2つ用意されていますが、今回は他のルートをしていても、早い段階でも、真相部分が結構予想出来てしまい、実際かなり予想していたままでした。
恋愛だけが突起しているルートと、真相に近付くテーマがしっかりあるルート。
2つある真相ルートも似て非なる物で、1つは切なさに涙し、もぅ1つは…こちらは多分プレイヤーの好みで受け取り方が変わるんだと思いますが、個人的にはルートで良し悪しの差が結構ついてしまいました。
しかし、キャラに関してはかなりバラエティ豊かで良かったと思います。
これで、性格最悪の飛浦萌葱が恋愛攻略対象なら、更にキャラ的にもルートとしても面白い感じになりそぅだったのになと…。
あと、気になった事があるのですが…意見としては細か過ぎるのは承知の上書かせて頂きます。
特にですが、ヒロインの服が小学2、3年の女の子がデザインした様なレベルで、全体的に変な付け足しが多く、全身が見えるスチルを見た時は結構な衝撃があり、「服のセンスって重要(笑)」と思ってしまいました。
今回はシナリオが金太郎飴では無かったので、短いとまでは思わず、全体的にはこれ位でちょうど良いボリュームだったと思います。
ただ、やっぱりED後に何も無くなってしまったのには物足りなさがありますし、押しっぱなしスキップは疲れるので改善して欲しいなとは思います。
個人的には、妖怪設定がもっと雰囲気ある物ならば良かったのにと思いましたし、ルートによって結構良し悪しの差が出たとか…一見辛口意見が目立つ感じに書いてしまった気がしますが…実際は、なんだかんだ言っても結果的には結構楽しめたと思います。
ヒロインは結構難有りのキャラだと思ったので…問題児ヒロインでも大丈夫な方、際どい糖度もOKな方、出演声優さんや学園モノ好き、和風ファンタジーに興味があるのならば、プレイする価値有りの作品だとは思います。