ベアルファレス
中央値: 72 Amazon点数: 4.8
スコアーボード
標準偏差 7.99 (難易度) 2.90 mk2レビュー数 10ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
3pt | 3pt | 3pt | 4pt | 5pt | 2pt | 2pt |
73pt
GOOD!
・作り込み
:ある一場面でしか使われないのにしっかりと作りこまれたキャラクタのドット絵。
ある特定の時間帯でしか起こらないイベント。
あるキャラクタを連れて特定の時期に訪問しなくては発生しない掛け合い。
そんなものだらけです。基本的なストーリィは一本道でやっていることも変わらないのに、何周もすると個々人の様々な裏が見え隠れします。
・キャラクタ
:キャラクタの人物像が仲間キャラでも、その他のサブキャラクタでも良い。出番はかなり差があります(パスカ・ジェシカ・シャルン・アーサー>サラ・ルカ・オルフェウス>>その他くらい)が、一人ひとりに好感が持てます。
BAD/REQUEST
・バランス
:あまりバランスがよろしくない気が。二刀流や大剣がやたらと強く、短剣や片手剣がだいぶ使いにくい。攻撃系の魔法キャラも序盤は使えない魔法が多すぎる。
:回復魔法がほとんど必須になる(そうでなければ大量に回復薬を買っておく必要がある)ので、必然的に回復魔法を覚えるサラ、ルカ、オルフェウスの好感度が上がりやすくなってしまう。
:オリジナリティのあるパネル・システムもちょっと使えないものと使えるものの差が大きかったような気がします。
・一本道
:基本的にはひたすら一本道です。細かい作りこみのために、それでも面白いといえば面白いのですが、もう少し根本的な部分で分岐があったら良かったのでは、と思わずにはいられないところが。
・戦闘
:地味に難しい。その辺の雑魚でさえ、撃った弓をかわす。攻撃力が低く、パネルも弱いメンバーばかりだと、ちょっと厳しいものが。
COMMENT
良いところ、悪いところ、と書いてみると、そんなに細かく書けるところがない、それでも何か思うところがあったゲーム。
紫色の剣、不死者、棺桶の町。様々な目的を持った人々に等しく襲い掛かる迷宮。
キャラクタは丁寧に描かれており、彼ら彼女らがストーリィを紡ぎます。村のために一攫千金を求めるもの、家族のために薬を探すもの、民衆を守ることこそが貴族の務めという男、家族を殺して逃げてきた女、辻斬りの刀鍛冶、その他諸々。酒場の飲んだくれでさえ、自分が外にいればモンスターなんて楽勝だ、と言いのけられるこの世界で、なにを目指して突き進むのか。
人を選びそうなゲームです。私は非常に楽しめました。きっと昔は売れなかったんでしょうが。
Amazonレビュー
レビュー者: 長野太郎 レビュー日: 2010-08-20四方向のマス移動の上、斜め見下ろし視点なので操作性が悪く、
(上ボタンを押すと斜め右上に動き、下ボタンを押すと斜め左下に動く)
どうにもアクションゲームとしては評価しづらいというのが正直な所です。
どちらかというとローグライクやハックアンドスラッシュに近いのではないかと感じました。
この作品の魅力といえば、
やはり作りこまれた世界観と個性豊かなキャラクター、そして重厚なシナリオでしょうか。
とある町に、それぞれがそれぞれの理由を持って集まり、それぞれがそれぞれの結末を迎える。
主人公はそんな彼らの物語に一石を投じるように動き、ついには生涯を共にする程の関係へと
進展していきます。ひとつひとつのシナリオが短いのが難点ですが、どのキャラクターも、背
負っているものは想像以上に大きく重く、短いながらも内容の濃いシナリオとなっています。
きっと、最初の一人をクリアした時「こんな濃いのがあと二十五回もあるの…?」とお得感
を感じざるを得ないでしょう。
ストーリーやキャラも良いのですが、私が個人的に一番好きなのはキャラメイクです。
主人公は顔グラフィックが固定されている以外はほぼ無個性なので、ゲーム開始時に設定できる
出身地や職業、性別、目的などによって、そのプレイヤーだけの主人公像が出来上がってくるのです。
例を挙げると「一攫千金を夢見る大国出身の農民」や「不死の秘宝を探す辺境の国の神父」など。
この項目によってキャラクターの好感度まで変わってくるので、気合が入ってしまいますね。
PS後期の作品ですが、日本の古き良きアクションRPGを感じる事のできる貴重な作品です。
PSアーカイブスでも配信されているので(600円)、プレイされてみては如何でしょうか。
このレビューがご購入の参考になれば幸いです。
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GOOD!
○設定や世界観、キャラクターがかなり作りこまれています。
キャラクター達が個性的なのもいいです。
多少ステレオタイプなところがありますがそれを感じさせないほど
キャラが立っていいます。キャラ同士のやりとりも面白いです。
○主人公には名前、性別、身分(使用武器)、出身地、目的を設定でき、
ストーリー上重要な場面ではどのような行動をとるか選択肢が出るので
自然と主人公に感情移入ができます。
○グラフィックス…なかなかいいです。
2Dのキャラもよく動くので見ていても楽しいです。
○熱中度…キャラが作りこまれていて仲良くなっていくと第一印象から印象が
ガラっと変わるキャラも結構いますで、他のキャラでもクリアしたくなります。
二周目からは攻略方法を知っているため、わりと短時間でクリアできる
(=繰り返しプレイに向いている)のも好印象。
トータルブレイク(連続で敵を倒した数)を増やさないと出現しないアイテムがあったり
難しいミッションでもトラップを駆使すれば簡単にクリアできたりするので
それらを色々試してみる、といったやり込み要素もあります。
○満足感…ゲーム全体に渡って細部まで作りこまれている印象。
久しぶりに名作に出会えた気分でかなり満足しています。
BAD/REQUEST
●高いアクション性(反射性)を要求されるわりにはレスポンスが悪い。
(アイテムを使うためにスタートボタンを押してもウィンドウが出たり出なかったり…)
●序盤でレベル上げ&資金稼ぎをやらせてもらえないままいきなり難易度が高めの
ミッションをやらされるのでしっかりと攻略方法を立てないとそこで詰まる可能性が…
(その後はレベル上げ&資金稼ぎが自由にできますが)
●EDこそキャラ別にありますが基本的にストーリーは一本道。
(キャラごとにセリフが多少変わったり、選択肢によって少々展開が違うだけ)
あと、後半は結構鬱な展開になります。
●詳しくは書きませんが世界観や演出面、シナリオの根幹が
社会現象にもなったあの「某アニメ」の影響を受けまくってます。(特に終盤)
個人的に許容範囲ですが人によっては好みが分かれるかも。
COMMENT
プレイ経験: 未プレイ・今回が初めて
ゲーム全体に様々な試行錯誤のあとが見られる作品。
高い自由度を保ちつつシナリオを保持するため現在の形にしたのではないか
と思います。
アーカイブスの中ではかなりのオススメの作品です。