Ever17 -the out of infinity-
中央値: 85 Amazon点数: 4.7
スコアーボード
標準偏差 16.14 (難易度) 2.30 mk2レビュー数 30ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 4pt | 4pt | 4pt | 5pt | 4pt |
84pt
GOOD!
まずストーリーがイイ。
脱出もの、協力生還ものは好きなので買ってみましたが、とにかく伏線とかはすごかったです。
あまり飽きもきませんでした。
つぐみ&空編BADはとにかくショックで、逆につぐみのTRUEは軽く泣きました。
ココ編のつぐみの再開シーンはとにかく泣いて、大泣きでした。
環境もよく、こまめにセーブができ、さらにショートカットまであるというのがうれしかったです。
音楽も種類があり、CGも少なくなかったのでよかったです。
この作品の一番見せ場である謎解きも、大方わかりましたが、考察サイトで見なければわからなかったというのもありました。それだけ深いものということです。
ゲームなのに恐怖を感じたシーンもいくつかありました。
ゲームとしての特徴をよくつかんだ作品です。
ギャルゲーをよくやる私みたいな人には、ネタがわかって「だまされた」と思いました。
勿論そういった類のゲームをしたことがない人でも全然大丈夫な作品です。
BAD/REQUEST
上でも述べたとおり、私が泣いたのはつぐみTRUEとココ編のつぐみだけでした。
人によっては感動できない部分もあるかもしれません。
それに他に比べ、空編は少しつまらなかった気がします。
それに無駄な会話が多いこと。
やることが限られているとはいえ、少し削減してもよかったんじゃないかとは思いました。
余談をすると、武(茶髪の男)の立ち絵は正直苦手でした。
あと、ラストのココ編が感動できなかったので(私は)そこで本作の2割ほど良いイメージが下がってしまいました。
COMMENT
全体的には良作です。他にはない世界観だと思います。
感動も少なからずできます。
ただ忙しい人には向かないかもしれません。結構ゆっくりです。
ストーリーは個人的につぐみ&ココ編が楽しかったですが、その他も含めすべてがココ編へと繋がる謎解きに必要なので、ゆっくりじっくり見ていってください。
ところどころのんびりだったり緊張だったり凹凸があるので、そこまで過度のマンネリはしないと思います。
追記
私は攻略サイトを見ないと、できませんでした;
あとOPがかなり好きです。買うときの参考に是非してください。
Amazonレビュー
レビュー者: Ntsin レビュー日: 2009-03-15なので、この限定版パッケージの特典について書きたいと思います。
まずサウンドトラックですが、新OP/EDを含めて全26曲。
サイバーフロント公式での予定曲数より6曲増えています。
OP/EDはフルバージョンで収録されていて嬉しい限り。
曲目は過去に発売したEver17 サウンドコレクションにOP/EDを差し替えたものになっています。(Amazonの商品紹介の曲目リストを参照)
1曲だけ曲順が変わっていますが、新EDの曲調が旧EDと違うので、曲の流れを合わせるために変えたのだと思います。
プレミアムブックのほうはフルカラー40ページ。
多量のネタバレが含まれるため、未クリアの方は閲覧注意です。
このゲームをプレイする場合、最大の敵はネタバレだと思うので。
まず前半12ページに、これまでのパッケージイラストをはじめ、PS2版とPSP版の各ショップの特典用書き下ろしイラストが掲載されています。
次が各ヒロイン3ページずつの紹介。
ネタバレなし紹介、設定資料集、ネタバレあり紹介となっています。
続くストーリー攻略チャートはエンディングまでを完全網羅。
注意事項やCG回収ポイントまで載っている親切設計です。
しかし前後をネタバレに挟まれているため、ある意味非常に扱いづらい攻略チャートといえます。
そして(個人的には)メインである中澤工氏へのインタビュー。
こぼれ話や今だから語れることなど、製作当時のエピソードを交えて8ページにわたってネタバレ全開で綴られています。
私はこれだけのためにPSP版Ever17を購入を決めましたが、満足のいく内容でした。
最後を締め括るのは新テーマ製作者インタビュー。
作品イメージに沿った曲作りの真剣さが伝わってきます。
オープニングテーマ曲製作者インタビューと書かれるはずの所が、エンディングテーマ曲と誤植されているのはご愛嬌といったところでしょうか。
プレミアムブックが目当てだったので、もう一度プレイする気はなかったのですが、ちょっと触ったら止まらなくなってしまいました。
私は物語の結末を忘れることが多く、時間を置くと再度楽しめるタイプなのですが、このゲームに関しては記憶に焼きついて離れません。
出来ることなら記憶を消してもう一度プレイしたい・・・
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GOOD!
■快適さ
セーブ・ロード・オプションなどのシステム面が素晴らしい。
シーン毎、選択肢毎にオートセーブされることに加え、
メッセージログからもロードできる。
テキストスピード、オートプレイの速度も細かく設定でき、スキップ速度も速い。
未読箇所に入ったことも一目瞭然となる工夫がされている。
オーソドックスなADVとして快適にプレイできるように、充分に配慮されている。
ゲーム開始直後に見たオプション画面の充実ぶりに、期待は高まった。
(期待外れだったわけだが・・・。)
メッセージの読破率が100%にならない原因を「推測」できるような
チャートのようなものがあれば完璧だった。
ただこれは、「推測」に留めるように(分岐がばれ過ぎないように)
うまく作るのは難しいだろうし、ないのが無難、とも思う。
■フルボイス
GOODなのかどうか迷ったが、ボイスがなかったら最後まで
プレイしなかったかもしれないと思い、挙げることにした。
数か所ある、訳の分からない即興の歌を歌うシーン以外は、
特に嫌悪感もなく、自然に聞くことができた。
また、ココのキャラクターが好きになれたのは、かなり大きいと思う。
ココを生理的に受け入れられない方には、このキャラクターは辛いだろう。
BAD/REQUEST
■冗長
ひどく冗長。これが本作一番の感想。
ストーリー、文章、台詞、どれも冗長。
・ストーリーの観点
策を練るが、結局は打開できないという状況が続き、
大した事件も起こらないまま終盤を迎えたという印象。
要するに、伏線の回収を終盤に集約させ過ぎなのではないか。
登場人物の思惑や真相が徐々に明らかになっていくなどの工夫がもっとあれば、
中だるみは軽減できたのではないか。
「終盤の怒涛の展開がいい」という感想を持つ人も少なくないようなので、
バランスの問題であり、好みの問題でもあるが。
・文章、台詞の観点
同じような内容の繰り返しや、くどい台詞が遍在している。
くまなく読もうとする性質の私はうんざりした。
■矛盾点
私はSFは好なので、そういうSF的なご都合主義的な展開は、
しっかり説明してくれさえすれば喜んで受け入れる。
本作では単なる物理的矛盾や論理的矛盾をも、複数の箇所に見付けた。
今までの前提はどこ行ったの? とか、
それじゃ説明になってないよ! と、著しく興を削がれた。
細かい矛盾でもそれが重なると、全体が陳腐に見えてくる。
■ゲーム性の低さ
マップから移動先を選んで探索するとか、
アイテム欄からアイテムを選んで使用するとかはなく、
選択肢のみがインタラクティブな要素なのだが、それはそれでいい。
(というか、不満ではあるがまだ許せる。)
ただ、真相が次々と明らかになっていく終盤、選択肢がほとんどない。
真相が明かされ、決められた方向に展開していく様を、ただ読み進めるだけ。
最後の選択肢からラストまでなどは、多分10時間以上かかったと思う。
だらだら読んでいたわけだが、それにしても長い。
どうしてそこを操作させてくれないのか。
ストーリーや世界設定を考えれば、真相が明かされてきてからが
ゲームとして作り込まれてしかるべき、肝だと思うのだが。
核心部分でプレイヤーの主体性が無視され、ただのノベルになっている。
なるほど、ここから面白くなりそうだ、と思ったら
もう選択肢は残っていなかったという感じ。
というわけで、元々ゲーム性の低いジャンルではあるが、
あえてゲーム性の低さを特筆した。
COMMENT
BADについてはネタバレに配慮して説得力のある書き方を避けたが、
いずれにしろ、このゲームを楽しめるかどうかは、
ストーリーやキャラクターが好きか嫌いかが大きいと思う。
SF的な突飛な展開が好みでない方は楽しめないかもしれない。
また、私のようにSFが好きな方、よく接している方は、
もちろん、満足する方もいるだろうが、
物足りなかったり、消化不良に感じる方もいるだろう。
個人的には特段斬新でもなかったし、よく理解しようとするほど
矛盾が見つかったり、曖昧さを感じたりした。
SFにあまりこだわりのない方は、それはそれとして自分なりに消化し、
恋愛、仲間、予想のできないドラマとして、楽しめるのかもしれない。