ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 4pt | 3pt | 4pt |
73pt
GOOD!
ゴシックと名づけられたように、随所に悪く言えば「古臭い」、良く言えば「懐古的な」部分が多数あります。
全体的に重々しい雰囲気で「やり応えのあるRPG」と言えます。
Wizの正統亜種に立ち返った、といえば分かりやすいでしょうか。
ここ数年のよくあるRPGのような、苦戦をイベントシーンなどで”演出”はするけど、実際にはプレイヤーはほとんど死なないしゲームオーバーなんかも見ることは皆無、ストーリーからサブストーリー・クエストに至るまで、やることは1から10まで全て細かく説明がある、もしくはカイドビーコンが出っぱなしで迷うことなどあり得ない、といった過剰な親切心溢れるRPGとは一線を画したものになっています。
敵は本気で殺しにかかってくるので、気を抜いているとあっという間に全滅という緊張感があります。
レベル差があるから、ということではなく、敵が持っている技能(個性)との相性(職業/装備)が悪いと一気にHP持っていかれる、という意味です。
なので、パーティメンバーはよく吟味しないと、なかなか探索がはかどりません。
ですが、それをあえて承知の上で、趣味で固めたパーティで冒険するのも、また楽しいものです。
MAP構造の良し悪しは置いておいて、トラップもただの嫌がらせレベルではなく、割と手痛いものが多く、宝箱も盗賊技能があっても失敗することがしばしば起きるので、戦闘後のご褒美タイム!というより開けるか捨てるかの悩ましい選択(特にメンバーが瀕死状態だと)をさせられる嫌な緊張もあったりします。
こういう昔ながらの緊張感あるRPGにストレスを感じてしまう人には、面白くないモノとしか見えないかもしれませんね。
武器や防具に関しては、良くもあり悪くもあるんですが、いい物がなかなかドロップしてくれません。最初はかなりヤキモキするかもしれません。
しかし初期装備でも(しばらくは)それなりに戦えちゃうんで、それほどシビアではありません。
そしてそれに慣れた頃に、ポロリポロリといいアイテムがドロップし始めます。ここら辺のバランスはよく考えてるなぁと。
劇的にいいアイテムがいきなり手に入ったりはせず、徐々に徐々にいい物へとシフトしていく感じで、これは攻撃が当たりやすい(体感)・これは攻撃力がすげぇ(体感)など、今まで他のRPG系だとスルーしてきたような武器や防具でも、使う機会があります。
※性能表には載っていない使い勝手のよさなどもある
BAD/REQUEST
・武器のグラフィックがない
説明文はなくても別にかまわないんですが、グラまで無くしたのは少し味気ない気がしました。
・敵のグラフィックがエルミ2・3からあまり変わっていない
新しく追加されているものもあるけど、そろそろ一新して欲しいところ…
・得られる経験値が少ない
敵の強さと比べて、得られる経験値が少ないです。
これは純粋にバランスが悪いと思いました。
・序盤から理不尽とも思える敵が出現する
具体的にはレッドキャップなる赤頭巾ちゃんが、首はね率20%以上のスキルを持っていておまけに2回攻撃、それが大量に出現したりするんですが、その姿を見た瞬間の絶望感といったら・・・
装備もロクにそろっていない段階で出現しはじめるので、かなりスリリング。
もう少し後で出現でもよかったのではと。慣れてしまえば、どうってことありませんが。
・MAP確認が消費アイテムに
賛否両論が分かれる所。
昔ながらに方眼紙にちまちまと自分で書き込む楽しさを思い出す人、楽しむ人にとっては問題なし。
今風の便利なRPG仕様から抜け出す気がない人にとっては苦痛。
ただ携帯ゲーム機のゲームとしては、少し勝手が悪いかな?と思います。
しかしながら、確率で壊れる地図(運がよければそれ1枚で探索しきれる)もあるので、そこまで神経質になる話でもありません。
・ストーリーに関連した人物との絡みが薄い
Wiz系にはありがちですが、世界や住人たちとのつながりはかなり薄く、味気なく感じるかもしれません。
ただのイチ冒険者集団が、ふらりと立ち寄った国で仕事や冒険しようが、いきなり王族と仲良くなれる訳がないし、住民ともよほどのことがなければ親しくなりはしないでしょうけどね。
壮大な物語に巻き込まれちゃってるぅ!ボク英雄扱いされちゃってるぅ!的なものを求めている人には、かなり肩透かしを食らうことでしょう。
COMMENT
良くも悪くもなし、といったことをいくつか
・画面の暗さについて
室内の明かりの下だと、ダンジョンはまったく暗くありません。……(中傷により削除しました)……
ただし自然光の下だと、かなりダンジョンが見えにくくなります。
・EXスキルのつけかえが作成時と転職時だけ
実際に使ってみないと分からないって部分があるので、気軽に付け替えができるようにして欲しかった気もします。
そんな気がしましたが、よく考えてみたらそれを言い出すと職業だって簡単に変えさせろよ、ということにもつながるので、やっぱり転職時にだけは変えていいよって仕様で間違ってないのか、と自己完結。
・年齢増加の仕様について
面白い仕様だと思います。唯一ロスト(キャラデリート)の可能性のある仕様ですが、若返りの手段もありますし、それほど神経質に反応するようなことではないかと。
総じて、「とことん便利でストレスなく俺最強!でも面白いゲームな!」というプレイをしたい人には不向きなゲームです。
ゆっくり時間をかけて、自分のキャラたちが地味に強くなっていく様を楽しめる人には凄くオススメです。(デーモン養殖で成長度合いは加速させられますが)
昔のWizライクな探索型RPG、ゴシックとはよく名付けたものだと関心しました。
Amazonレビュー
レビュー者: MK レビュー日: 2012-08-09妄想しつつ遊ぶのが魅力の一つでしたが
今作ではまずキャラメイクの時点で種族別に年齢が制限されるなど、
意味不明な仕様となってしまっています。
即ち頭で思い描いていたキャラクターを作れない可能性もあるわけです。
この時点でまずプレイヤーの自由なロールプレイを否定してきます。
そして歴代に比べて極端な加齢仕様。
ダンジョンを往復するだけで月日が流れるようになり、
ただでさえ死亡しやすい難易度であるのに復活時には年齢が増加するように。
おかげで前作までの感覚でプレイしていると
キャラメイク時は未成年だったキャラクターもあっという間に中年です。
また、前作まではレベルを上げるほどプレイヤーが強くなるのが実感できましたが
今作では極端に弱体化され、スキルに上限が設けられてしまっています。
やり込んで強いキャラクターを作ろうとするプレイヤーには大きなマイナスポイントです。
そしてシリーズおなじみのアイテム図鑑、モンスター図鑑。
アイテム&モンスター共に詳しい説明文があって収集する楽しみがあったものでしたが
今作ではそこがバッサリ削除されており、味気ないことこの上ありません。
また、ラスボスがいきなり襲ってくるだけ等、他にも挙げればキリがありませんが
エルミナージュ1〜3に比べて非常に自由度が低く、内容の薄い作品であると感じました。
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GOD EATER(ゴッドイーター)
■ ジャンル:チーム連係型ハイスピードハンティングアクション ■ プレイ人数:1人(アドホック対応:2?4人)
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GOOD!
60時間と少しプレイしてみましたのでレビューします。
ダークでシリアスな雰囲気の3DダンジョンRPGを好む方にはおすすめできます。
・打って変わったシリアスな雰囲気
前作の明るい雰囲気は消え去り、ゴシックの名にふさわしい旧来Wizのダークな雰囲気で物語は始まり、シナリオ最後まで緊張感は続きます。BGMも雰囲気に合っており、シナリオクリアまでならば敵の強さも十分バランスの良い作りになっています。強引なレベル上げをしなければプレイ時間40h前後Lv20代前半でボスは倒せるでしょう。
・好きなキャラクターを使えるフェイス+スタイルロード。あとサウンドロード
前作までに導入されたフェイスとスタイルロード、ゴシックでもこの機能は採用されており、好みのキャラクターを作成することができます。絵が描ける人ならば自分のオリジナルキャラクターを使うことができますし、描けない人でも様々な作品からエルミナージュ用に加工された画像データが多く出回っているので、必ず気に入るキャラクターが見つかることでしょう。
ついでにBGMも好きな曲に変更できます。
BAD/REQUEST
過去のエルミナージュシリーズからの派生として、今作のゴシックとなっていますが
エルミナージュシリーズである意味がなく、過去作にあったクリア後のエルミナージュ機構がありません。
またクリア後追加ダンジョンではWizエンパイアに関する話題が出てくることからも、エンパイアシリーズを意識した作りになっています。
○問題点は大きく3つあり、画面の暗さと前作まであった図鑑の説明文とアイテム画像の削除、そしてゲームシステムのユーザーへの配慮の無さが挙げられます。
・画面の暗さ
私はPSP3000でプレイしたのでさほど気になりませんでしたが(旧来のモノより多少明るい)
PSP1000などをお持ちの方には、あまりの暗さに快適にプレイできない可能性があります。ゲーム内には明るくなる魔法がありますが、これは隠しポイント発見の可能性が上がるものであって画面は明るくなりません。ダンジョンによってはPSP3000でもちょっと…と思えるようなモノもあります。
・アイテム画像、図鑑説明文削除
Wizardry、エルミナージュ、これらのゲームはシナリオクリアから更に面白くなるゲームなのですが、それはアイテム探しの楽しみがかなり大きなウェイトを占めています。拾ったアイテムがどのようなものなのか分からないために、この楽しみの部分が大きく削がれてしまっています。
・ユーザーへの配慮の無さ
画面の暗さもそうですが、エキストラスキルの変更不可、歳の取りやすさと選択の幅が狭いこと、キャラ育成に投資が使えなくなった(作成時のみ)、何よりダンジョンの奥へ行ったら帰ってくるのが苦痛なほど面倒で短調なダンジョン
○更に細かい点を挙げるならば
・クリア後ダンジョンのバランスの悪さ
結局最後は高ダメージツバメ返しと首切りの応酬になるので、歳を取るのが嫌ならばほぼリセットゲーと化します。(死ぬと+1歳、灰化で+2歳)
前作でも同じようなものでしたのでそう悪いとは言い切れない部分もありますが、戦闘に関しては難易度が高いというより単に面倒なだけです。
・序盤に魔術師、錬金術師がほぼ必須
ユーザーへの配慮の無さでも挙げましたが、ダンジョンにショートカットはほぼ存在せず(一部のみ)、奥までいったら帰り道も同じ道を通らねばなりません。ここで問題になるのが地図の消費制と遠回りになるように作られたダンジョンです。
地図の消費制には救済アイテムがありますがこのアイテムは壊れる上に、他の仕様出来るアイテムも非常に壊れやすく、錬金術師の修理魔法が重要です。
更に遠回りになるよう作られたダンジョンは地図を見ながらでないと混乱すること必至なため魔術師の転移魔法がないとストレスが溜まることでしょう。
・スカスカなダンジョンではないが似たようなモノばかり
エルミナージュ3ではダンジョンのスカスカ具合が問題点になっていましたが、今作ではそれは解消されています。しかしスカスカでないにしても、有るのは調合材料と鉱石が取れるポイントばかりで単調さは拭えません。ダンジョンの仕掛けにしてもスイッチかワープかしかないのでここも残念な所でした。
・BGMも単調
これは好みの問題なのですが、盛り上がりに欠けるためBGMは変更せざるおえないでしょう。
特に戦闘BGMは序盤いい雰囲気を演出してくれますが、中盤まで来るとはっきり言って飽きます。
COMMENT
前作までのエルミナージュは非常に楽しめたので今作も非常に期待していました。
序盤の辛さはキツイものがありましたが、転移魔法を使えるようになってからはシナリオクリアまで楽しめました。
しかしクリア後ダンジョンはあまりいい出来とは言えるものではなく、残念です。
良い点と思えるものに作品の雰囲気とフェイス・スタイル・サウンドロードを挙げていますが、ロード機能は前作まででもありましたから、本当に良いのは雰囲気ぐらいしかありません。
今作は難易度の高い3DダンジョンRPGとしてマーケティングされていますが、私にはただ単に面倒なシステムを増やしただけの作品としか感じられませんでした。