インフィニットループ ?古城が見せた夢?
中央値: 74 Amazon点数: 4.1
スコアーボード
標準偏差 13.26 (難易度) 2.89 mk2レビュー数 9ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 4pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 4pt |
80pt
GOOD!
システム面が凄く練られていています。
テーマが『ループ』なので同じ話を何度も聞くことになるのですが、
スキップ機能が優秀なため、苦になる事はありませんでした。
キャラクターの行動が把握できなくなってもタイムテーブルを見れば一目瞭然なため、快適にプレイする事ができました。
群像劇の様な感じで、同時刻にて別のキャラの行動を把握出来るのは
他のADVにはない特色でした。
『あの人はこの時間帯は?をやっていたから会わせてはいけない』など、
全キャラの行動を把握できているのは主人公(プレイヤー)のみなので、
あくまで本の読み手みたいな感覚でプレイできます。
キャラクターも12人しか登場しないのですが、
各キャラの個性と役割がはっきりと分かれており、無駄な人物が存在しません。
各々が魅力的で、影が薄くなる事などはありませんでした。
グラフィックも細部まで塗りこまれているのに良く動きます。
特に表情の切り替わり時のアニメーションには目を瞠るものがあります。
BAD/REQUEST
キャラクターがヌルヌル動くので5点を付けたい所なんですが、
表情のパターンが少ないと感じました、特に妹のヴィーネが死んだ魚のような目をしてる事が多かったのが気になりました。
細かい所なのですが、夢を見せる時、何も起きないときに発生する待ち時間。
後半になるにつれて頻度が増えてくるので、割と億劫に感じました。
ストーリーの消化不良な点も気になります。
なぜ主人公だけがループしているのか、その点の話は劇中一切語られません。
ゲームシステムのため、と言われればそれまでですが、どうもしっくりときません…
死神の存在も面倒なだけでした。
結局1日に戻った後も同じルートをもう一度通れば良いだけで…
COMMENT
かなり良い出来だと思います。
ADVと言えば
『テキストを読み、選択肢を選んでいき、その過程で最善の結果を探すもの』
というのが自分の中では当たり前になっていましたが、それを覆されました。
是非同じシステムで別の舞台の続編を期待したいところです。
Amazonレビュー
レビュー者: tsuki レビュー日: 2008-07-26まず驚いたのがキャラが動く動く。
立絵のあるゲームは是非とも真似して作り込んでほしいところです。
そして最大の売りである憑依システム。
これは幽霊となった主人公が各人物に憑依し、特定の「夢」を見せることで悲劇を回避するというもの。
(見せることのできる夢は会話の中でキーワードを入手することで種類が増えていく)
同じ出来事でも別の人物から見ると全く違った顔を見せるのがおもしろい。
新しい試みですが、本当によくできているとおもいます。
シナリオは可もなく不可もなくといったところ。
城の中での人間関係が全て。
かなり地味な印象を受けました。(私はそこそこ楽しませてもらいましたが)
気になった点
同じ日を何度も繰り返し、憑依する人物を変えて悲劇を回避する方法を模索する。
これがおもしろい部分だと思いますが、繰り返しが必須なだけに
長くはないが頻繁な読み込み、朝昼晩の切替、夢見のエフェクトの長さ等がプレイしているうちに気になってくる。
憑依システムや動くキャラ等よくできていると思いますが、上記の点がつらいところ・・。
よって、このような評価にさせてもらいました。
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GOOD!
グラフィック
アニメーションとして細かい仕草をするキャラの立ち絵は見事です
こういうノベルアドベンチャーで一番眺める事になるのが結局は立ち絵ですので
ここに力を入れるゲームは好感が持てます
システム及び快適さ
死んでしまった主人公が他人に憑依しその人の視点で物語を追う
ストーリー設定に反映されたこのシステムが素晴らしい
一つの事件が起こりその全容を複数の視点から把握し解決していく流れなのですが
この手の周回プレイを前提としたゲームでは同じ文を繰り返し読む、またはスキップしながら細かくセーブを取りつつ分岐を探す事
それ自体が作業化して煩わしく感じてしまいがちですが
このゲームは別の人間の視点で周回することになり、どんなキャラでもしっかりその人の日常が描かれてるため常に新鮮です
タイムテーブルやスキップ等のサポートも充実しており、作りも分かりやすいのですんなり馴染めます
同種のゲームはこれまでいくつかやってきましたがこの使いやすさはプレイする側の事を良く考えていると感じました
同じ時間を複数の視点で眺めるのは中々に面白いです
あの人がああやって過ごしていた時間にこの人はこんなことしていたのかと
憑依する人を変えれば変える程新しい発見がある
BAD/REQUEST
ストーリー
正直微妙です、言ってしまえば起伏がない
一応要所要所で事件が起こりますがそこまでの大部分はかなり淡泊な日常が描かれている
その事件にしても結果的には未然に防いだといった解決方法になるため今一盛り上がりに欠ける
マッタリとした雰囲気が好きでなければ合わない人はとことん合わないかと
夢への介入・死神
ストーリーの分岐に直接関わってくるのが夢への介入ですが
大半のキーワードがただの空振りに終わるため、イベントを見ようとあれこれ試していて虚しさを感じます
ここはキーワードでヒットする本筋と関係ないイベントを増やしてもっとボリュームを持たせてほしい所でした
分岐の鍵となるポイント探しは事件に関係する人を追っていけば分かりやすいためにそうそう詰まりはしませんが
もし詰まった場合、選択肢としては膨大な量となるためそれも厄介です
あと空振り時の飛ばせない演出
このゲームはコンシューマー発のアドベンチャーとしてはテキストまわりのシステムはかなり優秀ですがこれが唯一にして最大の粗です
死神のシステムはそもそもなぜこれを入れたのかも不明
ゲーム性に繋がっているわけでもなくただ進行の妨げになっているだけ
こういう緊張感のもたせ方は新鮮だっただけにもっと練られていれば良い刺激にはなっていたと思う
COMMENT
PSP-3000使用です
実によくできた好感のもてるキャラグラ・システムを搭載しながらも
どうにも地味な印象を感じてしまうゲームでした
登場キャラそれぞれがの生活が視点毎にしっかり描かれてるので、そこの作り込みは素晴らしいですが
プレイし終わっていざ本筋だけ振り返ると酷くアッサリしています
ストーリー次第では憑依と相まってこれ以上ない程惹きこまれるゲームになっていた可能性を感じるだけに惜しい作品です
熱中して一気にクリアするのではなく
のんびりとストーリーの隅々まで堪能するようなプレイをする方にはお勧めです