PSP mk2 - PSPの参加型レビューサイト

GOOD!

・ストーリー
設定は食傷気味のネタだがシナリオに気合が入っていたので好感が持てた。
この設定だと大抵はシリアス一辺倒になってしまうが
強烈なキャラクターやブラックユーモアを交えてゲームを盛り上げていたのが印象的。
血なまぐさいのにハイテンションな狂気じみた世界観がgood。

・豪華な声優陣
豪華で手堅すぎるくらいの声優陣。合っていると思う。
学級裁判の緊張感やリアリティはここによる所が大きい。
腐川冬子役の沢城さんに助演女優賞をあげたい。

・音楽
お洒落でノリが良いがちょっと不気味、ゲームに良く合ってる。
サントラを買うほどはまった。

BAD/REQUEST

・ストーリー
物語の構成上、終盤になればなるほど失速する（実際中盤は消化試合のような感じがあった）
終盤に一箇所、選択肢後の展開で納得できないというか、白けた所がある。
それ以外は概ねよかった。最後は伏線回収と勢いで盛り返した。

・グラフィック
一枚絵やムービーは非常に尖ったものがあるが、その他はちょっと迫力に欠ける。
3Dマップが荒い。

・探索パート
マップが広すぎる。もっとコンパクトにまとめられたはず。
殆ど意味のないモニタ、監視カメラが毎回調べられるポイントに出てくるのは鬱陶しい。
探索パートは基本的に一本道で推理的な要素を要求されることは全くない。

・推理パート
「ハイスピード推理アクション」というキャッチフレーズだったけど
ブツ切りの推理で毎回ランク評価されてテンポが悪いし、
推理中でもゲームを止めることが簡単にできてしまうので
あまりハイスピードという感じはしない。
アクションパートのマシンガントークやひらめきアナグラムはもっと工夫がいるように感じた。
展開も唐突で浮いている。
クライマックス推理のマンガ絵はすごく良いが見にくい。


探索、推理を期待してプレイした人は肩透かしを食らうかも。
推理は殆どの部分を登場人物達がしてくれるので楽チン。
個人的には早くシナリオを進めたかったのでこの誘導気味の推理で必要十分だった。

COMMENT

注意すべき点２点以下感想
・あくまでもファンタジー。突飛な設定や超常現象が苦手という人は合わないかもしれない。
・本格的推理を論理立ててじっくり考えるというよりかは、雰囲気、ノリ重視なゲーム。


全くの偏見で言えば演出過多な逆転裁判という感じ。
ただシナリオと雰囲気は抜群に良かった。埋もれさせるのは少々もったいないと思う。
減点が多々あるので名作とまで言えるかは微妙だが、カルト的な魅力がある怪作と言える。

このゲーム一発ネタのような感じがしますが、続編を匂わせているので出るならぜひプレイしたい。