ブラックマトリクスクロス
中央値: 69 Amazon点数: 4.0
スコアーボード
ユーザーレビュー
| オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 4pt | 4pt | 2pt | 4pt | 4pt | 2pt | 3pt |
69pt
GOOD!
・私はシミュレーションRPGはあまり経験がないのですが、このゲームはとても新鮮な気持ちで楽しめました。なんといっても特徴的なのは独特の世界観と非常に凝った戦闘システムですね。
・世界観はとても暗く陰鬱です。ゲームは楽しくやりたい、という人にはまずおすすめ出来ません。『ジルオール』のような退廃的な暗さというよりは、重苦しい感じの暗さです（表現が下手ですいません）。このゲームの世界では黒い羽の天使が白い羽の天使を奴隷として支配しており、かつて後者が世界を支配していたときに存在した愛や正義、平等、自由などを「七つの大罪」として禁止しています。これが今までにない独特の世界観を生み出しています。
・ストーリーも暗いです。一章はギャルゲーみたいな雰囲気なんですがそれは主人公のご主人様の悲鳴とともに終わり、それ以降は様々な仲間や敵と出会いながらご主人様を探しにいくという物語です。またこのゲームのストーリーは非常に深く、差別や愛、善悪など様々なことについて考えさせられます。まさかゲームのなかで資本主義と社会主義について悩まさせられるとは…。これだけ聞くと難しく感じるかもしれませんが、「七つの大罪」のおかげでテーマが分かりやすくなっています。
・戦闘システムが非常に奥深いです。潜在能力やBP（ブラッドポイント）、ZOC（進行妨害領域）、鎧召還、魔法バイオリズムなどオリジナリティに富んだシステムに加え、高低差や攻撃タイプ、武器タイプを考慮した戦闘はとても楽しかったです。戦闘はごり押しではまず負けますが、知略を尽くせば敵を圧倒することもできます。
・ムービーが非常にきれいです。色合いが暗めのものが多いのですが、滑らかさはPS2並です。まあそれ以外の場面は普通ですけどね。
・主要キャラを除いたサブキャラが豊富で、彼ら（彼女ら）を集めるのも収集要素の一つです。潜在能力や魔法の種類も豊富で、また敵と味方の武器を交換する潜在能力を使うことでショップでは買えないレア武器を入手することができます。
・難易度はノーマルとハードの2種類で、シミュレーションRPGに自信のある人ならハードに挑んでもいいでしょう。ただノーマルでも敵は遠慮なく回復魔法を多用してきます。
・イベントシーンはフルボイスです。
・戦闘をクリアするとクリアランク（S?C）が表示されます。私はポーションをかなり使っていたので、CばかりでSを見ることはありませんでした…。
・ガイウスがいい味だしてますね。
・ゲーム中にいくつか選択肢がでて、それらによってエンディングが変わります。私は運良くグッドエンディングを視ることが出来ました。
BAD/REQUEST
・とにかく暗いです。苦手な人にはつらいかもしれません。
・ストーリーが深いゆえにやや説明が多いです。また演出も長ったらしいです。聖書の内容に関して知識があるといいでしょう。
・音楽は雰囲気は壊していないものの、曲数がとても少ないです。戦闘でのBGMは私が確認した限り3種類しかなく、恐らくゲーム全体で10種類もないのではないかと思います。
・敵の思考時間が長く、敵の数が多いときは10秒以上かかります。また武器を購入するときに、装備している武器のパラメータを見ることが出来ず、いちいち装備画面に戻るのが地味に面倒だったです。
COMMENT
PSP-2000使用です。初めてプレイしました。
暗い雰囲気なのは知っていましたが、想像以上に秀逸なストーリーでした。戦闘システムが深く、とても熱中しました。ただ少し気になったのが、セーブする際に失敗することが稀にありました。全ての人に起こる現象かどうかは分からないのでBAD欄には入れませんでした。
知略を尽くす歯ごたえのある戦闘を楽しみたい人、ストーリーにテーマ性を求める人におすすめです。
Amazonレビュー
レビュー者： レビュー日： 2005-05-09なので悪魔が天使を奴隷として酷使したり、「あの方はとても邪悪なので私たちに優しいのです」などの台詞回しも出てきます。
聖書の内容がモチーフとなっているので、当然雰囲気はダーク。
しかしメインキャラクターは割と明るくボケとツッコミの掛け合いもあったりします。
キャラクターは主人公以外は戦闘以外フルヴォイス。
ちなみに主人公は基本的に一言も喋りません。
音楽はハード・ロックや暗めのヒップ・ホップ主体、映像はグラフィティ（壁に描かれるスプレーなどのラクガキ）の要素を取り入れたものなので、まさにアメリカのスラム街のようなアングラな妙に陰湿な雰囲気が漂ってます。
欠点は戦闘でのエネミーターンの思考時間が長すぎること。
結構気を入れてかからないと、とても退屈でダレます。
あとはDC版ではアニメーションがあちこち挿入されていたのがPS版ではキャラの顔のグラフィックのみなので、かなり演出力が不足。（人物以外のCGは良く出来てます）
ご主人様は1章と最終章のみの登場。1章のラヴラヴイベントはかなり激減してます。
しかもEDまでも割とあっさりしてるのでイチャイチャやりまくりたい方、キャラデザはつちやきょうこ氏でなくても構わないという方はDC版をおすすめします。
EDはどれも誰も彼もが全員助かる完璧なハッピーエンドではないのでその所、ご注意を。
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GOOD!
・経験値の振り分けにより、ファイアーエムブレムのように使えなくなるユニットがいなく、
パーティバランスを重視できるし、一騎当千の強さにもできます
「ゲームバランスはプレイヤー側で調整してください」と、
最終的に能力によるバランス調整をプレイヤーに選ばせてくれます
・王道や牧歌的な世界観とは大きく異なり、登場人物は皆一癖も二癖もあり、
裏切りが横行する理不尽な世界観ですが現実はこういうものだと思います
なので、これが悪い所に繋がる人も多いと思います
・これに限らず古いゲームに多いのですが、声優陣が超豪華です
BAD/REQUEST
・最後の最後で超展開になってしまいました
バッドエンドだったのかもしれませんが、なぜ彼ら(ネタバレにより)が敵に回って、
それになんの疑問の無しに戦う展開になりました
「おいおい、今までのやりとりは何だったんだよと」敵も味方にも疑問を抱きました
…製作側の狙い？
COMMENT
天使と悪魔を主題にした架空の戦記に酔い、練りに練られた登場人物のセリフに酔い、
一部の女性ユーザー達をも酔わせる始末
これはこれでありだと思います
正直、今の世の中の方が断然受けるような内容の気がするのですが、
皆さん癒しや絆といった理想に戯れたいのでしょうか