シャイニング・アーク
中央値: 69 Amazon点数: 2.9
スコアーボード
標準偏差 8.99 (難易度) 2.33 mk2レビュー数 3ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 4pt | 3pt | 5pt | 5pt | 4pt | 3pt |
87pt
GOOD!
・バトルシステム
前作のバトルシステムを大きく引き継いでいるが、まずそのシステムが個人的に好みだったため、今回もよかった。
また前作とは違って難易度が選べるようになっていて、カジュアル(簡単)とスタンダード(普通)を選べるのだが、スタンダードでは普通の難易度であるはずが、前作よりも既に難しさがある。
戦闘参加人数が4人だけ。フリークエストによるレベリングをしないとかなり苦戦したりする。一斉攻撃などによるごり押しができない・・・など。
思考停止していると意外とクリアが難しい。特に異形戦。
またテンポがいい。敵モンスターの行動も素早い。
経験値が出撃していないキャラクターにも入るというのもグッド。
全員が等しくレベルが上がっていく。まぁ、最初から最後まで一貫して同じ4人を使っていったら若干の差は生じるだろうが。
・村
普段プレイヤーが行動できる場が一つの村だけになり、その村がいくつかのエリアで構成されている。
前作のように無駄にいくつも街があるワケではなくスッキリ。ちなみにカメラもグルグル回せるので景観をじっくりと見ることもできる。
・生活
ハーツにあったような時間帯システム、釣りやパン焼きが追加。ただしかなり簡略化されている。だが個人的には好き。
釣りの方は時間帯やエサの影響を受け、そもそも出現確率の低い魚などもいて意外と深い。
パンは戦闘中に使用できるが、追加効果がとても大きい。しかも体力回復効果つき。ポーション涙目。
また、『ラナの交易』という新しいシステムも追加。新鮮ではあった。
・フリークエスト
多い。どんどん追加されていく。難易度も進行に合わせて上がっていく。
前述通り、フリクエによってレベリングをしないと苦戦するため、前作のような空気感もない。
・ストーリー
前作のような見ていて恥ずかしくなるような超絶ベタベタなものではなく、なんというか進めているうちにストーリーが気になってしょうがなくなった。
パニスの正体や島の過去の謎、各キャラクターの設定なども深い。
おかげで内容が厚い。それに合わせてプレイ時間も結構かかる。
そもそもLV上限が前作の50を軽くオーバーしている。だからといってLVが上がりやすいワケではない。
勝つためにしっかりフリークエストをこなしつつ、ストーリーやサブイベントを楽しんでいたら既にプレイ時間が前作を越えていた。でもクリアはまだ。そんな感じ。
個人的には、あんまりにも感情移入しすぎて終盤に入った時のアレは鬱になりかけた。その後はかなり泣けるシーンもあった。
しかも本編クリアまででも結構なやりごたえだが、EX章という番外ストーリーのようなものまである。
・キャラクター
操作可能キャラの数が前作よりも圧倒的に少ないが、かなりグッジョブ。
前作はまったく起動しなかったキャラが何人もいたし、キャラが多いせいでそれぞれのサブイベントが薄っぺらかった。
それが今作は操作可能キャラが少なく、その分キャラクター全員の設定が深く掘り下げられている気がする。
ストーリー進行中の会話の際もそれぞれのキャラがよく喋り、幽霊部員になるような無駄なキャラがいなかった。
村人さえも個人個人がかなりよくしゃべる。村人の名前をここまで覚えられるゲームもなかなか・・・。
・フォースソング
前作の『雰囲気にまったく合わないロック調フォースソング』のような酷い雰囲気ブレイクはなかった。
ある程度は雰囲気維持を意識したようで、比較的静かというか、神秘的というか、民族的。
ただしヴァイオラさんには退場してもらおう。雰囲気がry
・武器生産と強化
前作は初期装備武器のまま強化も何もしなくても余裕だった。
だが今回は武器の性能差がかなり大きく、大事な要素になっていた。
攻撃力などのステータスの影響はもちろん、属性や連撃数まで変わる。
しかもなんと武器を変えるとバトル中のグラフィックがちゃんと変わる。これは評価が大きい。
・スペシャルコンテンツ
おまけコンテンツがかなり充実している。素晴らしい。
本編クリアでEX章となるが、そこまでいくと全てのBGMが自由に鑑賞できるようになる。
また、ゲーム内に登場したグラフィック画像も全て鑑賞できる。
今までのシリーズにはないコンテンツで、かなりありがたい部分。
BAD/REQUEST
・パニス
幼女好きはいいかもしれないが、そうでもなかったりましてや幼女嫌いの人にとっては、前半のパニスはとにかくうざい。
村でもイベントでもうざい。バトルでも色々とうざい(テンポブレイク。あと役立たずな面が多い)。
なのにスタメンから外すことができない! おかげでまともな戦力はたった3人に・・・。
かなり後半の方で記憶を取り戻し年相応の性格になり、バトルでも自由に操作できるようになる。
そこまでいくと、今までのうざさから解放された喜びがマッハ。
・BGM
種類は相変わらず豊富だったが、前作に比べると一回聴いただけで印象に残るようなものが少なかった。
スペシャルコンテンツのBGM鑑賞でじっくり聴いているうちに良さがわかってくる、といった感じ。
今作が前作に唯一負けているところと言ってもいい。
しかしアークのストーリーの壮大さ、切なさを見事に表現している秀逸なBGMもいくつかある。聴くたびに各場面を思い出してしみじみしたり・・・。
・キャラエンディング
ネタバレになるかもしれないのであまり語れないが、シャイニングシリーズにしては大人しい(笑)エンディングばかりだった。特に女性キャラ。
キャラ自体の魅力や設定は評価できるが、キャラエンディングはちょっとモヤモヤが。
COMMENT
BADの項の内容が少ないことを見てわかる通り、悪い点はあまり見つからない。
特にゲーム内容(システム、ストーリー)に関しては本当に秀逸で、悪い点を探しても見つからない。
アークをプレイするまではオンラインゲームをやっていて、オンゲの片手間にアークをプレイするつもりでいたが、いつの間にか逆になっていた。
とにかくストーリーが気になってしまって、早くクリアしたい衝動に駆られた。
でもレベリングしなければ簡単には進めない。その分どんどんやりこむことに。
やたらと前作と比較して書いてきたが、結果は今作の大勝利。
ストーリーは本編と番外編の二段階構成でかなり長く、とても満足できた。
若干の恋愛要素を含むのは相変わらずだが、BADの項にも少し記述したが、今作は今までよりも恋愛的展開は薄いので、今までのシリーズに抵抗のあった人にもオススメ。
人によってはむしろ、ほとんど恋愛要素がないんじゃないかとさえ言える。主人公とメインヒロインはともかく。
Amazonレビュー
レビュー者: 鳥 レビュー日: 2013-03-13・冗長な展開、同じような会話の繰り返し
○○へ行って△△を取ってきてくれ→「こんな所にもモンスターが」→戦闘→「片付いたな、用事を済ませて帰ろう」→次の日まで眠る(強制)
これがこのゲームの基本的な流れです。このサイクルを6〜8回程度繰り返した後、異形との戦闘(ようするにボス戦)を経て次の章に移ります。
そしたらまた上記の流れを繰り返して―。ラストまでずっとこれ。すぐマンネリになるしメインストーリーなのにおつかい感が半端ないです。
・言うこと聞かない&パーティから外せないパニスの存在
パニスはストーリーの進行上一時離脱するのを除いて、必ず戦闘に参加します。
彼女は非常に自由奔放なAI操作で動き、プレーヤーはただその結果を受け入れることしかできません。
瀕死の仲間を回復せず見殺しにされる、宝箱を取りに行く途中で最後の敵を倒されて戦闘終了なんてことがよくあります。
途中から攻撃/支援/歌/おまかせの4つから指示できるようになりますが、それすら気分次第で無視されます。
また、戦闘メンバーは最大4人ですが、パニスが固定なので自由に選べるのは3人だけです。
・ギャルゲー要素の薄さ
かわいいキャラとイチャイチャできれば他は気にしないという方も注意が必要です。
シャイニングシリーズはハーツしかプレイしてないんですが、それと比べると恋愛要素はほとんど皆無です。
夜会話的な物もないし、そもそも主人公が最初から最後までパニス一筋で他の女性キャラには見向きもしません。
キャラごとの会話イベントも基本的に日常的なギャグ路線なのでそっち方面で期待していると肩透かしを食らうでしょう。
・地味にロードが多い&長い
村は(大した広さじゃないのに)5つのブロックに分かれており、ブロック間の移動に2秒ほど(Now Loadingの文字がしっかり読める)のロードが発生しテンポが悪いです。
最初に書いたマンネリ感と合わせて結構ストレスを感じました。ちなみにUMD版でインストール使用での感想です。
キャラクターが皆それぞれ魅力的なのが本作の良いところだと思います。
ただ、全体的に粗が目立つシステムのせいでゲームとしての楽しさを見出すのが難しい。
正直、あまり人にオススメできるゲームではないと思います。
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GOOD!
「キャラデザイン」
Tonyさん。存在感・肉体感のある絵柄に丁寧な塗り。男女共に丁寧に書き込まれているほか、獣人や機械、エルフなどなど多彩な書き分けがされていて非常に良い。
今作では村人ひとりひとりに一枚絵が用意されていることも好印象。端役のジムは見た目からクズっぽさ、小物っぽさが漂っていて、そういうキャラメイクにも手を抜いていないことがなお良い。
「ゲームデザイン」
牧歌的な「ファンタジーライフ」を満喫してもらおう。そして、ファンタジーライフを体験してもらうことでキャラクター達の「戦う理由」を明確化しよう、というデザインだと思う。
昨今のゲームやキャラは口先ばかり愛や友情、善性を口にするばかりで全く説得力がない(「人を助けるのに理由なんかいるか!」みたいに)のだが、その点、このゲームデザインは良かった。当たり前の暮らしを主人公とプレイヤーが共有することで、「守りたいもの」をすんなり共有できたように思う。
もっとも、同じような依頼ばかりでちっとも生活感がないとか、シナリオとしてみた場合平坦にすぎる、という意見も大いにあるとは思う。悩ましいところだけれど、個人的には許容範囲。
BAD/REQUEST
「シナリオ」
全体としてみた場合、序盤から中盤の牽引力と、終盤への入り口にやや難あり。牧歌的生活を丁寧に描いているため、どうしてもお話としては起伏に欠けてしまっている。
キャラ固有のエピソードにもう少し尺と量を増やしたり、中盤の村民依頼を少し削って、終盤の「転機」と「団結」エピソードを丁寧に描いてくれれば緩急がはっきりしてシナリオとしても読みやすくなったような気がする。
特に、「元は敵・無関係だったキャラの説得が簡単すぎる」のはダメ。説得に応じても良い、と考えるであろう確たる条件や環境の提示なしに(あるいは説明・描写不足のままに)味方してくれるようになってしまうと「相手方の覚悟や事情」が陳腐化する。
また、シリーズをやっていなければわからない固有名詞とかを、説明なしに使用するのもマイナス。
「セーブ・ロード時間」
長い。
セーブ一回するのにデータチェック十数秒、セーブ数秒、ゲーム再開のためのデータ再読み込みに数秒、ということで三十秒くらいかかる。かかりすぎ。
また、頻繁にマップ切り替えが必要となるゲームデザインなのにマップ切り替えにも時間がかかる。データインストールしてさえ10秒前後かかるため、何をするにもいちいち手間取るのは大きなマイナス。
「どこかで見たような…?」
このシナリオ、キャラクター、各々の役割やコンセプト(あと中の人)などから考えるに、コレ「シャイニング・ハーツ」の焼き直しじゃね? という印象が拭えない。
システム・演出周りが可哀想過ぎてプレイが苦行だったハーツに比べ、「ああ、これがやりたかったんだ…」という納得はある。でも、二番煎じっぽい雰囲気はやっぱりマイナス。
「パニスさん大変です」
メインヒロインであり、戦闘キャラとしてイベント以外では絶対にいなくならない「パニス枠」を持つパニスさん。
なんとこの娘、プレイヤーが操作できないプレイヤーキャラクター、という困ったちゃん。ガチガチの魔法キャラで装甲は紙。でも移動力はそれなりにあり、「単騎で敵陣に突入して何もせずに行動終了」とか「目の前に敵や死にかけの味方がいるのに微笑んでターンエンド」とかコンスタントにやらかしてくれる。
レベル上げや装備調達をやってれば戦力面で困りはしないが、行動指示(と言うかお願い)を「パニスそれやだ!」と蹴ってくれるのは、軽くイラッとする。
シリーズの売りであろうフォースソングを八割方独占しているのに操作できないから、今作ではフォースソングは死にスキルと化している。
終盤になればちゃんと操作できるし、そうなればとんでもねえ万能系強キャラに化けるのだが…
「戦闘システム」
戦場のヴァルキュリアのブリッツシステムと、RPGによくあるアクティブターンシステムを足して二で割ったようなシステム。
これ自体は良いのだが、敵の迎撃はこっちが攻撃モーションに入ってもお構いなしに続けるくせに、こちらの迎撃は敵が攻撃モーションに入ると絶対に中断する。
また、迎撃に対処するための「ガード」「ダッシュ」は移動力を消耗するため、ガードしながら近づこうとすれば敵に攻撃できる間合いに入れず、ダッシュすれば途中で息切れして敵の目の前で移動力が切れる。殴られながら近寄って殴り返したほうが、結果的に傷が少なくて済むため、ガードやダッシュの意味がほとんど無い。
今作では戦闘に出せるのが4人のみ(うち一人はパニス固定)なので、戦略と呼べるほどの戦略が編めないし、数少ない戦力からではフォースソング要員(戦場で歌うだけ)を捻出できない。
重装甲キャラのアダムは食らいながら突撃、中距離戦の得意なキルマリアはダッシュや曲線移動で敵に近寄るテクニカルキャラ……なんてふうに、移動力の明確な差や迎撃耐性、ダッシュ特性などをつけることでいくらでもキャラの差別化は出来たのに、少ない戦力みんな「近寄って殴る!」となると……戦略? なにそれ美味しいの? となる。
戦闘システムは、もう少し練り込みが必要だったように思う。
「DLC」
これは完全に個人の趣味なのだが…
あれこれ拡張したければDLCをダウンロードしてね、っていうプレイスタイルの要求はいい加減やめてほしい。
PCやスマホのゲームなら通信機能標準だろうが、PSPは本体に通信機能がないんだから「通信しろ! 通信しろ!」みたいな展開方法は正直鬱陶しい。有料ディスクで販売するゲームなんだから、ディスクに込められるものは全部込めて欲しい。パスワードや過去作のセーブデータ有無などでのロック解除はあってもいいのだけど……
COMMENT
全体としてはそこそこ満足な出来。
直してほしい小さな不満は多々あっても、全体としてはうまくまとまっている。
ルーンファクトリーなどの、ファンタジー生活シミュレーションが好きな人は楽しめるのでは?
ただ、メインシナリオが一つきりで、双方向の恋愛要素があるのはフリード・パニスのみ、というのには、結婚相手さえ自由に選べたりもするルーンファクトリーシリーズと比較した場合、不満が残るかもしれない。
恋愛要素を気にしない人、普通のRPG好きな人にもおすすめは出来る作品だと思う。