ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 2pt | 3pt | 2pt | 2pt | 0pt | 2pt |
39pt
GOOD!
■奇を衒わないファンタジー
今時珍しさすら感じる王道な感じのファンタジー世界が素直に心地よい。
■「弾幕」状態の心の声
戦闘画面の上部に絶え間なく表示され、流れていく「心の声」。
仲間の声も敵の声も入り乱れて、フォントサイズも流れるペースもバラバラのそれはまさに某動画の弾幕状態。
見た目的に面白く、また敵の発言は戦闘上のヒントにもなる(次のターンにどういう行動を取るのかが読み取れたりする)。
■融通の利かない仲間たちをやりくりする楽しさ
仲間には通常は具体的な行動命令ではなく大まかな方針しか指示できない。
魔法で攻撃しろ、武器で攻撃しろ、仲間を回復しろ、等・・・。
その命令もキャラクターごとに好き嫌いがあり、最初のうちは嫌いな命令には中々従ってくれない。
好きな命令を繰り返していると段々リーダーに対する信頼度が上がってきて、好みではない方針指示にも従ってくれるようになる。
そうして信頼を集めていくとリーダーのリーダーレベルが上昇し、直接行動命令をする事が出来るようになる。
ただしこの直接命令は仲間の自主性を軽視する扱いとなり、信頼度が下がってしまう。
信頼度が低いと直接命令自体従ってくれなくなったりするので多用は出来ない。
■クエストが質、量ともに充実
各拠点のギルドで受注できるクエストはそれぞれ展開やクリア手順に趣向が凝らしてあって楽しめる。
量も中々多い。
■馬車
フィールド移動時には馬車が後ろについてくる。
この馬車がストーリー進行やクエストクリア時の報酬などで色々種類が増え、入手した馬車は好きなタイミングで変更が可能。
見た目を楽しむ以外にもちょっとした戦闘補助効果が得られる。
R-TYPEやスペランカー先生等の馬車もあったりする。
■ダンジョンは仕掛けが豊富
ダンジョンはギミックが豊富にあり、しかもダンジョンごとに全く異なる仕掛けが多い。
工夫されている感じが好印象。
■育成の自由度は高い
装備している武器の種類によってレベルアップ時の上昇パラメータが異なるので、中長期的には性能のカスタマイズが可能。
一応キャラクターごとに武器種の好き嫌いはあるが、指示の好みほどシビアではない。
BAD/REQUEST
■ロード地獄
戦闘開始前に10秒。
戦闘終了時にも5秒?10秒弱。
街や部屋、フィールドの出入りで数秒(移動先の場所の広さ次第)。
スリープからの復帰で数秒。
セーブ時に数秒(システムデータのセーブが完了するまでが長い)。
各シチュエーションで気になるレベルのロード時間が発生する。
メディアインストールに対応してはいるものの、インストールして上記のレベルなのでどうしようもない。
いかんせん、戦闘前後のロードが最悪。
エンカウント率が比較的高めなのと相まってかなりの苦痛となる。
■高めのエンカウント率と拠点間移動の不自由さ
エンカウント率が高めで上記ロード地獄が存分に味わえる。
エンカウント率を軽減する消費アイテムや魔法などがない。
装備品でのみエンカウント率を調整できるものがあるが入手可能時期が遅い。
街や村などの間の移動は基本的に徒歩。最終盤になってようやく街と街の間をワープで移動出来るようになるが、村などの小さい拠点へはワープできないので結局徒歩移動。
しかも街から村までが結構な距離があり、尚かつ一部クエストでは頻繁な街・村間の移動が求められるので非常に煩わしい。
■指示に関する不満
各種指示はアイテム扱いとなっており、イベントや宝箱などから入手したものを各パーティメンバーにセットする仕様(一人につき最大4つまで)。
一度入手した指示は数の制限なく何人にでもセット出来た方が管理が煩雑にならなかったのでは。
全く同じ効果のものが文言違いで用意されているのは、リーダーのキャラクターの性別やイメージに合わせたい、というこだわり方が出来るような気配りなのかもしれないが、そういう利点以上に効果が分かりづらい。
■リーダーという概念
ゲーム開始時に二人の主人公からどちらかを選ぶのだが、これはあくまで
「どちらのオープニングイベントを見るか」
「最初のリーダーを誰にするか」
の選択肢でしかない。
序盤のイベントを終えた後は自由にパーティーのリーダーを変更できて、リーダーがストーリー上の主人公として扱われる。
かと言って誰をリーダーにするかでストーリーが変わるわけではなく、要所要所で発生する選択肢の文言がそのキャラクターの台詞に置き換えられる程度。
「主人公」が特定のキャラクターではなく任意に変更可能な「リーダー」という立場に設定されているせいで、プレイヤーとしてはどの視点からストーリーを楽しめばよいのか分からなくなってしまう。
■リーダーの育成仕様がおかしい
リーダーはリーダーとしてのレベルがあり、レベルを上げるには戦闘でリーダー経験値を得る必要があるが、この経験値は「戦闘中にどのくらいメンバーからの信頼度が上がったか」により入手量が決まる。
メンバーの信頼度がカンストしていたらいくら最適な指示を出して戦闘を繰り返してもレベルが上がらないので、わざわざ直接命令などで信頼度を一旦下げる必要がある。
こんな不自然な仕様になっている意味が分からない。
■引継ぎ要素が皆無
一度でもクリアしたフラグがシステムデータに記録されていれば解禁される追加ダンジョンがあるが、これは厳密には引継ぎ要素ではない。
(クリアした後に最終戦前のデータをロードすればそのデータでも追加ダンジョンに入れる)
育成の仕様上レベルは引き継がれると却って良くないが、装備品や武器ごとの熟練度、所持金などは周回プレイで引き継がせても良かったのでは。
COMMENT
雰囲気は悪くなく、イベントやダンジョンの作りこみは非常に丁寧で好感触なのですが、いかんせんロードが酷すぎて全てを台無しにしています。
いい意味でも悪い意味でもアイレムゲーでした。
常時「命令させろ」で戦闘を進めていく事が出来ないのである程度の不自由さの中での戦闘になりますが、どうしようもない程お馬鹿って訳ではないので適度な「ゆらぎ」の中で戦闘を楽しめます。
ただし、雑魚戦闘は結構バランスがシビアというか受けるダメージが大きめなので、回復アイテムなどを潤沢に用意しておかないとぼこぼこやられます。
まぁ各拠点でクエストを全部こなすと行程のレベルアップの結果次のエリアに進んだときに大体丁度いい、というバランスにはなっていたので、ある程度の緊張感のある戦闘が楽しめる、とも言えるかと。
グラフィックはPSPという事を考慮しても並以下、ギリギリ及第点レベル。
キャラクターデザインがいわゆる今時な絵ではないのは逆に好感が持てました。
BGMや声は悪くはありませんが、特筆する程とは感じませんでした。
Amazonレビュー
レビュー者: あゆネコまん レビュー日: 2009-07-25また、スリープ状態に入ると、強制リセットされてしまうことや、一部クエストでフリーズすることもありました。
クリアしてみてですが、やはり粗が目立ちます。
最初はロードとエンカウントにしか目がいかなかったのですが、クリアしてみるとストーリでの投げっぱなしや不親切なシステムは気になります。
ストーリーについては、ネタバレになるので伏せます。
以下、システムで特に気になる部分
・カメラワークが悪い。固定なので見づらい。
・クエストが1個ずつしか受けれない。
・仲間の入れ替え時に装備や魔法は自動で外れない。
・当初、10のキャラから主人公が選べるとの謳い文句だったが、実際は2キャラからしか選べない。
最大の目玉である、心の声。すごく良いアイディアだと思いますが、ワンパターンですし、戦闘で信頼度の関係で戦闘がパターン化してしまいますし、また信頼度を上げすぎると今度はリーダー経験値が少なくなってしまうのも残念でした。
ちなみにですが、個人的に2週目の引継ぎの際、LV・アイテム・金等が全く引き継がれないのも納得いかなかったです。
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GOOD!
○オリジナリティー:仲間の心の声が聞こえる「心の声」システムなど独特なシステムはなかなかよい。後述する問題点があるが、練れば実に面白いものになりえたといえる。
○グラフィックス:キャラ、背景がPSレベルのポリゴンであるが、この点も短所となるほどではない。違和感を感じるほど悪くはないし、このレベルなら許せるだろう。
○音楽:他作品と比べて、戦闘BGMや町のBGMなどが際立ってよいといえるところはないが、悪くもない。つまり良くも悪くも標準を超えない。
○ストーリー:世界樹の崩壊に伴う世界の危機を救うため世界を周る、まさしくRPGの王道ストーリー。しかしこれも後述する問題点がある。
○難易度:さほど高くはない。クエストをこなしていれば、後述するエンカウント率の高さから自然とレベルが上がり、次の地域に行っても苦戦はしないだろう。
BAD/REQUEST
○ロード時間が長い、エンカウント率が高い:正直この程度のグラフィックでこのロード時間はひどい。戦闘に移行するだけでも6?7秒、町に入るだけでも結構長く感じる。メディアインストールしても、さほど緩和した印象がない。またエンカウント率もばらつきがあるにはあるが、基本高い。はしごを上っているときも出てこられるとイライラした。(ストーリー上いくつものはしごを上っていくダンジョンがあるのでそのせいかもしれない)ロード時間もエンカウントも、片方だけならさした問題ではなかったかもしれないが、両方同時だと嫌がらせに思えてくる。エンカウント率を下げるアイテムが見当たらないのもマイナス評価。(上げるほうはある)
○ストーリーの大筋を離れると途端に雑になる:GOOD!の方に書いたように、大筋は王道であって、問題はない。しかし細かな設定に矛盾があったり、説明すべきところをしていなかったり、あるキャラがエンディングではよい扱いを受けている割に、ストーリー内では特に目立っていない、他キャラがあまりしゃべらず、ストーリーにもなかなか関わらないなど、処理し切れなかったのであろう箇所が散見される。
○キャラ10人が主人公というのはどうなったのか:このゲーム、一応主人公は10人ということになっている。しかしながら最初に選択できるのは2人のみであり、残りのメンバーごとの旅立ちのエピソードらしいものはまったく見られない。メンバー加入はストーリー経過によるのだが、最後のメンバーなどまさしくラスボス一歩手前での加入であり、もはや説明のずれというレベルではない。
○せっかくのシステムを活かしきれない:「心の声」システムは決して悪くはないのだが、命令システムとの兼ね合いから、信頼度を上げやすくする要因ともなってしまっている。また声もさほどバリエーションがないというのもマイナス。命令システムも使う命令が大体固定されてしまう。
COMMENT
PSP-2000使用。(メディアインストール済み)
今作はPSPにありがちなPC、PS2、PSなどからの移植ではないPSPオリジナルと聞いて、どんなもんだろうと期待して購入しました。しかしやってみて結構がっかり。もっと練るべき点がいくつもあり、PSP最新作としてはまだ出していいレベルではなかったと思う。音楽やグラフィックはともかく、ロード時間は特に問題であり、これを最低でも何とかするべきだった。そうすれば高いエンカウント率も、酷評すべきレベルとは思わなかっただろう。いずれにしても、いろいろ惜しすぎる作品といえるでしょう。