ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
中央値: 76 Amazon点数: 4.0
スコアーボード
標準偏差 16.78 (難易度) 1.51 mk2レビュー数 74ユーザーレビュー
(デフォルトは中央値近順)オリジナリティー | グラフィックス | サウンド | 熱中度 | 満足感 | 快適さ | (難易度) |
---|---|---|---|---|---|---|
4pt | 3pt | 3pt | 4pt | 3pt | 2pt | 1pt |
63pt
GOOD!
・オリジナリティ
事件発生→捜査、証拠集め→裁判で矛盾を論破
という流れで物語が進んでいくのですが、他で見られないオリジナリティを感じました。
シューティングに見立て、相手の矛盾している発言に自分の言葉の弾を当てる。
その他、物語の最後には事件の全貌を漫画テイストにおさらいし〆るなど・・・
数々のミニゲームで論破していくことになります。
正統派とは言いかねますが、ゲームとしては十分楽しめました。
・キャラクター
とにかくそれぞれが立っています。
15人程度のキャラクターがでてきますが、覚えられるかと不安の方は杞憂に終わることでしょう。
自由時間にはお気に入りのキャラクターと共にすごすことができます。
仲良くなると、少しだけ自分のことを話してくれたり、自分の長所であるスキルをくれたり・・・
こんな魅力的なキャラクター陣の中で、次は誰が殺され、誰が殺したのかというワクワクを味わってほしいです。
蛇足ですが、若干オタク向けのキャラ作りが成されているように思える場面も。
少し困惑したやり取りもありましたが、ゲームということでご愛嬌ください。
BAD/REQUEST
・推理パート
もちろんですが、どの事件にもトリックがつきもの。
しかしそのトリックが何とも何とも。
ミステリーが大好き!というわけでもない自分が簡単に解ける内容でした。
だというのに、主人公がお馬鹿なので周りが過保護に教えようとしてくる。
最初から怪しいと目をつけているものもストーリーが進まないと調べられない。
わかってるんだよ!じれったいなぁ!と思うところも。
トリック自体、こじ付け臭いところもあり、それってあり?という不信感も抱きかねないです。
後半になればなるほどミステリーとしての内容は陳腐化していく気がします。
裁判パートになって初めて出てくる証言なんかも多々ありますので、
あくまでも「事件の全貌を暴く推理ゲーム」ではなくて、
「相手の矛盾を論破するゲーム」「キャラクターを楽しむゲーム」ということを念頭においていただきたいです。
・ストーリー性
序盤は「何だこのえげつない状況・・・」と非日常性にのめりこんだものですが、
謎が解けるにつれ、「何だこのわけのわからない内容・・・」という方向へ変わっていきます。
物語ラストの無理やり辻褄合わせた感。
「そんなこと不可能だろう!」という言葉に、「催眠術といえば納得するの?」との自虐とも取れる発言。
ゲームだ!これはゲームだ!と自分に言い聞かせ、その世界に順応できる人ではないと、リアリティーさに欠け嫌気が差すでしょう。
・快適さ
ベスト版では修正されているようでしたが・・・
巨大な学校を歩き回るのに移動速度が遅い主人公、
どこは調べられるのかわからない・・・という状況に誰もが歯がゆさを覚えるはずです。
とあるキャラと仲良くなれば解決されるのですが、攻略サイトなしではわかりにくいです。
また、好きなキャラクターに送ることができるプレゼントは完全ランダム取得。
この子と仲良くなりたい!!・・・のにプレゼントでない!って人もいるかもしれません。
アイテムは引き継げますが・・・周回する内容でもないしねぇ・・・
COMMENT
考えることは好きですが、ミステリーの謎解きに触れてきたわけではない人間の意見として参考にしていただけたらと思います。
この作品は、「謎解き」がメインのゲームではありません。
あくまで、「キャラクター」と「雰囲気」を楽しむゲームでしょう。
理不尽な状況。理不尽なお仕置き。これを経て黒幕に対する憤りを感じ、
学園に潜む謎を暴いてやる!という一点を楽しんでいただきたいです。
また、けっこうな頻度で下ネタがでてきたり、少しグロテスクな表現もあります。
苦手な人はあしからず。
キャラクター自体も少しオタク向けにも思えますので、正統派の小説が好きな人は避けるべきかもしれません。
このあたりが納得でき、順応できる人は楽しめるゲームだと思います。
今後どんな展開になるのか。誰が殺されるのか。誰が殺すのか・・・
まさかお気に入りのあの子が・・!?と思うとなかなかやめることができません。
休日、時間があるときにでもごゆるりと満喫ください。
Amazonレビュー
レビュー者: FGM レビュー日: 2010-11-30逆転裁判の矛盾を指摘するシステムを、ペルソナっぽいライトでクールなデザインのデコレーションで飾ったゲームだと・・・。
しかし、本編をプレイすると一目で分かります。
このゲームが持つ、世界観とシステムは上の二つとはまったく違うことが・・・。
まず、世界観。
これが、良い意味でぶっ飛んでるw。
超高校生級の才能を持つ、見た目的にも言動的にもインパクト大の15人。
キャラ付けが素晴らしく、個性的なキャラクター達に感情移入もし易く、すぐに物語に没頭できます。
そして、このゲームの魅力の一つ。
マスコットキャラとしては申し分ない、裏の主役 モノクマである。
ドラえもんの声といったら、やっぱりこの人!と言われる大山のぶ代さんが声優を務め、
愛くるしい外見からは想像つかないドSな言動とおっさんくさい下ネタの連発は、記憶に強烈に刻まれること間違いなし!
(よもや、大山のぶ代さんの声で、○○○や○○○なんて言葉聞けるとは思いませんでしたww)
それとグラフィックには特に力が入っています。
3Dの空間に2Dのキャラという2.5Dグラフィックは、全編あらゆるシーンインパクトを与え、
シュールとグロが入り混じる”おしおき”シーンは、強烈な見た目に圧巻されます。
あと、部屋に入った時に飛び出す絵本のように出てくる背景や、キャラを調べると飛び跳ねたりするなど、
所々の演出に、製作者の光るセンスを感じました。
そして、このゲームのタイトルにもなっている”ダンガンロンパ”。
学級裁判という舞台で巻き起こる、殺人を犯した犯人「クロ」と残りのメンバー達との息詰まる心理戦。
矛盾を突いて犯人を指摘するというのは逆転裁判ですが、このゲームはそれに時間制限とシューティング要素をプラスしています。
簡単に言えば、限られた時間の中で矛盾したセリフに証拠という弾丸を標準を合わせて撃ち抜くという感じです。
セリフには様々なパターンがあり、それに合わせて対処を変えなくてはならないので、終始緊張感が途切れません。
また、重要なキーワードを浮遊する文字の中から撃ち抜いて完成させる閃きアナグラムや、
話を聞かない相手に数多くの弾丸をリズム感覚で撃ちまくって屈服させるマシンガントークバトル、
事件の全容を分かりやすく解説し、尚且つ漫画の穴を埋める過程でプレイヤーも事件の整理が出来るクライマックス推理。
どのシステムも物語にピッタリマッチして、ミニゲーム感覚でも遊べるので、マンネリはほぼ感じませんでした。
ひさしぶりに、夢中になりすぎてあっという間にクリアしてしまったゲームでした。
逆転裁判ファンやペルソナ3・4の尖ったセンスが好きな人には、是非おすすめしたい一本です。
BGMも非常に出来が良く、物語をうまく盛り上げてくれます。
おしおきシーンのちょっとしたグロやネット用語などが所々あるので、苦手の人は要注意!
製作者のセンスが、最高の形で発揮された素晴らしい完成度の作品なので、
すこしでも興味を持ったらプレイしてみて下さい!
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GOOD!
○オリジナリティ
人を選ぶと思いますが、個性豊かなキャラクターに引き込まれました。
さらに、キャラクターたちが繰り広げる会話が非常に秀逸、そのセンスに聞き惚れました。
ゲーム性システムも独創的で、面白いかより感心してしまいました。
○サウンド
独特の世界観にマッチしてます。
私は移動中にしかゲームしないので、普段はイヤホンもせずミュートで遊ぶのですが、本作は唯一イヤホンをして遊びました。音なしで遊ぶにはもったいないゲームです。
○熱中度
旅行の移動時間つぶしに買ったのですが、はまって旅行からの帰宅後は全て本作に時間を費やして一気にクリアしました。
○満足度
映像センスが秀逸。
さらに、その世界観が一貫してぶれない上、その世界の中できちんとストーリーが終わる事。
クリアしてもやもやする事もなく、完結した達成感を得る事が出来ました。
読み物ゲームではまったのはever17以来です。
ただし、ever17好きがこのゲームを気に入るかというと、決してそんな事は無いでしょう。
荒唐無稽な設定は、どちらも同じですが、本作はよりマニアックです。
BAD/REQUEST
細かい点になるが、下記の通り。
・クライマックス推理のコマ絵が小さくて判別しづらい。
・プレゼントの入手が、完全ランダム。
・マシンガントークバトルが、リズムゲーとなるため、台詞を読んでられない。
全般的にこれという点は無かった。
COMMENT
一周で完結する読み物である点が、少し残念。
悲劇的な死を回避する救済があれば・・・とは思うが、
それは好みの問題なのだろう。
少なくとも、読み物としての完成度は高いと感じた。
おそらく、続編などは作れないだろうが、
またこの独創的なセンスを踏襲したゲームを作成して欲しいと感じた。
当然、独創性は薄まってしまうだろうが、
それでもまた、この世界観にどっぷり浸かりたいと思う。