俺に働けって言われても
中央値: 73 Amazon点数: -
スコアーボード
標準偏差 21.65 (難易度) 2.00 mk2レビュー数 3ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 3pt | 5pt | 5pt | 4pt | 2pt |
90pt
GOOD!
■オリジナリティー(5pt)
なかなか愉快なタイトル名もそうですが、引きこもりを主人公にしたアイデアは今までに無い良い視点で、自宅に居ながらも冒険者を雇って家賃滞納状態を乗り切るところからスタートさせられるのは新しいと感じました。
また、面白い所の1つが「戦闘においてプレイヤーの介入余地が全く無い」ところで、ダンジョンに潜入させたPTを動かしたり指示したりすることは一切できず、敵に倒されるor無事にダンジョンを脱出するのをプレイヤーはただ見守るのみ、となります。
RPGなどでよく使われる画面右上などに表示されるミニマップ、そのミニマップよりさらに簡素な作りのマップがこの作品のメインマップなのですが、凄く懐かしい気持ちにさせてくれます。
マップに表示されるのは、出入口・トラップ・宝箱・採取地・階段・ボスモンスター・潜入PTのみです。しかし未探索のダンジョンがPTによって少しずつマップが埋まっていくのを見ていると、結構ワクワクします。
資金管理やPT編成などは従来のシミュレーションゲームと大差は無いですが、上記の要素はオリジナリティーに溢れていると思います。
■熱中度(5pt)
未開の地を切り開いていくワクワク感と、ほぼ毎日PT加入を希望してくるランダム冒険者達、この建築にお金を使って今月は乗り切れるだろうか・・・など、エンディングを迎えるまではかなり熱中できます。
次の日に切り替わる前に唯一セーブができる小休憩があるのですが、そこでキッパリやめないと気付いた時には朝になってたなんてことが普通にありました。(笑)
このタイミングでしかセーブできないのは上手いなぁと感心。
現段階2012/5/15(今後アップデートが予定されているそうです)では、冒険者のスキル習得をするために何度も訓練所に通わせることになりますが、作業好きの人には良い仕様なのかも。
面倒臭がりの人にはかなり苦痛な仕様なのですが、最大人数の30人を雇用できるようになっても5人編成の5PTまでしか作ることができないので、常に5人は訓練所行きになることを考えると、やはり手間がかかりますね。
一気に何かを成し遂げる系ではなく、徐々に物事を進めたいタイプの人には熱中できると思います。
■満足度(5pt)
一応クリアしましたが、まだまだやれることがありすぎてボリューム的にはストーリーメインの大作RPGを凌駕しそう。
唯一存在感がきちんと描かれている女性の大家さんは表情豊かで厳しい人ですが、家賃の滞納を最大半年も許してくれる魅力的なキャラクター。
DLCでアイテムやシステム、職業などの増強ができますが、値段も最大100円でチートプレイができるようになるほどのバランス崩壊もしませんし、ON・OFF切り替えできるものがあるのが良いですね。
私自身はVITAで楽しんでいますが、これを購入してからVITAでこれしか起動しなくなってしまいました。PSPももう末期ですが、こういう良いソフトが出るのであればまだまだ楽しめそうですね。
ちなみに1000円です、このソフト。1000円だから満足感があるという意味ではなく、フルプライスのソフト以上に満足感がありました。
BAD/REQUEST
大家さんの日本語がおかしかったりしますが、凄く悪い部分は突出して無い感じでした。
気になる点はCOMMENT欄に記載。
COMMENT
■グラフィックス(3pt)
グラフィックを売りにしたゲームでないのはPSストアのスクリーンショットや公式ページを見れば一目瞭然ですが、そんな中でも大家さんの表情変化の豊富さに驚きました。
体はほぼ固定されていますが、最近までやっていた某有名ADVゲームのキャラクター達よりも表情は変化していました。
冒険者達のキャラクター絵は完全固定で可もなく不可もなくといった感じですが、全体的に可愛い系ですね。ワールドマップに関してもその世界観を崩さないようにアニメ調にしてあるのだと思います。
グラフィック全体的にまとまりがあるので、違和感などは全く感じませんでした。(主人公の自宅を除く)
■サウンド(3pt)
音楽に関しては、種類自体がかなり少ないけれど悪くはないといった印象です。
どこかで聴いたことのある曲を上手い感じに繋ぎ合わせて作った感はありましたが、長時間聴かされても耳に残るか残らないかぐらいで留まってくれます。
いかにもRPG風の曲ばかりですが、懐かしさもありました。
■快適さ(4pt)
ソフトを起動してからタイトル画面にいくまでのロード時間がVITAソフト並みに長い。
でもそこから先はサクサクでロード皆無なので許容範囲。
システムUIがいろいろと便利なところと不便なところで差がありすぎる印象。
希少種や変異種のモンスター出現情報がPT派遣の際に表示されないので、いちいち調べたりしないといけないのが辛い。
訓練所で一度訓練を決定してしまうと取消できなかったり、派遣場所を全て決めたところでワンボタンスタートさせられなかったり、オプションでのログ速度関係の変更説明が意味不明だったり、やたらとセレクト・スタートボタンを押すことを要求されるのは苦痛でした。
それでも最近のソフトでよくあるモッサリ感が無かったので、そういう意味では快適でした。
■難易度(2pt)
最初はよく分からないまま半年が過ぎて、ゲームオーバーになるのが普通?なのかもしれませんが、再スタート時にその半年で身に付けたプレイヤーの知識がかなり活かされます。
よほど無茶な買い物や雇用などしない限りは、ゲームオーバーするのは最初の1度だけになるはずです。難易度はそれほど高くはありませんし、DLCを購入することにより、難易度は大幅に下げられます。
・総評
最大の売りは1000円という価格ですが、過去に発売された有名ソフトのベスト版などを買うより、こちらをお勧めしたいですね。
ネットワークを使ったアイテム交換や協力・対戦などの要素が無くても、1人で黙々と長く楽しみたい人向けのゲームです。
大雑把に言うと、サカつくの試合中に作戦指示が出せず、試合をするのもしないのも自由にできる経営RPGってところですか。
状況変化を見ているだけのゲームが好きな人は朝までプレイできると思います。
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GOOD!
オリジナリティ:
キャラクターや世界観は王道のダンジョンRPGを踏襲しながら、ゲームシステムの根幹は経営シミュレーションです。
冒険者を雇用し、ダンジョンへ派遣し、収支を黒字化するようにリソースを配分し、スポンサーへの手形を返しながら、活動を広げるための次への設備投資を行います。
戦闘シーンにプレイヤーが全く介入しないRPGは、このゲーム以外に無かったと思います。
熱中度:
冒険者のクラスとスキル、武器防具の開発、モンスターの生態と物価のリンク、ダンジョンでの討伐採取等、モチーフとしているRPG部分のシステムは手抜き無く作られています。パーティをコツコツと強くしてゆく従来のRPGと同じ感覚でプレイを継続して行けます。
快適度:
計画?編成派遣?冒険?報告?売買、の一周が10分間程度で、電車の中で遊ぶのにちょうど良いボリュームです。
普通に遊べば黒字が出ますが、経費は常に高騰してゆきますし、指示を誤るとちゃんと全滅もするので緊張感がそれなりにあります。
満足度:
ゲーム内容が良いことに加えて、本体千円・DLC含めても約二千円という良心的な価格設定に感心します。画像・音楽・演出等のシンプルさから「このゲームに何が必要で何が余計か」が吟味されて開発が最適化(最小化)されていることが感じられ、清々しいです。
画像・音楽:
必要最小限しか入っていません。が、想像力で補完できてしまうので全く問題無かったです。
BAD/REQUEST
快適度:
セーブが計画?編成?冒険?報告?★?売買?計画…の★のタイミングでしか行えないことがかなり不便です。冒険の後始末が残っている状態、次の冒険の計画を立てていない状態でのセーブとなるので、再開時にtodoを思い出すのに苦労します。わざと中断を不便にすることで、「あと1ターン」とプレイを続けさせることを狙っているのかも。
あくまで個人的な感覚と断ってですが。
ところどころ、現実的過ぎて興ざめをする瞬間があります。ファンタジーRPGというよりは、人材派遣会社を経営しているような。主人公をわざわざ「ひきこもりニート」の設定にしているせいで、現代日本が連想させられるのかも知れません。
そう思ってしまうと、ユーザーインタフェースもゲームのそれというより業務用アプリを触っているような気がしてきます。
発想のタネにするのは良いのですが、製品としてはネタは隠した方が世界観が邪魔されなかった気がします。
COMMENT
シムシティやプロサッカーチームを作ろうのような経営系のゲームが好きな人にはかなりオススメです。
ウィザードリィのようなダンジョンRPGが好きだけれど、最近のRPGは演出がゴチャゴチャしていてテンポが悪くてくたびれる、という中年ゲーマーにも、シンプルさが当たる可能性ありです。
どちらのタイプにしても、数字や文字のデータから物語をイメージする力は楽しむために必要かも知れません。
RPGに出来合いのストーリーやグラフィックやアクションを期待する人及び、数字の増減にピンと来ない人には全く向かないと思います。