ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
5pt | 3pt | 3pt | 5pt | 5pt | 3pt | 4pt |
86pt
GOOD!
犯人当て推理小説を上手くゲームとして組み込んでいる
出題されるストーリーそのものは、「アカシャ」と呼ばれる
ゲーム部分とは独立した完全な推理小説となっています。
これまでの推理ゲームといえば、ゲームありきの設計のため
推理小説などの本格推理と比べると、トリックがかなり制限されたものになっていましたが
このゲームでは出題部分がプレイヤーの介入できない完全な推理小説になっているため
これまでのゲームでは出来なかった難解なトリックや文章構成を可能としています。
推理部分がシビア
プレイヤーが得られる情報は出題部分で描写された文章が全てであり
証拠物品を調査したり、事件関係者に質問するといった事後行動は存在しません。
キーワードを組み合わせれば、トリックを解く上での鍵となる「ナゾ」や
答えである「ヒラメキ」を入手できるが、これらにはミスリードを招く膨大な数の
不必要なナゾやヒラメキが存在するため、すべてを鵜呑みに信じることも出来ません。
プレイヤーは己の推理力のみで筋道を建ててトリックを解明する必要があります。
それゆえに、自力で真相に辿りつけた時の達成感は非常に大きいです。
(どうしてもわからない人のためにギブアップとなるヒント機能も用意されています)
サポートキャラによる珍回答・迷推理
ある程度答えが出ずに詰まっているとサポートキャラたちが繰り広げる推理劇を
ミニゲームとして楽しむことが出来ます。
それらは突拍子も無い物が多く、突っ込みどころ満載であるのですが
トリックを解く上での足がかりとして何に注目するべきか、
現場の状況の整理、別角度から攻めこむためのきっかけとなったりと、
一人では視野狭窄になりがちな思考を程良く溶かしてくれます。
出題担当が第一線で活躍する推理小説作家陣
やはりプロだけあって短編の中で推理に必要な情報をさりげなくかつ過不足なく仕込んでいます。
トリックも一筋縄ではいかず、特にギブアップしてしまったとある話の真相は
それまで組み立てた推理とはまったく異なるものであり衝撃を受けました。
一話完結でストーリーごとに担当者が変わるので、文体や人物描写が一話ごとに異なり、
トリックだけでなく作家ごとの文章の違いを楽しむことも出来ます。
一週ごとに出題編と前週出題された話の解答編をDLCとして配信
新しく面白い試みだと思います。
解答編まで一週間じっくりと考え込んだり、ディベート出来たりするのが面白いですね。
全て購入してもシーズン1と合計して通常のPSPソフトの値段程度なのも○
BAD/REQUEST
プレイヤーが正解を閃くタイミングと正解となるヒラメキを探し出すまでのラグ
他の推理系ゲームとは違い、プレイヤー側が推理に必要な材料は出題部分で全て示され
推理部分となるキーワードの組み合わせは、あくまで答えとなる「ヒラメキ」を作るための作業に過ぎません。
トリックの解明そのものはゲームの主人公ではなく、プレイヤーが全て行う必要があるのですが
解明できても答えとなる「ヒラメキ」が用意できてなければクリアすることは出来ません。
もちろん、答えが分かればそこから逆算もできるのだが、キーワードの組み合わせは膨大であり
上手く組み合わせられないと「答えが分かっているにもかかわらず総当り」状態になってしまいます。
演出の地味さ
事件の起こる出題部分ではBGMは変化せず、SEもページをめくる音だけです。
また、解明編もトリックを解き明かすだけで犯人と対峙して
犯人の言い逃れを論破していくといった展開もありません(驚き役は存在します)
これは、あくまで犯人当てがゲームのキモであるという制作側のスタンスだと思いますが
普段小説を読み慣れていない層には物足りなさを感じるかもしれません。
声優となる俳優陣たちの演技力不足
かなり棒読みです。ただし、デーモン閣下だけはプロ顔負けのいい演技をしています。
大部分がノーボイスなのが不幸中の幸いでしょうか。
COMMENT
PSP-3000使用 DL版
既存の推理ADVとは異なる構成と本格推理小説そのものの
トリックに挑戦できて非常に満足しています。
まだまだ改良の余地は見られますが推理系ADVの
まったく新しい形を示すことができた作品だと思います。
是非これからもこの路線を継承した「犯人当てゲーム」を制作して欲しいです。
これから5週間は毎週おおいに頭を使うことになりそうで楽しみです。
Amazonレビュー
レビュー者: tenorsaxophone レビュー日: 2010-08-01推理小説なんて読んだことない俺には一切わからなかった。
誰にでも犯人の可能性があるように思えてくる。
文章を一回読んだだけでは、どう犯人やトリックに結びつくのかがわからないぐらい。
特に四話はトリックを解明した上で、まだ犯人がわかっていなかった。
推理するにあたって動機は一切関係なく、
現場の状況を説明する数多くの仮説(ヒラメキ)の中から、
唯一実現可能な犯人とトリックを導きだす。
ナゾやヒラメキの多くは解答に関係ないもので、
様々なミスリードを誘ってくる。
その中から絶対に矛盾するものをひとつひとつ否定していく作業は
自分の頭の中でしなければならず、
自分が真相を理解しなければ解けないようになっているところが面白い。
闇雲にキーワードを組み合わせてもナゾやヒラメキが生まれないときは、
事件の重要なポイントに絞って、自分なりに仮説を立てて攻めると吉。
すべての要素がひとつの線で繋がったときの快感は他のゲームでは味わえないかも。
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GOOD!
オリジナリティ:
推理小説を段階的に読み解くシステムが面白い。
ありそうでなかった、斬新なシステム。
普通の推理小説だと、頭で整理しながらの犯人捜しは困難だが、
ナゾやキーワードを散りばめて、考えやすいようにうまくゲームに取り込めている。
熱中度、満足度:
文中のキーワードがナゾを呼び、ナゾとキーワードでひらめきを呼ぶ。
多くひらめけば正解に近づくが、全部ひらめいてもすぐに正解を出せるとは限らない。
このような総当りではなかなか正解に結び付けないバランスはいいと思う。
推理小説を読まない人にも楽しめるのでは。
BAD/REQUEST
小説によってはナゾやキーワードが多すぎて、総当りが大変なこと。
収録シナリオ数は多くないですが、思ったよりもクリアに時間がかかると思います。
まともにやったら20時間は軽く突破すると思う・・。
最初の小手調べ小説を終えると、複数の中から自由に小説が選択できるようになります。
ところが、主人公やヤマたちのサイドストーリーが全小説に含まれていて、
右から左に順に進行する形になっているため、この順にプレイして行かないと話が繋がらない。
これだと、実質、自由に選べないと思う。何とかして欲しかった。
とある小説の犯人が無理やりすぎる気がした。動機の理由付けがひどい。
声優が棒読み。音声収録量が少ない。
従来のサウンドノベルのように順にテキスト表示されるわけではないので、
音楽変更できない、エフェクト等の盛り上がりに欠ける。
COMMENT
これは新しい形のサウンドノベルです。チュンソフトファンなら買いましょう。
普段、推理小説を読まない人でも楽しめると思います。
値段分の価値は十分あるでしょう。